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第62話 娘たちと趣味を共有した
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獣道の森から戻って数日間は、娘たちと一緒にのんびり過ごすと決めて、日持ちのする食べ物をいっぱい作ってもらおうとシルキーたちに頼むと、
「私たちはノンビリするくらいなら、料理のレパートリーを増やしたいです。ご主人様たちには、試食という形で色々食べてもらいたいのです。好きなことに没頭できるのであれば、私たちにとってはこれがご褒美なのです!」
っと、スカーレットは胸を張ってこたえてきたのだ。ついでなので、デザート系やスイーツも何か作ってもらえないか聞くと、
「ご主人様にお願いされましたよ! これはやりがいがありますね。どんなスイーツがいいですか? ふむふむ……チーズケーキにマロンケーキは、何となく分かりましたが、この世界のもので作れるのか……DPでレシピ本を出させてもらいますね。完成を楽しみにしててください!」
新しいおもちゃをもらった子供みたいに、四人のシルキーたちがはしゃいだ様子でキッチンに向かっていった。
娘たちはのんびりすると言っても、どうしていいのかわからなかったため、ちょっと前に拡張した俺の素敵部屋へ招待してみることにした。娘たちは、俺の部屋と聞いてキャーキャーいったり顔を赤くしたりしていた。別にいかがわしいことをするために呼んだわけじゃないぞ!
初めに俺の趣味であるファンタジー小説やSF小説などの並んでいる本棚を見せてみた。娘たちの反応は、小説というものが何かわからず微妙な顔をしていた。
物語を文字に起こして文章にしたもの、みたいな説明をすると何とかわかってもらえたが、本を見て娘達は混乱することになった。日本語が読めるわけないじゃないか! 俺の馬鹿!
文字の読み書きができなかった娘たちがやっとできるようになったところに、日本語なんていう奇怪な文字を覚えられるわけないよな。平仮名・カタカナ・漢字、覚えきれるわけない。
これじゃこれから紹介しようとしていたTVゲーム系はほとんどアウトじゃねえか。できるのは、レース系や格闘系、シューティング位しか思いつかんな。何とか娘たちに日本語覚えさせれないかな? 魔法で翻訳魔法的な何かねえか?
あのチビ神がくれた自動翻訳スキルみたいなのがあればいいんだが、獣道の森から戻ってからできるようになっていた各種検索(マップの検索は初期から)を利用して、翻訳スキルや魔法が無いか検索するが無かった。久々に俺の都合のいいようにはなってくれなかったようだった。
何となく言語スキルが無いか検索をかけると、スキル宝珠の中に古代○○語が数種類とかゴブリン語等覚えて価値があるのか分からない言語に並んで、【日本語】【英語】【ポルトガル語】等々が並んでいた? おい! 責任者呼んで来い!
『ん? なんか呼んだ?』
あ、ごめんチビ神は呼んでないから帰っていいよ。
『ぐぬぬ……チビじゃないもん、それに責任者って呼ばれた気がしたから返事したのに、もう知らないんだから! プツッ』
責任者っていうと、あのチビ神になってしまうのか。
とりあえず、都合がいいのはこの世界に来てからいつものことなので、今回もありがたく使わせてもらおう。消費DPは100DP? 元の世界の言語は、どんなものでも100DP均一だった。試しに英語の宝珠を召喚して使ってみると……
しばらく頭痛がしたが、何が変わったか分からなかった。これって効果あんのかな? 適当に英語の本を召喚してみると、読める! 読めるじゃないか! 元の世界にいるときにこの宝珠ほしかったな。
これで娘たちに日本語を覚えさせることができるな。全員分の宝珠を召喚して日本語を覚えてもらい再度本を読んでもらうと、年長組は文章を読むということに魅力を感じたらしく、気になった小説を思い思いに読み始めた。
年中・年少組は、小説をちょっと読んでみたがあまり興味がなかったのかすぐに読むのをやめてしまった。
何となく年少組は文字がいっぱいある物は厳しいと思っていたが、年中組も興味がそそられなかったようだったので、年長組を本部屋に放置してゲームの部屋へと誘導する。
よくわからない物体を見て、娘たちは興味を示すが触ろうにもどうしていいかわからず、俺の方を見て説明をしてほしそうな顔をしている。
