40 / 2,518
第40話 国は広い
しおりを挟む
朝食を食べ終わったシュウは、娘たちが訓練に行くのを見送ってから冒険者ギルドへ向かう事にした。なぜ向かっているかというと! 他の街の事が気になったので、ギルドに行って他の街の情報が無いかを調べるためだ。
冒険者ギルドに入ると……混んでいた。しまった! 朝のこの時間は混んでいることを忘れていた。こんな時間に受付に行って他の街の情報を聞くのも悪いと思い、クエストボードを見てノンビリ空くのを待つことにした。
確かクエストの中には、護衛任務もあるから他の街への距離をおおよそ想像ができるのではないかと思ってクエストを見ている。
【隣街ガルランドまでの商隊護衛任務――日数4日】
隣街はガルランドと言うらしい。商隊ってことは馬車かな? 馬車の速度ってどの位だ? 時速10から15キロメートル位で1日8時間の移動と仮定すれば、240から360キロメートルってところか? そう考えるとかなり遠くないかね、この世界ではこれが普通なんだろうか?
商隊ってことは遠くの大きな町まで行くわけだから、途中に小さな町や村があるだろうしそこでも商売すること考えたら、最低でも100キロメートルは離れてると思っていいか?
街道に沿ってエリア掌握していくと、問題なく隣街のガルランドまで掌握できた。途中に4つの村があって、距離にすると約120キロメートル程だった。
想定しているより近かったな、荷物積んでると結構遅くなるんだろう、その上寄った村でも商売をすればこんなもんだろうか? おっと、こんなことしている間に冒険者の人数が減っていて受付も空いていた。
「お久しぶりです、ミリーさん」
「あら? ブラッドオークの報告以来ですね。あまり来られないんで心配してましたよ。大丈夫でしたか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。自分の拠点を手に入れて色々してたんです」
「もう手に入れられたんですね、シュウ君の稼ぎなら問題ないですね。それで今日はクエストですか?」
「今日はクエストじゃなくて他の街の情報を知りたくて、冒険者ギルドに何か情報がないかなと思いまして」
「他の街にもギルドはあるから情報はあるわね。どんなことが知りたいのかな?」
ミリーが他の街の情報を教えてくれた。隣町のガルランドまでは歩いて4日程で途中に町が4つあるとのこと。ここまではマップで把握しているのと差異はなかった。ガルランドは、東西南北に街道がありこの街フレデリクは東の街道の先にあるのだ。
冒険者の歩行速度と商隊馬車が同じ速度なのか? 休憩時間や行動できる時間の差かね。
ガルランドから西へ10日程行くとこの国の王都のライチェルにつくらしい。その間にもう1個大きい街があるようだ。ちなみにこの国はライチェル王国というようだ。この国は、王都から東西南北に放射状に街があるとのこと。うん、聞いてみたけどよく分からず覚えられなかった。
ミリーにお礼を言ってギルドを後にする。
家に戻ったが、お昼までまだ時間があったのでギルドにいる時に、掌握した場所をマップで確認していた。DPに余裕があるのでガルランドの街を全部掌握してみた。
おぉ、フレデリクより広い場所を掌握しただけあって、DPがすごいことになっている。DPの時給が4000を超えていた。ガルランドのDPは2500程なんだろう。
すごいな。DP稼ぎたい放題だ! 残りのDPで王都との間にある街までギリギリ掌握できそうだったので一気に掌握してみた。
オーイエス! 時給が7500を超えた! 遠くの街を掌握したことによってDPが五倍になってしまった。ニコとハクのスキルのDP以外は使っても問題ないから、どんどん掌握していこう。
何事もなく3日が過ぎて、貯まったDPを使い王都まで掌握エリアを伸ばしてみた。王都は、フレデリクの4~5倍程の面積があった。さすが王都なんだろう。そしてDPの時給が一気に倍ほど増えて16000を超えていた。
時給で1600万フラン。これって何でも買えるんじゃねえ? ほとんどのものが召喚できるから買える買えないって関係ないか。
掌握したエリアに勇者がいないか調べてみるが、それらしき人物はいなかった。他に高レベル者を調べてみると、王都にレベル487の王国戦士長がいて冒険者にレベル300台が3人もいた。おそらくこの人達がシングル冒険者なのではないだろうか?
詳しくステータスを調べようとしたが、レベル以外のステータスが見れなかった。何で見れないかはわからないが、俺よりステータスが高いのは間違いないだろう。俺みたいに養殖で育った人間とは違い、自分たちの努力でそこまでたどり着いたわけだからどれだけ強いのだろうか?
