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一章 純愛…ルート

一人舞い上がっていた滑稽な僕

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やっぱりライアンに避けられている。
こんなにも会わないなんておかしい。
何かしちゃったんだ。
何が悪かったのかな?
最後に会った時は何もなかったように感じたのに…。
決定的な事じゃなくて、小さな事の積み重ねかな?
今までずっと「我慢」してたのかな?
ライアン様は僕に気を使ってたの?
言ってくれたら…僕が公爵家だから…耐えてたの?
無理…させちゃってたんだ…。

ワガママになっちゃいけない。

そう思っていたのに、僕はだんだんライアン様にワガママになっていたのかもしれない…。
部屋の鍵の登録も、嫌そうだった…。
僕は浮かれてその時のライアン様に気付かなかった…。
だけど本当はちょっと気付いてたの、ライアン様が躊躇っているのを。

僕達は恋人じゃなく、ただのペア…。
期間限定の授業の相手でしかなかったのに…。
期間が終われば別の人とペアになるだけなのをちゃんと理解してなかった。
それだけの関係なのに、なにを勘違いしていたんだ…。
ライアン様も迷惑だったに違いない。
きっとライアン様はそんな僕に疲れちゃったんだ。

ごめんなさい。

その日から食堂や移動教室の際にライアン様を探すのは辞めた。
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