「分かった、分かったからその顔はやめてくれ。これは俺の世界の魔導具みたいなものだ。ゲーム機って言って、その中にこの円盤を入れてスイッチを押す、起動させるって言ったほうが分かりやすいかな?そうすると、こっちの映像を映す魔導具に今さっきいれた円盤の中身が映し出されるんだ。
説明するより見てもらった方が早いだろうな。映像のうつる魔導具は、テレビって言ってこの四角い箱についてる、このリモコンの赤いボタンを押すと起動するんだ。よく見てな」
今回娘たちにやらせてみることにしたのは、根強い人気のあるRPG『最後のファンタジー』の五作目である。今四代目まで出ているゲーム機の初代に移植されて、四・五・六のセットで売り出された物をDPで召喚していた。
いきなり二代目三代目のゲームをさせたら、ゲームが画像とかの関係でやりにくくなりそうだったので、初代でもその前のゲーム機から移植されたソフトを体験してもらおうと考えたのだ。
電源を入れて起動するとテレビに映像が流れた。娘たちはその映像にくぎ付けになっているようだ。オープニングが流れると、何となく話の流れを理解しているようで「ダメー」「何かキラキラしてるのが壊れちゃった」「何かゴゴゴゴっていってる」と言ってがガヤガヤしはじめた。
「このゲーム機っていうのは、このコントローラーで主人公を操ってこの映し出された世界を冒険していくんだ」
色んな説明をはさみながら一時間ほどゲームを進めると、娘たちのくいつきがどんどん良くなってくる。話の内容を聞いていると、この世界と一緒でモンスター(魔物)を倒してレベルを上げて強くなるっていうところが、自分たちと同じようだということで共感を得ている状態だった。
そろそろやめて、みんなにも何かやってもらう予定でいたが、娘たちが「もっとやって~」「続きが気になる」「はやくはやく!」とせかされてしまった。
結局この日は、娘たちに乞われるままに十時間ほどぶっ続けでゲームをすることとなった。
本当は自分たちでゲームをして、楽しんでもらいたいところなんだが。食事は、シルキーたちがサンドイッチを持ってきてくれて、それをみんなでパクつきながらゲームをしていた。
おやつの時間には、希望していたチーズケーキを作ってくれていた。
レシピを見てダンジョン内で育てているあれこれを使って作ることに成功した、ベイクドチーズケーキはどれも美味しかった。レアチーズケーキはどういう風になるか楽しみだ!
「私たちはノンビリするくらいなら、料理のレパートリーを増やしたいです。ご主人様たちには、試食という形で色々食べてもらいたいのです。好きなことに没頭できるのであれば、私たちにとってはこれがご褒美なのです!」
っと、スカーレットは胸を張ってこたえてきたのだ。ついでなので、デザート系やスイーツも何か作ってもらえないか聞くと、
「ご主人様にお願いされましたよ! これはやりがいがありますね。どんなスイーツがいいですか? ふむふむ……チーズケーキにマロンケーキは、何となく分かりましたが、この世界のもので作れるのか……DPでレシピ本を出させてもらいますね。完成を楽しみにしててください!」
新しいおもちゃをもらった子供みたいに、四人のシルキーたちがはしゃいだ様子でキッチンに向かっていった。
娘たちはのんびりすると言っても、どうしていいのかわからなかったため、ちょっと前に拡張した俺の素敵部屋へ招待してみることにした。娘たちは、俺の部屋と聞いてキャーキャーいったり顔を赤くしたりしていた。別にいかがわしいことをするために呼んだわけじゃないぞ!
初めに俺の趣味であるファンタジー小説やSF小説などの並んでいる本棚を見せてみた。娘たちの反応は、小説というものが何かわからず微妙な顔をしていた。
物語を文字に起こして文章にしたもの、みたいな説明をすると何とかわかってもらえたが、本を見て娘達は混乱することになった。日本語が読めるわけないじゃないか! 俺の馬鹿!
文字の読み書きができなかった娘たちがやっとできるようになったところに、日本語なんていう奇怪な文字を覚えられるわけないよな。平仮名・カタカナ・漢字、覚えきれるわけない。
これじゃこれから紹介しようとしていたTVゲーム系はほとんどアウトじゃねえか。できるのは、レース系や格闘系、シューティング位しか思いつかんな。何とか娘たちに日本語覚えさせれないかな? 魔法で翻訳魔法的な何かねえか?
