348 / 414
二章 ハーレムルート
もうすぐ卒業
しおりを挟む
告白を躱しつつも、たまに思い出に「キスをさせて欲しい」「抱きしめさせて欲しい」等言われる事もあった。
ちゃんと「キスは出来ません」と断り…抱きしめるのは…内緒でしていた。
流れでキスされそうになったけど、そこはちゃんと抵抗した。
目まぐるしく過ぎる中、王子と婚約している侯爵家のローレンド オルセー様との結婚式の日取りが決まった。卒業式を終えて一週間後らしく、全ての貴族に招待状が届いた。
楽しみだなぁ…あれ?僕達の結婚はどうなるんだろう?
皆と一緒に結婚式?それとも一人ずつ?
悩んでいたらいつの間にかアレックスの部屋に来ていた。
「ねぇアレックス?僕達の結婚式ってどうやってするの?」
アレックスの向かいのソファに座った。
「私達のような結婚は珍しいですが合同ですることもあれば互いの領地ですることもあります、合同であれば場所は王都とサンチェスターの領地どちらになり、一人ずつと式をあげる場合は王都か各領地ですね。後はルゥの気持ち次第です。」
「僕は皆とちゃんと結婚したい。」
「では、一人ずつと結婚式しますか。場所はどこが良いですか?」
「場所は…お任せします。」
はっきり言ってこの世界の領地の事はまだ把握しきれていない。
「そうですか?安全面を考えれば領地が良いでしょうね、出席者も身内のみですれば危険も少ないでしょう。」
「うんっなら、それで。」
「皆には私から伝えておきましょう。」
「ありがとうっ…アレックス?」
「なんです?」
「僕が卒業しても浮気しないでね?」
「ふっ、しませんよ。」
「ぅん、信じてるっ。…アレックス?先生のアレックスとももうすぐお別れなんだね…淋しい。」
「えぇ、そうですね。…イケナイ事しちゃいますか?」
「ふふっ。ぅん、イケナイ事したい。」
立ち上がりアレックスのいるソファに座った。
キスをして優しく押し倒され僕達はソファで愛し合った…もうすぐここともお別れなんだと思うと少し寂し。
アレックスが浮気するなんて、これっぽっちも思ってない…ただここに来ることがなくなるのだと思うと淋しいと感じた。
小学校も中学校も卒業式にはなんとも思わなかった…高校は僕は卒業出来なかったから分からないけどきっと悲しいとは思わなかったと思う…。
だけど今は違う、皆と出会って思い出が沢山できたこの場所はとても大好きでいつまでもここにいたかった。
イケナイ事を終えて、思い出に浸りながら教室に戻った。
ちゃんと「キスは出来ません」と断り…抱きしめるのは…内緒でしていた。
流れでキスされそうになったけど、そこはちゃんと抵抗した。
目まぐるしく過ぎる中、王子と婚約している侯爵家のローレンド オルセー様との結婚式の日取りが決まった。卒業式を終えて一週間後らしく、全ての貴族に招待状が届いた。
楽しみだなぁ…あれ?僕達の結婚はどうなるんだろう?
皆と一緒に結婚式?それとも一人ずつ?
悩んでいたらいつの間にかアレックスの部屋に来ていた。
「ねぇアレックス?僕達の結婚式ってどうやってするの?」
アレックスの向かいのソファに座った。
「私達のような結婚は珍しいですが合同ですることもあれば互いの領地ですることもあります、合同であれば場所は王都とサンチェスターの領地どちらになり、一人ずつと式をあげる場合は王都か各領地ですね。後はルゥの気持ち次第です。」
「僕は皆とちゃんと結婚したい。」
「では、一人ずつと結婚式しますか。場所はどこが良いですか?」
「場所は…お任せします。」
はっきり言ってこの世界の領地の事はまだ把握しきれていない。
「そうですか?安全面を考えれば領地が良いでしょうね、出席者も身内のみですれば危険も少ないでしょう。」
「うんっなら、それで。」
「皆には私から伝えておきましょう。」
「ありがとうっ…アレックス?」
「なんです?」
「僕が卒業しても浮気しないでね?」
「ふっ、しませんよ。」
「ぅん、信じてるっ。…アレックス?先生のアレックスとももうすぐお別れなんだね…淋しい。」
「えぇ、そうですね。…イケナイ事しちゃいますか?」
「ふふっ。ぅん、イケナイ事したい。」
立ち上がりアレックスのいるソファに座った。
キスをして優しく押し倒され僕達はソファで愛し合った…もうすぐここともお別れなんだと思うと少し寂し。
アレックスが浮気するなんて、これっぽっちも思ってない…ただここに来ることがなくなるのだと思うと淋しいと感じた。
小学校も中学校も卒業式にはなんとも思わなかった…高校は僕は卒業出来なかったから分からないけどきっと悲しいとは思わなかったと思う…。
だけど今は違う、皆と出会って思い出が沢山できたこの場所はとても大好きでいつまでもここにいたかった。
イケナイ事を終えて、思い出に浸りながら教室に戻った。
22
お気に入りに追加
2,865
あなたにおすすめの小説
友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話
蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。
終始彼の視点で話が進みます。
浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。
※誰とも関係はほぼ進展しません。
※pixivにて公開している物と同内容です。
最終目標はのんびり暮らすことです。
海里
BL
学校帰りに暴走する車から義理の妹を庇った。
たぶん、オレは死んだのだろう。――死んだ、と思ったんだけど……ここどこ?
見慣れない場所で目覚めたオレは、ここがいわゆる『異世界』であることに気付いた。
だって、猫耳と尻尾がある女性がオレのことを覗き込んでいたから。
そしてここが義妹が遊んでいた乙女ゲームの世界だと理解するのに時間はかからなかった。
『どうか、シェリルを救って欲しい』
なんて言われたけれど、救うってどうすれば良いんだ?
悪役令嬢になる予定の姉を救い、いろいろな人たちと関わり愛し合されていく話……のつもり。
CPは従者×主人公です。
※『悪役令嬢の弟は辺境地でのんびり暮らしたい』を再構成しました。
婚約破棄される悪役令嬢ですが実はワタクシ…男なんだわ
秋空花林
BL
「ヴィラトリア嬢、僕はこの場で君との婚約破棄を宣言する!」
ワタクシ、フラれてしまいました。
でも、これで良かったのです。
どのみち、結婚は無理でしたもの。
だってー。
実はワタクシ…男なんだわ。
だからオレは逃げ出した。
貴族令嬢の名を捨てて、1人の平民の男として生きると決めた。
なのにー。
「ずっと、君の事が好きだったんだ」
数年後。何故かオレは元婚約者に執着され、溺愛されていた…!?
この物語は、乙女ゲームの不憫な悪役令嬢(男)が元婚約者(もちろん男)に一途に追いかけられ、最後に幸せになる物語です。
幼少期からスタートするので、R 18まで長めです。
もしかして俺の主人は悪役令息?
一花みえる
BL
「ぼく、いいこになるからね!」
10歳の誕生日、いきなりそう言い出した主人、ノア・セシル・キャンベル王子は言葉通りまるで別人に生まれ変わったような「いい子」になった。従者のジョシュアはその変化に喜びつつも、どこか違和感を抱く。
これって最近よく聞く「転生者」?
一方ノアは「ジョシュアと仲良し大作戦」を考えていた。
主人と従者がおかしな方向にそれぞれ頑張る、異世界ほのぼのファンタジーです。
転生したら、ラスボス様が俺の婚約者だった!!
ミクリ21
BL
前世で、プレイしたことのあるRPGによく似た世界に転生したジオルド。
ゲームだったとしたら、ジオルドは所謂モブである。
ジオルドの婚約者は、このゲームのラスボスのシルビアだ。
笑顔で迫るヤンデレラスボスに、いろんな意味でドキドキしているよ。
「ジオルド、浮気したら………相手を拷問してから殺しちゃうぞ☆」
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
番って10年目
アキアカネ
BL
αのヒデとΩのナギは同級生。
高校で番になってから10年、順調に愛を育んできた……はずなのに、結婚には踏み切れていなかった。
男のΩと結婚したくないのか
自分と番になったことを後悔しているのか
ナギの不安はどんどん大きくなっていく--
番外編(R18を含む)
次作「俺と番の10年の記録」
過去や本編の隙間の話などをまとめてます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる