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5の扉 再びのラピス 森へ

私のコンパス 2

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   白     光     白


    光      白      
                 光


  白   白   
            白    白



  ただただ ひたすらに「満ち足りている、光」
 それが感じられる 真っ白な 場 。


自分の「なか」に 充満しているのか 
それとも私が白の中へ 融けているのか。

なにしろ全く、分からなかったけれど無論怖さなど微塵も感じていなかった私は ただ。

その光景を胸いっぱいに吸い込んで、ゆっくりと辺りを見渡して いた。


 わあ   なんだろう  ここ。

   なにしろ とっても。  気持ち いい。


ぐるり見渡す白の中、ただ何も考えずに光の粒子を浴びていると
何処からか なにか 聴こえてくる。


  「ありがとう」   

          「ありがとう」


 「ありがとう」

     「ありがとう」


          「ありがとう」


  「思いを 大切にしてくれて」


  
  「ありがとう」  


  「感謝に 変えて くれて」


    「ありがとう」 



ただ ただ  白く 美しい光が集まり渦巻いている
 光の せかい。

その中で 一際光る「存在」が 私の「行為」を認めてくれているのが わかる。


 その「思い」を 避けなかったこと
         弾かなかったこと
         蔑ろにしなかったこと
 自分の「欲しい色」でなくとも
 「大切にした」こと。


それ存在」が何かはわからないけど
なにしろ私がまだ感知できないもの、「見えない光の存在」なのは わかる。

その、大きな 大きな ものが。

 私の行動を受け取り認め、労いを込めて。
 この空間へ 招待してくれたのが わかるのだ。



  "  そう  だからこそ

   チカラを 変換することが できる

  エネルギーを 使うことが できる


  すべてを包む 愛

     感謝は 最高 最強の 振動


   なににも それを 持ってすれば。


    必ず  自ずと道は 拓けよう "



 目の前を 渦巻き舞い散る光

      脳内に 直接響く おと


 風の様に 吹き  光と共に渦巻くチカラ

 その 光の粒子はチカラだけれど
 
  優しい香りを 纏って いて。



なんと 言ったらいいのか。

 それは 「光のことば」で「おと」で「いろ」でもあって
 「振動」で 「すべてを包み込む チカラ」で。


 それを 全身で 浴び 味わっている私が
 今 実体なのか 光の私なのかは
 わからないけど。


でも これだけはわかった

 やっぱり  。


 良かった  そうか わかった 「ありがとう」

そう、思った瞬間。


シュルシュルと、白い光は急速に収束して
「ポン」と。

私は再び 自分の宇宙空間に弾き出されたので ある。




「  ふむ? うーん。」


なんだったんだ ろうか。
あの、白い光は。

「源 ?」

まだ、わからない。

色を切り替える為紫紺を見つめ、「無限」を意識した後
目を閉じ白い光を 思う。


でも そう、あの光から言われて わかった こと
自分の中に 落ちた ことは。

 私は自分の信念として
 「全ての意思、エネルギー、発された思いは
 大切に扱われるべきである」
 そう 思っていること。

 何者も 雑に扱われるべきではないと。
 こと。


それはやはり、みんな「同じ」で「光」で
私達は「ひとつ」で。

 何処の誰も 「いつかの私」だから。


そう、思うと同時に沢山の小さな光が、私の中をくるくると巡って。
流してきた大切な繋がりが、私の中に生きていることを 思う。


きっと私の「見たもの」を知っているだろう、隣をくるりと向いて。
じっと無言で、金の瞳を見つめていた。

なんだか 言葉が。
出て来なかった からだ。


 何処までも広がる 美しい金の光
 私の中にもある この色
 とびきり強くて美しい 私の目指す 光。


すると、徐ろに体勢を変え 私の正面にきちんと顔を寄せた彼は。

じっと真面目な顔をして 私の思っている事を言った。


「違った意味で、あの男の事は気に食わなくはあるが。それもまた、お前の為にある山でもある。」

「うん。」

「知っているから、怖いのだろう。避けられなかったお前も、いた。だが、今は違う。そう、あれもである。」

「 うん 。」

 そう 「恋の色は素敵な色」
 それも分かっている 知っている、色なのだ。


だから結局 これは「超えるべき山」だから
今 私に提示されたもの

 超えられるから より 高い景色が見れるから
 あるものなのだ。


「それに、光の奉仕とは。全てに対してするものであろう。」

「 うん?そう、だね?」

いきなりキーワードが、彼の口から出てきて。

「?」を顔に貼り付けながらもその続きをじっと 待つ。


「そもそも、お前は引き篭もっているたちではなかろう。お前がで変化の風が吹き、皆の士気が上がりやる気が起き、楽しくもなる。それが光の奉仕で、お前は無意識にそれをやっていたのだ。ずっとな。」

「 ほ ぇ?」

思ってもみなかった事を言われ、思わず間抜けな返事が 出た。

「光を降ろした、時から。いや、始めからなのだろうが何にでも全力で取り組む姿勢とその持ち前の光の強さ、放つ光の質。それによって周りが引き上がりまた、共に上がり始める事。自分でも、見てきただろう。これまでにも、ずっと。」

「  あ。」

そうか
    そういうこと か。


降りに触れ キラリキラリと光っていた「

それはみんなが いつも私に言ってくれたこと。

  「ヨルが出しているもの」「漏らしているもの」
「元気が出る」「変わろうと 思った」
 そう言ってくれていたこと

 それが 「光の奉仕そう」だったと いうこと。


「 えっ?」  でも ?

驚きと共に出てきた疑いの気持ちに、今回ばかりは遠慮してすぐに引き取ってもらう。

 だって これは。

 私が その時々で 自分の精一杯
  全身全霊 全力で 取り組んできた

  自信のある それ で。

 「疑い」という 「古い澱」には 
 到底 邪魔できない 確固たる 「私の光」

 自分自身で 築いてきた 「もの」なんだ。


この時、ガチンと私の中の真ん中に 太い芯が通って。
初めて「実感」と「光」が しっかりと組み合って自分の中の揺らがぬ軸に なったのが
わかったんだ。


 そう 無意識に踏んできた センタリングポイントが
 ガッチリと繋がり 
 一本の太い管に 成った ように。


「 そう か 。」

無意識の呟きと共に、くるくると回り始めた光達が 小さな美しいカケラをポンポンと飛ばし始める。


   「これまで」  
           「ずっと」

 「ひかり」    「導き」

   「私」         「先導」

 
  「指揮」       「士気」


       「根底」

     「支え」       「裏」

  「みんな」    「ことば」

          「行動」


  「見えない」     「想い」


 「美しさ」
             「チカラ」


    「見せてきた  光」。



それは 私が「これまでやってきたこと」が。

全てを根底から支えるサポートで
土台を創り、固める為 実際にした「行動」で

「本当のこと」はなんなのか「見せていた」こと

「真摯にそれに向かう」事がどれだけ大切か

本質とは なにで 
目に見えない大切なものがあるということ

私達は「人間肉体」という、ただの「もの」ではなくて。

 「」を 持った 可能性の存在だということ
 それも 本当は「みんなひとつ」だということ。


そう
時折、暴走したり、ズレたりブレたり落っこちてみたり、したけれど
本質的には ちゃんと。

走れていたと、いう事なんだ。


 これまでやってきたことは
  これからの「私」「みんな」「ぜんぶ」が
  次のステップへ進む為の
   土台創りだったんだ って。




暫し ボーッとする頭。

しかし、出来たばかりのしっかりとした軸を自分に馴染ませるべく 光の私がその周りをぐるぐると 回ってくれて いる。


 「自分の道を 改めて見て 感動している私」
 「せかいの光の網から「そうだよ」と光を送るみんな
 「軸を固めるべく その周りを回る役の」。

その、同時展開している「自分」を感じながら
思う 
今回学んだこと、これからの私の 進む方向。

 
「 ふーむ。」

結局「自分のせかい」へ 閉じこもっている間は
「ぜんぶ」には なれないし
「ひとつ」には 程遠いということ

 「世界」に出て 「ひかり」を放ち
 それを示して ただあるからこそ
 「光の奉仕」に なるということ

 「変化への 呼び水」となれること。


 だから 私は「光を携えて 世界へ 行く」。


「そういう、ことで。それ即ち 素敵な事である、な?」

「そうであるな?」

くっ 真似しないで よ ??


 どんな 時も 私が私であり
 私のぜんぶの光を使って 照らし
 道を進んでいくこと
 
 先頭を切り開くことで そこが道になり 通る事が できること

 そうしてそれを見て 独自の光達が。

 同じ様に自分の中の光に気付き
 多彩な色を現して また新しい道を進むこと
 選ぶこと
 それぞれが自由に道を 歩めること。


「それ即ち、とっても素敵なことで、あって。やっぱり、私は先頭でランプを灯して。ただ、進むだけって ことだ ?」

得意気に言った私に、しれっと返す 美しい瞳。

「吾輩からお前に言う事など初めから変わっていない。」

「   確かに。 そう です ね。」

なんか。 悔しいけど。


 確かに この ひと 石 が

 私より私のことを 解ってるんじゃないか って。

 思った事は 一度じゃ ないんだ。


「くっ。いつか 勝ってやるっ。」

「勝ち負けではないのだがな。」

「それはわかってますけど?」

「しかし、勝敗で言えば。吾輩、お前には初めから負けておるのかも知れぬな?」

 うっ

  なにその  「いい顔」。


「くっ」

更に負けた気がするのは なんだか気の所為だろうか。

「ハハッ」

 ぅっ。

また、楽し気に笑う彼を見て心臓がギュッとなり私の中身がアップアップしている。


 なんで。  なんか
 ずるく ない  ???


「狡い、訳がない。」

「あっ 」

そう言った、彼の優しい腕にくるりと絡め取られ動けなくなった耳元で こう言われた。

「お前が初めから。吾輩の事を捉えて離さぬのだ。その、抗えぬ特異な、色でな。」

  
   ぅ   っ? ?

  それ は   反 則  
              じゃ


   ありま せん   か 。


耳元でそんな事を囁かれた私に、抗う力はもう
残っていない。

耳からジワジワと沁み込む「いろ」に、全身が震えるのが わかる。


 そうして なんだか
 金色の星屑に融かされてしまった 私は。

そのまま金色の河へ 流されることとなったので ある。



 


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