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第123話 新天地
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移動し始めて二日目の夕食前には、樹海の中心地、俺達の新天地に到着した。車並みのスピードで馬車が走ってたんだから、この距離を走破しても不思議じゃないんだが、やはり魔物ってすげえな。
ウォーホースたちは、馬車があっても制限無く走っていいなら時速一〇〇キロメートルくらいで走れるようなことを思念で伝えていた。馬車が無ければ三倍近くはだせるらしい。
もっと早いと思っていたが、何の制限もない平原じゃなく森のような所で時速三〇〇キロメートルとのことだ。地球なら絶対に事故るスピードだな、どんな反射神経と動体視力してんだかな。
キャスリングさせた建物に向かうと、リビングアーマーとアクア、ガルド、ノーマンたちが出迎えてくれた。娘たちは、シルキーたちの指示を聞いて箱馬車キッチンから、俺たちの家のキッチンへ下ごしらえしたものを運んでいた。キャスリングで三家族分の家も一緒に運んでいるので荷物を片付ける様に伝える。
もっと時間がかかると思っていたが、まさか二日でつくとは思っていなかったし、キャスリングで他の家も運べると思っていなかったのでもうけものだ。
俺達の通ってきた地下道はもちろん、潰しました。誰かに発見されてここまで来られても困るので、到着してすぐにさくっと消したのだ。
このエリアを掌握した際に、ここの魔物たちは外にはじき出したみたいで、ここまでわざわざ戻ってくる魔物はほとんどいなかった。ほとんどという事は、少しはいるので少し面倒だが、みんなと手分けして処理しに行くことにした。
塀がないとはいえ堀をぬけて、堀の底から二十メートル位ある急な坂を上ってくる奴がいたとはな。水の確保だって面倒くさいのによくやるもんだ。明日からは、まずは塀というか壁の作成と、ここの木たちを全部刈り取らないといけないな。
そうなると三家族はすることがないな。街の簡単な配置を決めてもらおうかな? 俺の家や三家族の家の配置や作る予定のギルドの配置などは、決まっているが他の施設の配置はほとんど決まっていないので、都合のいいように配置してもらおう。
道路も使いやすいようにと伝えてやってもらう。子供たちからの視点も取り入れてみてほしいので、全員で取り掛かってほしいと。
少ししてから農家の三人が近付いてきた。ネルちゃんが、俺(正確にはピーチなのだが)に助けてもらったのに恩返しができてないから、俺たちの仕事に何とかして協力したいと言ってきたのだ。
今の状態じゃ何の役にも立たないんだけど、シェリルやイリアと仲良くなったみたいで、引き離すのもなんか気が引けるな。年少組にはヒーラーがいないから、両親たちが許可をしたら、年少組に入ってもらおうか?
「ジミーさん、ネリムさん、ネルちゃんがこういう風に言っていますが、ご両親としてはどう思いますか?」
ちなみに、ジミーさんは農家の主二十八歳の男性だ。ネリムさんは二十五歳の奥さんで、ネルちゃんは八歳の娘さんだ。シェリルと同じ年の八歳だ。
「死ぬしかなかった娘を助けてくださり、奴隷としてネリムとも離れ離れになる所を救ってくださった、シュウ様には感謝していますが、娘を危険な目には合わせたくないのが親心でしょうか……でも、娘にはできるなら望むことをしてほしいと考えています。どうか、ネルを手伝わせていただけないでしょうか?」
「わかりました。でも、ある程度の事ができないと困るので、まず訓練という形で適性を見ましょうか? ジミーさんとネリムさんにも、一緒にやってもらいましょう。覚えてほしい事もありますし、一緒に体験できれば安心もできますよね? ネルちゃん、君にはヒーラーの道を進んでもらう予定だけどいいかな?」
「ヒーラーって何? シェリルちゃんやイリアちゃんと一緒に、お手伝いできるのかな? それなら私頑張る!」
「そうだな、シェリルやイリアがネルちゃんと同じ病気にかかってたらどうする?」
「え!? そんなのやだ! ピーチお姉ちゃんに助けてもらう!」
「君に二人を治す力があったらどうする?」
「もちろん治す! みんなを守る!」
「いい答えだね。ヒーラーっていうのは、みんなを癒して治す縁の下の力持ちだよ。ネルちゃんにそのやる気があれば、きっとシェリルやイリアと一緒にいられるよ」
「私、頑張る!」
「じゃぁ、明日はまずレイリーの訓練からしてもらおうかな? しばらくは大変だけど身を守るすべは必要だからね。他の子供たちも一緒に訓練してもらおうか、街の計画は大変かもしれないけど四人で色々考えてもらっていいかな?
学校だったところに、大きな紙とか道具を用意しておくから自由に使っていいよ。後、精霊たちもこの街を維持するシステムの一部として組み込むから、しっかりと意見を聞いてまとめてもらえると助かる」
指示が終わったあたりで、スカーレットが食事の準備ができたと呼びに来たので、食堂へ移動しみんなで楽しく食事をした。
魔物がまだ何匹かいる状態でゆっくり休めるわけではないので、夜の魔物狩りへと出発した。強くてもBランク中位くらいの実力の魔物だ。群れているわけでもないので、一匹ずつ確実に仕留めていこう。
無線を着用して三組に分かれてもらい出発する。従魔組と新人組は家の周りで待機だ。年少組にレイリーとカエデをつけている。俺は家でマップ先生を見ながら魔物の位置を無線で伝える役目だ。
マップ先生でも気付いていたが、この樹海というところかなり厄介だ。今回は群れていなかったからいいが、少し離れたところ(街の建築予定地から五十キロメートル程)にちょっとした魔物の集落みたいなところがある。亜人系と獣系の合同の住処だろうか? 五十匹程の集団だ。
多分みんなで遭遇しても苦戦するのではないだろうか? 前にダンジョンINダンジョンでの不甲斐ない自分たちを見せてしまったという事で、多種族の混成パーティーに対しても力を入れていたが、やっぱり経験不足なためか後手後手に回ることが多かったからな。
ステータスで勝っていても、攻めきれないという状況が多かった。同数以上ならシュリの圧倒的な戦闘力で、数を減らしていくような形になってしまうみたいだ。連携の訓練ももっと取り入れないと、この先厳しいかな。
樹海には他にも、植物系の魔物がいたり飛行系の魔物がいたりと、今までにない種族もいるので注意が必要だろう。ただマップ先生で見ている限り、共存している部分も多いため樹海の外周でも、ランクの高い魔物が多いのだろう。
集団戦をさせたらおそらく、あの街にいた冒険者たちはかなりいい連携をする気がする。それでなんとか樹海に入っているのではないだろうか? 機会があれば見てみたいものだな。
明日の予定、魔法組は外周に壁を作り上に登れるようにするため、城壁の様な形にする予定だ。高さは十メートル位を予定している。物理組は、木こりを引き続きしてもらう予定だ。斧でえっちらおっちらやるわけではなく、自分の得物でサクサク切り取ってもらう。
いったん切り取った木は、必要な丸太の部分だけを残してそのまま収納のカバンへ入れてダンジョンで乾燥させる。しっかり乾かして、街を作る時に使う予定だ。
さすがに範囲が広いから一週間くらいはかかるだろうと踏んでいる。その間に街の簡単な配置が決まるといいな。
ウォーホースたちは、馬車があっても制限無く走っていいなら時速一〇〇キロメートルくらいで走れるようなことを思念で伝えていた。馬車が無ければ三倍近くはだせるらしい。
もっと早いと思っていたが、何の制限もない平原じゃなく森のような所で時速三〇〇キロメートルとのことだ。地球なら絶対に事故るスピードだな、どんな反射神経と動体視力してんだかな。
キャスリングさせた建物に向かうと、リビングアーマーとアクア、ガルド、ノーマンたちが出迎えてくれた。娘たちは、シルキーたちの指示を聞いて箱馬車キッチンから、俺たちの家のキッチンへ下ごしらえしたものを運んでいた。キャスリングで三家族分の家も一緒に運んでいるので荷物を片付ける様に伝える。
もっと時間がかかると思っていたが、まさか二日でつくとは思っていなかったし、キャスリングで他の家も運べると思っていなかったのでもうけものだ。
俺達の通ってきた地下道はもちろん、潰しました。誰かに発見されてここまで来られても困るので、到着してすぐにさくっと消したのだ。
このエリアを掌握した際に、ここの魔物たちは外にはじき出したみたいで、ここまでわざわざ戻ってくる魔物はほとんどいなかった。ほとんどという事は、少しはいるので少し面倒だが、みんなと手分けして処理しに行くことにした。
塀がないとはいえ堀をぬけて、堀の底から二十メートル位ある急な坂を上ってくる奴がいたとはな。水の確保だって面倒くさいのによくやるもんだ。明日からは、まずは塀というか壁の作成と、ここの木たちを全部刈り取らないといけないな。
そうなると三家族はすることがないな。街の簡単な配置を決めてもらおうかな? 俺の家や三家族の家の配置や作る予定のギルドの配置などは、決まっているが他の施設の配置はほとんど決まっていないので、都合のいいように配置してもらおう。
道路も使いやすいようにと伝えてやってもらう。子供たちからの視点も取り入れてみてほしいので、全員で取り掛かってほしいと。
少ししてから農家の三人が近付いてきた。ネルちゃんが、俺(正確にはピーチなのだが)に助けてもらったのに恩返しができてないから、俺たちの仕事に何とかして協力したいと言ってきたのだ。
今の状態じゃ何の役にも立たないんだけど、シェリルやイリアと仲良くなったみたいで、引き離すのもなんか気が引けるな。年少組にはヒーラーがいないから、両親たちが許可をしたら、年少組に入ってもらおうか?
「ジミーさん、ネリムさん、ネルちゃんがこういう風に言っていますが、ご両親としてはどう思いますか?」
ちなみに、ジミーさんは農家の主二十八歳の男性だ。ネリムさんは二十五歳の奥さんで、ネルちゃんは八歳の娘さんだ。シェリルと同じ年の八歳だ。
「死ぬしかなかった娘を助けてくださり、奴隷としてネリムとも離れ離れになる所を救ってくださった、シュウ様には感謝していますが、娘を危険な目には合わせたくないのが親心でしょうか……でも、娘にはできるなら望むことをしてほしいと考えています。どうか、ネルを手伝わせていただけないでしょうか?」
「わかりました。でも、ある程度の事ができないと困るので、まず訓練という形で適性を見ましょうか? ジミーさんとネリムさんにも、一緒にやってもらいましょう。覚えてほしい事もありますし、一緒に体験できれば安心もできますよね? ネルちゃん、君にはヒーラーの道を進んでもらう予定だけどいいかな?」
「ヒーラーって何? シェリルちゃんやイリアちゃんと一緒に、お手伝いできるのかな? それなら私頑張る!」
「そうだな、シェリルやイリアがネルちゃんと同じ病気にかかってたらどうする?」
「え!? そんなのやだ! ピーチお姉ちゃんに助けてもらう!」
「君に二人を治す力があったらどうする?」
「もちろん治す! みんなを守る!」
「いい答えだね。ヒーラーっていうのは、みんなを癒して治す縁の下の力持ちだよ。ネルちゃんにそのやる気があれば、きっとシェリルやイリアと一緒にいられるよ」
「私、頑張る!」
「じゃぁ、明日はまずレイリーの訓練からしてもらおうかな? しばらくは大変だけど身を守るすべは必要だからね。他の子供たちも一緒に訓練してもらおうか、街の計画は大変かもしれないけど四人で色々考えてもらっていいかな?
学校だったところに、大きな紙とか道具を用意しておくから自由に使っていいよ。後、精霊たちもこの街を維持するシステムの一部として組み込むから、しっかりと意見を聞いてまとめてもらえると助かる」
指示が終わったあたりで、スカーレットが食事の準備ができたと呼びに来たので、食堂へ移動しみんなで楽しく食事をした。
魔物がまだ何匹かいる状態でゆっくり休めるわけではないので、夜の魔物狩りへと出発した。強くてもBランク中位くらいの実力の魔物だ。群れているわけでもないので、一匹ずつ確実に仕留めていこう。
無線を着用して三組に分かれてもらい出発する。従魔組と新人組は家の周りで待機だ。年少組にレイリーとカエデをつけている。俺は家でマップ先生を見ながら魔物の位置を無線で伝える役目だ。
マップ先生でも気付いていたが、この樹海というところかなり厄介だ。今回は群れていなかったからいいが、少し離れたところ(街の建築予定地から五十キロメートル程)にちょっとした魔物の集落みたいなところがある。亜人系と獣系の合同の住処だろうか? 五十匹程の集団だ。
多分みんなで遭遇しても苦戦するのではないだろうか? 前にダンジョンINダンジョンでの不甲斐ない自分たちを見せてしまったという事で、多種族の混成パーティーに対しても力を入れていたが、やっぱり経験不足なためか後手後手に回ることが多かったからな。
ステータスで勝っていても、攻めきれないという状況が多かった。同数以上ならシュリの圧倒的な戦闘力で、数を減らしていくような形になってしまうみたいだ。連携の訓練ももっと取り入れないと、この先厳しいかな。
樹海には他にも、植物系の魔物がいたり飛行系の魔物がいたりと、今までにない種族もいるので注意が必要だろう。ただマップ先生で見ている限り、共存している部分も多いため樹海の外周でも、ランクの高い魔物が多いのだろう。
集団戦をさせたらおそらく、あの街にいた冒険者たちはかなりいい連携をする気がする。それでなんとか樹海に入っているのではないだろうか? 機会があれば見てみたいものだな。
明日の予定、魔法組は外周に壁を作り上に登れるようにするため、城壁の様な形にする予定だ。高さは十メートル位を予定している。物理組は、木こりを引き続きしてもらう予定だ。斧でえっちらおっちらやるわけではなく、自分の得物でサクサク切り取ってもらう。
いったん切り取った木は、必要な丸太の部分だけを残してそのまま収納のカバンへ入れてダンジョンで乾燥させる。しっかり乾かして、街を作る時に使う予定だ。
さすがに範囲が広いから一週間くらいはかかるだろうと踏んでいる。その間に街の簡単な配置が決まるといいな。
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