あのチビ神がくれた自動翻訳スキルみたいなのがあればいいんだが、獣道の森から戻ってからできるようになっていた各種検索(マップの検索は初期から)を利用して、翻訳スキルや魔法が無いか検索するが無かった。久々に俺の都合のいいようにはなってくれなかったようだった。
何となく言語スキルが無いか検索をかけると、スキル宝珠の中に古代○○語が数種類とかゴブリン語等覚えて価値があるのか分からない言語に並んで、【日本語】【英語】【ポルトガル語】等々が並んでいた? おい! 責任者呼んで来い!
『ん? なんか呼んだ?』
あ、ごめんチビ神は呼んでないから帰っていいよ。
『ぐぬぬ……チビじゃないもん、それに責任者って呼ばれた気がしたから返事したのに、もう知らないんだから! プツッ』
責任者っていうと、あのチビ神になってしまうのか。
とりあえず、都合がいいのはこの世界に来てからいつものことなので、今回もありがたく使わせてもらおう。消費DPは100DP? 元の世界の言語は、どんなものでも100DP均一だった。試しに英語の宝珠を召喚して使ってみると……
しばらく頭痛がしたが、何が変わったか分からなかった。これって効果あんのかな? 適当に英語の本を召喚してみると、読める! 読めるじゃないか! 元の世界にいるときにこの宝珠ほしかったな。
これで娘たちに日本語を覚えさせることができるな。全員分の宝珠を召喚して日本語を覚えてもらい再度本を読んでもらうと、年長組は文章を読むということに魅力を感じたらしく、気になった小説を思い思いに読み始めた。
年中・年少組は、小説をちょっと読んでみたがあまり興味がなかったのかすぐに読むのをやめてしまった。
何となく年少組は文字がいっぱいある物は厳しいと思っていたが、年中組も興味がそそられなかったようだったので、年長組を本部屋に放置してゲームの部屋へと誘導する。
よくわからない物体を見て、娘たちは興味を示すが触ろうにもどうしていいかわからず、俺の方を見て説明をしてほしそうな顔をしている。
「分かった、分かったからその顔はやめてくれ。これは俺の世界の魔導具みたいなものだ。ゲーム機って言って、その中にこの円盤を入れてスイッチを押す、起動させるって言ったほうが分かりやすいかな?そうすると、こっちの映像を映す魔導具に今さっきいれた円盤の中身が映し出されるんだ。
説明するより見てもらった方が早いだろうな。映像のうつる魔導具は、テレビって言ってこの四角い箱についてる、このリモコンの赤いボタンを押すと起動するんだ。よく見てな」
今回娘たちにやらせてみることにしたのは、根強い人気のあるRPG『最後のファンタジー』の五作目である。今四代目まで出ているゲーム機の初代に移植されて、四・五・六のセットで売り出された物をDPで召喚していた。
いきなり二代目三代目のゲームをさせたら、ゲームが画像とかの関係でやりにくくなりそうだったので、初代でもその前のゲーム機から移植されたソフトを体験してもらおうと考えたのだ。
電源を入れて起動するとテレビに映像が流れた。娘たちはその映像にくぎ付けになっているようだ。オープニングが流れると、何となく話の流れを理解しているようで「ダメー」「何かキラキラしてるのが壊れちゃった」「何かゴゴゴゴっていってる」と言ってがガヤガヤしはじめた。
「このゲーム機っていうのは、このコントローラーで主人公を操ってこの映し出された世界を冒険していくんだ」
色んな説明をはさみながら一時間ほどゲームを進めると、娘たちのくいつきがどんどん良くなってくる。話の内容を聞いていると、この世界と一緒でモンスター(魔物)を倒してレベルを上げて強くなるっていうところが、自分たちと同じようだということで共感を得ている状態だった。
そろそろやめて、みんなにも何かやってもらう予定でいたが、娘たちが「もっとやって~」「続きが気になる」「はやくはやく!」とせかされてしまった。
結局この日は、娘たちに乞われるままに十時間ほどぶっ続けでゲームをすることとなった。
本当は自分たちでゲームをして、楽しんでもらいたいところなんだが。食事は、シルキーたちがサンドイッチを持ってきてくれて、それをみんなでパクつきながらゲームをしていた。
おやつの時間には、希望していたチーズケーキを作ってくれていた。
レシピを見てダンジョン内で育てているあれこれを使って作ることに成功した、ベイクドチーズケーキはどれも美味しかった。レアチーズケーキはどういう風になるか楽しみだ!
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