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8の扉 デヴァイ 再々
探求する者
しおりを挟む「 ~ ♫
ふんふふん~ 」
ご機嫌な 私の鼻歌に
一緒に揺れている 青縞の廊下の調度品達
それは その「もの」が 揺れているのではなくて
「なかみ」、その「粒子」が。
そう 私の鼻歌のリズムに合わせ 踊り揺れているのが わかって。
なんだかとても 面白く 楽しい。
「そう、目が合うって こういうことだし。それに 。」
そうなんだ
自分が「光の網」を 持っていると
思ってから 。
「目が合う と言うか。 なんか、みんなが「扉」。」
そう それはきっと
「私が 叩くと開く」、開けごまの様なもので
「これはなんだろう」とか
「何で出来てる」とか
「綺麗だな」とか
「感触は 手触りはどうか」 なんて。
その扉を叩くと、それが返ってくるんだ。
それは 受け取り手によっても
違うのだろうけど
でも「なにを見て」「なにを感じるか」、それと同じこの行為は 結局そういう事なんだろう。
「てか。 せかい、って やっぱり インターネットじゃん。」
そう思うんだ 最近は。
「 ふむふむ、成る程 そういうことなのね。」
そう呟きながら進む 青の中
下ろした足から感じる絨毯の感触と 吐き出される空気
そこからまた派生した粒子がフワリと空間に
挨拶 して。
その 「私が加わることで起こる 場の変化」
それが面白くて、全身で感じながら 進む。
ん ?
そんな 私の前に。
「今 生まれました」とばかりに降って来たカケラが ある。
「創造の 種」 「気付くこと」
「自分の いろ」 「かたち」
「自分だけの 解釈」「翻訳」
「その 集まり」
「ミクロと マクロ」
? ああ なるほど ?
確かに そうか。
カケラ達が示しているのは きっと「気付きが」「カケラが」「自分のかたちが」
それ自体が 創造であること
自分オリジナルの言葉で 粒子を読み翻訳して
かたちを創る ならば。
それ 即ち 「私達自身が 全体を創る創造のカケラ」でも あること
それだ。
「そうなのよね、そこで 初めて。私達はそれぞれオリジナルの色で光り、反応して その全てが光の網の一部に なって。 きっと、そうして初めて、そこから。 本当にせかいを楽しむ事が、できる。」
そうなんだ
きっと みんながそれぞれ自分の「表現」「創造」で
「形を現す」
そうしてそれが 発展性を生んで。
また いろんな場所で
新しい光が 生まれる。
「 成る程ねぇ ふむ。」
この頃少し、休ませた頭でぐるり 世界を探検して。
溜まっていた澱を下ろし、新しい目で見える色も また少しずつ変わってきた。
「考える」「迷う」「世界のカケラを回す」
のじゃなくて
「探求をすること」
自分が今 やっているのはそれだ。
今は「世界中」で みんなが「自分を探求」していて。
世界を見ていると、それがよく分かるし
私も勉強になる事もあるし そもそも自分が持たぬ色を見るのは単純に面白い。
沢山の 提示されている方法を検討するのも面白いし
それぞれの色、考え方、組み合わせ方
そんなのを見ているだけでもとても興味深いのだ。
そうして、その中で。
思考の罠に嵌まりやすい人間に対して、「考えなくて良い」や「思考を止めて ただ見る」という方法を見つけた。
確かに私達は日々 考え過ぎていて
悩んでこんがらがって 自ら罠の中に頭を突っ込んで行って それを楽しんで いる。
だから確かに、あまり「頭を使わない方がいい」のだけれど
私は自分のぐるぐるを、この頃見直し始めている。
それは 「自分の中を検索する」
「光達に 問い合わせる」
「回すものは せかいのカケラ」
その「自分の頭の使い方」が 上手くなってきたからで
そう 「かたちを創る」こと
それに関わる自分の思考の「使い方をマスターする」、それが重要なのだ。
「自分を知ること」
「「じぶん」という「かたち」を把握すること」
それは勿論、肉体的にもそうだけれど やはり精神的にもそうだ。
「どう 在りたいか」
「どう なりたいのか」
それは内と外、それぞれが相まって出来上がるものであり
「完成形」は人によって それぞれなのだろうけど
私の場合は やはり。
「内と 外の一致感」それは大切だ。
「見た目と中身の合致」、それは「名は体を表す」に似て
「清廉」に見えるならば そう在りたいもの
うーん でも ?
「外から見ると黒」だけれど
実は中身が「純粋な白」とかも いいな?
「ふむ?」
なにか 脱線してしまったけれど。
「 まあ、私は。 ぜんぶの色を含みたいし、その日によって違う自分も 好きだしな? うーむ、ホントに「世界」って 面白い。 」
そうなんだ
それも 眺めていて思うけれど。
どこに いても 何をしていても
みんなが みんな
本来 自分の色を 出してよくて
だからこそ生まれる 沢山の「新しい 色」
それを 「自由に選べる」こと
この、変化の始まりに あって。
それぞれが それぞれの思うままに進むこと
そうしてみんなが自分の道を辿り 最後には必ず 行き着くこと
「自分の選択を 越えてゆく」、その 道のりを。
どこまでも人は繰り返してわかったら、それが終わる。
「だから、私は。「考える」?「回す」?のを、止められないのよね。」
そう 私は「どこまでも探求したい」のだ。
「楽しみたい」けど それだけじゃなく
「改善」 それもあるけれど
「今が悪い」 「足りない」訳でもなく
無数のカケラを持つからして ただ「待つ」のではなく
自分から駆け出して「自分のいろ」を 惹きつけ
吟味し 整理し 片付けて 効率よく纏めてゆく。
しかし同時に「気付いていない」のもまた、事実で
私はわたしの「すべての窓」を まだ開けられてはいない。
「 そうなん、だよね 。」
私は 「わたしのかたち」を
隅々までぜんぶ 見たいんだ。
遠く 遠く
何処までも続く 六角形が繋がる かたち
それはかなりの数開いてきているのはわかるけれど
なにしろ「そもそもの数」が多くて今 自分がどの程度 開けられているのか。
実際問題 果ては 見えない。
以前はまだ「かなり開けられた」と 思えていたけれど
「見えれば見えるほど」「開ければ開けるほど」。
その「かたち」はより大きくなり 微細になって深みも増して。
私に その「魅力的なかたち」を 晒しているのだ。
その広大な「自分の敷地」 それを 見て
出てくるのはワクワクの溜息と
「私を待っている巨大な楽しみ」だ。
「まだ まだいける」「探求できる」
それは 私にとって。
「積み上げられた タスク」ではなく
「自分の拡がる可能性」、そのものだからだ。
「 、ね。」
だからそうして その、「自分のかたち」の隠れている窓
それをぜんぶ、開けたなら。
「本当のかたち」が わかるし
見えるし そうなり
そう 在れるのだろう。
「ふむふむ。だから、こうして、すべてを ぜんぶを しっかり、見て。 しかし、結局どうして私は。「ぜんぶ含みたい」、「見たい」んだろうな ? ?そういうもの、だから? 」
ふと 思い浮かぶ疑問
世界の中で「自分は何色なのか」探しているみんなを 見ていて。
そもそも自分は 欲張りなのか、
くるくると回る カケラ達に問いかけてみるけれど
カケラ達が寄越してきたいろには
見覚えのあるものが ある。
「ああ、成る程。そう だよね。 」
そう 私がまだ「楽しみたい者」ならば
「素敵な色だけ」見てればいいのだけど
「自分のかたち」だけを探せばいいのだけど
「本当のこと」を 探しているから。
「せかいはわたし」「わたしはせかい」
「すべてはまるっと マトリョーシカ」
それがわかった今
結局「そういうこと」に なったのだ。
だから どこまでも 「すべての 真実」を 見たいのだろう。
チラリ キラリと
いつでも自分のなかを回る 小さなひかり
「なんで」「どうしてだろうか」
そんな 素朴で小さく
単純な疑問から始まる 探索の旅
ひかりを辿る道
そこで起きている 「本当の かたち」を。
元の素
原始
始まり
「存在している」という 事実 真実
その本当のこと を 知りたいから
わかりたいから。
「どちらが」ではなくて
「両側が 見える位置」で
「すべてが俯瞰できる場所」で
その時の
「一番高い私」で すべてにとって最善の 色を見つけたいのだ。
だって 私達は 元々は「ひとつ」で
「調和して 在り」、本来「辻褄が合わないこと」など。
存在しない 筈だから。
くるくる くるくると
何処からか また現れ
回り始め そして循環している
「纏め」のいろ
「楽しみ」の色
「探求を始める」いろ
その それぞれが絡まり合い 追いかけっこを始めたのを じっと見つめていた。
いつの間にか 紺色の絨毯の真ん中で
しっかり どっしりと立ち止まっている自分
それを咎めるものは なし
通りすがる人も いなく
くるくると煌めくカケラ達だけが 目の前に
美しく展開して。
この「生というもの」
それが示す大きな地図が カケラの背後に重なり展開し始め
「自分が見えるところまで」の 道筋が
光になり私の元へ 晒されている。
「この、「途中までしか見えない」って 所が。私っぽい、ポイントよね。」
ずっと自分が「わかり切った道を歩まない」と思っていた事を 思い出して。
クスリと笑い その「未知への道」を
遥か遠くまで 見渡す。
広大な その景色は私の中の想像ではあるのだけれど
なんでか昔から。
その「未知」に対して「恐怖」を抱いた事がない事に 改めて気付き
「ああ やっぱりそうなんだな」って。
思うし わかるんだ。
「てか、やっぱり。 そういうこと、よね。」
うん。
だから それを今日も胸に刻んで。
ぐっと 視点を上げ
天井の紋様も しっかりと美しいことを目に映して
この空間全体の調和を思い、頷いて再び 歩き始める。
なら 今日は あそこかな?
そうして、正面の白く清い扉と 目を合わせて微笑むと。
しっかり足を踏み出しながら
緩り流れて ゆくので ある。
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