しばらくは王都に行くつもりもないし、フレデリクの街の方が魔物と戦いやすいから娘たちの修行もしやすいしな。あれ? 王都を全部掌握したつもりだったが一部掌握できてない場所があった。他のダンマスが領域支配しているみたいだ。
王都の下にはダンジョンがあるのだろう。だから高レベル者が多いのかな? それにしてもダンジョンの入り口付近以外が掌握できているのはどうしてだろう? 地下にダンジョンを作る場合は、エリア掌握分のDPと穴を掘るDPが合わさってるのかな?
まぁ検証は今度にするかな。ノンビリと考えていると、チャイムが鳴った。
『ご主人様~ごはんですよ~』
アマレロの声が聞こえてきたので、作業を中止して扉を開ける。
「あ! ご主人様、今回はこいつで返事をしてくれなかったのです」
アマレロがなぜかションボリとしていた。ドアホンで話してほしかったのだろうか? 俺が地下にいるときに気付けるように設置したチャイムなのにな、また今度シルキーたちに話しておくべきか。
「ごはんでしょ? お腹空いたから早く食べたいよ。シルキーたちのご飯美味いからな」
アマレロは、うれしそうな顔をして俺を誘導している。
今日のお昼は、ビーフシチューとパン、マッシュポテトと野菜スティックだった。この世界では、生で食べる文化がほとんどなくあったとしても葉野菜をサラダにして食べるくらいだった。根菜類や茎野菜などは炒めるか煮るかして食べるのが普通らしい。
ダンジョン内で採れだした根菜類は新鮮であり生のままでも食べれるから野菜スティックとして食卓に並べている。娘たちも初めは食べるのをためらっていたが、俺が味噌マヨネーズをつけて美味しそうに食べているのを見てみんなも食べるようになったのだ。
今では食堂に保冷庫の様なものを置き、運動した後や小腹がすいたときに食べてもいいようにしている。英雄症候群で食事量の多いシュリの為でもある。
ちなみに、野菜類はドリアードたちとノーマンのおかげで種をまいてから2週間ほどで即席栽培できてしまうようだ。味も普通に作るものと変わらないため、これから重宝しそうだ。
ダンジョン農園は、シルキーの依頼を受けてドリアードとノーマンで作っているが、人数は間に合っているため手伝ってもらうことは今のところなさそうである。
味噌マヨネーズに使っている味噌は、DPで呼び出したものだがマヨネーズはこの世界の物で作っている。卵もあり、お酢もお酒からできた調味料として売られているが、腐ってると思っている人たちもいるため売れ行きは微妙らしい。
マヨネーズ作りでは年少組が活躍していた。シュウに直に教えてもらったこともあり、張り切って作ってくれるのだ。
にぎやかな昼食が済み、娘たちは食器を片付けてから午後の訓練のためにダンジョンへ向かい、シルキーたちは夕飯を何にするか話し合っていた。俺は特にすることもなかったので、戦闘訓練でもする為にレイリーの所へ向かった。
冒険者ギルドに入ると……混んでいた。しまった! 朝のこの時間は混んでいることを忘れていた。こんな時間に受付に行って他の街の情報を聞くのも悪いと思い、クエストボードを見てノンビリ空くのを待つことにした。
確かクエストの中には、護衛任務もあるから他の街への距離をおおよそ想像ができるのではないかと思ってクエストを見ている。
【隣街ガルランドまでの商隊護衛任務――日数4日】
隣街はガルランドと言うらしい。商隊ってことは馬車かな? 馬車の速度ってどの位だ? 時速10から15キロメートル位で1日8時間の移動と仮定すれば、240から360キロメートルってところか? そう考えるとかなり遠くないかね、この世界ではこれが普通なんだろうか?
商隊ってことは遠くの大きな町まで行くわけだから、途中に小さな町や村があるだろうしそこでも商売すること考えたら、最低でも100キロメートルは離れてると思っていいか?
街道に沿ってエリア掌握していくと、問題なく隣街のガルランドまで掌握できた。途中に4つの村があって、距離にすると約120キロメートル程だった。
想定しているより近かったな、荷物積んでると結構遅くなるんだろう、その上寄った村でも商売をすればこんなもんだろうか? おっと、こんなことしている間に冒険者の人数が減っていて受付も空いていた。
「お久しぶりです、ミリーさん」
「あら? ブラッドオークの報告以来ですね。あまり来られないんで心配してましたよ。大丈夫でしたか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。自分の拠点を手に入れて色々してたんです」
「もう手に入れられたんですね、シュウ君の稼ぎなら問題ないですね。それで今日はクエストですか?」
「今日はクエストじゃなくて他の街の情報を知りたくて、冒険者ギルドに何か情報がないかなと思いまして」
「他の街にもギルドはあるから情報はあるわね。どんなことが知りたいのかな?」
ミリーが他の街の情報を教えてくれた。隣町のガルランドまでは歩いて4日程で途中に町が4つあるとのこと。ここまではマップで把握しているのと差異はなかった。ガルランドは、東西南北に街道がありこの街フレデリクは東の街道の先にあるのだ。
冒険者の歩行速度と商隊馬車が同じ速度なのか? 休憩時間や行動できる時間の差かね。
ガルランドから西へ10日程行くとこの国の王都のライチェルにつくらしい。その間にもう1個大きい街があるようだ。ちなみにこの国はライチェル王国というようだ。この国は、王都から東西南北に放射状に街があるとのこと。うん、聞いてみたけどよく分からず覚えられなかった。
ミリーにお礼を言ってギルドを後にする。
家に戻ったが、お昼までまだ時間があったのでギルドにいる時に、掌握した場所をマップで確認していた。DPに余裕があるのでガルランドの街を全部掌握してみた。
おぉ、フレデリクより広い場所を掌握しただけあって、DPがすごいことになっている。DPの時給が4000を超えていた。ガルランドのDPは2500程なんだろう。
すごいな。DP稼ぎたい放題だ! 残りのDPで王都との間にある街までギリギリ掌握できそうだったので一気に掌握してみた。
オーイエス! 時給が7500を超えた! 遠くの街を掌握したことによってDPが五倍になってしまった。ニコとハクのスキルのDP以外は使っても問題ないから、どんどん掌握していこう。
何事もなく3日が過ぎて、貯まったDPを使い王都まで掌握エリアを伸ばしてみた。王都は、フレデリクの4~5倍程の面積があった。さすが王都なんだろう。そしてDPの時給が一気に倍ほど増えて16000を超えていた。
時給で1600万フラン。これって何でも買えるんじゃねえ? ほとんどのものが召喚できるから買える買えないって関係ないか。
掌握したエリアに勇者がいないか調べてみるが、それらしき人物はいなかった。他に高レベル者を調べてみると、王都にレベル487の王国戦士長がいて冒険者にレベル300台が3人もいた。おそらくこの人達がシングル冒険者なのではないだろうか?
詳しくステータスを調べようとしたが、レベル以外のステータスが見れなかった。何で見れないかはわからないが、俺よりステータスが高いのは間違いないだろう。俺みたいに養殖で育った人間とは違い、自分たちの努力でそこまでたどり着いたわけだからどれだけ強いのだろうか?
しばらくは王都に行くつもりもないし、フレデリクの街の方が魔物と戦いやすいから娘たちの修行もしやすいしな。あれ? 王都を全部掌握したつもりだったが一部掌握できてない場所があった。他のダンマスが領域支配しているみたいだ。
王都の下にはダンジョンがあるのだろう。だから高レベル者が多いのかな? それにしてもダンジョンの入り口付近以外が掌握できているのはどうしてだろう? 地下にダンジョンを作る場合は、エリア掌握分のDPと穴を掘るDPが合わさってるのかな?
まぁ検証は今度にするかな。ノンビリと考えていると、チャイムが鳴った。
『ご主人様~ごはんですよ~』
アマレロの声が聞こえてきたので、作業を中止して扉を開ける。
「あ! ご主人様、今回はこいつで返事をしてくれなかったのです」
アマレロがなぜかションボリとしていた。ドアホンで話してほしかったのだろうか? 俺が地下にいるときに気付けるように設置したチャイムなのにな、また今度シルキーたちに話しておくべきか。
「ごはんでしょ? お腹空いたから早く食べたいよ。シルキーたちのご飯美味いからな」
アマレロは、うれしそうな顔をして俺を誘導している。
今日のお昼は、ビーフシチューとパン、マッシュポテトと野菜スティックだった。この世界では、生で食べる文化がほとんどなくあったとしても葉野菜をサラダにして食べるくらいだった。根菜類や茎野菜などは炒めるか煮るかして食べるのが普通らしい。
ダンジョン内で採れだした根菜類は新鮮であり生のままでも食べれるから野菜スティックとして食卓に並べている。娘たちも初めは食べるのをためらっていたが、俺が味噌マヨネーズをつけて美味しそうに食べているのを見てみんなも食べるようになったのだ。
今では食堂に保冷庫の様なものを置き、運動した後や小腹がすいたときに食べてもいいようにしている。英雄症候群で食事量の多いシュリの為でもある。
ちなみに、野菜類はドリアードたちとノーマンのおかげで種をまいてから2週間ほどで即席栽培できてしまうようだ。味も普通に作るものと変わらないため、これから重宝しそうだ。
ダンジョン農園は、シルキーの依頼を受けてドリアードとノーマンで作っているが、人数は間に合っているため手伝ってもらうことは今のところなさそうである。
味噌マヨネーズに使っている味噌は、DPで呼び出したものだがマヨネーズはこの世界の物で作っている。卵もあり、お酢もお酒からできた調味料として売られているが、腐ってると思っている人たちもいるため売れ行きは微妙らしい。
マヨネーズ作りでは年少組が活躍していた。シュウに直に教えてもらったこともあり、張り切って作ってくれるのだ。
にぎやかな昼食が済み、娘たちは食器を片付けてから午後の訓練のためにダンジョンへ向かい、シルキーたちは夕飯を何にするか話し合っていた。俺は特にすることもなかったので、戦闘訓練でもする為にレイリーの所へ向かった。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
チートなガチャ運でVRMMO無双する!?~没入型MMO「ラスト・オンライン」
なかの
ファンタジー
「いきなり神の剣が出たんですけど」
僕はチートなガチャ運でVRMMO無双する!?
