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二章 ハーレムルート
お家に帰る馬車内は
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「あっんっんんあっんんっあっんん」
あの後、お義兄様家族に見送られ馬車に乗り込み姿が見えなくなるまで手を振っていた。
アデルバード様はお義兄様に甘えることが出来て幸せそうで僕も幸せになっていた…のに…。
帰り際にアデルバード様からの結婚発言とキスで婚約者の嫉妬心を刺激してしまいカーテンの閉められた馬車の中で裸にされ奥を攻められ続けた。
まさかアレックスにそんな事をされるとは思ったいなかった。
進行方向の壁に追い詰められ、壁越しには御者がいるのに喘ぎ声が止められない。
きっとアレックスも分かってて僕をそこで押さえつけてる。
御者側の壁に手を付き椅子に膝立ちになり後ろからアレックスを受け入れている。
「にゃっんんっアレックス?怒っ…怒ってるの?んっんんぁんっ」
多分だけど怒っているのはキスの事だよね?
「………。」
「アデルバード様もっんっんんお…大人に…なったら忘れて…んっんん」
「…貴方は…無防備過ぎるんですよ…。」
「ご…ごめんにゃっんんぁんっさいっ。」
「まったく…」
「ごめにゃさいい」
「………私も大人げないと分かってる…アデルバードがまだ子供で甘やかしてくれたルゥにのめり込んでしまったのも私たちの責任だと言うことも…だけど私だけの時間に目の前でキスされるのは我慢できないです。」
「ぅん…これからは気を付ける。」
「えぇ、この身体は今だけは私のだ。」
「んっ…アレックスのだよ…んあ゛っ。」
首を噛まれると身体の奥がゾクゾクする。
僕が猫だから?
噛まれた後にやらしく舐められるだけでイってしまう。
「はぁんんっアレックス…」
「気持ち良かったですか?」
「んっ」
胸を揉まれ、振り向けば期待通り唇が重なり舌を絡めた。
余韻に浸りたいところだが、馬車が止まってしまった。
王都にあるアレックスの屋敷から僕の屋敷まではそんなに遠くなく、もう着いてしまった。
「着いちゃったね…。」
「…ぅん」
抱えられアレックスの膝の上に座る体勢になった。
「外が騒がしいな…」
アレックスはカーテンを少し捲り確認した。
「…外、何かあるの?」
「ん~ドミニク様が凄い形相で仁王立ちしているよ。」
「お兄様が?早く行かなきゃっ…ぁん」
急いで出なきゃと慌てるも、まだ繋がっていたアレックスに引き留められた。
「ルゥ?その格好で出るつもりじゃないですよね?」
「ふにゃ?…わっ」
裸でした。
なんだか僕って裸でいることが多くない?
それだけエッチしているって事だよね…。
ゆっくりアレックスから離れ至るところに散らばっていたアレックスの服を身に付けていく。
降りようと扉に手を掛けた時、アレックスの手が重なった。
「待って」
「ん?…ぁんっ」
するりと衣服の中に手が入り洗浄魔法を掛けられた。
不意打ち過ぎる。
降りる前には唇を奪われアレックスに身を委ね、いつの間にかエスコートされていた。
「シャルっ」
「ふにゃっ」
怒気をを含んだ叫びのような声に呼ばれ一気に覚醒し状況を把握した。
ここは既に馬車ではなく外であり、目の前には尊敬するお兄様がいた。
「シャル待っていたよ…お帰り。」
「…ぅん、た…だいまっ。」
お兄様は、笑ってるのにどこか怖いと感じた。
「おいでシャル」
呼ばれるままお兄様に近づけば優しく抱きしめられた。
やっぱり家族に抱きしめられるのって安心する。
「んふふ」
「どうした?安心したか?」
「…ぅん」
「んっ?シャル少し痩せたんじゃないか?」
「えっそうかな?」
リックやアレックスだけじゃなくお兄様まで。
僕ってそんなに痩せたのかな?
お兄様の腕の中にいたのでアレックスを睨むような目付きを送っていたなんて気付かなかった。
「中に入るか。」
「はいっアレックスも。」
「…ギノフォード先生もどうぞ、お聞きしたいこともありますし。」
「…はい」
お兄様とアレックスは仲が良いのかな?
そう言えば年齢も近いよね?
仲良しだったら良いなぁ。
能天気な事を考えながらお兄様の腕の中で談話室まで向かい、もう少ししたら皆も来ると思うとなんだか楽しかった。
あの後、お義兄様家族に見送られ馬車に乗り込み姿が見えなくなるまで手を振っていた。
アデルバード様はお義兄様に甘えることが出来て幸せそうで僕も幸せになっていた…のに…。
帰り際にアデルバード様からの結婚発言とキスで婚約者の嫉妬心を刺激してしまいカーテンの閉められた馬車の中で裸にされ奥を攻められ続けた。
まさかアレックスにそんな事をされるとは思ったいなかった。
進行方向の壁に追い詰められ、壁越しには御者がいるのに喘ぎ声が止められない。
きっとアレックスも分かってて僕をそこで押さえつけてる。
御者側の壁に手を付き椅子に膝立ちになり後ろからアレックスを受け入れている。
「にゃっんんっアレックス?怒っ…怒ってるの?んっんんぁんっ」
多分だけど怒っているのはキスの事だよね?
「………。」
「アデルバード様もっんっんんお…大人に…なったら忘れて…んっんん」
「…貴方は…無防備過ぎるんですよ…。」
「ご…ごめんにゃっんんぁんっさいっ。」
「まったく…」
「ごめにゃさいい」
「………私も大人げないと分かってる…アデルバードがまだ子供で甘やかしてくれたルゥにのめり込んでしまったのも私たちの責任だと言うことも…だけど私だけの時間に目の前でキスされるのは我慢できないです。」
「ぅん…これからは気を付ける。」
「えぇ、この身体は今だけは私のだ。」
「んっ…アレックスのだよ…んあ゛っ。」
首を噛まれると身体の奥がゾクゾクする。
僕が猫だから?
噛まれた後にやらしく舐められるだけでイってしまう。
「はぁんんっアレックス…」
「気持ち良かったですか?」
「んっ」
胸を揉まれ、振り向けば期待通り唇が重なり舌を絡めた。
余韻に浸りたいところだが、馬車が止まってしまった。
王都にあるアレックスの屋敷から僕の屋敷まではそんなに遠くなく、もう着いてしまった。
「着いちゃったね…。」
「…ぅん」
抱えられアレックスの膝の上に座る体勢になった。
「外が騒がしいな…」
アレックスはカーテンを少し捲り確認した。
「…外、何かあるの?」
「ん~ドミニク様が凄い形相で仁王立ちしているよ。」
「お兄様が?早く行かなきゃっ…ぁん」
急いで出なきゃと慌てるも、まだ繋がっていたアレックスに引き留められた。
「ルゥ?その格好で出るつもりじゃないですよね?」
「ふにゃ?…わっ」
裸でした。
なんだか僕って裸でいることが多くない?
それだけエッチしているって事だよね…。
ゆっくりアレックスから離れ至るところに散らばっていたアレックスの服を身に付けていく。
降りようと扉に手を掛けた時、アレックスの手が重なった。
「待って」
「ん?…ぁんっ」
するりと衣服の中に手が入り洗浄魔法を掛けられた。
不意打ち過ぎる。
降りる前には唇を奪われアレックスに身を委ね、いつの間にかエスコートされていた。
「シャルっ」
「ふにゃっ」
怒気をを含んだ叫びのような声に呼ばれ一気に覚醒し状況を把握した。
ここは既に馬車ではなく外であり、目の前には尊敬するお兄様がいた。
「シャル待っていたよ…お帰り。」
「…ぅん、た…だいまっ。」
お兄様は、笑ってるのにどこか怖いと感じた。
「おいでシャル」
呼ばれるままお兄様に近づけば優しく抱きしめられた。
やっぱり家族に抱きしめられるのって安心する。
「んふふ」
「どうした?安心したか?」
「…ぅん」
「んっ?シャル少し痩せたんじゃないか?」
「えっそうかな?」
リックやアレックスだけじゃなくお兄様まで。
僕ってそんなに痩せたのかな?
お兄様の腕の中にいたのでアレックスを睨むような目付きを送っていたなんて気付かなかった。
「中に入るか。」
「はいっアレックスも。」
「…ギノフォード先生もどうぞ、お聞きしたいこともありますし。」
「…はい」
お兄様とアレックスは仲が良いのかな?
そう言えば年齢も近いよね?
仲良しだったら良いなぁ。
能天気な事を考えながらお兄様の腕の中で談話室まで向かい、もう少ししたら皆も来ると思うとなんだか楽しかった。
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