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第157話 鉱山都市ヴローツマイン
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パッカラパッカラとウォーホースを走らせ商人ギルドへと向かう。降りるのは、俺、カエデ、ピーチ、シェリル、イリア、ネルの六人で行く。俺とカエデ以外の四人は戦闘メイド服であるため目立つだろう。この装備が見た目通りじゃないと気付く人はいるのだろうか?
鍛冶だけじゃなく、縫製にたけているドワーフなら何か違和感に気付くかもしれないな。
「すいません、二十人以上が生活できる家か工房でもいいので、探しているんですが紹介ってしてもらえますか?」
「初めて見る方ですね。他に希望する条件はございますか? それと購入ですか? 賃貸ですか?」
「購入で上限は考えていませんが、それなりに綺麗な外観だと嬉しいですね。内装は自分たちで何とか修繕できますので。他はこの娘たちに任せますので、今言った条件で資料を出してもらって良いですか?」
「了解いたしました。少々お待ちください」
「みんな、口出してごめんね。後はみんなにお願いするからよろしくね」
十分くらい待っていると束になっている資料をもって受付の人が戻ってきた。
「お待たせしました。資料が多いので目を通すのにも時間がかかると思います。あちらのブースでゆっくりご覧になってもらってもよろしいですか?」
何件分持ってきたか知らないが結構な量だった。上限を決めてないから結構幅広くもってきたのだろうか? 娘たちは借りた資料をもってブースに入って行った。どのくらいの数もってきたか気になったので、聞いてみる事にした。
「えっと、上限無しという条件でしたので、五十七件ほど用意させてもらいました。鍛冶ギルドが引っ越す前まで使っていた工房や、大商人の別荘なども用意してますので数が多くなっています」
「多いね。それにしても上限なしとはいえ、大きな工房や貴族の別荘まで準備してくれたんですね。自分で言うのも変ですが、こんな若造に用意するような物件ではないと思うのですが?」
「何を言ってるんですか? あの娘たちの装備やあなたの装備を見れば、本当に上限なしだという事はわかりますよ。私を試しているのですか?」
見た目十五歳くらいの受付の娘さん、幼女や少女じゃないから油断したが、レベル一〇〇越え年齢五〇〇歳越えのドワーフさんでした。それにしても本当に見ただけで分かるもんなんだな、フラグ折れるのほんとに早いよ。
「試したつもりとかは無いんです。今まであの装備に気付いたり、俺の装備に気付いたりする人がいなかったので、どこら辺が判断基準になったのかきになりましたので」
「はぁ? 何言ってるんですか? 皆さん全員が収納の腕輪つけてましたよね? それにあの娘たちのメイド服の素材なんですか? 明らかに私の見たことない素地が一部使われてたみたいですけど。それに、メイド服のスカートに明らかに仕込みナイフも入ってますよね?
身のこなしも明らかに一般人のそれではないですし、ここまで情報があって今まで気付かれ無いって、どれだけ節穴の人たちにあってきたんですかね。その人たちの観察眼を疑ったほうがいいですね。実力を考えれば問題ないと思いますが、もう少し気を付けた方がいいですよ」
見える位置の全部を言い当てられた、見えない部分はある程度隠せているようだけど、仕込みナイフがばれてるとは思わなかった。そんなに不自然な動きがあったのかな?
「参考になりました。助言ありがとうございます。俺も物件見てきます」
受付から離れてブースへ入っていく。君たち、なんでダンマスの携帯端末のタブレットを出してるのかな? しかも全員無線機を装着してるのは何故だい?
ピーチが代表して答えてくれた。どうやらタブレットにはカメラ機能がついていて映して物を共有できるシステムがあるらしい。そういえば向こうの世界のタブレットと見た目が一緒で、カメラっぽいのもついてたからできたのか?
俺はスキルで見れるから気付かなかったけど、普段から使ってる娘たちは違うようだな。ネルはよくわかっていない様子だが、みんなで相談できることが嬉しいようで、まったく気にしていなかった。馬車に残っているみんなと映像を共有して、無線で相談しているようだ。
三十分くらい話し合ったところで、
「ご主人様、値段や広さ改修のしやすさから考えて、以前鍛冶ギルドとして使われていたこの物件が、一番使いやすいと思いますのでここでよろしいですか?」
「全部任せるっていったから、みんながいいと思うならそこにしよう」
受付に戻り、購入する物件を伝える。ピーチに預けていたお金の一部を出してもらい、全額をその場で支払った。さすがにそれには驚いたのか受付のドワーフが目を見開いていた。
権利書と鍵を受け取って物件の場所に向かう。ギルドに使われていただけあってさすがにデカいな。倉庫もデカいし、四階建てだし一階で食堂と売店みたいなこともできそうな設計だな。
「みんな、一応簡単な部屋の配置を考えたいけどいいかな? 一階は手を入れないでこのままにしておこうと思うんだけどいいかな? で今ある階段は潰して、あそこらへんにキッチンを作って二階も同じ位置にキッチン作って、階段でつなげるのはどうかな? 後は外に階段を作って玄関を二階に作る感じで」
食堂になっても問題ないように一階と二階のキッチンをつなげ、利便性を上げてみた。商売するかはわからないが問題ないだろう。
外に作る階段で二階の玄関に行けるようにすれば、問題なさそうなのでその方向で進めていく。二階以上は、今までの家通りに俺の部屋や娘たちの部屋、食堂、風呂等を作っていく。倉庫の方には地下を掘ってディストピアにつながる地下道まで繋げておく。
「ご主人様のダンマススキルでの改装、相変わらずインチキ臭いですね。ネルちゃんが目を回してましたよ。イリアとシェリルに抱き着いて、泣きそうでした。少しは手加減してください」
「ん? じゃぁお風呂やキッチンはなくてよかった?」
「それとこれとは別の話ですよ」
しれっとそんなことを言うピーチをみてから、倉庫の改装を進めていく。ドワーフの事を考えると、酒蔵と味噌蔵があってもいいか?ここはドワーフが集まるせいか、街の外に高い塀で囲まれた牧場があるんだよな。
話を聞くと少し離れたところに、肉と牧草がドロップする都合のいいダンジョンがあるらしい。ここの街やダンジョン作ったのドワーフのダンマスかな?
召喚したのが俺たちの世界からだけっていう話もないし、そうすれば城の下にあるダンジョンの入り口にも納得がいく。おそらく、他の国の首都をモデルにしたんじゃないか?
味噌があれば、モツ鍋の種類が増える! ドワーフは酒好きだった、内臓を売ってる店もあった、もつ鍋も売れるはず! 商売するかわからないけどね!
娘たちは、俺が改装している間は一階の掃除を全員でしていた。スカーレットたちはキッチンに入り夕食の準備を始めていた。休むって言葉を知らないのだろうか?
楽しんでるみたいだからいいんだけど、無理はしないでほしいところだ。シルキーたちには好きに休めっていうと、料理談義が始まって料理作るから食事がいつもより美味しくなることがあるから、結局休んでないのと一緒なんだよね。本人たちが満足しているみたいだから放っておこう。
明日は、リブロフの街でもらった紹介状もって、紹介してもらった人の所に行くかな。お酒もっておつまみもってけば問題ないって言ってたけど大丈夫かな? ショタジジイドワーフも見分けがつかないし、女ドワーフもすげえな。まるで別の種族に見える。紹介されたドワーフは果たして……
鍛冶だけじゃなく、縫製にたけているドワーフなら何か違和感に気付くかもしれないな。
「すいません、二十人以上が生活できる家か工房でもいいので、探しているんですが紹介ってしてもらえますか?」
「初めて見る方ですね。他に希望する条件はございますか? それと購入ですか? 賃貸ですか?」
「購入で上限は考えていませんが、それなりに綺麗な外観だと嬉しいですね。内装は自分たちで何とか修繕できますので。他はこの娘たちに任せますので、今言った条件で資料を出してもらって良いですか?」
「了解いたしました。少々お待ちください」
「みんな、口出してごめんね。後はみんなにお願いするからよろしくね」
十分くらい待っていると束になっている資料をもって受付の人が戻ってきた。
「お待たせしました。資料が多いので目を通すのにも時間がかかると思います。あちらのブースでゆっくりご覧になってもらってもよろしいですか?」
何件分持ってきたか知らないが結構な量だった。上限を決めてないから結構幅広くもってきたのだろうか? 娘たちは借りた資料をもってブースに入って行った。どのくらいの数もってきたか気になったので、聞いてみる事にした。
「えっと、上限無しという条件でしたので、五十七件ほど用意させてもらいました。鍛冶ギルドが引っ越す前まで使っていた工房や、大商人の別荘なども用意してますので数が多くなっています」
「多いね。それにしても上限なしとはいえ、大きな工房や貴族の別荘まで準備してくれたんですね。自分で言うのも変ですが、こんな若造に用意するような物件ではないと思うのですが?」
「何を言ってるんですか? あの娘たちの装備やあなたの装備を見れば、本当に上限なしだという事はわかりますよ。私を試しているのですか?」
見た目十五歳くらいの受付の娘さん、幼女や少女じゃないから油断したが、レベル一〇〇越え年齢五〇〇歳越えのドワーフさんでした。それにしても本当に見ただけで分かるもんなんだな、フラグ折れるのほんとに早いよ。
「試したつもりとかは無いんです。今まであの装備に気付いたり、俺の装備に気付いたりする人がいなかったので、どこら辺が判断基準になったのかきになりましたので」
「はぁ? 何言ってるんですか? 皆さん全員が収納の腕輪つけてましたよね? それにあの娘たちのメイド服の素材なんですか? 明らかに私の見たことない素地が一部使われてたみたいですけど。それに、メイド服のスカートに明らかに仕込みナイフも入ってますよね?
身のこなしも明らかに一般人のそれではないですし、ここまで情報があって今まで気付かれ無いって、どれだけ節穴の人たちにあってきたんですかね。その人たちの観察眼を疑ったほうがいいですね。実力を考えれば問題ないと思いますが、もう少し気を付けた方がいいですよ」
見える位置の全部を言い当てられた、見えない部分はある程度隠せているようだけど、仕込みナイフがばれてるとは思わなかった。そんなに不自然な動きがあったのかな?
「参考になりました。助言ありがとうございます。俺も物件見てきます」
受付から離れてブースへ入っていく。君たち、なんでダンマスの携帯端末のタブレットを出してるのかな? しかも全員無線機を装着してるのは何故だい?
ピーチが代表して答えてくれた。どうやらタブレットにはカメラ機能がついていて映して物を共有できるシステムがあるらしい。そういえば向こうの世界のタブレットと見た目が一緒で、カメラっぽいのもついてたからできたのか?
俺はスキルで見れるから気付かなかったけど、普段から使ってる娘たちは違うようだな。ネルはよくわかっていない様子だが、みんなで相談できることが嬉しいようで、まったく気にしていなかった。馬車に残っているみんなと映像を共有して、無線で相談しているようだ。
三十分くらい話し合ったところで、
「ご主人様、値段や広さ改修のしやすさから考えて、以前鍛冶ギルドとして使われていたこの物件が、一番使いやすいと思いますのでここでよろしいですか?」
「全部任せるっていったから、みんながいいと思うならそこにしよう」
受付に戻り、購入する物件を伝える。ピーチに預けていたお金の一部を出してもらい、全額をその場で支払った。さすがにそれには驚いたのか受付のドワーフが目を見開いていた。
権利書と鍵を受け取って物件の場所に向かう。ギルドに使われていただけあってさすがにデカいな。倉庫もデカいし、四階建てだし一階で食堂と売店みたいなこともできそうな設計だな。
「みんな、一応簡単な部屋の配置を考えたいけどいいかな? 一階は手を入れないでこのままにしておこうと思うんだけどいいかな? で今ある階段は潰して、あそこらへんにキッチンを作って二階も同じ位置にキッチン作って、階段でつなげるのはどうかな? 後は外に階段を作って玄関を二階に作る感じで」
食堂になっても問題ないように一階と二階のキッチンをつなげ、利便性を上げてみた。商売するかはわからないが問題ないだろう。
外に作る階段で二階の玄関に行けるようにすれば、問題なさそうなのでその方向で進めていく。二階以上は、今までの家通りに俺の部屋や娘たちの部屋、食堂、風呂等を作っていく。倉庫の方には地下を掘ってディストピアにつながる地下道まで繋げておく。
「ご主人様のダンマススキルでの改装、相変わらずインチキ臭いですね。ネルちゃんが目を回してましたよ。イリアとシェリルに抱き着いて、泣きそうでした。少しは手加減してください」
「ん? じゃぁお風呂やキッチンはなくてよかった?」
「それとこれとは別の話ですよ」
しれっとそんなことを言うピーチをみてから、倉庫の改装を進めていく。ドワーフの事を考えると、酒蔵と味噌蔵があってもいいか?ここはドワーフが集まるせいか、街の外に高い塀で囲まれた牧場があるんだよな。
話を聞くと少し離れたところに、肉と牧草がドロップする都合のいいダンジョンがあるらしい。ここの街やダンジョン作ったのドワーフのダンマスかな?
召喚したのが俺たちの世界からだけっていう話もないし、そうすれば城の下にあるダンジョンの入り口にも納得がいく。おそらく、他の国の首都をモデルにしたんじゃないか?
味噌があれば、モツ鍋の種類が増える! ドワーフは酒好きだった、内臓を売ってる店もあった、もつ鍋も売れるはず! 商売するかわからないけどね!
娘たちは、俺が改装している間は一階の掃除を全員でしていた。スカーレットたちはキッチンに入り夕食の準備を始めていた。休むって言葉を知らないのだろうか?
楽しんでるみたいだからいいんだけど、無理はしないでほしいところだ。シルキーたちには好きに休めっていうと、料理談義が始まって料理作るから食事がいつもより美味しくなることがあるから、結局休んでないのと一緒なんだよね。本人たちが満足しているみたいだから放っておこう。
明日は、リブロフの街でもらった紹介状もって、紹介してもらった人の所に行くかな。お酒もっておつまみもってけば問題ないって言ってたけど大丈夫かな? ショタジジイドワーフも見分けがつかないし、女ドワーフもすげえな。まるで別の種族に見える。紹介されたドワーフは果たして……
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