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エストレヤ イグニス

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「…ぇ?…ぁっ…ん?」

落ち込んでいたのに首筋に唇を感じる。
戸惑っていると唇が移動して心臓に向かい取られそうと思うくらい吸われた。
更に移動していく。
何がなんだか分からない。
だって…さっき、これだけって言ったのに。
どうして?

「あぁ胸はもう触んねぇ、今日はこれだけってこと」

「え…胸…だ…け?」

勝手に勘違いしてた。
ズボンと下着を脱がされグラキエス様に見られると思うと恥ずかしくて必死に隠した。

「ひゃんっ………ひゃっ…あっ……ぁっ」

隠していた手を突然舐められ、驚いて避けてしまいグラキエス様の目の前には僕のモノを晒してしまった。
隠さなきゃって思ったのに、僕の手より先に触れていた。

「んっんっんっん~」

初めて触れられた…あの氷の貴公子様に。
気持ち良すぎて僕きっと変な顔しちゃってる。
そんな顔見られたくなくて両手で顔を覆っていた。
恥ずかしくて自分でも知らない気持ちいい所を触られ、初めての刺激に全身が反応してしまう。
足の指から愛撫されてグラキエス様の身体が近付いてくる。
こういう時の正しい行動なんて分からないよ。
恥ずかしいしか頭になく、グラキエス様の身体を挟んでいた。
気持ちよすぎて身体が勝手にグラキエス様を誘い込んでしまっていた、無意識にそんなことをしてしまうなんて、もうやだっこんな身体。
内腿を誰かに触られるなんて経験がなく、キスを敏感に感じ取ってしまう。

「ぁっんっんっぁっあっんっきゃっ」

凄く気持ち良くて僕さえ知らない僕の声が上がり、こんなの恥ずかしいのに耐えきれずエッチな声が止まらない。
太ももに強烈な痛みが走り、噛まれた事を知るがこれが正しい行為なのか僕には分からない。
グラキエス様が間違ったことをするとは思えない。
きっと僕が知らないだけで、皆も経験していることなんだよね?
エッチは噛むもの…覚えておかなきゃ。
痛みが残るところを優しく労るように舐められた。
…ん?
もしかして間違って噛んじゃったのかな?
グラキエス様にもそんなところがあるんだと思うと何だか安心したのに、また噛まれた。
その後も噛まれたら優しく舐められ口に含まれる。
何度も繰り返される痛みと優しさに、おかしくなってしまった僕の身体は快楽として受け入れ限界を越え始め、ついには音を上げていた。

「グ、グラキエスさまぁ…ふぅぇん…ひっく…っく…っく」

太ももの痛みに気を取られていたら、僕のモノが触れられた。
まさかと思い確認すればグラキエス様の綺麗な口に僕のモノが触れていた。

「…ぇっ?ぁっ…グ、グラキエスさっま?」

そんなことしちゃダメなのに、グラキエス様は触れるだけじゃなくアレさえも舐めとっている。
ダメなのに…こんなの知らない…わかんない…だけど気持ちいい。
グラキエス様にそんなことをさせてはいけないのに…止めて欲しくない…。

「あっあっあっひゃっんんんふ……あっ」

グラキエス様がすること全てに反応してしまう。
だめぇん…気持ちいいの着いていけない。

「グ、グラキエスさまっグラキエスさまっ…だめぇん…ひゃんっんっんっ」

もう無理だよ…。
我慢できないっ…。
ごめんなさい、止めて欲しくないなんて思っちゃってごめんなさい。
早く口を離して、でないと大変なことになっちゃうから。
お願いグラキエス様、もう口を離して。
もうっもうっもう…

「はぁはぁはぁ…ぁっぁっあああああんっ…う…そ……ごっごっごめんなさっ」

イッちゃった…グラキエス様の口の中に…一番やってはいけないことをしてしまった…。
怒られ…嫌われちゃう…そんなのヤダ。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

「エストレヤってすげぇな…こんなことするなんて。」

態とではないんです、ごめんなさい、許してください。
これは嫌われるどころではないよね…。
どうしたら…どうしたら…どうしたら?
なんでもします、なんでもしますから…。

「ふ~ん、態とじゃないねぇ…反省してる?」

「……はひ…」

何度も頷いた。

「…なら、舐めて…口の中。出来るよな?」

口の中を舐めたら許してもらえますか?
僕の汚いもので汚れてしまったグラキエス様の口から…匂いがした。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
これは掃除であってキスではない、そんな邪な感情は捨てなければいけない。
とても苦くて独特な変な匂い。
こんなものでグラキエス様を汚してしまうなんて…。
ごめんなさい。
グラキエス様の舌をペロペロと汚いものを必死に舐めとった。
舐めても舐めても苦味がとれない気がする。
僕はどうしてこんなにもダメなんだろう…目頭が熱くなるも泣いてはいけない、僕には泣く資格がないと言い聞かせた。
必死にグラキエス様の舌を綺麗にした。

ん?
いつの間ににか僕の舌を舌で擦り付けられていた。
きっと、汚いものを僕に返しているんだ…。
僕からもグラキエス様の舌を絡め吸って綺麗に掃除していく。
絡められたと驚いて声が出ちゃったけど、ちゃんと受け取らないと。
唇が離れると、糸を引いた…きっと僕のヤツ。
ごめんなさい。
不快に思ったのかグラキエス様が再び口を付けて糸を消した。

「どうだった自分の味は?」

怒ってるんだ「こんなモノを飲ませやがって」って…。

「…に苦くて、イヤな味…です。」

そんなものをグラキエス様に…。
グラキエス様とこんな時間を持てるなんて二度と無いのにこんな形で終わらせてしまうなんて。
どうしていつも僕はダメな方向にいっちゃうんだろう…。

「俺は結構癖になる味だったな…なら、これからは俺がちゃんと処理してやらないとな。」

「ぇ?」

本当?なわけないよね?僕の事を思って態とそんなことを?
僕がダメなのに、グラキエス様はなんて優しい…記憶を失っているというのに…。

「エストレヤはイヤなんだろ?俺が舐め取ってやるよ…安心しな。」

「………っんっふっぅっんふぅんっんふっん…はぁはぁはぁ」

だめですっ僕の口は今汚れちゃってる…どうしてキスを?イヤじゃないですか?
「これからは」って言った…これからもあるんですか?
僕の事嫌いにならないでくれるの?
こんな僕に優しくしてくれるのはグラキエス様だけです。

「ひゃっ…だめー」

グラキエス様になら何されても良いと思っていたけどこれはだめっ。
お尻は舐めないで。
膝を持ちお尻がグラキエス様の目の前に晒してしまっているのも耐えられない。
そんなところ自分でも見たこと無いのに…。

「グ、グラキエスさまっグラキエスさまっだめっだめっだめぇえ」

何度も「だめ」と叫んだ。
それしか言えないし、頭にはそれしかなかった。

「ふっふぅぇっグ、グラキエスさまぁ…っく…っく…」

グラキエス様に涙を見せてばかりでイヤになる。
こんなことになっちゃうのは僕がだめな選択をしちゃってるんだ。
僕が全部…悪いんだ。

「エストレヤ、心配するな。こういうものなんだよ、俺に任せてろ。」

こういうもの?
僕が悪いんじゃ?
皆…こうなの?  

「ふぅぇっ…ん?…ぅん」

…でも、グラキエス様がそういうならそうなんだよね?
グラキエス様が嘘を吐くはず無い、少しだけ心が軽くなった…けど、お尻を舐められるのはやっぱり恥ずかしい、こういうものなんだから耐えないといけないんだろうけど…そんなところ見られたこと無いよ。
エッチって僕の知らないことだらけだ。
グラキエス様ってなんでも知ってるんですね…。

「んゃっ…ぁあん…あっはぁっはぁっはぁっはぁっ」

目を瞑ってグラキエス様のくれる快感に必死に耐えるも、呼吸が荒くなってしまう。
こんなに感じてしまうのはグラキエス様が上手いから?
それとも僕の身体が淫乱ってやつなのかな?

「ひゃぁあん」

ぁっぁっあっもう、おかしい。
頭の中が真っ白になる。
グラキエス様の指が僕の身体を暴いていく。
こんな身体僕でさえ知らない。

「ああ…ああ…ああ…ああ…ああ…」

快感で涙が溢れる。
声が止められず言葉?叫び?獣みたいに鳴いていた。
…口を閉じれば良いのにそれすらも出来ない。
自分の身体が怖いっ。

「エストレヤ」

名前を呼ばれた?
ぼやけた視界にグラキエス様の綺麗な顔が入ってくる。

「はぁはぁはぁはぁ……はぃ…ぃい゛はぁはぁ」

「これからエストレヤの中に入るよ、俺に抱かれてるって忘れないでね。」

「…ぅっ…うん」

優しい…なにも分からない僕にちゃんと教えてくれた。
僕はこれからグラキエス様と一つに…。
エッチしちゃうって事なんだよね?
お尻に何か当たった。
きっと…。
グラキエス様を見つめるとグググっと押し入ってくる。

「ぁっぁっぁっぁっ」

呼吸が上手く出来なっくぅっ。

「エストレヤ、俺を見ろ。ゆっくり呼吸しろ。」

「ぅっぅっぅっうん」

真剣な顔のグラキエス様。
僕にこんな顔を見せてくれるなんて…。
痛くても良いからグラキエス様が欲しかった。

「あぁ…ああ…あぁ…ああっむっふっんあむっんん゛ん゛ん゛」

グラキエス様のモノが入りすぐに圧迫された。
息も押し出されそうな程苦しく、そこへ更にキスをされ全てを支配されていく。

「エストレヤ、入った」

「…ぇっ…」

いつの間にか完全に入っていた。
グラキエス様の腹筋辺りは見えたけどその下を見る勇気はなかった。

「よく頑張ったな。」

耳元で囁かれ優しく頭を撫でられるとグラキエス様の胸に抱き付いていた。
褒められたのは何年ぶりだろうか。
こんなに幸せで良いのかな?
幸せすぎて不安になる…だってグラキエス様も抱きしめてくれたから。

「エストレヤ…動いて良いか?」

その後の事はあまり良く覚えていない。
気持ち良くて付いていくのに必死で、夢のような時間だった。
イッても終わわらず、腰をつかまれ更に揺さぶられ激しくされた。
喘ぎ声なのか叫び声なのか自分でも分からなくなっていた。
グラキエス様の熱いのが僕の中で感じた気がしたけど、これって夢なんだよね?
現実みたいに感覚がある。
夢なのに眠い。
幸せな夢を見てまた眠るんだ…。
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