330万PV(web累計)突破!
超大手ゲームメーカーの超美麗グラフィックな大型RPGの最新作「ラスト・オンライン」
このゲームは、新技術を使った没入型MMO、いわゆるVRMMOだった。
僕は、バイト代をなんとか稼いで、ログインした先でチートのようなガチャ運で無双する!!
著/イラスト なかの
帝国最強(最凶)の(ヤンデレ)魔導師は私の父さまです
波月玲音
恋愛
私はディアナ・アウローラ・グンダハール。オストマルク帝国の北方を守るバーベンベルク辺境伯家の末っ子です。
母さまは女辺境伯、父さまは帝国魔導師団長。三人の兄がいて、愛情いっぱいに伸び伸び育ってるんだけど。その愛情が、ちょっと問題な人たちがいてね、、、。
いや、うれしいんだけどね、重いなんて言ってないよ。母さまだって頑張ってるんだから、私だって頑張る、、、?愛情って頑張って受けるものだっけ?
これは愛する父親がヤンデレ最凶魔導師と知ってしまった娘が、(はた迷惑な)溺愛を受けながら、それでも頑張って勉強したり恋愛したりするお話、の予定。
ヤンデレの解釈がこれで合ってるのか疑問ですが、、、。R15は保険です。
本人が主役を張る前に、大人たちが動き出してしまいましたが、一部の兄も暴走気味ですが、主役はあくまでディー、の予定です。ただ、アルとエレオノーレにも色々言いたいことがあるようなので、ひと段落ごとに、番外編を入れたいと思ってます。
7月29日、章名を『本編に関係ありません』、で投稿した番外編ですが、多少関係してくるかも、と思い、番外編に変更しました。紛らわしくて申し訳ありません。
ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む
紫楼
ファンタジー
酔っ払って寝て起きたらなんか手が小さい。びっくりしてベットから落ちて今の自分の情報と前の自分の記憶が一気に脳内を巡ってそのまま気絶した。
私は放置された16歳の少女リーシャに転生?してた。自分の状況を理解してすぐになぜか王様の命令で辺境にお嫁に行くことになったよ!
辺境はイケメンマッチョパラダイス!!だったので天国でした!
食べ物が美味しくない国だったので好き放題食べたい物作らせて貰える環境を与えられて幸せです。
もふもふ?に出会ったけどなんか違う!?
もふじゃない爺と契約!?とかなんだかなーな仲間もできるよ。
両親のこととかリーシャの真実が明るみに出たり、思わぬ方向に物事が進んだり?
いつかは立派な辺境伯夫人になりたいリーシャの日常のお話。
主人公が結婚するんでR指定は保険です。外見とかストーリー的に身長とか容姿について表現があるので不快になりそうでしたらそっと閉じてください。完全な性表現は書くの苦手なのでほぼ無いとは思いますが。
倫理観論理感の強い人には向かないと思われますので、そっ閉じしてください。
小さい見た目のお転婆さんとか書きたかっただけのお話。ふんわり設定なので軽ーく受け流してください。
描写とか適当シーンも多いので軽く読み流す物としてお楽しみください。
タイトルのついた分は少し台詞回しいじったり誤字脱字の訂正が済みました。
多少表現が変わった程度でストーリーに触る改稿はしてません。
カクヨム様にも載せてます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。
それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません
野村にれ
恋愛
人としての限界に達していたヨルレアンは、
婚約者であるエルドール第二王子殿下に理不尽とも思える注意を受け、
話の流れから婚約を解消という話にまでなった。
ヨルレアンは自分の立場のために頑張っていたが、
絶対に婚約を解消しようと拳を上げる。
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる