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オマケの続き
呪われた廊下
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「この廊下…傾いているんじゃないですか?」
使用人に調査してもらったところ、やはり廊下の傾きを確認した。
私は執事に廊下の修理を業者に頼むよう指示する。
「奥様、廊下を修理したところで変わらないかと…」
ルーリは「呪い」を信じ、修理したところで不可解な事は起き続けると思っていた。
私からすると、この傾きこそ全ての原因だと言える。
「皆さんの体調不良の原因は廊下の傾きが原因です。眩暈・頭痛に吐き気、それに睡眠障害や疲労感も全て。掃除などで長時間いる方や、三半規管が弱い人は特に症状が重く現れたはずです」
前世で地震で倒壊したのは違法建築、欠陥住宅が原因だったのをテレビで特集され傾き調査でボールを使っていたのを思い出す。
傾き状態の家に住むと体調を悪くすると聞いたことがある。
「…傾き…だけでですか?私は誰かに押されたような感覚が…」
「視覚では水平に見えても体は確りと傾きを感じていたので、押される・引っ張られるというように感じたり躓いたり転んだりは人それぞれかと。公爵家には呪いがあると強く信じていたら、人によっては足を捕まれたと思うかもしれません」
「よく転ぶ方は過去にいました…」
私が伝えても、ルーリは納得出来ずにいる。視界では分からないような傾きに「押される・引っ張られる」事が本当に起こりえるのかを悩んでいた。
それでも私が傾きが原因だと主張するので、イーサンが業者を呼び修繕の依頼することにしてくれた。
この時期は依頼が多く、業者を探すのが困難だったが以前天井の直しを請け負ってくれた彼の伝で腕の良い業者を紹介してもらえた。
廊下の確認だけしてもらうと、専門業者から見てもかなりの傾きと判断され補修工事の予定が組まれる。
その事を公爵に伝えると、最近本格的に暑くなったので修繕している間は北部で寛ぐことを進められた。
どの貴族も今時期は暑さから逃れ北部を観光している間に、屋敷の修繕をするんだとか。
「公爵も一緒に行かれますよね?」
「…私は…」
えっ?
私にとっては当然で一応確認のつもりに尋ねたんだが、公爵の意外な反応に困惑した。
私…一人で北部に行くの?一緒には行かないんですか?公爵は…?と聞いても良いのかな?彼はなんて応えるんだろう…「仕事があります」とかだろうか?それとも「呪われた公爵」を気にしていたりるすのだろうか?
南部ではそんな反応なかったのに…まさか、私…嫌われた?知らずにしつこくし過ぎてしまったのかも…廊下の修繕もワガママと思われて面倒だから北部へ行ってくれって思われてる…とか?
「…そうですか…分かりました」
私は大人しく一人で北部へ行く事にした。
公爵の顔を窺うも彼はポーカーフェイスで、南部の時に距離が縮まったと感じたのは私の勘違いだったと知る。
北部へ向かう日も見送りしてくれる丁寧な人…それが逆に切なくなる。
「…行ってきます」
「ゆっくりしてきてください」
ゆっくり…
「…はぃ」
私は最後、公爵に笑顔で返事が出来ただろうか…
使用人に調査してもらったところ、やはり廊下の傾きを確認した。
私は執事に廊下の修理を業者に頼むよう指示する。
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私からすると、この傾きこそ全ての原因だと言える。
「皆さんの体調不良の原因は廊下の傾きが原因です。眩暈・頭痛に吐き気、それに睡眠障害や疲労感も全て。掃除などで長時間いる方や、三半規管が弱い人は特に症状が重く現れたはずです」
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それでも私が傾きが原因だと主張するので、イーサンが業者を呼び修繕の依頼することにしてくれた。
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その事を公爵に伝えると、最近本格的に暑くなったので修繕している間は北部で寛ぐことを進められた。
どの貴族も今時期は暑さから逃れ北部を観光している間に、屋敷の修繕をするんだとか。
「公爵も一緒に行かれますよね?」
「…私は…」
えっ?
私にとっては当然で一応確認のつもりに尋ねたんだが、公爵の意外な反応に困惑した。
私…一人で北部に行くの?一緒には行かないんですか?公爵は…?と聞いても良いのかな?彼はなんて応えるんだろう…「仕事があります」とかだろうか?それとも「呪われた公爵」を気にしていたりるすのだろうか?
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「…そうですか…分かりました」
私は大人しく一人で北部へ行く事にした。
公爵の顔を窺うも彼はポーカーフェイスで、南部の時に距離が縮まったと感じたのは私の勘違いだったと知る。
北部へ向かう日も見送りしてくれる丁寧な人…それが逆に切なくなる。
「…行ってきます」
「ゆっくりしてきてください」
ゆっくり…
「…はぃ」
私は最後、公爵に笑顔で返事が出来ただろうか…
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