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学園に戻る道中も当然

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朝食の後、俺達は学園に戻ることになった。
エストレヤは侯爵や夫人と言葉を交わし笑顔を見せている。
俺は侯爵からは熱い視線を貰ったが気にすることなく、馬車までエストレヤの腰を抱き乗る際エスコートした。
窓越しに両親に手を振るエストレヤの顎をとり、唇を重ねた。
ちゃんと侯爵に振りではなく深くキスしているところを確りと見えるようサービスした。
視界の端で侯爵がこちらに向かって来ていたが、続けていると馬車が動きだした。

おっさんにエストレヤのキス現場を脳裏に焼き付かせる事に成功し俺は満足だった。

おっさんの姿だけでなく、侯爵家も見えなくなった頃。
キスを存分に堪能し離れれば「はぁはぁはぁ」と呼吸を整えるエストレヤの姿は色っぽく首に吸い付いていた。

「ぁあんっん…んっはぁんっ」

不意の首への刺激は一気にエストレヤの力が抜ける。
映画などで吸血鬼に首を吸われた人間が大人しく従ってしまうように、エストレヤも俺に首を差し出していた。

一度唇を離せばエストレヤから悩殺されるような視線に再び唇が触れていた。

ボタンを外しエストレヤの滑らかな素肌に唇が触れる。
胸だけを露出するようにボタンを外し口に含んで舌で舐めとる。
快感に耐えられず胸をそらしながら必死に俺の頭を抱えられると、余計攻めたい衝動に駆られる。
突起を噛むと「あぁん」と背中を丸め腕に力が増す。
エストレヤの腕や身体の中に包まれるのが好きだ。
ズボンに触れパンツと一緒にクイっと下げる。
エストレヤのモノは可愛らしくまだ眠っていた。
指でツンツンとすぐには起きないように起こし始める。

「ぁ…アティランだめだよ、外から見えちゃぅ。」

「エストレヤが堂々としてれば気付かれねぇよ。」

「…そんなぁ……にゃぁん。」

エストレヤのモノをきゅっと握り先端をグリグリと刺激する。
「あんんぁっ」と甘い喘ぎ声を上げながら顔を背け刺激に耐えていた。

「エストレヤ、そっちは外。いろんな奴にエストレヤのエッチな顔見せるつもりなのか?」

「へ?…やんっ…でも…あっちからも見えちゃうよぉ。」

状況を伝えれば、窓とは反対の背凭れに顔を向けた。
だが、俺の後方のカーテンも開きっぱなしであり外から見えていた。

「俺の身体で隠してやるから…こっち向いてような。」

顎を掴み唇を重ねた。

「エストレヤ、カーテン閉めて欲しいか?」

「うん」

「そうなったら、もう逃げらんねぇよ?」

「えっ…んっぅん…」

エストレヤは逃げられないという意味がわかっているのかいないのか、安易に返事をしてしまった。

「分かった。」
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