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21、お姉ちゃんの読み聞かせ
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ある日の夕方、幼い弟はキッチンに立つ母親に本を読んで、とねだっていました。
「ごめんね。お母さん、お夕飯の支度してるから、ちょっと待っててね。お姉ちゃんと遊んでて」
そう言われ、弟は絵本を持って姉のところにやってきました。
「おねえちゃん、これよんで」
差し出されたのは図書館から借りた絵本。姉はちょっと困った顔になりました。
「これは読めないわ。私まだ字は読めないもの」
以前、弟がごねていたときに、姉は自分が読んでもらって内容を覚えている絵本を話してあげました。そのことを覚えているのか、弟は姉が本を読めると思っているようです。
「これよんで」
「だから読めないんだってば」
弟は言っていることがわからないのか、泣き出してしまいました。
「もう、しょうがないなあ」
姉はとりあえず絵本を受け取りました。すると弟は泣き止んで、姉の隣に座ります。
表紙には、雪景色のクリスマスツリーを背景にしたサンタさんがいます。ということは、クリスマスの話でしょう。姉は最初のページを開いてみましたが、やはりなんて書いてあるのかわかりません。そこで絵を見て考えることにしました。
「ここは、雪の降る町です。サンタさんが歩いています。ね、サンタさん歩いてるでしょ」
姉はイラストのサンタさんを指さして言いました。弟は、うん、と頷きます。
「お散歩かな」
姉がそう呟くと、弟も、うん、と頷きます。
「サンタさんが、お散歩しています。お散歩で歩いています」
姉は次のページをめくりました。トナカイの絵があります。
「サンタさんは、トナカイさんと出会いました。ね、出会ってるよね」
一緒に絵本をのぞき込んでいる弟に聞くと、うん、と頷きます。
「トナカイさんと、出会って……います。なにかお話しています。何話してるんだろう。何話してると思う?」
姉は弟に振ってみました。
「わんわんっていってる」
「わんわん? トナカイは犬じゃないよ」
「つの、ぱちーんてなるから、あぶないよって」
「トナカイの角? が危ないって? そうだね。サンタさんとトナカイさんは、角が危ないよと話しています。あ、そりがある」
トナカイの背後にそりがあることに気付き、姉は指さしました。
「そりに乗ろうって話してるんだ、きっと」
「うん、いっしょにのろうっていってる」
弟も同意してくれました。姉はページをめくります。
「あ、ほら、一緒に乗ってるよ」
「え、のってないよ」
姉が次のイラストを指さして言うと、弟も絵を指さして抗議しました。確かにトナカイは、そりに一緒には乗っていません。トナカイが引くそりに、サンタさんが乗っています。
「あ、ほんとだ、乗ってない。じゃあサンタさんはトナカイさんと一緒にそりで出かけました」
雪の降る夜、明かりがついた家々の上を、トナカイが引くそりに乗ったサンタさんが飛んでいます。
暫くじっと絵を見てみましたが、特にそれ以上思いつかなかったので、次のページに行きました。
そこではサンタさんは屋根の上にいました。大きな袋を担いで、煙突に足をかけています。
「サンタさんは屋根に行きました。家の屋根にのぼっています。それから……何やってるんだろうね」
弟に聞いてみました。
「おどってるんだよ」
「踊ってるの?」
「おどってる。こーやって」
弟は片足を上げて、揺れて見せました。
「そっか。サンタさんは屋根で踊りました」
姉はページをめくります。
次は部屋の中でした。クリスマスツリーが飾られています。サンタさんは人差し指を口に当てています。
「サンタさん、しーってやってるよ」
姉はサンタさんと同じポーズを弟にやってみせました。弟も真似をします。
「サンタさんは、しーっと静かにして、歩いて行きました。お部屋にはツリーがあります」
「だんろもあるよ」
弟が指さしたので、姉も頷きました。
「うん、あるね。だんろ。テーブルとイスもある。あと窓もあるね」
「くつしたもある」
弟が暖炉の上部に飾られた、片側だけの靴下を指さしました。
「あるね。いち、にい、さんこあるね」
姉は指を三本立てました。弟も真似をします。
「さんこ?」
「うん。さんこ。あ、三枚かな。三枚だね」
「さんまい?」
弟も真似をしました。姉は次のページをめくります。
ベッドで眠っている男の子の枕元に、サンタさんがプレゼントを置いています。
「プレゼント置いてるよ」
「うん、おいてる」
「サンタさんはプレゼントを置きました。男の子はベッドで寝ています。だから、そーっと置きました。中身はなんだろ。何だろね」
弟に聞いてみます。
「きりん」
「きりん? なんで」
「おっきなきりん」
「なんで」
姉は笑ってしまいました。
「ぬいぐるみ?」
「ううん、ほんもの」
「箱に入らないじゃん」
「あけたらでてくるの」
「じゃあ小さくなって入ってるの?」
「そう」
「きりんって首長いんだよ」
「うん」
「どうやって入ってるの」
「こうやって」
弟は身体を小さく丸めてみせました。姉もそれを真似します。
「こうやって?」
「そう、こうやって」
二人の笑い声が響きます。
「じゃあ、プレゼントの箱の中にはきりんが入っています」
そうして姉はページをめくりました。サンタさんがそりに乗っています。
「サンタさんは、そりに乗りました。それでどこかに行きました」
次のページをめくると、サンタさんが他の眠っている子供のところへ行っている絵がたくさんありました。
「あ、いっぱいプレゼントおいてる。いろんな子たちのとこに行ってるんだね、これ」
姉が絵を指さして言うと、弟も同意します。
「この子のプレゼントには何入ってるのかな」
左上のピンクのパジャマの女の子が寝ている絵を指さして、聞いてみました。弟は少し考えて、言いました。
「くまさん」
「くまさんか。好きそうだもんね」
「うん」
「じゃあこの子は?」
右下の黄色のパジャマの子の絵を指さしました。
「うーん、ぱん」
「ぱん? ぱんってあの食べるぱん?」
「チョコが入ってるやつ」
「あれ、美味しいよね。あの白い粉もかかってる方がよくない?」
「うん。それがいい」
「じゃあ、それにしよう。じゃあこっちは?」
真ん中のしましまのパジャマを着ている子の絵を指さしました。
「ひこうき」
「ひこうきか。きっと好きなんだね」
「うん」
「おっきい飛行機? 本物のやつ?」
「ううん、ちっちゃいやつ。これくらいの」
弟は両手で大きさを示しました。
「こっちは小さいのなんだ」
「このこはちっちゃいのがすきなの」
「そっか。じゃあこの子は?」
左下の緑のパジャマの子供の絵を示します。
「ぱじゃま」
「パジャマ? なんで」
「きでできてるぱじゃま」
「き? きって何。木? あの生えてる木? 公園とかの」
「うん」
姉は声を上げて笑いました。
「なんで木なの」
「みどりだから」
「あーあ、この子のパジャマがみどりだからか。それで木なんだ」
「おっきくなるの」
「なにが? あ、着ると大きくなるの?」
「うん」
「そっか、なるほど。それいいね。じゃあこの子は?」
右上の赤いパジャマの女の子の絵を指さします。
「ふえ」
「ふえ? 音が鳴るやつ?」
「うん、しゃらしゃらってなるの」
「しゃらしゃら? え、それ鈴じゃない? 笛なの?」
「うん」
「どんなやつ?」
「あながあいてて、おとがなるの。ぴしゃーって」
「じゃ笛だね」
「うん。くまさんがおどるの」
「くまさん?」
「このこのくまさん」
弟は左上のピンクのパジャマの女の子の絵を指さしました。
「あ、そうなんだ。この子たち友達なの?」
「うん。いっしょにあそんでるの」
「そっか」
次のページをめくります。するとサンタさんがそりに乗っています。そのページでお話は終わりでした。
「あ、終わった。終わりです。サンタさんは帰りました。はい、おしまい」
「おしまい」
弟も真似をしました。弟にはもう涙のあともなく、すっかり笑顔です。そのとき母親の声がしました。
「夕飯が出来たわよ」
二人は食卓へ向かいました。
「お母さん、私、絵本読んであげたのよ」
「ええ、聞いていたわ。すごいわね」
「でもまだ文字は読めないからね、考えて話してあげたの」
「ええ、すごいわ。頑張ったのね」
「うん、がんばったのよ私。お姉ちゃんだからがんばったの」
「さすがお姉さんね。お母さんも助かっちゃった。ありがとう」
姉は褒められて満足げです。弟も笑っています。
「でも次はお母さんが読んでね」
母親は笑って子供たちを抱き締めました。
「ごめんね。お母さん、お夕飯の支度してるから、ちょっと待っててね。お姉ちゃんと遊んでて」
そう言われ、弟は絵本を持って姉のところにやってきました。
「おねえちゃん、これよんで」
差し出されたのは図書館から借りた絵本。姉はちょっと困った顔になりました。
「これは読めないわ。私まだ字は読めないもの」
以前、弟がごねていたときに、姉は自分が読んでもらって内容を覚えている絵本を話してあげました。そのことを覚えているのか、弟は姉が本を読めると思っているようです。
「これよんで」
「だから読めないんだってば」
弟は言っていることがわからないのか、泣き出してしまいました。
「もう、しょうがないなあ」
姉はとりあえず絵本を受け取りました。すると弟は泣き止んで、姉の隣に座ります。
表紙には、雪景色のクリスマスツリーを背景にしたサンタさんがいます。ということは、クリスマスの話でしょう。姉は最初のページを開いてみましたが、やはりなんて書いてあるのかわかりません。そこで絵を見て考えることにしました。
「ここは、雪の降る町です。サンタさんが歩いています。ね、サンタさん歩いてるでしょ」
姉はイラストのサンタさんを指さして言いました。弟は、うん、と頷きます。
「お散歩かな」
姉がそう呟くと、弟も、うん、と頷きます。
「サンタさんが、お散歩しています。お散歩で歩いています」
姉は次のページをめくりました。トナカイの絵があります。
「サンタさんは、トナカイさんと出会いました。ね、出会ってるよね」
一緒に絵本をのぞき込んでいる弟に聞くと、うん、と頷きます。
「トナカイさんと、出会って……います。なにかお話しています。何話してるんだろう。何話してると思う?」
姉は弟に振ってみました。
「わんわんっていってる」
「わんわん? トナカイは犬じゃないよ」
「つの、ぱちーんてなるから、あぶないよって」
「トナカイの角? が危ないって? そうだね。サンタさんとトナカイさんは、角が危ないよと話しています。あ、そりがある」
トナカイの背後にそりがあることに気付き、姉は指さしました。
「そりに乗ろうって話してるんだ、きっと」
「うん、いっしょにのろうっていってる」
弟も同意してくれました。姉はページをめくります。
「あ、ほら、一緒に乗ってるよ」
「え、のってないよ」
姉が次のイラストを指さして言うと、弟も絵を指さして抗議しました。確かにトナカイは、そりに一緒には乗っていません。トナカイが引くそりに、サンタさんが乗っています。
「あ、ほんとだ、乗ってない。じゃあサンタさんはトナカイさんと一緒にそりで出かけました」
雪の降る夜、明かりがついた家々の上を、トナカイが引くそりに乗ったサンタさんが飛んでいます。
暫くじっと絵を見てみましたが、特にそれ以上思いつかなかったので、次のページに行きました。
そこではサンタさんは屋根の上にいました。大きな袋を担いで、煙突に足をかけています。
「サンタさんは屋根に行きました。家の屋根にのぼっています。それから……何やってるんだろうね」
弟に聞いてみました。
「おどってるんだよ」
「踊ってるの?」
「おどってる。こーやって」
弟は片足を上げて、揺れて見せました。
「そっか。サンタさんは屋根で踊りました」
姉はページをめくります。
次は部屋の中でした。クリスマスツリーが飾られています。サンタさんは人差し指を口に当てています。
「サンタさん、しーってやってるよ」
姉はサンタさんと同じポーズを弟にやってみせました。弟も真似をします。
「サンタさんは、しーっと静かにして、歩いて行きました。お部屋にはツリーがあります」
「だんろもあるよ」
弟が指さしたので、姉も頷きました。
「うん、あるね。だんろ。テーブルとイスもある。あと窓もあるね」
「くつしたもある」
弟が暖炉の上部に飾られた、片側だけの靴下を指さしました。
「あるね。いち、にい、さんこあるね」
姉は指を三本立てました。弟も真似をします。
「さんこ?」
「うん。さんこ。あ、三枚かな。三枚だね」
「さんまい?」
弟も真似をしました。姉は次のページをめくります。
ベッドで眠っている男の子の枕元に、サンタさんがプレゼントを置いています。
「プレゼント置いてるよ」
「うん、おいてる」
「サンタさんはプレゼントを置きました。男の子はベッドで寝ています。だから、そーっと置きました。中身はなんだろ。何だろね」
弟に聞いてみます。
「きりん」
「きりん? なんで」
「おっきなきりん」
「なんで」
姉は笑ってしまいました。
「ぬいぐるみ?」
「ううん、ほんもの」
「箱に入らないじゃん」
「あけたらでてくるの」
「じゃあ小さくなって入ってるの?」
「そう」
「きりんって首長いんだよ」
「うん」
「どうやって入ってるの」
「こうやって」
弟は身体を小さく丸めてみせました。姉もそれを真似します。
「こうやって?」
「そう、こうやって」
二人の笑い声が響きます。
「じゃあ、プレゼントの箱の中にはきりんが入っています」
そうして姉はページをめくりました。サンタさんがそりに乗っています。
「サンタさんは、そりに乗りました。それでどこかに行きました」
次のページをめくると、サンタさんが他の眠っている子供のところへ行っている絵がたくさんありました。
「あ、いっぱいプレゼントおいてる。いろんな子たちのとこに行ってるんだね、これ」
姉が絵を指さして言うと、弟も同意します。
「この子のプレゼントには何入ってるのかな」
左上のピンクのパジャマの女の子が寝ている絵を指さして、聞いてみました。弟は少し考えて、言いました。
「くまさん」
「くまさんか。好きそうだもんね」
「うん」
「じゃあこの子は?」
右下の黄色のパジャマの子の絵を指さしました。
「うーん、ぱん」
「ぱん? ぱんってあの食べるぱん?」
「チョコが入ってるやつ」
「あれ、美味しいよね。あの白い粉もかかってる方がよくない?」
「うん。それがいい」
「じゃあ、それにしよう。じゃあこっちは?」
真ん中のしましまのパジャマを着ている子の絵を指さしました。
「ひこうき」
「ひこうきか。きっと好きなんだね」
「うん」
「おっきい飛行機? 本物のやつ?」
「ううん、ちっちゃいやつ。これくらいの」
弟は両手で大きさを示しました。
「こっちは小さいのなんだ」
「このこはちっちゃいのがすきなの」
「そっか。じゃあこの子は?」
左下の緑のパジャマの子供の絵を示します。
「ぱじゃま」
「パジャマ? なんで」
「きでできてるぱじゃま」
「き? きって何。木? あの生えてる木? 公園とかの」
「うん」
姉は声を上げて笑いました。
「なんで木なの」
「みどりだから」
「あーあ、この子のパジャマがみどりだからか。それで木なんだ」
「おっきくなるの」
「なにが? あ、着ると大きくなるの?」
「うん」
「そっか、なるほど。それいいね。じゃあこの子は?」
右上の赤いパジャマの女の子の絵を指さします。
「ふえ」
「ふえ? 音が鳴るやつ?」
「うん、しゃらしゃらってなるの」
「しゃらしゃら? え、それ鈴じゃない? 笛なの?」
「うん」
「どんなやつ?」
「あながあいてて、おとがなるの。ぴしゃーって」
「じゃ笛だね」
「うん。くまさんがおどるの」
「くまさん?」
「このこのくまさん」
弟は左上のピンクのパジャマの女の子の絵を指さしました。
「あ、そうなんだ。この子たち友達なの?」
「うん。いっしょにあそんでるの」
「そっか」
次のページをめくります。するとサンタさんがそりに乗っています。そのページでお話は終わりでした。
「あ、終わった。終わりです。サンタさんは帰りました。はい、おしまい」
「おしまい」
弟も真似をしました。弟にはもう涙のあともなく、すっかり笑顔です。そのとき母親の声がしました。
「夕飯が出来たわよ」
二人は食卓へ向かいました。
「お母さん、私、絵本読んであげたのよ」
「ええ、聞いていたわ。すごいわね」
「でもまだ文字は読めないからね、考えて話してあげたの」
「ええ、すごいわ。頑張ったのね」
「うん、がんばったのよ私。お姉ちゃんだからがんばったの」
「さすがお姉さんね。お母さんも助かっちゃった。ありがとう」
姉は褒められて満足げです。弟も笑っています。
「でも次はお母さんが読んでね」
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