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二章 ハーレムルート

ワガママ大爆発、悪役令息を甘くみちゃいけない

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僕の部屋のソファにアレックスと並んで座った。
きっとこういう時って向かい合うべきなんだろうけど、側にいたかった。

「「………」」

僕から話すべきなんだよね?
沈黙が続いて、次第に気まずい雰囲気になってくる…。

「どうしました?」

なかなか言い出せない僕の代わりにアレックスのが先に声をかけてくれた。

「領地…良いの?」

アレックスの顔がどおしても見ることが出来ず、テーブルを見つめていた。

「…構いませんよ。」

やっぱり、アレックスも気付いてたんだ。
僕が領地を選べば、なかなか会えなくなることを…。

「…会えないよ?」

「連休の度に会いに行きますよ。」

「…足りない。」

「そうですね。」

「…会えないんだよ?淋しくないのっ。」

「淋しいですよ…だけど、王都は…危険すぎる。ルゥには安全なところにいて欲しいんです。」

「………」

どうしよう…言ってはいけないことを言いそうになる。

「連休は私だけのルゥでいてくれるでしょ?」

「ぅん…」

「ルゥ…愛してます。離れていても私の気持ちは変わりませんよ。」

「…絶対だよ?」

「えぇ」

「…アレックス…」

「はい?」

「今日…僕の部屋に泊まって。」

「良いんですか?」

「うん」

顔をあげアレックスの顔を見つめ、ソファに膝立ちになり僕からキスを迫り押し倒していた。
アレックスの身体を跨いで舐めるようなキスを続けた。
猫獣人になってから、気付くと舐めちゃう。
腰を高くあげる体勢も猫そのもののようだった。
アレックスの服を捲りキスを贈る。

「ここでするんですか?」

「んふふ、ここでするっ」

「ふふっそうですね。」

僕の服も脱がされ、皆にエッチな事をされて燻っていた快感がが再び熱をもち始める。
アレックスに誘導され、胸を口元に押し付けていた。
胸を舐められながらズボンとパンツを脱がされ、足首まで来ると僕も協力して足を引き抜いた。
指がお尻に触れただけで身体が期待してしまい、あまりの気持ちよさにポタポタとアレックスの服にシミをつけ始めていた。

「アレックス…もう…平気だから…ねっ」

「ならルゥが入れてください。」 

「へっ…ぅ…うん…。」

アレックスのズボンとパンツずらすと、もう…おっきくて固かった。
僕のとは違う大人の人ので、こんなおっきいのが僕の中にはいるんだと思うだけで身体が疼く。
位置を合わせ手で確認しながら腰を下ろしていく。

「…んぁっはぁあん…」

先が少し入っただけで蕩けてしまいそうなほど気持ちいい。

「そんなに気持ちいいですか?」

「んにゃぁ?」

なに?
気持ちよすぎてアレックスが何て言ったのか聞きとれにゃかった。

「ルゥのその恍惚な表情を見ただけでイキそうですよ。」

恍惚にゃ?
僕、どんな顔してるの?
エッチにゃ顔って事?
 
「にゃぁあん?」

「ふっ」

「にゃん」

胸を摘ままれて悪戯されてるのに、触れられるのは好き。

「ルゥもっとください?」

アレックスからの刺激に気をとられて途中だったのを思い出した。
滑るようにアレックスを受け入れていく。

「にゃぁぁぁぁぁあんっ…」

奥に入っただけで気持ちよくてイッちゃった…恥ずかしい。
少し捲っただけのアレックスの服は無傷だったけど、割れた腹筋に僕のが付いてしまった。

「あっアレッ…クス?」

「ルゥ、動いて。」

「んっ」

言われるがまま腰を上下に動かし始めた。
最初はよくわからなかったけど、次第に身体が快感を追い求めてエッチな動きになって胸を隠していた腕を捕まれ引き寄せられる。
唇を重ね互いの位置を変え激しくアレックスに攻められ喜びの声をあげる時間が続いた。

ソファからベッドに移動しても続き、カーテンの隙間から陽の光を感じても互いに沢山求めあった。
何度も中に注がれる度にアレックスの赤ちゃんが欲しくなり、卒業までは我慢って思っていても欲しいって感情が強くなる。

「アレックス…んっん…もっと…中に…ちょ…だいっ」

「…沢山あげますよ…中で受け止めてくださぃ。」

「んっぁんっんんっんぁんっん」

幸せを感じ幸福の中で目を閉じ、意識を手放す瞬間には「中の…まだ綺麗にしないで…」と告げていた。
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