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第217話 新たな産業の思案
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ディストピアでは今の所、住人全員が何かしらの仕事を請け負っている。
農業・製塩・鍛冶・土木・木工・縫製・革細工・冒険者・製紙・漁業等々、ここで今の所出荷できるものといえば、野菜類、製塩で作った塩、漁業や海底ダンジョンで得た魚介類や海藻等の加工品、肉ダンジョンから得た肉の加工品、和紙、ドワーフたちの気まぐれに作った武器防具・・・といったところだろうか?
もともと、この街だけで完結するように作っているのだから、不足なものは基本的にはないよな。むしろ人が少ないのにこれだけの生産力があること自体おかしいんだが。でも他にも何かこの街ならではのものがほしいんだよな。
「という事で、のんびり本読んだりゲームでもしながら、いいアイディアが生まれないかなと思ってみんなに集まってもらいました!」
「えっと、いいアイディアを求めるのはわかりますけど、本読んだりゲームする必要はなくないですか?」
「何を言ってるのかね、ピーチ君! ゲームの中や、本の中にはいろんなアイディアがあるんですよ! それに俺はみんなと遊びたいんです! ピーチ君はいやですか?」
「い、嫌ではないです。むしろ嬉しいですが、口調がおかしくありませんか?」
「気のせいだよ。という事で今日は自由にみんなで遊びましょう! みんなと遊びたいから順番に誘ってくれると嬉しいな」
俺の宣言でみんなが思い思いに俺の趣味部屋改め俺達の趣味部屋へ散っていく。
この街で他にできる事って何だろうな。観光地にして変な人間が大量に来ても嫌だしな、ダンジョン地下通路出口の砦にカジノとか作るならまだいいけど、ディストピアの中にはさすがにな。
「アリス~魔道具関係で一般的に流通させたら良さそうなものってなんかないか?」
「そうですね、料理を作る身としては魔導コンロなんかはどうでしょうか? 薪の方が圧倒的に安いですが、手間を考えると魔石を燃料にできて火の調節できる魔導コンロは奥様達や食堂、宿に喜ばれるのではないでしょうか?」
「確かに便利だよな~あれって簡単に作れるのか?」
「魔導回路に少し癖があるだけで、簡単ですよ。後は、回路に使う素材や回路の構成で耐久度や効率が変わりますね。魔石自体は何でも使えますし、屑魔石でも問題ないですから」
「そういうもんなのか、回路がばれるとマネされるかな? そこら辺の対策ってできそう?」
「完全に防ぐことは難しいですが、回路のある部分をどうにかして隠すか、透明な回路のリキッドでも作れればどうにかってところでしょうか?」
「思ったより難儀そうだな~でも生活が便利になるし、屑魔石にも価値が生まれるから悪くないかもな。ちょっと考えてみよっか。コンロが浸透したころにオーブンみたいなのを出せば、さらに売れるかもしれないしね。それに合わせて調理器具で便利なものがあったらいいよね」
アリスに聞いた魔導コンロはいいネタになるかもしれないな。
ボーっと考えていると三幼女に引っ張られ現実に戻ってきた。一緒に一狩り行きたいようだ。久々に俺のハンマー使いを見せてやろう!
「ご主人様、このゲームってかわいい服もいっぱいあるよね! こういった服って作れないのかな? お姉ちゃんたち、良くタブレット見てあれがかわいいこれがかわいいって言ってるよ。ああいう服って作れないの?」
飛竜の希少種を囲んでぴよらせたり罠にはめたりしていると、ネルがそんなことを言い始めた。確かに可愛い服は召喚しないと、この世界にはほとんどないよな。
よくわからん中世の微妙なファッションが多いからな。なんていうか俺の美的センスには合わない感じだろうか?女性の感覚とも違うだろうが、あの時代の上流階級の服装は正直ありえない。
「服飾関係っていえばいいのか? 俺にはその知識がないから何ともいえんな。いい服の素材として、植物ダンジョンの繊維は使えるかもな。
カイコも生糸をおとすみたいだし、クモ系の魔物はスパイダーシルクっていう生糸の上位素材みたいなの落とすし、植物自体も色々あるからな。とりあえず生地作りをしてみよっか? 服飾の得意な人とかいれば招待して教えを乞うてもいいかな」
服が作れてもデザインできる人が、いないといけないよな。ネルは俺の言葉に何か満足したようで、足を引きずり出した飛竜にとどめをさすべくラッシュをかけ、倒した後の剥ぎ取りを行っている。
三人との狩りも終わり他の娘たちの様子をみにいく。年少年中組は比較的アクションを含むゲームが多かったが、年長組は小説やノベルゲームを楽しんでいる娘がおおかった。ここらへんは歳が影響しているのだろか?
小説を読んでいる娘は恋愛ものだ。女の子だから興味があるのかな? お年頃ですな~この世界で結婚適齢期は十五から二十位って話なんだよな。この娘たちも恋愛して結婚するんだろうか? そしたら寂しいけど離れていくんだろう。
今日は他には特にアイディアは出なかったがみんなで楽しんだので満足じゃ! 後半はのんびりとブッ君で読書をしながらみんなと会話をしていた。
娘たちは最近、お菓子作りに凝っているような話をしていた。砂糖があまり普及していない世界なので、ハチミツだったり蟻蜜といわれる蟻系の魔物が集めた砂糖の代わりしかない。
一応サトウキビも作っているが、今の所精製がうまくできずに苦労しているので、もうしばらくは砂糖のお目見えは先になるだろう。
安定してきたら今度は、和三盆とかも試してみたいな。作るのに手間と時間がかかるようだけど、高級なお菓子につかえるからな。作っている間に出た蜜も甘いから安価な甘味として売り出せるかも。
今日の夕食は密かに希望していたナポリタンだ。レストランで出てくる高級っぽい物から、定食屋の安っぽい物、昔懐かしの昭和チックなものまで数種類のナポリタンを準備してくれた。
他にもパーティーのオードブル的なものも準備してくれた。いろんなタイプのナポリタンはうまかった! 個人的には、懐かしい昭和チックなナポリタンが好きだった。学校給食のソフト麺でしか食ってないけどな!
今日は三幼女が一緒に寝たいと騒ぎ出したので一緒に寝ることを約束して、お風呂に入って部屋に戻ると、娘たちが全員集合していた。そんな気がしていたからいいんだけどな。
にしても、眼福だね。あんまり俺に近い位置に娘たちが来ると寝れなくなるので、従魔たちを間に挟んで寝よう。明日はどんな日になるんだろうか?
農業・製塩・鍛冶・土木・木工・縫製・革細工・冒険者・製紙・漁業等々、ここで今の所出荷できるものといえば、野菜類、製塩で作った塩、漁業や海底ダンジョンで得た魚介類や海藻等の加工品、肉ダンジョンから得た肉の加工品、和紙、ドワーフたちの気まぐれに作った武器防具・・・といったところだろうか?
もともと、この街だけで完結するように作っているのだから、不足なものは基本的にはないよな。むしろ人が少ないのにこれだけの生産力があること自体おかしいんだが。でも他にも何かこの街ならではのものがほしいんだよな。
「という事で、のんびり本読んだりゲームでもしながら、いいアイディアが生まれないかなと思ってみんなに集まってもらいました!」
「えっと、いいアイディアを求めるのはわかりますけど、本読んだりゲームする必要はなくないですか?」
「何を言ってるのかね、ピーチ君! ゲームの中や、本の中にはいろんなアイディアがあるんですよ! それに俺はみんなと遊びたいんです! ピーチ君はいやですか?」
「い、嫌ではないです。むしろ嬉しいですが、口調がおかしくありませんか?」
「気のせいだよ。という事で今日は自由にみんなで遊びましょう! みんなと遊びたいから順番に誘ってくれると嬉しいな」
俺の宣言でみんなが思い思いに俺の趣味部屋改め俺達の趣味部屋へ散っていく。
この街で他にできる事って何だろうな。観光地にして変な人間が大量に来ても嫌だしな、ダンジョン地下通路出口の砦にカジノとか作るならまだいいけど、ディストピアの中にはさすがにな。
「アリス~魔道具関係で一般的に流通させたら良さそうなものってなんかないか?」
「そうですね、料理を作る身としては魔導コンロなんかはどうでしょうか? 薪の方が圧倒的に安いですが、手間を考えると魔石を燃料にできて火の調節できる魔導コンロは奥様達や食堂、宿に喜ばれるのではないでしょうか?」
「確かに便利だよな~あれって簡単に作れるのか?」
「魔導回路に少し癖があるだけで、簡単ですよ。後は、回路に使う素材や回路の構成で耐久度や効率が変わりますね。魔石自体は何でも使えますし、屑魔石でも問題ないですから」
「そういうもんなのか、回路がばれるとマネされるかな? そこら辺の対策ってできそう?」
「完全に防ぐことは難しいですが、回路のある部分をどうにかして隠すか、透明な回路のリキッドでも作れればどうにかってところでしょうか?」
「思ったより難儀そうだな~でも生活が便利になるし、屑魔石にも価値が生まれるから悪くないかもな。ちょっと考えてみよっか。コンロが浸透したころにオーブンみたいなのを出せば、さらに売れるかもしれないしね。それに合わせて調理器具で便利なものがあったらいいよね」
アリスに聞いた魔導コンロはいいネタになるかもしれないな。
ボーっと考えていると三幼女に引っ張られ現実に戻ってきた。一緒に一狩り行きたいようだ。久々に俺のハンマー使いを見せてやろう!
「ご主人様、このゲームってかわいい服もいっぱいあるよね! こういった服って作れないのかな? お姉ちゃんたち、良くタブレット見てあれがかわいいこれがかわいいって言ってるよ。ああいう服って作れないの?」
飛竜の希少種を囲んでぴよらせたり罠にはめたりしていると、ネルがそんなことを言い始めた。確かに可愛い服は召喚しないと、この世界にはほとんどないよな。
よくわからん中世の微妙なファッションが多いからな。なんていうか俺の美的センスには合わない感じだろうか?女性の感覚とも違うだろうが、あの時代の上流階級の服装は正直ありえない。
「服飾関係っていえばいいのか? 俺にはその知識がないから何ともいえんな。いい服の素材として、植物ダンジョンの繊維は使えるかもな。
カイコも生糸をおとすみたいだし、クモ系の魔物はスパイダーシルクっていう生糸の上位素材みたいなの落とすし、植物自体も色々あるからな。とりあえず生地作りをしてみよっか? 服飾の得意な人とかいれば招待して教えを乞うてもいいかな」
服が作れてもデザインできる人が、いないといけないよな。ネルは俺の言葉に何か満足したようで、足を引きずり出した飛竜にとどめをさすべくラッシュをかけ、倒した後の剥ぎ取りを行っている。
三人との狩りも終わり他の娘たちの様子をみにいく。年少年中組は比較的アクションを含むゲームが多かったが、年長組は小説やノベルゲームを楽しんでいる娘がおおかった。ここらへんは歳が影響しているのだろか?
小説を読んでいる娘は恋愛ものだ。女の子だから興味があるのかな? お年頃ですな~この世界で結婚適齢期は十五から二十位って話なんだよな。この娘たちも恋愛して結婚するんだろうか? そしたら寂しいけど離れていくんだろう。
今日は他には特にアイディアは出なかったがみんなで楽しんだので満足じゃ! 後半はのんびりとブッ君で読書をしながらみんなと会話をしていた。
娘たちは最近、お菓子作りに凝っているような話をしていた。砂糖があまり普及していない世界なので、ハチミツだったり蟻蜜といわれる蟻系の魔物が集めた砂糖の代わりしかない。
一応サトウキビも作っているが、今の所精製がうまくできずに苦労しているので、もうしばらくは砂糖のお目見えは先になるだろう。
安定してきたら今度は、和三盆とかも試してみたいな。作るのに手間と時間がかかるようだけど、高級なお菓子につかえるからな。作っている間に出た蜜も甘いから安価な甘味として売り出せるかも。
今日の夕食は密かに希望していたナポリタンだ。レストランで出てくる高級っぽい物から、定食屋の安っぽい物、昔懐かしの昭和チックなものまで数種類のナポリタンを準備してくれた。
他にもパーティーのオードブル的なものも準備してくれた。いろんなタイプのナポリタンはうまかった! 個人的には、懐かしい昭和チックなナポリタンが好きだった。学校給食のソフト麺でしか食ってないけどな!
今日は三幼女が一緒に寝たいと騒ぎ出したので一緒に寝ることを約束して、お風呂に入って部屋に戻ると、娘たちが全員集合していた。そんな気がしていたからいいんだけどな。
にしても、眼福だね。あんまり俺に近い位置に娘たちが来ると寝れなくなるので、従魔たちを間に挟んで寝よう。明日はどんな日になるんだろうか?
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