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第二章「王国を目指して」
第九十六話「二つのパーティー」
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魔王城までの移動にはエドガーの海賊船を使う事になった。魔王城はアルテミス王国の北東に位置する島にあるのだとか。魔王討伐のためのメンバーを選ばなければならないな……。
「サシャ、私はあなたと一緒に魔王を倒しに行くわよ」
「ありがとう、クーデルカ。よろしく頼むよ」
「ルナもサシャと行く!」
「ルナも来てくれるんだね。助かるよ」
「サシャはルナが守る!」
「ありがとう。だけどルナの事は俺が守るよ」
クーデルカとルナは俺と共に来てくれるらしい。クーデルカは回復魔法も使えるバランスの良い魔術師だ。強い風の魔法を使いこなすルナが来てくれるのは頼もしい。アルテミシアを守るパーティーと魔王討伐を行うパーティーで分ける必要がありそうだ。船での移動中に、魔王の手下がアルテミシアを襲わないとも限らないからな。
「サシャ、俺はこの町に残って魔王軍の襲来に備えるとしよう」
「頼むよ、ゲルストナー」
「私もゲルストナーと共に町を守ります! 私では魔王を倒せないと思うので……」
魔王が復活したという情報はすぐに町に流れるだろう。そうすれば、今アルテミシアに居る冒険者達は町から逃げ出すに違いない。魔王軍はアルテミシアの様な大都市を真っ先に狙うだろう。町から冒険者が消えた時、町を守れるだけの力を持つメンバーに、町の防衛を任せなければならない。
まずはパーティーを分けよう。得意属別が固まらない様にメンバーを分けた方が良いだろう。俺は仲間の属性を確認する事にした。
風:ルナ、ワイバーン
氷:クーデルカ
火:キング、俺、ワイバーン
雷:キング、俺
土:俺、クリスタル
聖:クーデルカ、ユニコーン
回復魔法の使い手である、クーデルカとユニコーンは別々にしよう。それから、ワイバーンは俺と一緒に来て貰う。海上で敵と遭遇した場合、上空から攻撃を仕掛けられるからだ。俺がワイバーンに乗り、メテオを放てば、海上での戦闘で負ける事は無いだろう。ヘルファイアを覚えてからは、一人でもメテオを使えるようになったが、ワイバーンと協力した方が威力が高い。
得意属性が被っている俺とキングは別々にしよう。それから、アイリーンはゲルストナーのパーティーに入って貰う。接近戦闘が得意なメンバーも必要だからだ。
魔王討伐パーティー:俺、クーデルカ、エドガー、ルナ、ワイバーン
アルテミシア防衛パーティー:ゲルストナー、アイリーン、キング、ユニコーン、クリスタル
「サシャ、私はあなたと一緒に魔王を倒しに行くわよ」
「ありがとう、クーデルカ。よろしく頼むよ」
「ルナもサシャと行く!」
「ルナも来てくれるんだね。助かるよ」
「サシャはルナが守る!」
「ありがとう。だけどルナの事は俺が守るよ」
クーデルカとルナは俺と共に来てくれるらしい。クーデルカは回復魔法も使えるバランスの良い魔術師だ。強い風の魔法を使いこなすルナが来てくれるのは頼もしい。アルテミシアを守るパーティーと魔王討伐を行うパーティーで分ける必要がありそうだ。船での移動中に、魔王の手下がアルテミシアを襲わないとも限らないからな。
「サシャ、俺はこの町に残って魔王軍の襲来に備えるとしよう」
「頼むよ、ゲルストナー」
「私もゲルストナーと共に町を守ります! 私では魔王を倒せないと思うので……」
魔王が復活したという情報はすぐに町に流れるだろう。そうすれば、今アルテミシアに居る冒険者達は町から逃げ出すに違いない。魔王軍はアルテミシアの様な大都市を真っ先に狙うだろう。町から冒険者が消えた時、町を守れるだけの力を持つメンバーに、町の防衛を任せなければならない。
まずはパーティーを分けよう。得意属別が固まらない様にメンバーを分けた方が良いだろう。俺は仲間の属性を確認する事にした。
風:ルナ、ワイバーン
氷:クーデルカ
火:キング、俺、ワイバーン
雷:キング、俺
土:俺、クリスタル
聖:クーデルカ、ユニコーン
回復魔法の使い手である、クーデルカとユニコーンは別々にしよう。それから、ワイバーンは俺と一緒に来て貰う。海上で敵と遭遇した場合、上空から攻撃を仕掛けられるからだ。俺がワイバーンに乗り、メテオを放てば、海上での戦闘で負ける事は無いだろう。ヘルファイアを覚えてからは、一人でもメテオを使えるようになったが、ワイバーンと協力した方が威力が高い。
得意属性が被っている俺とキングは別々にしよう。それから、アイリーンはゲルストナーのパーティーに入って貰う。接近戦闘が得意なメンバーも必要だからだ。
魔王討伐パーティー:俺、クーデルカ、エドガー、ルナ、ワイバーン
アルテミシア防衛パーティー:ゲルストナー、アイリーン、キング、ユニコーン、クリスタル
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