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第106話 新人教育
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リーファスの改革も終わりフレデリクへの帰路につく。メンバーの数が一気に五割増し位になったが、うちの馬車は大きいので、少し窮屈だが問題なく乗れた。
新人組は一つの馬車に乗せて余計な負担にならない様にして、面倒を見るのはみんなのお姉さんピーチにみてもらい、道中簡単な説明をするようにお願いした。新人組は奴隷から解放する予定はなく、奴隷の首輪で行動と言動を縛る予定だ。
多分、俺と娘たちの距離が近いから、俺が奴隷だと思いたくないと心が拒否したんだろうな。だから、今回は距離を置くことにしている。
普通の馬車よりかなり早くつくが、そういっても十時間近くはかかるのだ。馬車の中で時間を潰すために、横になれるスペースを空けてもらい、一人用のエアマットを敷いて、ブッ君で読書をさせてもらった。
年少組も乗っていたので、エアマットを枕にしてうとうとしている子もいた。真っ先に寝そうなシェリルとイリアは、クロとギンの上にまたがって競争みたいなことをしている。
そういえば新人が来たから何て呼ぼうかな? 今は年少・年中・年長の3つだけど、何人が戦闘に参加するメンバーになるかわからないがひとまず七・七に分けるわけで、暫定的に呼び方を考えておかないと不便だな。
スペイン語からプリメロ、セグンドあたりを使おっか? 一番目、二番目みたいな意味合いだが、この際深く考えるのはやめだ! 新人組のって事にすれば問題ないだろう。
新人たちにも基本的には自分で役回りを決めてもらおうと思っていたが、ピーチとレイリーに止められてしまった。二人の主張は、奴隷なのでこちらですることを指示した方が本来はいいと。
ピーチだけでなく娘たち全員が、フレデリクの家で三日も過ごせば、逃げることを考える人はいません! と強く断言された。ある程度指示をして行く道を示してあげて、そこからは自主性に任せる方針がおそらく一番新人たちのためになるだろうと。
なんでそうなるか俺には全くわからないが、教育は任せると言った以上ピーチたちに全部やってもらう予定だ。
パーティーの編成はどちらも、タンク二・アタッカー三・ヒーラー一・シーフ一の七人パーティーを作成するようだ。タンクは可能なら壁と避けの二種類、アタッカーは物理二魔法一の配分にするとの事。
普通の人なら、なれる役割は選べるものではないが、俺のダンマスとしての力とダンジョンがあれば役割に合わせたスキルを覚えさせてから訓練を始めれば問題ないのだ。必死に訓練してる兵士・冒険者の諸君には悪いが強いは作れてしまうのだ。すまないのう・・・
ノンビリとブッ君で読書をしていると、急に馬車が止まった。
「ご主人様、どうやら野盗のようです。森の中に二十人くらいの規模だそうです」
御者をしているリリーからの報告を受けマップ先生を起動して、ここら辺一帯の掌握をする。戦争の帰りは、たまたま掌握してた範囲内だったので警報が鳴ったようだ。
調べてみるとレベル五から十の野盗らしき人間が十八人、レベル二十五前後が五人が森の中にひそんでいた。この五人が野党の中心人物たちってとこかな?
さてどうしたもんだかな? 野盗じゃないって可能性は低いだろうが万が一ってこともあるので、警告を発して出てこなければ殲滅しよう。まてよ、野盗なら犯罪奴隷にするのにつれてった方が街の為にもなるか?
「シュリ、警告をしても襲ってきたら無力化を。殺しは無しね。街のために犯罪奴隷といて役立ってもらう」
俺の指示を正確に理解したシュリは、森に向かって警告を発すると、一気に出ててきたので無力化に段階を移行する。その前からシェリルとイリアは、クロとギンにまたがって野盗の後ろへ移動していた。ニコとハクも暇だったのか包囲網に参加しているようだった。
野党がいるとわかったあたりで、最後列にいる新人組の馬車が騒がしくなったがピーチが落ち着くように話していた。
結果だけいえば、イリアが精霊魔法を使って拘束をして、シェリルが手加減をした掌底で全員の胸のあたりをどつくと全員が昏倒した。
イリアが精霊魔法を使って蔦を成長させて野盗を全員簀巻きにして、馬車につないで街まで引っ張って行った。途中でぎゃーぎゃーうるさかったので蔦を伝って電魔法を流し込んでやったら大人しくなった。
フレデリクの街に着くと門番が『またか』みたいな顔をして、色々確認してくれた。どうやら最近被害を出していた野党のようだった。報奨金ももらい、犯罪奴隷の働き手が増えて一石二鳥だな。
ここら辺には、王都側に近い位置に鉱山があり、フレデリクとリーファスと鉱山を結ぶと正三角形になるようだ。そこに犯罪奴隷は送られて、そこで産出された鉱石類は周辺の街に分配されているようだ。
家に着く前にダンマスのスキルで新人たちの住む部屋を増設しておく。
家に到着すると、慌ただしくみんなが動き出す。シルキーたちと年少組・年中組は食事の準備に入った。今日の食事は、新人も食べやすいように朝食と同じようなビュッフェタイプにしている。
夕食には、新人が食べれるか確認するためにお米や醤油・味噌等の和風のものを追加で出してもらう予定だ。
年長組は、新人組をお風呂へ連れて行き入浴させるようだ。今回買った奴隷たちは、年齢は十二から十五歳で購入している。
ここら辺はピーチとレイリーが決めていた。というか奴隷で売られてる子は、どうして綺麗だったり可愛い子だけなんだろう? と疑問になったので聞いたら、見た目がよくなければ売れないですよね? 当たり前のことですよって言われてしまった。確かにその通りで反論できなかった。
ピーチにお願いされたので新人のワンピースと下着類を出してわたしておく。
俺はキッチンに行っても追い出されてしまうので、大人しく風呂場に向かった。ニコは定位置の頭の上、ハクは俺の腕の中、クロとギンを引き連れて湯船につかる。
しっかりと体を洗ってあげると、うれしいのかのどを鳴らしている。ドラゴンもうれしいとのどを鳴らすのか? ハクはとりあえず喜んでいるのでいいだろう。
入浴も終わり食事が始まる。新人組は気が引けているようで食事をとりに行こうとしない。年長組が手を引っ張って食事をとるように促していた。
その際に小さな焼きおにぎりものせており食べてもらっていた。この娘たちも問題なく和食も食べていた。安心してお米を出してもらえることに安堵した。
食事が終わると、新人の教育の為食堂を使うとのことで追い出されてしまった。仕方がないのでゲームでもしに趣味部屋へ行こう。今日は趣向を変えてパソコンゲームの中でも、カードゲームをやってみることにした。寝るのを忘れて深夜二時を回ってしまっていた……いかん、寝よう。
ピーチたちは、自分たちが受けた訓練をそのまま使って新人を教育するようだ。一ヶ月で戦闘の基本とパーティーの基本、メイドの基本を叩きこむとのこと。
あんまり無理させない様に伝言し、俺は暇になってしまうので従魔たちと一緒にダンジョンで遊ぶことにした。俺のレベルが上がったためか、ダンマスのダンジョン作成の能力が一段階上がっていたので、それを試すためにダンジョンで遊ぶのだ。
ダンジョン作成の欄に、【ランダム作成】の項目が増えており、広さ・深さ・敵の強さを指定すると必要DPが表示されるものだった。とりあえず、十階層位の物を作り潜ってみることにした。
新人が訓練している一ヶ月の間に、俺は十階層・二十階層・三十階層のダンジョンを作成して攻略した。
新人組は一つの馬車に乗せて余計な負担にならない様にして、面倒を見るのはみんなのお姉さんピーチにみてもらい、道中簡単な説明をするようにお願いした。新人組は奴隷から解放する予定はなく、奴隷の首輪で行動と言動を縛る予定だ。
多分、俺と娘たちの距離が近いから、俺が奴隷だと思いたくないと心が拒否したんだろうな。だから、今回は距離を置くことにしている。
普通の馬車よりかなり早くつくが、そういっても十時間近くはかかるのだ。馬車の中で時間を潰すために、横になれるスペースを空けてもらい、一人用のエアマットを敷いて、ブッ君で読書をさせてもらった。
年少組も乗っていたので、エアマットを枕にしてうとうとしている子もいた。真っ先に寝そうなシェリルとイリアは、クロとギンの上にまたがって競争みたいなことをしている。
そういえば新人が来たから何て呼ぼうかな? 今は年少・年中・年長の3つだけど、何人が戦闘に参加するメンバーになるかわからないがひとまず七・七に分けるわけで、暫定的に呼び方を考えておかないと不便だな。
スペイン語からプリメロ、セグンドあたりを使おっか? 一番目、二番目みたいな意味合いだが、この際深く考えるのはやめだ! 新人組のって事にすれば問題ないだろう。
新人たちにも基本的には自分で役回りを決めてもらおうと思っていたが、ピーチとレイリーに止められてしまった。二人の主張は、奴隷なのでこちらですることを指示した方が本来はいいと。
ピーチだけでなく娘たち全員が、フレデリクの家で三日も過ごせば、逃げることを考える人はいません! と強く断言された。ある程度指示をして行く道を示してあげて、そこからは自主性に任せる方針がおそらく一番新人たちのためになるだろうと。
なんでそうなるか俺には全くわからないが、教育は任せると言った以上ピーチたちに全部やってもらう予定だ。
パーティーの編成はどちらも、タンク二・アタッカー三・ヒーラー一・シーフ一の七人パーティーを作成するようだ。タンクは可能なら壁と避けの二種類、アタッカーは物理二魔法一の配分にするとの事。
普通の人なら、なれる役割は選べるものではないが、俺のダンマスとしての力とダンジョンがあれば役割に合わせたスキルを覚えさせてから訓練を始めれば問題ないのだ。必死に訓練してる兵士・冒険者の諸君には悪いが強いは作れてしまうのだ。すまないのう・・・
ノンビリとブッ君で読書をしていると、急に馬車が止まった。
「ご主人様、どうやら野盗のようです。森の中に二十人くらいの規模だそうです」
御者をしているリリーからの報告を受けマップ先生を起動して、ここら辺一帯の掌握をする。戦争の帰りは、たまたま掌握してた範囲内だったので警報が鳴ったようだ。
調べてみるとレベル五から十の野盗らしき人間が十八人、レベル二十五前後が五人が森の中にひそんでいた。この五人が野党の中心人物たちってとこかな?
さてどうしたもんだかな? 野盗じゃないって可能性は低いだろうが万が一ってこともあるので、警告を発して出てこなければ殲滅しよう。まてよ、野盗なら犯罪奴隷にするのにつれてった方が街の為にもなるか?
「シュリ、警告をしても襲ってきたら無力化を。殺しは無しね。街のために犯罪奴隷といて役立ってもらう」
俺の指示を正確に理解したシュリは、森に向かって警告を発すると、一気に出ててきたので無力化に段階を移行する。その前からシェリルとイリアは、クロとギンにまたがって野盗の後ろへ移動していた。ニコとハクも暇だったのか包囲網に参加しているようだった。
野党がいるとわかったあたりで、最後列にいる新人組の馬車が騒がしくなったがピーチが落ち着くように話していた。
結果だけいえば、イリアが精霊魔法を使って拘束をして、シェリルが手加減をした掌底で全員の胸のあたりをどつくと全員が昏倒した。
イリアが精霊魔法を使って蔦を成長させて野盗を全員簀巻きにして、馬車につないで街まで引っ張って行った。途中でぎゃーぎゃーうるさかったので蔦を伝って電魔法を流し込んでやったら大人しくなった。
フレデリクの街に着くと門番が『またか』みたいな顔をして、色々確認してくれた。どうやら最近被害を出していた野党のようだった。報奨金ももらい、犯罪奴隷の働き手が増えて一石二鳥だな。
ここら辺には、王都側に近い位置に鉱山があり、フレデリクとリーファスと鉱山を結ぶと正三角形になるようだ。そこに犯罪奴隷は送られて、そこで産出された鉱石類は周辺の街に分配されているようだ。
家に着く前にダンマスのスキルで新人たちの住む部屋を増設しておく。
家に到着すると、慌ただしくみんなが動き出す。シルキーたちと年少組・年中組は食事の準備に入った。今日の食事は、新人も食べやすいように朝食と同じようなビュッフェタイプにしている。
夕食には、新人が食べれるか確認するためにお米や醤油・味噌等の和風のものを追加で出してもらう予定だ。
年長組は、新人組をお風呂へ連れて行き入浴させるようだ。今回買った奴隷たちは、年齢は十二から十五歳で購入している。
ここら辺はピーチとレイリーが決めていた。というか奴隷で売られてる子は、どうして綺麗だったり可愛い子だけなんだろう? と疑問になったので聞いたら、見た目がよくなければ売れないですよね? 当たり前のことですよって言われてしまった。確かにその通りで反論できなかった。
ピーチにお願いされたので新人のワンピースと下着類を出してわたしておく。
俺はキッチンに行っても追い出されてしまうので、大人しく風呂場に向かった。ニコは定位置の頭の上、ハクは俺の腕の中、クロとギンを引き連れて湯船につかる。
しっかりと体を洗ってあげると、うれしいのかのどを鳴らしている。ドラゴンもうれしいとのどを鳴らすのか? ハクはとりあえず喜んでいるのでいいだろう。
入浴も終わり食事が始まる。新人組は気が引けているようで食事をとりに行こうとしない。年長組が手を引っ張って食事をとるように促していた。
その際に小さな焼きおにぎりものせており食べてもらっていた。この娘たちも問題なく和食も食べていた。安心してお米を出してもらえることに安堵した。
食事が終わると、新人の教育の為食堂を使うとのことで追い出されてしまった。仕方がないのでゲームでもしに趣味部屋へ行こう。今日は趣向を変えてパソコンゲームの中でも、カードゲームをやってみることにした。寝るのを忘れて深夜二時を回ってしまっていた……いかん、寝よう。
ピーチたちは、自分たちが受けた訓練をそのまま使って新人を教育するようだ。一ヶ月で戦闘の基本とパーティーの基本、メイドの基本を叩きこむとのこと。
あんまり無理させない様に伝言し、俺は暇になってしまうので従魔たちと一緒にダンジョンで遊ぶことにした。俺のレベルが上がったためか、ダンマスのダンジョン作成の能力が一段階上がっていたので、それを試すためにダンジョンで遊ぶのだ。
ダンジョン作成の欄に、【ランダム作成】の項目が増えており、広さ・深さ・敵の強さを指定すると必要DPが表示されるものだった。とりあえず、十階層位の物を作り潜ってみることにした。
新人が訓練している一ヶ月の間に、俺は十階層・二十階層・三十階層のダンジョンを作成して攻略した。
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