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第47話 テンプレの続き
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メイの結界が解除され、豚が突撃の命令を出した。
「ぐえっ!」「あがっ!」「ひぎぃ」
ガルドの結界にふれて騎士たちが次々に悲鳴を上げて結界に弾かれている。
「だから結界を増やしたって言っただろ、人の話を聞かねえ豚だな」
「貴様~! 私の事を侮辱したな! 万死に値するぞ!」
「おっと? 自分のこと言われてるって気付いちゃった?」
「魔法騎士たち、また結界があるから早く解除しろ!」
また杖を持った騎士が前に出てきて儀式を始めた。貴族ってどこでもこんな横暴なのか? にしてもどうすっかな。
「そこの騎士たち、そこで何をやっている」
「なんだ? ふん、冒険者ギルドのギルドマスターか。今罪人を捕らえようとしているんだ邪魔しないでもらえるかな?」
「それは、三日前にそちらが家に押しかけて強引に連れて行こうとした事は調べがついています。それでも罪として裁こうというなら、冒険者ギルドは今後一切この街の貴族からの依頼を受け付けませんよ」
「くそ忌々しい奴め……小僧! 命拾いしたな!」
豚が騎士たちを連れて引き上げていく。どうしようか困っていたところを助けてくれたギルドマスターにお礼をいう。ギルドマスターの話では、毎回助けてやることはできないと。
相手に騎士団がいる以上、冒険者たちを動かすわけにはいかない、依頼でもなければ動くことは無いだろう。だから安全を必ず守ってあげられないとも言われた。
ん~どうせまた来るよな、本当にどうするべきかな?
これといった対策が思いつかないまま夜を迎えた。カエデやレイリーにも相談してみたがいいと思える対策は出てこなかった。
疲れていてはいい考えもできないと思い、サウナに入ってゆっくり寝ることにした。
ゆっくり寝てすっきりした頭の回転を上げ対策を考えていると、スカーレットが呼びに来た。朝食の準備ができたようだ、食堂に向かうか。
「ご主人様、ピーチがいなくなりました! 娘たちが探しましたが見当たらず、泣いている娘もいます。どこにいるかご存じではありませんか?」
は? ピーチがいなくなった? 昨日の今日であの豚が動いたのか? 色々考えるのは後だ!
「今調べる。みんなを食堂に集めておいてくれ」
ギルマスのステータスを開きマップ先生を呼び出す。ピーチを検索すると、メルビン男爵の家の中にいるようだ。どうやってか拉致をされたのだろう。
糞が! 糞が! 糞が! 糞が! 糞が!
俺の家族に手を出しやがって、絶対に後悔させてやる。
食堂でダンマスの能力でいるところを発見したことを伝え、今から迎えに行くことを告げると、娘たちが全員助けに行くと同行を申し出てきた。
レイリーやカエデも一緒に行くことになった。娘たちは部屋に戻り完全武装で玄関に集合した。俺は娘たちが準備している間に、全員の能力向上スキルをLv十まで上げておいた。
「じゃぁ皆行こうか」
声をかけて、みんなでメルビン男爵の屋敷へ向かう。
門の前には、騎士団が並んでおり進む道をふさいでいた。
「こっから先は男爵様の敷地だ勝手に入ることは許さない、引き返せ」
「今この屋敷の中に俺の家族が閉じ込められている、邪魔をするなら実力で排除する。警告はこの一回だけだ道をあけろ」
底冷えするような声で警告を発すると、門の中から豚の声が聞こえてきた。
「おや? 自分から罰を受けにこられましたか? ついでに奴隷たちも連れてきてくれたのですね、手間が省けました。罪人のあなたからメルビン様が奴隷を引き取りますのでさっさと解除しなさい」
「おい豚、俺の家族を早く返せ。あの娘に傷の一つでもついていたら楽に死ねると思うなよ?」
「家族ですか? そんなもの知りませんね。メルビン様の屋敷にあなたの様な低俗な人間の家族なんているわけないじゃないですか」
豚がオークの様なゲスな顔をして答えてきた。
「そっか、じゃぁ実力でお前らを排除して連れもどすまでだ。シュリ頼む」
レベルも上がりステータスだけで見れば、Aランクになってもおかしくないシュリに声をかけ、道を開いてもらう事にした。
シュリは手甲の感覚を確かめ騎士たちの中に突っ込んでいく、その後に小さな影がついていくのを捕らえた、シェリルだ。止めようと声をかけようとしたが、すでに騎士に肉薄していた。
シュリは、英雄症候群で強化された肉体を存分に使い、相手を力いっぱい殴りつけ鎧を陥没させていた。あれはハンマーで殴られたとか比にならない位やばいな。
一方シェリルは、浸透勁を使い騎士たちを無力化していた。もともと浸透勁は防具や硬い皮膚に守られている敵に、ダメージを内部へ伝えるためにあるスキルだ。騎士たちを相手にするには、ぴったりなスキルなのである。
三分経たないうちに門の前で待機していた三十人の騎士が無力化された。豚の姿を探したが見当たらない、戦闘の間に逃げたか。今はどうでもいい、ピーチが優先だ。マップで位置を確認しながらメルビン男爵の屋敷の中を歩いていく。
時々、騎士のような奴らが「無礼者」「ここがどこかわかっているのか?」「死にたいらしいな」などとヤラレ役の様なセリフを吐いては、無力化されていた。
騎士団長でも娘たちに一対一で勝てるステータスではないのに、精鋭と呼ばれる騎士が来たところで状況は全く変わらない。
ピーチがいる部屋の前まで来たが入口が見当たらなかった。どうやって入るんだ?
どうやって入るか悩んでいると、
「忌々しいガキがこんなところまできてたか、お前の家族とやらはいたか? いないであろう? お前らがここでやってきたことは明らかに犯罪行為だぞ! 大人しくつかまれ、団長やれ」
「ん~、じゃぁここにピーチがいたら、あんたらの犯罪行為が立証されて俺らの行為は正当化されるってことか」
「何を馬鹿なことを言っておる、ピーチとやらはいないんだから、お前らは全員犯罪者になるんだよ。そうだろ団長?」
「そうですな、ピーチとやらがいないのであればあなたたちは犯罪者として裁かれます。ですがピーチとやらがいれば、あんたたちは正当な理由でここに来たことになりますね」
お? この団長は、公平な立場で見てるのか?
「団長、何バカなことを言っている。早くこいつらを捕まえろ」
「カエデ、この壁を切れ」
騎士団長が動く前にカエデに指示をだす。ピーチがいると部屋と通路を隔てている壁を切るように言った。カエデの迷刀・霞が相変わらず迷いなく壁を切り割いた。
壁の向こうには、ピーチがいた。だが裸だった……
「くそ豚がっ!! ピーチに何しやがった! ただじゃおかねえぞ!」
ピーチの姿を見て俺はキレていた。
豚が小さく悲鳴を上げてしりもちをついていた。
「ひっ、団長あいつを殺せ! わしが殺される! 早くしろ!」
「あの娘がピーチさんですか、本当にいたんですね。怒りを収めてくれませんか? こちらに非があるのは認めますが、この方を殺させるわけにはいかないので全力で止めさせていただきます」
「邪魔をするっていうのか? 死にたくなかったら下がってろ」
団長は話が通じないと思ったのか、答えを返すことをせず片手剣と盾をかまえた。
タンクの様なステータスとスキルなんだろう、だからどうした? ピーチをあんな姿にしたくそ豚を守ってる騎士なぞ邪魔なだけだ!
俺たちの距離が一気に縮まる、俺の薙刀が騎士団長の体を薙ぐ。騎士団長がスキルを発動して俺の攻撃を受け止めようとしていたが、体がふっとばされ壁に激突する。
盾が半ばまで切り割かれ、盾を持っていた左腕は曲がってはいけないほうに曲がっており、右足も同じように曲がっていた。思ったより頑丈な奴だ、確実に殺すつもりで攻撃したのに死ななかったな。
「うぅ……」
「おい、くそ豚! てめぇはただじゃ殺さねえからな」
とりあえず、うるさかったので口を塞いでから両足首を踏み砕いた。
「アギャッ!」
豚をレイリーに引きずってもらい、この屋敷の主のメルビン男爵のいる部屋へと向かう。
「ぐえっ!」「あがっ!」「ひぎぃ」
ガルドの結界にふれて騎士たちが次々に悲鳴を上げて結界に弾かれている。
「だから結界を増やしたって言っただろ、人の話を聞かねえ豚だな」
「貴様~! 私の事を侮辱したな! 万死に値するぞ!」
「おっと? 自分のこと言われてるって気付いちゃった?」
「魔法騎士たち、また結界があるから早く解除しろ!」
また杖を持った騎士が前に出てきて儀式を始めた。貴族ってどこでもこんな横暴なのか? にしてもどうすっかな。
「そこの騎士たち、そこで何をやっている」
「なんだ? ふん、冒険者ギルドのギルドマスターか。今罪人を捕らえようとしているんだ邪魔しないでもらえるかな?」
「それは、三日前にそちらが家に押しかけて強引に連れて行こうとした事は調べがついています。それでも罪として裁こうというなら、冒険者ギルドは今後一切この街の貴族からの依頼を受け付けませんよ」
「くそ忌々しい奴め……小僧! 命拾いしたな!」
豚が騎士たちを連れて引き上げていく。どうしようか困っていたところを助けてくれたギルドマスターにお礼をいう。ギルドマスターの話では、毎回助けてやることはできないと。
相手に騎士団がいる以上、冒険者たちを動かすわけにはいかない、依頼でもなければ動くことは無いだろう。だから安全を必ず守ってあげられないとも言われた。
ん~どうせまた来るよな、本当にどうするべきかな?
これといった対策が思いつかないまま夜を迎えた。カエデやレイリーにも相談してみたがいいと思える対策は出てこなかった。
疲れていてはいい考えもできないと思い、サウナに入ってゆっくり寝ることにした。
ゆっくり寝てすっきりした頭の回転を上げ対策を考えていると、スカーレットが呼びに来た。朝食の準備ができたようだ、食堂に向かうか。
「ご主人様、ピーチがいなくなりました! 娘たちが探しましたが見当たらず、泣いている娘もいます。どこにいるかご存じではありませんか?」
は? ピーチがいなくなった? 昨日の今日であの豚が動いたのか? 色々考えるのは後だ!
「今調べる。みんなを食堂に集めておいてくれ」
ギルマスのステータスを開きマップ先生を呼び出す。ピーチを検索すると、メルビン男爵の家の中にいるようだ。どうやってか拉致をされたのだろう。
糞が! 糞が! 糞が! 糞が! 糞が!
俺の家族に手を出しやがって、絶対に後悔させてやる。
食堂でダンマスの能力でいるところを発見したことを伝え、今から迎えに行くことを告げると、娘たちが全員助けに行くと同行を申し出てきた。
レイリーやカエデも一緒に行くことになった。娘たちは部屋に戻り完全武装で玄関に集合した。俺は娘たちが準備している間に、全員の能力向上スキルをLv十まで上げておいた。
「じゃぁ皆行こうか」
声をかけて、みんなでメルビン男爵の屋敷へ向かう。
門の前には、騎士団が並んでおり進む道をふさいでいた。
「こっから先は男爵様の敷地だ勝手に入ることは許さない、引き返せ」
「今この屋敷の中に俺の家族が閉じ込められている、邪魔をするなら実力で排除する。警告はこの一回だけだ道をあけろ」
底冷えするような声で警告を発すると、門の中から豚の声が聞こえてきた。
「おや? 自分から罰を受けにこられましたか? ついでに奴隷たちも連れてきてくれたのですね、手間が省けました。罪人のあなたからメルビン様が奴隷を引き取りますのでさっさと解除しなさい」
「おい豚、俺の家族を早く返せ。あの娘に傷の一つでもついていたら楽に死ねると思うなよ?」
「家族ですか? そんなもの知りませんね。メルビン様の屋敷にあなたの様な低俗な人間の家族なんているわけないじゃないですか」
豚がオークの様なゲスな顔をして答えてきた。
「そっか、じゃぁ実力でお前らを排除して連れもどすまでだ。シュリ頼む」
レベルも上がりステータスだけで見れば、Aランクになってもおかしくないシュリに声をかけ、道を開いてもらう事にした。
シュリは手甲の感覚を確かめ騎士たちの中に突っ込んでいく、その後に小さな影がついていくのを捕らえた、シェリルだ。止めようと声をかけようとしたが、すでに騎士に肉薄していた。
シュリは、英雄症候群で強化された肉体を存分に使い、相手を力いっぱい殴りつけ鎧を陥没させていた。あれはハンマーで殴られたとか比にならない位やばいな。
一方シェリルは、浸透勁を使い騎士たちを無力化していた。もともと浸透勁は防具や硬い皮膚に守られている敵に、ダメージを内部へ伝えるためにあるスキルだ。騎士たちを相手にするには、ぴったりなスキルなのである。
三分経たないうちに門の前で待機していた三十人の騎士が無力化された。豚の姿を探したが見当たらない、戦闘の間に逃げたか。今はどうでもいい、ピーチが優先だ。マップで位置を確認しながらメルビン男爵の屋敷の中を歩いていく。
時々、騎士のような奴らが「無礼者」「ここがどこかわかっているのか?」「死にたいらしいな」などとヤラレ役の様なセリフを吐いては、無力化されていた。
騎士団長でも娘たちに一対一で勝てるステータスではないのに、精鋭と呼ばれる騎士が来たところで状況は全く変わらない。
ピーチがいる部屋の前まで来たが入口が見当たらなかった。どうやって入るんだ?
どうやって入るか悩んでいると、
「忌々しいガキがこんなところまできてたか、お前の家族とやらはいたか? いないであろう? お前らがここでやってきたことは明らかに犯罪行為だぞ! 大人しくつかまれ、団長やれ」
「ん~、じゃぁここにピーチがいたら、あんたらの犯罪行為が立証されて俺らの行為は正当化されるってことか」
「何を馬鹿なことを言っておる、ピーチとやらはいないんだから、お前らは全員犯罪者になるんだよ。そうだろ団長?」
「そうですな、ピーチとやらがいないのであればあなたたちは犯罪者として裁かれます。ですがピーチとやらがいれば、あんたたちは正当な理由でここに来たことになりますね」
お? この団長は、公平な立場で見てるのか?
「団長、何バカなことを言っている。早くこいつらを捕まえろ」
「カエデ、この壁を切れ」
騎士団長が動く前にカエデに指示をだす。ピーチがいると部屋と通路を隔てている壁を切るように言った。カエデの迷刀・霞が相変わらず迷いなく壁を切り割いた。
壁の向こうには、ピーチがいた。だが裸だった……
「くそ豚がっ!! ピーチに何しやがった! ただじゃおかねえぞ!」
ピーチの姿を見て俺はキレていた。
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「ひっ、団長あいつを殺せ! わしが殺される! 早くしろ!」
「あの娘がピーチさんですか、本当にいたんですね。怒りを収めてくれませんか? こちらに非があるのは認めますが、この方を殺させるわけにはいかないので全力で止めさせていただきます」
「邪魔をするっていうのか? 死にたくなかったら下がってろ」
団長は話が通じないと思ったのか、答えを返すことをせず片手剣と盾をかまえた。
タンクの様なステータスとスキルなんだろう、だからどうした? ピーチをあんな姿にしたくそ豚を守ってる騎士なぞ邪魔なだけだ!
俺たちの距離が一気に縮まる、俺の薙刀が騎士団長の体を薙ぐ。騎士団長がスキルを発動して俺の攻撃を受け止めようとしていたが、体がふっとばされ壁に激突する。
盾が半ばまで切り割かれ、盾を持っていた左腕は曲がってはいけないほうに曲がっており、右足も同じように曲がっていた。思ったより頑丈な奴だ、確実に殺すつもりで攻撃したのに死ななかったな。
「うぅ……」
「おい、くそ豚! てめぇはただじゃ殺さねえからな」
とりあえず、うるさかったので口を塞いでから両足首を踏み砕いた。
「アギャッ!」
豚をレイリーに引きずってもらい、この屋敷の主のメルビン男爵のいる部屋へと向かう。
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