5 / 52
4話《俺、エン‥エレ楽しみます♡♡♡》
しおりを挟む
「ったく、人騒がせな来訪者様だな。気絶するなら俺にちゃんと許可取ってから気絶しろよ」
「ん゙ひぃ~ッ!そのアモーレな無茶振り、クッソサラマンダー様ぁ……っ!」
キャパオーバーの気絶からものの十分で目覚めた俺は(寝ているのはもったいないと本能で察した肉体が速攻で目覚めさせてくれたとしか思えない。ありがとう、マイボディ)、サラマンダー様に介抱されていた。残ったのがウンディーネじゃなかった辺り、さすがの豪運と言える。
しかもちゃんと声が声として聞こえやがる。顔だけじゃなく声もイケメン。たまんねぇッ!!!CVの名前、下の方にテロップで出してくれぇ……ッ!!!!!!!
「バァーカ、ちったァ落ち着け。元素の状態にゃ問題ねェけど、まだ本調子じゃねェんだぞ。血気盛んなのは結構だが、興奮して暴れんなボケ」
「どッひい゙い゙ぃぃ゙……ッ!!!!そしてマナ先生の毒舌inやさしさ……っ!!!!ありがとごじます!!!!!!」
「……おいマナ。やっぱこいつ、どっか頭打ったんじゃねぇか?」
「それが元素的にはどっこもおかしくねェんだわ。逆に怖ェよな」
マナ先生に向かって両手を揃えてほんにゃらかんにゃら拝み始める俺と、そんな俺を真顔で狂人扱いするサラマンダー様とマナ先生。
このマナ先生は治療や回復を専門にしてるお医者先生で、ゲーム内だと疲労回復や時間経過なんかのシステムを行える施設、「医療舎」を担当するNPCキャラだ。NPCだけあって残念ながら攻略対象じゃねぇけど、賢者たちと同じくお美しいイケメンのうえ八重歯キャラ、口は悪いけど実はハチャメチャ優しい性格で、もちろん俺も例に漏れず大好物のキャラである。マナ先生のお叱りイコールご褒美。Q.E.D、大名探偵、矢來麻りょうッ!!
「……ふむ。今回の来訪者様は俺の名前もマナのお名前もご存知か。それならこの世界のことも知ってるか?」
「へ?来訪者、って……。このゲーム……じゃなくってこの世界のこと、元から知ってるやついんの?」
「そりゃあな。来訪が『二度目』なんじゃないかってくらい詳しい奴もちらほら来るぜ」
「ま、こっちとしても色々知識があるのはやりやすいだろ?世界のことイチから説明すんのもメンドウだしな」
「へぇ~……」
二度目。あからさまな単語は、実際「二周目」のプレイヤーを加味してるってことなんだろーか。実際、二周目だと世界観の説明や既読シーンなんかをモロモロ省けるスキップシステムがあるから、そのことを言ってんのかな?そもそもこのゲームはメタ要素の比重がクッソ強いし、開発者もそういう想定でプログラムみたいなものを組んでるのかもしれない。それにしては喋ってる会話、一回もゲームで見たことないモンばっかなんだけどなぁ……???
「まぁ、とにかくお前には「異変」に関して俺達に協力して貰う立場になる。そこは判るか?」
「異変っ!」
おお、出ました異変ッ。
通常は世界に恵みを齎す存在として『祝福』とされる『来訪者』だが、トリップの時期と並行してエターニアには元素に乱れが起こる「異変」が起きたことで、主人公は『祝福』ではなく『災厄』なのではないか──と疑われる設定だ。
その疑念を晴らすため、主人公は賢者と協力して調査を行い、異変を謎を解くためにエターニアで暮らしていくことになる。つまりこの「異変」てヤツがエターニアでの行動の起点になってくわけだな。
「おっけおっけ。その調査だよな?俺、やっぱ『災厄』扱いで疑われてる?」
「ん?いや、異変はお前が来る少し前から起きててな。今回は過去に起きたものとは大分毛色が違うらしい」
「え?そなの?」
「ああ。そこに丁度リョウが現れたからな。『災厄』なんてとんでもない。お前は間違いなく『祝福』そのものだ」
「ほ、ほぉ~……?」
あ、あれ……なんか初っ端からちょっと設定違うな。実際異変の原因は個々のルートによって結構理由が変わってくるから、別にめちゃくちゃヘン、ってワケでもねぇんだけど。なんだ、初手からもうどっかのルート入ってるトリップってことか?
「まァ、とにかくオマエには賢者と協力して『祝福』の力を使わせて貰う。それは既に決定事項だ」
「う、うん。それは、別に、オッケーす!」
確認をとるマナ先生に、俺はガクガクと頷く。
まぁ、設定はともかく……このバリバリエターニアでしかない説明がフツーにされるってことは……つまり……ガチンコで俺は、このエターニアに「トリップ」してきたってことか?ゲームん中の世界へ?
いや……いやいやいや。それこそフィクションじゃすっかり定番になった異世界転生。されどこのゲームは現実世界とゲーム世界がリンクしたガッチガチのメタフィクションモノ。トリップだってこの世界の常識で、大した目新しさもない。そんな世界にトリップしたトコでそこまで異世界感は味わえないし、なにより話の展開上、あくまでエターニアはフィクションっつう架空の世界だからこそ、エン‥エレの物語も意味を持つワケだ。そこがエン‥エレの醍醐味なワケで。ガチでトリップしたらそのギミック台無しなワケで。それを自分で体験しても、ファン的には複雑なワケで。いくら推しに会えたトコで、正直微妙なワケで。
「……ん?お前、そのネックレス……俺と同じデザインだな?」
「えっ!?はっ!?あ……ッ、そ、そぉですっ!俺ッ!メッチャサラマンダー様のこと大好きでッ!友達に、作ってもらってましたッ!」
あっ、そうだ……ネックレス!着けたまま寝ちまったんだな、俺。
ていうことははじめのことも、向こうに置いてきちまったワケだ。そうだ。今更ながら……現実世界は……向こうは、どうなってんだろう。いきなり俺がどっか行っちまったことになってんだよな?大丈夫かな?はじめ……心配、してるよな?これ、絶対、早く帰ったほうが、いいよな……?
「へぇ、随分器用なご友人だな。俺が着けてるモンとそう大差ないぞ。ふぅん……」
「はッ!はわわわわ……ッ!♡♡♡」
──しかしッ!!!!
俺に近づいて、手に取ったネックレスをまじまじと見つめるサラマンダー様ッ!画面越しにしか見てこなかった、色気たっぷりオスマシマシのご尊顔が激近距離で展開されて、俺は言語と言う言語を失くすッ!!!
「……そうか。そこまで俺が好きなら……どうだ?このままここに残って、俺の伴侶になるってのは?」
「ハァ~ッ!!!!伴侶ォッ!!!!!」
「声がデケェ!」
「俺に憧れてたってんなら、これ以上ねぇ誘いだろ?とりあえずお前は俺のモンとして先約だな」
「ハァ~ッ!!!!先約ゥッ!!!!!」
「動きもデケェ!!」
「だが、可愛い顔してるぜ?俺の好みだ」
「俺のッ、好みィ~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!!!」
「とにかくうるせェ!!!」
……だが、サラマンダー様からくいっと顎クイされて自信げにプロポーズされた俺は、それだけで一発T.K.O。スチルでも見られなかった表情の変化や唇から覗く白い歯、オマケにマナ先生のツッコミという都度神横槍も入る百鬼狂乱状態で、俺は全力でエターニアの中心から愛を叫ぶ。
おおおおおお……!!は、はじめ……!!!!サンキュー……!!サンキュー……!!!!!!!お前のお陰で、俺、サラマンダー様からプロポーズされちまったよォ……!!!!!!!!
ダメ。ダメだ。こりゃダメだ。さっきの嘘。いや嘘っちゅうか、こんなの体感したら無理。無理無理。白旗不可避ッ!!
はじめっ!!!!スマンっ!!!!!俺、しばらくッ、エターニアを堪能するわッ!や!もちろん帰るけど!帰りますけどッ!!!もーちょいこの世界、楽しむことにするわッ!!!!!!
ほおおぉぉぉッ!!!!!エターニアサイコーッ!!!!サラマンダー様サイコーっ!!!!エン‥エレッ、さいッこぉぉぉぉぉ~~~~~~~ッ!!!!!!!
「お、俺ッ!!!!りょうって言いますッ!!!!はゔ!!!!サラマンダー様ぁッ!!!!こッ!!!!!これからよろしくお願いしますぅっ!!!!!♡♡♡」
【TIPS】
・「異変」は過去度々エターニアを襲ってきた災害。主に元素の均衡が乱れることで起こり、自然災害が頻発する。
・プレイヤーである『来訪者』はエターニア界では通常『祝福』という扱いで、保持する能力も『祝福』と称される。四大元素すべてと親和性がある稀有な能力で、重宝されている。
・マナの身長は175cm。好きなものは従順で前向きな患者。齢29歳。
「ん゙ひぃ~ッ!そのアモーレな無茶振り、クッソサラマンダー様ぁ……っ!」
キャパオーバーの気絶からものの十分で目覚めた俺は(寝ているのはもったいないと本能で察した肉体が速攻で目覚めさせてくれたとしか思えない。ありがとう、マイボディ)、サラマンダー様に介抱されていた。残ったのがウンディーネじゃなかった辺り、さすがの豪運と言える。
しかもちゃんと声が声として聞こえやがる。顔だけじゃなく声もイケメン。たまんねぇッ!!!CVの名前、下の方にテロップで出してくれぇ……ッ!!!!!!!
「バァーカ、ちったァ落ち着け。元素の状態にゃ問題ねェけど、まだ本調子じゃねェんだぞ。血気盛んなのは結構だが、興奮して暴れんなボケ」
「どッひい゙い゙ぃぃ゙……ッ!!!!そしてマナ先生の毒舌inやさしさ……っ!!!!ありがとごじます!!!!!!」
「……おいマナ。やっぱこいつ、どっか頭打ったんじゃねぇか?」
「それが元素的にはどっこもおかしくねェんだわ。逆に怖ェよな」
マナ先生に向かって両手を揃えてほんにゃらかんにゃら拝み始める俺と、そんな俺を真顔で狂人扱いするサラマンダー様とマナ先生。
このマナ先生は治療や回復を専門にしてるお医者先生で、ゲーム内だと疲労回復や時間経過なんかのシステムを行える施設、「医療舎」を担当するNPCキャラだ。NPCだけあって残念ながら攻略対象じゃねぇけど、賢者たちと同じくお美しいイケメンのうえ八重歯キャラ、口は悪いけど実はハチャメチャ優しい性格で、もちろん俺も例に漏れず大好物のキャラである。マナ先生のお叱りイコールご褒美。Q.E.D、大名探偵、矢來麻りょうッ!!
「……ふむ。今回の来訪者様は俺の名前もマナのお名前もご存知か。それならこの世界のことも知ってるか?」
「へ?来訪者、って……。このゲーム……じゃなくってこの世界のこと、元から知ってるやついんの?」
「そりゃあな。来訪が『二度目』なんじゃないかってくらい詳しい奴もちらほら来るぜ」
「ま、こっちとしても色々知識があるのはやりやすいだろ?世界のことイチから説明すんのもメンドウだしな」
「へぇ~……」
二度目。あからさまな単語は、実際「二周目」のプレイヤーを加味してるってことなんだろーか。実際、二周目だと世界観の説明や既読シーンなんかをモロモロ省けるスキップシステムがあるから、そのことを言ってんのかな?そもそもこのゲームはメタ要素の比重がクッソ強いし、開発者もそういう想定でプログラムみたいなものを組んでるのかもしれない。それにしては喋ってる会話、一回もゲームで見たことないモンばっかなんだけどなぁ……???
「まぁ、とにかくお前には「異変」に関して俺達に協力して貰う立場になる。そこは判るか?」
「異変っ!」
おお、出ました異変ッ。
通常は世界に恵みを齎す存在として『祝福』とされる『来訪者』だが、トリップの時期と並行してエターニアには元素に乱れが起こる「異変」が起きたことで、主人公は『祝福』ではなく『災厄』なのではないか──と疑われる設定だ。
その疑念を晴らすため、主人公は賢者と協力して調査を行い、異変を謎を解くためにエターニアで暮らしていくことになる。つまりこの「異変」てヤツがエターニアでの行動の起点になってくわけだな。
「おっけおっけ。その調査だよな?俺、やっぱ『災厄』扱いで疑われてる?」
「ん?いや、異変はお前が来る少し前から起きててな。今回は過去に起きたものとは大分毛色が違うらしい」
「え?そなの?」
「ああ。そこに丁度リョウが現れたからな。『災厄』なんてとんでもない。お前は間違いなく『祝福』そのものだ」
「ほ、ほぉ~……?」
あ、あれ……なんか初っ端からちょっと設定違うな。実際異変の原因は個々のルートによって結構理由が変わってくるから、別にめちゃくちゃヘン、ってワケでもねぇんだけど。なんだ、初手からもうどっかのルート入ってるトリップってことか?
「まァ、とにかくオマエには賢者と協力して『祝福』の力を使わせて貰う。それは既に決定事項だ」
「う、うん。それは、別に、オッケーす!」
確認をとるマナ先生に、俺はガクガクと頷く。
まぁ、設定はともかく……このバリバリエターニアでしかない説明がフツーにされるってことは……つまり……ガチンコで俺は、このエターニアに「トリップ」してきたってことか?ゲームん中の世界へ?
いや……いやいやいや。それこそフィクションじゃすっかり定番になった異世界転生。されどこのゲームは現実世界とゲーム世界がリンクしたガッチガチのメタフィクションモノ。トリップだってこの世界の常識で、大した目新しさもない。そんな世界にトリップしたトコでそこまで異世界感は味わえないし、なにより話の展開上、あくまでエターニアはフィクションっつう架空の世界だからこそ、エン‥エレの物語も意味を持つワケだ。そこがエン‥エレの醍醐味なワケで。ガチでトリップしたらそのギミック台無しなワケで。それを自分で体験しても、ファン的には複雑なワケで。いくら推しに会えたトコで、正直微妙なワケで。
「……ん?お前、そのネックレス……俺と同じデザインだな?」
「えっ!?はっ!?あ……ッ、そ、そぉですっ!俺ッ!メッチャサラマンダー様のこと大好きでッ!友達に、作ってもらってましたッ!」
あっ、そうだ……ネックレス!着けたまま寝ちまったんだな、俺。
ていうことははじめのことも、向こうに置いてきちまったワケだ。そうだ。今更ながら……現実世界は……向こうは、どうなってんだろう。いきなり俺がどっか行っちまったことになってんだよな?大丈夫かな?はじめ……心配、してるよな?これ、絶対、早く帰ったほうが、いいよな……?
「へぇ、随分器用なご友人だな。俺が着けてるモンとそう大差ないぞ。ふぅん……」
「はッ!はわわわわ……ッ!♡♡♡」
──しかしッ!!!!
俺に近づいて、手に取ったネックレスをまじまじと見つめるサラマンダー様ッ!画面越しにしか見てこなかった、色気たっぷりオスマシマシのご尊顔が激近距離で展開されて、俺は言語と言う言語を失くすッ!!!
「……そうか。そこまで俺が好きなら……どうだ?このままここに残って、俺の伴侶になるってのは?」
「ハァ~ッ!!!!伴侶ォッ!!!!!」
「声がデケェ!」
「俺に憧れてたってんなら、これ以上ねぇ誘いだろ?とりあえずお前は俺のモンとして先約だな」
「ハァ~ッ!!!!先約ゥッ!!!!!」
「動きもデケェ!!」
「だが、可愛い顔してるぜ?俺の好みだ」
「俺のッ、好みィ~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!!!」
「とにかくうるせェ!!!」
……だが、サラマンダー様からくいっと顎クイされて自信げにプロポーズされた俺は、それだけで一発T.K.O。スチルでも見られなかった表情の変化や唇から覗く白い歯、オマケにマナ先生のツッコミという都度神横槍も入る百鬼狂乱状態で、俺は全力でエターニアの中心から愛を叫ぶ。
おおおおおお……!!は、はじめ……!!!!サンキュー……!!サンキュー……!!!!!!!お前のお陰で、俺、サラマンダー様からプロポーズされちまったよォ……!!!!!!!!
ダメ。ダメだ。こりゃダメだ。さっきの嘘。いや嘘っちゅうか、こんなの体感したら無理。無理無理。白旗不可避ッ!!
はじめっ!!!!スマンっ!!!!!俺、しばらくッ、エターニアを堪能するわッ!や!もちろん帰るけど!帰りますけどッ!!!もーちょいこの世界、楽しむことにするわッ!!!!!!
ほおおぉぉぉッ!!!!!エターニアサイコーッ!!!!サラマンダー様サイコーっ!!!!エン‥エレッ、さいッこぉぉぉぉぉ~~~~~~~ッ!!!!!!!
「お、俺ッ!!!!りょうって言いますッ!!!!はゔ!!!!サラマンダー様ぁッ!!!!こッ!!!!!これからよろしくお願いしますぅっ!!!!!♡♡♡」
【TIPS】
・「異変」は過去度々エターニアを襲ってきた災害。主に元素の均衡が乱れることで起こり、自然災害が頻発する。
・プレイヤーである『来訪者』はエターニア界では通常『祝福』という扱いで、保持する能力も『祝福』と称される。四大元素すべてと親和性がある稀有な能力で、重宝されている。
・マナの身長は175cm。好きなものは従順で前向きな患者。齢29歳。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
もう一度、貴方に出会えたなら。今度こそ、共に生きてもらえませんか。
天海みつき
BL
何気なく母が買ってきた、安物のペットボトルの紅茶。何故か湧き上がる嫌悪感に疑問を持ちつつもグラスに注がれる琥珀色の液体を眺め、安っぽい香りに違和感を覚えて、それでも抑えきれない好奇心に負けて口に含んで人工的な甘みを感じた瞬間。大量に流れ込んできた、人ひとり分の短くも壮絶な人生の記憶に押しつぶされて意識を失うなんて、思いもしなかった――。
自作「貴方の事を心から愛していました。ありがとう。」のIFストーリー、もしも二人が生まれ変わったらという設定。平和になった世界で、戸惑う僕と、それでも僕を求める彼の出会いから手を取り合うまでの穏やかなお話。
魔法菓子職人ティハのアイシングクッキー屋さん
古森きり
BL
魔力は豊富。しかし、魔力を取り出す魔門眼《アイゲート》が機能していないと診断されたティハ・ウォル。
落ちこぼれの役立たずとして実家から追い出されてしまう。
辺境に移住したティハは、護衛をしてくれた冒険者ホリーにお礼として渡したクッキーに強化付加効果があると指摘される。
ホリーの提案と伝手で、辺境の都市ナフィラで魔法菓子を販売するアイシングクッキー屋をやることにした。
カクヨムに読み直しナッシング書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLove、魔法Iらんどにも掲載します。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
婚約破棄されて捨てられた精霊の愛し子は二度目の人生を謳歌する
135
BL
春波湯江には前世の記憶がある。といっても、日本とはまったく違う異世界の記憶。そこで湯江はその国の王子である婚約者を救世主の少女に奪われ捨てられた。
現代日本に転生した湯江は日々を謳歌して過ごしていた。しかし、ハロウィンの日、ゾンビの仮装をしていた湯江の足元に見覚えのある魔法陣が現れ、見覚えのある世界に召喚されてしまった。ゾンビの格好をした自分と、救世主の少女が隣に居て―…。
最後まで書き終わっているので、確認ができ次第更新していきます。7万字程の読み物です。
竜王妃は家出中につき
ゴルゴンゾーラ安井
BL
竜人の国、アルディオンの王ジークハルトの后リディエールは、か弱い人族として生まれながら王の唯一の番として150年竜王妃としての努めを果たしてきた。
2人の息子も王子として立派に育てたし、娘も3人嫁がせた。
これからは夫婦水入らずの生活も視野に隠居を考えていたリディエールだったが、ジークハルトに浮気疑惑が持ち上がる。
帰れる実家は既にない。
ならば、選択肢は一つ。
家出させていただきます!
元冒険者のリディが王宮を飛び出して好き勝手大暴れします。
本編完結しました。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる