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二章 ハーレムルート

もうすぐ卒業

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告白を躱しつつも、たまに思い出に「キスをさせて欲しい」「抱きしめさせて欲しい」等言われる事もあった。
ちゃんと「キスは出来ません」と断り…抱きしめるのは…内緒でしていた。
流れでキスされそうになったけど、そこはちゃんと抵抗した。

目まぐるしく過ぎる中、王子と婚約している侯爵家のローレンド オルセー様との結婚式の日取りが決まった。卒業式を終えて一週間後らしく、全ての貴族に招待状が届いた。

楽しみだなぁ…あれ?僕達の結婚はどうなるんだろう?
皆と一緒に結婚式?それとも一人ずつ?

悩んでいたらいつの間にかアレックスの部屋に来ていた。

「ねぇアレックス?僕達の結婚式ってどうやってするの?」

アレックスの向かいのソファに座った。

「私達のような結婚は珍しいですが合同ですることもあれば互いの領地ですることもあります、合同であれば場所は王都とサンチェスターの領地どちらになり、一人ずつと式をあげる場合は王都か各領地ですね。後はルゥの気持ち次第です。」

「僕は皆とちゃんと結婚したい。」

「では、一人ずつと結婚式しますか。場所はどこが良いですか?」

「場所は…お任せします。」

はっきり言ってこの世界の領地の事はまだ把握しきれていない。

「そうですか?安全面を考えれば領地が良いでしょうね、出席者も身内のみですれば危険も少ないでしょう。」

「うんっなら、それで。」

「皆には私から伝えておきましょう。」

「ありがとうっ…アレックス?」

「なんです?」

「僕が卒業しても浮気しないでね?」

「ふっ、しませんよ。」

「ぅん、信じてるっ。…アレックス?先生のアレックスとももうすぐお別れなんだね…淋しい。」

「えぇ、そうですね。…イケナイ事しちゃいますか?」

「ふふっ。ぅん、イケナイ事したい。」

立ち上がりアレックスのいるソファに座った。

キスをして優しく押し倒され僕達はソファで愛し合った…もうすぐここともお別れなんだと思うと少し寂し。
アレックスが浮気するなんて、これっぽっちも思ってない…ただここに来ることがなくなるのだと思うと淋しいと感じた。

小学校も中学校も卒業式にはなんとも思わなかった…高校は僕は卒業出来なかったから分からないけどきっと悲しいとは思わなかったと思う…。

だけど今は違う、皆と出会って思い出が沢山できたこの場所はとても大好きでいつまでもここにいたかった。

イケナイ事を終えて、思い出に浸りながら教室に戻った。
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