59 / 177
社交ダンスは甘くみるな
しおりを挟む
今日から社交ダンスを習い始めた。
日本にいた頃から授業でダンスもあったし、カラオケもよく行ってたからリズム感は悪くないと思っていたがそれ以前の問題だった。
それは…。
姿勢
これが一番大事だった。
背筋を意識し肩を上げず、視線と首は上を向き首が延びているよう意識する。
ダンスのステップ以前の話で苦戦していた。
その後も手を重ねる際も、親指の付け根を~とこれで間に合うのかと不安になったが雑念を捨てダンスに向き合った。
二曲目の婚約者同士のみが許されるダンスをエストレヤと一緒にするために。
一日目は…疲れた。
頭のな中は「疲れた」という言葉しか浮かばないほど疲れていた。
魔法の練習で疲れるのとは別の疲れだった。
早く帰ってエストレヤに癒されてぇ。
学園から一人寮に向かい、疲れていた足取りは重いはずだが部屋へ近付くに連れ体力を取り戻したようにペースが上がる。
こんこんこん
がちゃ
扉が自動で開くわけもなく、中にいる人物によって開かれた。
現れた人物を抱きしめ唇を重ねた。
何の前触れもなく突然のキスにも関わらず、抱きしめられている人物は俺のキスに応えようと舌を絡める。
「ただいま」
「おかえり」
一度唇が離れるも再びキスをした。
ソファまで移動し肘掛けに凭れさせエストレヤの足の間で休みなが細い腰に抱きついた。
「ダンス…大変だった?」
「…すげぇ疲れた。」
「あんまり無理しないでね。」
「…エストレヤ」
ズボンとパンツをずらし、反応を見せていないエストレヤのモノに口を付けた。
「あっアティラン…疲れてるでしょ…こんな事…休んで。」
「ん~」
エストレヤの俺への気遣いだと分かるも、聞き入れることはなく口を離さなかった。
鼻にかかる吐息に耳をそばだて、エストレヤの反応を楽しんでいた。
「エストレヤ」
「…ぁんっ…はっぃ」
気持ち良くなってくれるのはありがたいが、少し不安になる。
エストレヤは俺じゃなくても簡単に快楽で流されてしまいそうだ。
「頭、撫でて。」
「…こ…こう?」
「そっ」
再びエストレヤのモノを口にした。
最中、優しいエストレヤの指が頭を撫で俺の髪に触れる。
イク瞬間、足で俺の身体を挟み込むのか愛おしい。
「…だめっ……。」
「ん~?」
「どうして…飲んじゃうの?」
「嫌か?」
「…アティランは嫌でしょ。」
「嫌だったらしねぇよ。」
「…それ…苦いのに?」
「俺はエストレヤのならいくらでも飲める。」
「…ぼ…僕も。」
俺を見つめながら告げるエストレヤの表情は真剣だった。
「ん?」
「僕も…アティランの…飲みたぃ…。」
それって…。
「してくれんの?」
「ん」
俯きながらも頬がほんのり赤く染まっているのが分かった。
あの、エストレヤが…。
主張せず、我慢してしまうあのエストレヤが。
エッチな事には疎く消極的と言うか、俺に流されてしまうエストレヤが初めて自らエッチな事を望んだ。
これが興奮せずにいられるだろうか?
無理だ。
「なら、やって。」
「うん」
体制をお越し、肘掛けに凭れながらエストレヤを待った。
「ぁっ」
自身のモノが未だに露出していたことに気付き恥ずかしがりながら、急いで隠し俺の股間に狙いを定めている。
さわさわと俺のズボンをずらしパンツにも手を触れる。
固くはなりつつも完全ではない俺のを見つめ続けるエストレヤが可愛くてたまらない。
気付けばエストレヤの頭を撫でていた。
「無理することないぞ。」
「うんん、する…したいの。」
「したい」その言葉が嬉しかった。
いつも俺から願うばかりだった。
昨日の「エッチな格好」もだが「おかえり」と言わせてるのもそうだ。
それが、エストレヤから「したい」と言われた。
お尻を高くし俺のを両手で添わせながら、小さく口が開いた。
ちゅっと唇が触れ、舌で撫でられていく。
ペロペロと小刻みに舐められると擽ったいが、堪らなく満たされていく。
ちょっとずつエストレヤの口の中に含まれる量が増えていくも、口の中で包んでもらえずにいた。
警戒心が強く、身持ちが固いらしい。
鼻息が掛かり擽ったいが、一生懸命なエストレヤを見ていると温かく見守りたい親の気持ちになってくる。
あの侯爵がエストレヤを溺愛するのは仕方がないと理解してしまう。
親としての愛情から鉄壁にエストレヤを守ってきたのだろう…俺はそれをありがたく頂いた。
おっさんには感謝している…これは本当。
日本にいた頃から授業でダンスもあったし、カラオケもよく行ってたからリズム感は悪くないと思っていたがそれ以前の問題だった。
それは…。
姿勢
これが一番大事だった。
背筋を意識し肩を上げず、視線と首は上を向き首が延びているよう意識する。
ダンスのステップ以前の話で苦戦していた。
その後も手を重ねる際も、親指の付け根を~とこれで間に合うのかと不安になったが雑念を捨てダンスに向き合った。
二曲目の婚約者同士のみが許されるダンスをエストレヤと一緒にするために。
一日目は…疲れた。
頭のな中は「疲れた」という言葉しか浮かばないほど疲れていた。
魔法の練習で疲れるのとは別の疲れだった。
早く帰ってエストレヤに癒されてぇ。
学園から一人寮に向かい、疲れていた足取りは重いはずだが部屋へ近付くに連れ体力を取り戻したようにペースが上がる。
こんこんこん
がちゃ
扉が自動で開くわけもなく、中にいる人物によって開かれた。
現れた人物を抱きしめ唇を重ねた。
何の前触れもなく突然のキスにも関わらず、抱きしめられている人物は俺のキスに応えようと舌を絡める。
「ただいま」
「おかえり」
一度唇が離れるも再びキスをした。
ソファまで移動し肘掛けに凭れさせエストレヤの足の間で休みなが細い腰に抱きついた。
「ダンス…大変だった?」
「…すげぇ疲れた。」
「あんまり無理しないでね。」
「…エストレヤ」
ズボンとパンツをずらし、反応を見せていないエストレヤのモノに口を付けた。
「あっアティラン…疲れてるでしょ…こんな事…休んで。」
「ん~」
エストレヤの俺への気遣いだと分かるも、聞き入れることはなく口を離さなかった。
鼻にかかる吐息に耳をそばだて、エストレヤの反応を楽しんでいた。
「エストレヤ」
「…ぁんっ…はっぃ」
気持ち良くなってくれるのはありがたいが、少し不安になる。
エストレヤは俺じゃなくても簡単に快楽で流されてしまいそうだ。
「頭、撫でて。」
「…こ…こう?」
「そっ」
再びエストレヤのモノを口にした。
最中、優しいエストレヤの指が頭を撫で俺の髪に触れる。
イク瞬間、足で俺の身体を挟み込むのか愛おしい。
「…だめっ……。」
「ん~?」
「どうして…飲んじゃうの?」
「嫌か?」
「…アティランは嫌でしょ。」
「嫌だったらしねぇよ。」
「…それ…苦いのに?」
「俺はエストレヤのならいくらでも飲める。」
「…ぼ…僕も。」
俺を見つめながら告げるエストレヤの表情は真剣だった。
「ん?」
「僕も…アティランの…飲みたぃ…。」
それって…。
「してくれんの?」
「ん」
俯きながらも頬がほんのり赤く染まっているのが分かった。
あの、エストレヤが…。
主張せず、我慢してしまうあのエストレヤが。
エッチな事には疎く消極的と言うか、俺に流されてしまうエストレヤが初めて自らエッチな事を望んだ。
これが興奮せずにいられるだろうか?
無理だ。
「なら、やって。」
「うん」
体制をお越し、肘掛けに凭れながらエストレヤを待った。
「ぁっ」
自身のモノが未だに露出していたことに気付き恥ずかしがりながら、急いで隠し俺の股間に狙いを定めている。
さわさわと俺のズボンをずらしパンツにも手を触れる。
固くはなりつつも完全ではない俺のを見つめ続けるエストレヤが可愛くてたまらない。
気付けばエストレヤの頭を撫でていた。
「無理することないぞ。」
「うんん、する…したいの。」
「したい」その言葉が嬉しかった。
いつも俺から願うばかりだった。
昨日の「エッチな格好」もだが「おかえり」と言わせてるのもそうだ。
それが、エストレヤから「したい」と言われた。
お尻を高くし俺のを両手で添わせながら、小さく口が開いた。
ちゅっと唇が触れ、舌で撫でられていく。
ペロペロと小刻みに舐められると擽ったいが、堪らなく満たされていく。
ちょっとずつエストレヤの口の中に含まれる量が増えていくも、口の中で包んでもらえずにいた。
警戒心が強く、身持ちが固いらしい。
鼻息が掛かり擽ったいが、一生懸命なエストレヤを見ていると温かく見守りたい親の気持ちになってくる。
あの侯爵がエストレヤを溺愛するのは仕方がないと理解してしまう。
親としての愛情から鉄壁にエストレヤを守ってきたのだろう…俺はそれをありがたく頂いた。
おっさんには感謝している…これは本当。
36
お気に入りに追加
1,853
あなたにおすすめの小説
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5回も婚約破棄されたんで、もう関わりたくありません
くるむ
BL
進化により男も子を産め、同性婚が当たり前となった世界で、
ノエル・モンゴメリー侯爵令息はルーク・クラーク公爵令息と婚約するが、本命の伯爵令嬢を諦められないからと破棄をされてしまう。その後辛い日々を送り若くして死んでしまうが、なぜかいつも婚約破棄をされる朝に巻き戻ってしまう。しかも5回も。
だが6回目に巻き戻った時、婚約破棄当時ではなく、ルークと婚約する前まで巻き戻っていた。
今度こそ、自分が不幸になる切っ掛けとなるルークに近づかないようにと決意するノエルだが……。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
【完結】家も家族もなくし婚約者にも捨てられた僕だけど、隣国の宰相を助けたら囲われて大切にされています。
cyan
BL
留学中に実家が潰れて家族を失くし、婚約者にも捨てられ、どこにも行く宛てがなく彷徨っていた僕を助けてくれたのは隣国の宰相だった。
家が潰れた僕は平民。彼は宰相様、それなのに僕は恐れ多くも彼に恋をした。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
愛する人
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
「ああ、もう限界だ......なんでこんなことに!!」
応接室の隙間から、頭を抱える夫、ルドルフの姿が見えた。リオンの帰りが遅いことを知っていたから気が緩み、屋敷で愚痴を溢してしまったのだろう。
三年前、ルドルフの家からの申し出により、リオンは彼と政略的な婚姻関係を結んだ。けれどルドルフには愛する男性がいたのだ。
『限界』という言葉に悩んだリオンはやがてひとつの決断をする。
釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる