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第194話 ニコの生態と仲間
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ダリアが来てからとんとん拍子に色々が進んでいき、奴隷も購入してディストピアで訓練をほどこされている。という事は、今の俺にすることはない! って思ってました。
「ご主人様、ダリアと約束したワイバーンの卵はどうしますか?」
「……忘れてた。マップ先生マップ先生! ワイバーンの卵はいくつありますか!」
マップ先生でワイバーンの卵を検索すると、取りに行けそうな範囲で六十個ほどあった。多くね? って思ったがそうでもないらしい。一つの巣に十五個程あるのだ。
何故卵が多いかというと、兄妹の中でも弱肉強食でお互いを食いあうため、大人に成長するのはその中から一から三匹程度なのだそうだ。より強い種を残すための自然の摂理らしい。
「ディストピアから距離にして三十キロメートル位の位置にある頂上に巣があるみたいだな。それにしてもこの山デカいな。しかも頂上がエベレストより高いじゃん……一万メートル超えてるし。まぁ魔法で何とかなるしさくっととってこようか」
「では、ディストピアに帰る馬車の準備と、向こうで待機している娘たちにも準備をさせておきます。今回、ミリーさんを連れて行こうと思いますがどうでしょうか?」
「そういえば、ミリーって長い事訓練してたみたいだけど何かあったのかな?」
「聞いている範囲では特に不備はないようでしたが、本人が訓練を続けたいとのことで従魔たちとの連携を中心に、農園内のダンジョンで特訓しているみたいですね。何か思うことがあったのでしょう、そろそろダンジョンの外での戦闘をさせてみてはとノーマン様が言ってました」
「ふ~ん、じゃぁミリーに聞いていくといえば連れて行こうか。街も人が増えてきたからそのうち、総合ギルドのようなものを作って任せるつもりだから、そろそろ街の人たちとも交流を持ってもらわないとな。この機会に外に出てもらおうか、俺以外にもテイマーがいることは認知しといてもらって損はないからな」
「では、準備しておきますね。ダリアにも報告を入れておきます。何かあった際には無線を使うように指示しておきます」
テキパキと行動する娘たちを見て、色々してもらっているとダメ人間になりそうだな。今でも街のハードと住人のこと以外は、ほとんど娘たちかグリエルとガリアたちが行っているしな。
モフモフに囲まれて引きこもりたいけど、ただ単にダメ人間になるのはちょっとな。引きこもっててもしっかり仕事できるような状況にできれば完璧だよな。何もしなくてもDPがたまる今の環境を考えれば、ダンマスとしてしっかり仕事をしているという事になるんだけどな。
ブッ君で読書をしていると、ピーチから準備ができたとお呼びがかかり、ひとまずディストピアへ馬車を走らせる。戻っている間にピーチから珍しく相談事をされた。
「ご主人様、以前出していただいた紙を量産する方法とかありませんか? 皮紙やパピルスはご主人様の出してくれた紙と比べると正直使いにくいんですよね。DPで出さなくてもあれに近い紙があればかさばりませんし」
「ん~洋紙は良く作り方知らないけど、和紙ならそれなりの品質のものであれば、何度も練習すれば作れるだろうね。簡単に言えば、植物の繊維を煮だして糊を混ぜて漉いて乾燥させれば完成だからね。
細かい工程はいろいろあるけど、多分樹海の木を適度な大きさに切って、水に漬けてたたいた後に煮込めばおそらく繊維については問題ないと思うから、落ち着いたらドリアードも巻き込んで実験してみようか」
「ありがとうございます。ディストピアにつくまでお休みください」
強制的に休憩を言いつけられて、ニコを枕にしてギンとクロに挟まれる。お腹の上にはハクとコウとソウが乗っかってくる。モフモフ天国じゃ! なでなでしながら、三幼女から提案のあったニコの同類を召喚するかどうか悩む。ニコ以外のスライムってグロテスク系の奴しか召喚できないんだよな。
「なぁニコ、お前の同類っていないのか? ん? ちょっとどけってことか? わかったから頭揺らすのはやめてくれ、うっぷ」
体を起こしてニコを見やると、プルプルしだして何かを伝えようとしているようだ。プルプルしているだけじゃ俺には伝わらぬ! ニコよ何が言いたいの……だ?
俺たちの見ている前でニコが分裂した!? 片方は前と同じで虹色に輝くがもう片方は、薄い赤色? をしている。なんだこれ? 訳が分からんのだが!
「おぉ? ニコが分裂した! まぁスライムだから普通は分裂できるよね」
「ツィード君やい、スライムって分裂するのが当たり前なのか?」
「そうだよ? どうやって増えると思ってたの? 卵産むわけじゃあるまいしどうやって増えると思ってたのさ? ぷぷぷっ! シュリさんごめんなさい、もう何も言わないので勘弁してください! アクアの姉御より正直つらいんです。お願いします、やめてください」
ツィードがシュリの逆鱗に触れたようで必死に謝っている。
「分裂したって言っても、同じ種族には見えないんだけどなんでだ? レアな種族だから下の種族や眷属的な何かが生まれたのかな?」
虹色に光るニコと赤いスライムがポンポン跳ねてポコポコぶつかっている、微笑ましい。ニコの仲間は何匹まで増殖するのだろう?見た目のグロテスクなスライムじゃなくてかわいい系のスライムだから微笑ましいよな~その内液体金属のスライムも出てくるんだろうか?
新しく誕生した赤スライムをモニュモニュして遊んでいると、隣でニコがまたプルプル震えだした。今度は薄い青のスライムが生まれた。続けて黄色、緑、茶色・黒・白、合計七匹のスライムが生まれたことになる。
これってエレメンタルだから、それにちなんだ属性の色のスライムが生まれたってことかな? 火・水・雷・風・土・闇・光ってことだろうか? でも、かわいい系のスライムが八匹に増えた。ニコを中心にして八匹のスライムがおしくらまんじゅうをしている、なごむな~
三幼女もニコに仲間ができて、喜んでくれるかな? でもこいつらの配置どうするか? ニコもある程度大きくなれるが、基本サイズは大きくないから一匹が八匹なったところで幅をとるわけじゃないしな。せっかくできた仲間だし一緒にいてもらおうか、それよりこいつらって強いのか?
ニコの戦闘力を考えれば弱い事は無いはずだが、各属性に特化した魔法とか攻撃をするのかな? ポテンシャルがわからないからワイバーンの卵盗みには連れてけないよな、ニコと一緒に残ってもらってノーマンやガルドあたりにどの位戦えるか見といてもらうか。
「ニコ、ワイバーンの処に新しい子たちは連れてけないから一緒に残ってくれ。ノーマンやガルドと一緒にどの位戦えるか確認してもらっていいか? 問題が無ければ今度から、俺のお付きとしてニコと一緒に来てもらう方にするから、よろしくな!」
俺が声をかけると、八匹のスライムたちがプルプル震えてからピョンピョン跳ねだした。これは肯定ととっていいのだろうか? 俺の言ってることは理解してくれてるから大丈夫だろう。
「ご主人様、ダリアと約束したワイバーンの卵はどうしますか?」
「……忘れてた。マップ先生マップ先生! ワイバーンの卵はいくつありますか!」
マップ先生でワイバーンの卵を検索すると、取りに行けそうな範囲で六十個ほどあった。多くね? って思ったがそうでもないらしい。一つの巣に十五個程あるのだ。
何故卵が多いかというと、兄妹の中でも弱肉強食でお互いを食いあうため、大人に成長するのはその中から一から三匹程度なのだそうだ。より強い種を残すための自然の摂理らしい。
「ディストピアから距離にして三十キロメートル位の位置にある頂上に巣があるみたいだな。それにしてもこの山デカいな。しかも頂上がエベレストより高いじゃん……一万メートル超えてるし。まぁ魔法で何とかなるしさくっととってこようか」
「では、ディストピアに帰る馬車の準備と、向こうで待機している娘たちにも準備をさせておきます。今回、ミリーさんを連れて行こうと思いますがどうでしょうか?」
「そういえば、ミリーって長い事訓練してたみたいだけど何かあったのかな?」
「聞いている範囲では特に不備はないようでしたが、本人が訓練を続けたいとのことで従魔たちとの連携を中心に、農園内のダンジョンで特訓しているみたいですね。何か思うことがあったのでしょう、そろそろダンジョンの外での戦闘をさせてみてはとノーマン様が言ってました」
「ふ~ん、じゃぁミリーに聞いていくといえば連れて行こうか。街も人が増えてきたからそのうち、総合ギルドのようなものを作って任せるつもりだから、そろそろ街の人たちとも交流を持ってもらわないとな。この機会に外に出てもらおうか、俺以外にもテイマーがいることは認知しといてもらって損はないからな」
「では、準備しておきますね。ダリアにも報告を入れておきます。何かあった際には無線を使うように指示しておきます」
テキパキと行動する娘たちを見て、色々してもらっているとダメ人間になりそうだな。今でも街のハードと住人のこと以外は、ほとんど娘たちかグリエルとガリアたちが行っているしな。
モフモフに囲まれて引きこもりたいけど、ただ単にダメ人間になるのはちょっとな。引きこもっててもしっかり仕事できるような状況にできれば完璧だよな。何もしなくてもDPがたまる今の環境を考えれば、ダンマスとしてしっかり仕事をしているという事になるんだけどな。
ブッ君で読書をしていると、ピーチから準備ができたとお呼びがかかり、ひとまずディストピアへ馬車を走らせる。戻っている間にピーチから珍しく相談事をされた。
「ご主人様、以前出していただいた紙を量産する方法とかありませんか? 皮紙やパピルスはご主人様の出してくれた紙と比べると正直使いにくいんですよね。DPで出さなくてもあれに近い紙があればかさばりませんし」
「ん~洋紙は良く作り方知らないけど、和紙ならそれなりの品質のものであれば、何度も練習すれば作れるだろうね。簡単に言えば、植物の繊維を煮だして糊を混ぜて漉いて乾燥させれば完成だからね。
細かい工程はいろいろあるけど、多分樹海の木を適度な大きさに切って、水に漬けてたたいた後に煮込めばおそらく繊維については問題ないと思うから、落ち着いたらドリアードも巻き込んで実験してみようか」
「ありがとうございます。ディストピアにつくまでお休みください」
強制的に休憩を言いつけられて、ニコを枕にしてギンとクロに挟まれる。お腹の上にはハクとコウとソウが乗っかってくる。モフモフ天国じゃ! なでなでしながら、三幼女から提案のあったニコの同類を召喚するかどうか悩む。ニコ以外のスライムってグロテスク系の奴しか召喚できないんだよな。
「なぁニコ、お前の同類っていないのか? ん? ちょっとどけってことか? わかったから頭揺らすのはやめてくれ、うっぷ」
体を起こしてニコを見やると、プルプルしだして何かを伝えようとしているようだ。プルプルしているだけじゃ俺には伝わらぬ! ニコよ何が言いたいの……だ?
俺たちの見ている前でニコが分裂した!? 片方は前と同じで虹色に輝くがもう片方は、薄い赤色? をしている。なんだこれ? 訳が分からんのだが!
「おぉ? ニコが分裂した! まぁスライムだから普通は分裂できるよね」
「ツィード君やい、スライムって分裂するのが当たり前なのか?」
「そうだよ? どうやって増えると思ってたの? 卵産むわけじゃあるまいしどうやって増えると思ってたのさ? ぷぷぷっ! シュリさんごめんなさい、もう何も言わないので勘弁してください! アクアの姉御より正直つらいんです。お願いします、やめてください」
ツィードがシュリの逆鱗に触れたようで必死に謝っている。
「分裂したって言っても、同じ種族には見えないんだけどなんでだ? レアな種族だから下の種族や眷属的な何かが生まれたのかな?」
虹色に光るニコと赤いスライムがポンポン跳ねてポコポコぶつかっている、微笑ましい。ニコの仲間は何匹まで増殖するのだろう?見た目のグロテスクなスライムじゃなくてかわいい系のスライムだから微笑ましいよな~その内液体金属のスライムも出てくるんだろうか?
新しく誕生した赤スライムをモニュモニュして遊んでいると、隣でニコがまたプルプル震えだした。今度は薄い青のスライムが生まれた。続けて黄色、緑、茶色・黒・白、合計七匹のスライムが生まれたことになる。
これってエレメンタルだから、それにちなんだ属性の色のスライムが生まれたってことかな? 火・水・雷・風・土・闇・光ってことだろうか? でも、かわいい系のスライムが八匹に増えた。ニコを中心にして八匹のスライムがおしくらまんじゅうをしている、なごむな~
三幼女もニコに仲間ができて、喜んでくれるかな? でもこいつらの配置どうするか? ニコもある程度大きくなれるが、基本サイズは大きくないから一匹が八匹なったところで幅をとるわけじゃないしな。せっかくできた仲間だし一緒にいてもらおうか、それよりこいつらって強いのか?
ニコの戦闘力を考えれば弱い事は無いはずだが、各属性に特化した魔法とか攻撃をするのかな? ポテンシャルがわからないからワイバーンの卵盗みには連れてけないよな、ニコと一緒に残ってもらってノーマンやガルドあたりにどの位戦えるか見といてもらうか。
「ニコ、ワイバーンの処に新しい子たちは連れてけないから一緒に残ってくれ。ノーマンやガルドと一緒にどの位戦えるか確認してもらっていいか? 問題が無ければ今度から、俺のお付きとしてニコと一緒に来てもらう方にするから、よろしくな!」
俺が声をかけると、八匹のスライムたちがプルプル震えてからピョンピョン跳ねだした。これは肯定ととっていいのだろうか? 俺の言ってることは理解してくれてるから大丈夫だろう。
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