74 / 142
Sortie-01:黒翼の舞う空
第十七章:ベイルアウト
しおりを挟む
第十七章:ベイルアウト
赤々とした炎と真っ黒い煙を噴きながら、錐もみ状態で真下に墜落していく≪ミーティア≫。アリサを庇い、彼女を狙っていた敵ミサイルの誘導を自分に引き付けて……そして被弾した、翔一の機体。火の玉のようになって墜ちていく彼の機体を茫然と見下ろしながら、アリサは翔一に叫んだ。
『ベイルアウトしなさい、早くっ!』
「もうやってるさ。だが……ああ、畜生め。電気系統が殆どイカれたみたいだ。どれだけ引いてもベイルアウト出来ない」
『そんな……ッ!!』
事実だった。墜落しながら、翔一は座席の左右にある脱出レヴァー……黄色と黒の目立つ縞模様のレヴァーを、さっきから何度も何度もガチャガチャと引いているのだが。しかし、どれだけ引いたところで、彼の機体のコクピット・モジュールは一向に射出される気配がなかった。
MFDを始めとするデジタル計器類の殆どが死んでいたり、或いはノイズが走っていたりするのを見るに……さっきミサイルを喰らった衝撃で、機体の電気系統が馬鹿になってしまい、その弾みで緊急脱出システムまでもがお釈迦になってしまったようだ。
――――このまま、死ぬしかない。
最後の命綱たる緊急脱出システムすらもが壊れてしまった今、翔一は自らに差し迫る死の運命からどうやったって逃れることが出来ないと、暗にそう悟っていた。
一応、爆発ボルトを爆破して、コクピットを覆うキャノピーを強制的に吹き飛ばすことは出来るが……しかし、無意味だ。パイロット・スーツにパラシュートの類は搭載されていない。生身で飛び降りたところで、パラシュート無しのままスカイダイビングするのと同義だ。どう足掻いたところで、差し迫った終わりの瞬間からは逃れられないらしい。
だが、後悔はない。自分の生命と引き換えに、彼女を……アリサを助けてやれたのなら。それだけで、それだけで翔一は十分だった。何も後悔はない。彼の胸中にあるのは安堵と、そして深い満足感だった。穏やかな気持ちのまま、死んでいける。
「これが運命なら、僕は受け入れるよ。……アリサ、君を助けられて良かった」
だから翔一は諦めたように、落ち着きすぎているほどに落ち着いた声音で彼女に囁きかける。
出来ることなら、最後にもう一度。もう一度だけ……彼女の顔を見ておきたかったけれど。でも、それは贅沢過ぎる望みだ。彼女を助けられただけで……彼女の生命を繋いでやれただけで、何もかも良しとしよう。
満足していた翔一はそんな風に、完全に諦めきった様子だった。
――――しかし、彼女は。アリサ・メイヤードは、違っていた。
『もう二度と……二度と、誰もアタシの前で死なせないっ! アタシの……アタシの相棒を、もう二度とッ!!』
絞り出すような声で叫び、操縦桿をクッと倒すと……彼女は≪グレイ・ゴースト≫を一気に急降下させ。墜落していく翔一機の元に、自分の機体をフルスロットルで急接近させていく。
その頃、もう翔一機は分厚い雲の層を突き抜け……その下、真っ青な海が見えるほどの低高度にまで墜ちてしまっていた。
「何をする気だ……アリサっ!?」
彼女の取った行動に翔一が驚く傍ら、アリサは自分のゴーストを翔一機のすぐ隣に並走させ始め。とすれば……アリサは何故かそのまま機体のキャノピーを開き、そこから身を乗り出し。あろうことか、翔一の方に向かって自らの手を伸ばしてきた。
「飛びなさい、翔一っ!」
――――飛び降りろ、というのか。
だが、下手をすれば彼女まで機体から振り落とされてしまう。自分だけが死ぬのなら、それは構わないが……でも、それじゃあ意味がない。彼女まで巻き添えにしてしまっては、何も意味が無いのだ。
「しかし、君まで……!」
そう思って、翔一は彼女を止めようとした。だが彼女は「うるさいっ! 生きるか死ぬかの瀬戸際、四の五の言うんじゃあないのっ!」と彼に怒鳴り返し、大破した≪ミーティア≫の方に向かって、翔一に向かって尚も手を伸ばしてくる。キャノピーの開いたゴーストのコクピットから身を乗り出して、イチかバチかを賭けてみろと……そう言わんばかりの、一歩も譲らないと言いたげな鋭い視線を向けながら。
「――――アタシを信じなさい、翔一っ!!」
「っ……!」
君に信じろと言われて……信じないワケがない。それが君の意志だというのなら、僕は――――!!
翔一は意を決し、コクピットの左端にあったキャノピーの緊急投棄レヴァーをガッと力任せに引っ張る。そうすれば接合部が小さく爆発した≪ミーティア≫のキャノピーが吹き飛び、機体から別離し。そうして離れたキャノピーが、強烈な風圧に流されて何処かに飛んでいく。
飛び降りようと、シートベルトの固定具に手を掛けながら。そうしながら、翔一はほんの一瞬だけ彼女の方に横目の視線を流した。
そこにあったのは、やはりアリサの姿だ。ゴーストのコクピットから身を乗り出し、自分の危険も承知でこちらへと手を伸ばしてくる彼女。強烈な風に真っ赤なツーサイドアップの髪を激しく靡かせながら手を伸ばす、彼女。自分を助けようと、そんな揺るぎない意志を込めた視線を。綺麗な金色の双眸から真っ直ぐな視線をこちらに向けてくる、どうしようもなく諦めの悪い…………そんな、アリサ・メイヤードが確かにそこに居た。
ならば――――もう、迷う必要なんてない。一度は彼女の為に捨てようと思ったこの生命、信じろと言った彼女を信じ、賭けてみるのも……また一興。
「南無三……ッ!」
意を決して、翔一はシートベルトのロックを解除すると。コクピット・シートを蹴っ飛ばすようにして――――≪ミーティア≫から、飛んだ。
――――ふわりとした、不思議な浮遊感。
まるで、下降するエレヴェーターの中に乗っているような、不思議で……少しだけ、気味の悪い感覚。全く地に足のついていない、不自然で気持ち悪い感覚。何処か現実味すらもが消えてしまいそうな、そんな奇妙な感覚を翔一は味わっていた。
だが、これは夢幻の類ではなく、紛れもなく現実の出来事だ。
それを彼に伝えるのは、パイロット・スーツ越しにも僅かに感じる風圧と、そして眼下に広がる太平洋の大海原。加速度的に近づいてくる、さざ波の立つ青々とした蒼い海。東から差し込む眩しい夜明けの光に波間を煌めかせる、そんな海の色が……感じる風圧とともに、この不思議な浮遊感が確かに現実のものであると、そう彼に否応なく認識させていた。
「アリサ――――ッ!!」
「――――翔一っ!!」
そんな浮遊感の中、翔一は必死にもがいて手を伸ばし。そしてアリサもまた、限界まで身を乗り出して彼に手を差し伸べる。彼の手を掴もうと、彼を……翔一を無理矢理にでもこの世界に、自分の傍に繋ぎ止めようと、必死になって彼女は手を伸ばす。
パイロット・スーツのグローブに包まれた二人の指先同士が何度も触れ合っては、離れていく。
そうして指先が僅かに触れ合うこと三度、アリサは遂に……彼の手を。翔一の手をがっしりと掴み、繋ぎ止めてみせた。
そうすれば、後はもう簡単だ。グッと力任せに腕ごと引っ張り、浮遊する彼の身体を強引に≪グレイ・ゴースト≫の後席にまで引きずり込む。
「よし……!」
どうにかこうにか彼が後席の中に収まったことをチラリと横目に見ると、アリサはキャノピーを閉鎖。すぐさまコクピット・シートに座り直すと、スロットルを開きながら操縦桿を一気に手前へと引き、真下を向いていた機首を上向きへ、直角に近い角度まで急激に引き起こす。
急上昇していく、アリサの≪グレイ・ゴースト≫。そのキャノピー越しに二人は……火の玉になって墜ちていく、翔一の乗機だったもの。ゴーストの身代わりになって大破し、眼下に広がる大海原へと墜落していく≪ミーティア≫の姿を、二人は静かに見送っていた。
「…………ふぅ、どうにかなったわね。ヒヤヒヤさせないでよ、ホントにもう」
≪グレイ・ゴースト≫に急上昇をさせながら、アリサは前席でそっと肩の力を抜いていた。心からの安堵の気持ちを滲ませた声で、ポツリと呟きながら。
『――――クロウ1の敵機撃墜を確認。当該空域にバンディットの機影は確認できず。敵機の殲滅を確認しました。戦闘終了です。コスモアイより各機、お疲れ様でした』
そうして彼女が肩の力を抜いていた頃には、どうやらもう最後の一機を榎本が撃墜してしまっていたらしく。レーアからのそんな報告と、戦闘終了のお達しが通信回線に小さく響いていた。
やがて、二人を乗せた≪グレイ・ゴースト≫は厚い雲を突き破り、天高く舞い上がっていく。眩い朝焼けに包まれた、夜明けの蒼穹へと――――。
(第十七章『ベイルアウト』了)
赤々とした炎と真っ黒い煙を噴きながら、錐もみ状態で真下に墜落していく≪ミーティア≫。アリサを庇い、彼女を狙っていた敵ミサイルの誘導を自分に引き付けて……そして被弾した、翔一の機体。火の玉のようになって墜ちていく彼の機体を茫然と見下ろしながら、アリサは翔一に叫んだ。
『ベイルアウトしなさい、早くっ!』
「もうやってるさ。だが……ああ、畜生め。電気系統が殆どイカれたみたいだ。どれだけ引いてもベイルアウト出来ない」
『そんな……ッ!!』
事実だった。墜落しながら、翔一は座席の左右にある脱出レヴァー……黄色と黒の目立つ縞模様のレヴァーを、さっきから何度も何度もガチャガチャと引いているのだが。しかし、どれだけ引いたところで、彼の機体のコクピット・モジュールは一向に射出される気配がなかった。
MFDを始めとするデジタル計器類の殆どが死んでいたり、或いはノイズが走っていたりするのを見るに……さっきミサイルを喰らった衝撃で、機体の電気系統が馬鹿になってしまい、その弾みで緊急脱出システムまでもがお釈迦になってしまったようだ。
――――このまま、死ぬしかない。
最後の命綱たる緊急脱出システムすらもが壊れてしまった今、翔一は自らに差し迫る死の運命からどうやったって逃れることが出来ないと、暗にそう悟っていた。
一応、爆発ボルトを爆破して、コクピットを覆うキャノピーを強制的に吹き飛ばすことは出来るが……しかし、無意味だ。パイロット・スーツにパラシュートの類は搭載されていない。生身で飛び降りたところで、パラシュート無しのままスカイダイビングするのと同義だ。どう足掻いたところで、差し迫った終わりの瞬間からは逃れられないらしい。
だが、後悔はない。自分の生命と引き換えに、彼女を……アリサを助けてやれたのなら。それだけで、それだけで翔一は十分だった。何も後悔はない。彼の胸中にあるのは安堵と、そして深い満足感だった。穏やかな気持ちのまま、死んでいける。
「これが運命なら、僕は受け入れるよ。……アリサ、君を助けられて良かった」
だから翔一は諦めたように、落ち着きすぎているほどに落ち着いた声音で彼女に囁きかける。
出来ることなら、最後にもう一度。もう一度だけ……彼女の顔を見ておきたかったけれど。でも、それは贅沢過ぎる望みだ。彼女を助けられただけで……彼女の生命を繋いでやれただけで、何もかも良しとしよう。
満足していた翔一はそんな風に、完全に諦めきった様子だった。
――――しかし、彼女は。アリサ・メイヤードは、違っていた。
『もう二度と……二度と、誰もアタシの前で死なせないっ! アタシの……アタシの相棒を、もう二度とッ!!』
絞り出すような声で叫び、操縦桿をクッと倒すと……彼女は≪グレイ・ゴースト≫を一気に急降下させ。墜落していく翔一機の元に、自分の機体をフルスロットルで急接近させていく。
その頃、もう翔一機は分厚い雲の層を突き抜け……その下、真っ青な海が見えるほどの低高度にまで墜ちてしまっていた。
「何をする気だ……アリサっ!?」
彼女の取った行動に翔一が驚く傍ら、アリサは自分のゴーストを翔一機のすぐ隣に並走させ始め。とすれば……アリサは何故かそのまま機体のキャノピーを開き、そこから身を乗り出し。あろうことか、翔一の方に向かって自らの手を伸ばしてきた。
「飛びなさい、翔一っ!」
――――飛び降りろ、というのか。
だが、下手をすれば彼女まで機体から振り落とされてしまう。自分だけが死ぬのなら、それは構わないが……でも、それじゃあ意味がない。彼女まで巻き添えにしてしまっては、何も意味が無いのだ。
「しかし、君まで……!」
そう思って、翔一は彼女を止めようとした。だが彼女は「うるさいっ! 生きるか死ぬかの瀬戸際、四の五の言うんじゃあないのっ!」と彼に怒鳴り返し、大破した≪ミーティア≫の方に向かって、翔一に向かって尚も手を伸ばしてくる。キャノピーの開いたゴーストのコクピットから身を乗り出して、イチかバチかを賭けてみろと……そう言わんばかりの、一歩も譲らないと言いたげな鋭い視線を向けながら。
「――――アタシを信じなさい、翔一っ!!」
「っ……!」
君に信じろと言われて……信じないワケがない。それが君の意志だというのなら、僕は――――!!
翔一は意を決し、コクピットの左端にあったキャノピーの緊急投棄レヴァーをガッと力任せに引っ張る。そうすれば接合部が小さく爆発した≪ミーティア≫のキャノピーが吹き飛び、機体から別離し。そうして離れたキャノピーが、強烈な風圧に流されて何処かに飛んでいく。
飛び降りようと、シートベルトの固定具に手を掛けながら。そうしながら、翔一はほんの一瞬だけ彼女の方に横目の視線を流した。
そこにあったのは、やはりアリサの姿だ。ゴーストのコクピットから身を乗り出し、自分の危険も承知でこちらへと手を伸ばしてくる彼女。強烈な風に真っ赤なツーサイドアップの髪を激しく靡かせながら手を伸ばす、彼女。自分を助けようと、そんな揺るぎない意志を込めた視線を。綺麗な金色の双眸から真っ直ぐな視線をこちらに向けてくる、どうしようもなく諦めの悪い…………そんな、アリサ・メイヤードが確かにそこに居た。
ならば――――もう、迷う必要なんてない。一度は彼女の為に捨てようと思ったこの生命、信じろと言った彼女を信じ、賭けてみるのも……また一興。
「南無三……ッ!」
意を決して、翔一はシートベルトのロックを解除すると。コクピット・シートを蹴っ飛ばすようにして――――≪ミーティア≫から、飛んだ。
――――ふわりとした、不思議な浮遊感。
まるで、下降するエレヴェーターの中に乗っているような、不思議で……少しだけ、気味の悪い感覚。全く地に足のついていない、不自然で気持ち悪い感覚。何処か現実味すらもが消えてしまいそうな、そんな奇妙な感覚を翔一は味わっていた。
だが、これは夢幻の類ではなく、紛れもなく現実の出来事だ。
それを彼に伝えるのは、パイロット・スーツ越しにも僅かに感じる風圧と、そして眼下に広がる太平洋の大海原。加速度的に近づいてくる、さざ波の立つ青々とした蒼い海。東から差し込む眩しい夜明けの光に波間を煌めかせる、そんな海の色が……感じる風圧とともに、この不思議な浮遊感が確かに現実のものであると、そう彼に否応なく認識させていた。
「アリサ――――ッ!!」
「――――翔一っ!!」
そんな浮遊感の中、翔一は必死にもがいて手を伸ばし。そしてアリサもまた、限界まで身を乗り出して彼に手を差し伸べる。彼の手を掴もうと、彼を……翔一を無理矢理にでもこの世界に、自分の傍に繋ぎ止めようと、必死になって彼女は手を伸ばす。
パイロット・スーツのグローブに包まれた二人の指先同士が何度も触れ合っては、離れていく。
そうして指先が僅かに触れ合うこと三度、アリサは遂に……彼の手を。翔一の手をがっしりと掴み、繋ぎ止めてみせた。
そうすれば、後はもう簡単だ。グッと力任せに腕ごと引っ張り、浮遊する彼の身体を強引に≪グレイ・ゴースト≫の後席にまで引きずり込む。
「よし……!」
どうにかこうにか彼が後席の中に収まったことをチラリと横目に見ると、アリサはキャノピーを閉鎖。すぐさまコクピット・シートに座り直すと、スロットルを開きながら操縦桿を一気に手前へと引き、真下を向いていた機首を上向きへ、直角に近い角度まで急激に引き起こす。
急上昇していく、アリサの≪グレイ・ゴースト≫。そのキャノピー越しに二人は……火の玉になって墜ちていく、翔一の乗機だったもの。ゴーストの身代わりになって大破し、眼下に広がる大海原へと墜落していく≪ミーティア≫の姿を、二人は静かに見送っていた。
「…………ふぅ、どうにかなったわね。ヒヤヒヤさせないでよ、ホントにもう」
≪グレイ・ゴースト≫に急上昇をさせながら、アリサは前席でそっと肩の力を抜いていた。心からの安堵の気持ちを滲ませた声で、ポツリと呟きながら。
『――――クロウ1の敵機撃墜を確認。当該空域にバンディットの機影は確認できず。敵機の殲滅を確認しました。戦闘終了です。コスモアイより各機、お疲れ様でした』
そうして彼女が肩の力を抜いていた頃には、どうやらもう最後の一機を榎本が撃墜してしまっていたらしく。レーアからのそんな報告と、戦闘終了のお達しが通信回線に小さく響いていた。
やがて、二人を乗せた≪グレイ・ゴースト≫は厚い雲を突き破り、天高く舞い上がっていく。眩い朝焼けに包まれた、夜明けの蒼穹へと――――。
(第十七章『ベイルアウト』了)
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる