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11の扉 神である ために

準備完了

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「     ふぅむ。」

 多分 「私が先に行ってやること」って。


「   磁石? が 近いか。」

 そう

  「私というもの」が 「そこ」に


その「存在」が「引っ張るチカラ」
 「磁力の様な」その「効果」。


 それは 「一番高い私」が 「先」に 存在していて。


   "私を 引っ張る チカラ"

それと同じに 違いない。


「  成る程。 確かに。 黎が降ろしてくれた光みたいに、ちょっとずつ? なにか そっちの方へ 匂わす? 馴染ませる? 媒体か 。」

言葉にするのは難しいけれど
 その様な「働き」をするのは間違いない。


「 まあ だから  やっぱり「光っていれば いい」っていうこと。」

 やはりそれは どこまで行っても「そう」なのだ。


「    ふむ。」

 だから 「今 私のやること」「観る位置」は

「世界」で何が起こるかではなく
「せかい」になにを創るか で

ついついまだ 視点が揺らぎがちな自分を
意識的に修正していくこと
 それも欠かせない「澱を降ろすこと」の一部だ。


 「古い本」、それは まだ テーブルの上にしっかりとあって。

   「観たい時に開けること」

それは「制限のない自分」「この部屋を持つこと」「すべて両側を俯瞰できる眼」
その すべてが合わさり「より高い自分」を形成する為に 「必要な一部分」でも ある。

 

  キラキラと 

       揺らぎ光る 青紫の中

   「自分の場所」へ 遊びながらも

             徐々に嵌りある 

      フワフワと カケラ達

 
 その いろの配置
    配分
    粒子の大きさ 
    部分と全体としての 両方を兼ね備えた
   "美しい デザイン" 。


それは「整理されたこの部屋」を 視覚的に現してくれていて

 「これまでの 必要」
 「私が これから進む道」
 「何故 そうするのかの基盤理由
 「その先で また観たいもの」

それを 明確に示しても いる。
 


  その 「向こう超えた側にある 場」

それを想像創造し始めてから 思うけれど
 私は本当に「リトマス試験紙」みたいなもので
「沢山のいろを含む」からして その場にいる人の持つ色が わかるし
 「その場」での「色の動き」それもわかる。


 「場を 想像すれば」
 「自動的に配置される 自分の位置」
 「その せかいの最高最善を 読み」
 「自分の取るべき 行動」
 それが弾き出されて くるのだ。

それは 勿論 これまで得てきた「光達の協力」で
 「名もなき光」「光の網 自体」でもある。

 その 「いろんなすべて」が相まって
  「多次元的に存在しているわたし自身」が磁石に なり

 「あらゆる所へ存在している基点わたし」へ
  

 そこから導き出される「すべてにとっての 最善」。


 だからなにか その「調和の場」で。

「自分の色を極める者」が 集うこと
 その過程で「バランスが崩れること」
それはよくあることだと思うのだが 
 その「調整」の時。

 関わる もの こと ひと

その それぞれの「使う色」の「バランス」「濁り」それが美しくなければ直ぐに気付く。


「  だから 。 そういう「役目」?」

  役割 位置 場所

その「ことば」は 何でもいいが
私のやることに「含まれる」それは 視えるからには そうなんだろう。


「   そもそも、「基盤」が違えば、乗れないけど 「バランスを崩すこと」は 光の基盤に乗っててもあるもんな?」

 それはきっと みんな そうだ。


御多分に洩れず、自分も そうで
それは「別々に存在する別れている」からには 起こり得ること

だけど全体が「ひとつ」の意図を持ってあれば それは問題ではない。

 ある意味 それも「表裏のバランス」で
 「別れているからこそ」
 「わかる」「知れる」「磨き合い」
 「映し合って」
 「 高く飛べる」

そんなものの筈なんだ 私達は 本来。


「   そうね。 うん。 」

だから その「場」に ただ 存在し

  「方向を顕し在る 全方向へ傾く天秤」

そんな感じの「しるし」なのだ。

 
「「これ」、ウイントフークさんに言えば作って貰えるかな?」

その「不思議なかたち」を。

 自分の真ん中に 思い浮かべて
  「試運転」してみる。


「   ふむ。 うん そうね 。」

 それは
いつかに 見た 「くるくると回る天秤」に似た
 「ゆらゆらと 揺れて在る 柔軟な軸」そのもので

それは「教える」でも「直す」でも 「指導する」でも なく
 「ただ そこに在り」
 「顕しているもの」

 「新しいせかい光の創世神話の基盤」
 "それそのもの"であること だ。


それは。

 「みんなが迷った 時に 見るもの」それで

 「ただ 見て」「ああ そうだった」と  もの


結局 私の「やること」なんて
 きっと「なんにもなく」て。

いつだって それは 「そう」だ。



「  結局 すべては。  そういうこと。」

 またそこに辿り着いて。

大きく 息を吐いて 胸の真ん中に手を 当てる。


「     ふむ。」

それに 
自分が馴染めば 馴染む程に「わかる」けれど
 「すべては繋がりある」からして
 「やはり せかいは最善を取って動いている」
それも ここから観ればよく わかるんだ。


 そう「自分と より 馴染んできた」から
  わかる
  視える
 その 「景色」


それは
 この場の粒子、いろ 動き流れを よく観ていれば わかる。


  「ああ やっぱり 。そうなんだ」

そんな「納得」と 共に 沁み込む「より 深いいろ」

 それは
私が「自分の状況 環境を読み 最善で動く」
 それと同じで

「せかい」は「私 というもの」と 比べて
もっとずっと大きく広い 精度の高い「全体すべて」で動いていて
 「すべての粒子のいろを加味して最善を組んである 」で あり
 それが 「せかい」なのだ。


 だから 私はなにも 「心配」しないで良くて。


「  ね。」

 ここに来て またわかる
 「自分がまだ心配していたこと」

それは「これから起こる予言の結果」、「世界の動向」
 それをどれだけ「観照しよう」と 思って いても。

 「揺れる 私の体部分」それが持つ 性質のところ

だけどそれも 
 切り離せない「自分」であるもので
私はそのバランスを取って 自分の道を進めば いい。


「  ただ「それだけ」 なんだよな。」

そう だから
 その「単純なこと」に くっ付いている「難しい」を 「徹底的に排して」。

 そう 在り それを世界に「映し出す」


「  成る程、 わかった。」

そうして。

 大概の準備が整った と ようやく感じた から

  一度立ち上がって。

 
 ぐるり 青紫を 
  ゆっくりと 見渡し始めたんだ 。



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