上 下
129 / 1,588
7の扉 グロッシュラー

あの、光と礼拝堂

しおりを挟む

結局帰った後はネイア達がなんだか慌ただしくしていて、気焔も呼び出されたらしい。

「部屋から出るなよ?」

そう言って、何処かに借り出されて行ってしまった。

「出るなよと言われてもな~。」

まだまだ体力が余っていて、元気な私。
流石にゴロゴロするのは気が引けるな………。
クッションでも作ろうかな?

出窓を眺めて、部屋の足りないものを調達しようと考える。お風呂グッズも欲しいしな………。
譲渡室、行っちゃダメかな?

姫様の箱を取り出し、生地を用意する。針と…糸はこれでいっか。
あ。
綿が無い。

致命的な事に気が付いてしまった。と言うか、なんで今迄気が付かなかったのか。
中身が無いとクッション作れないじゃん。

「ねえ、朝。譲渡室もダメだと思う?」
「そうね………まぁ、いいんじゃない?今からずっと、カンヅメって訳にもいかないでしょ。ていうか、もう鐘が鳴るんじゃない?」

そう、朝が言ったすぐ後、お昼の鐘が聴こえてきた。
流石朝だね………ピッタリだよ。

「じゃあお昼の帰りに寄ればいいよね?それなら仕方ない、うん。」

何が仕方ないのかは不明だが、ただフラフラ出るよりは言い訳が立つだろう。
そうと決まればご飯をさっさと済ませよう。
気焔は食堂にいない可能性が高い。ネイアが忙しいなら、きっとゆっくり食べられないかもしれない。

そう思って、さっさと食堂に向かった私は手早くご飯を済ませる事にした。
また、厨房の人はきちんと朝のご飯を違うもので出してくれて、きちんと考えてくれている事が感じられる。

「いつか、お礼をしなきゃね?」

そう、朝に話しかけながらも一人でササっと食事を済ませ、そのまま譲渡室へ向かった。



「これも持って行ってくれ。」
「ひゃ!」

急に声がして少し飛び上がる。

相変わらず人がいない譲渡室でフンフン鼻歌を歌っていた私の耳元で急に喋ったのは、ベイルートだ。

「どこ行ってたんですか?………ちょっと心配しましたよ…。」
「ああ、悪かった。色々探ってるうちにこれを見つけてな。俺の寝床に持って行ってくれ。」

そう言ってベイルートがピョンと飛び移ったのは、豪華なエッグスタンドのような、もの。
ロココ調のような派手な装飾に収まる玉虫色がなんだか似合いすぎて、ついつい笑ってしまった。

「え?………フフ、本当にこれでいいんですか?」

私はちょっと可愛すぎやしないかと思ったけれど、「これに少し端切れでも入れてくれれば完璧」らしい。
まぁ、本人がそう言うなら…………。部屋の何処に置こうかな?
とりあえずクスクス笑いながらそれも、手に取る。

その後は必要な物をまた見繕い、部屋へ戻った。

ちょっとねこを借りるか、迷うくらい両手一杯になってしまった戦利品達。
ダイニングのテーブルにとりあえず並べて、ベイルートの寝床は寝室のお気に入りコレクションに一緒に並べておく。

「お前達と寝室一緒かよ………。」

そうベイルートさんは言ってたけど、朝のイビキはそんなに煩くないのにね?
私がブツブツ言っていると、隣で朝がため息を吐いていたけど。なんでだろ?



その後は中身を調達したクッションを一つ、完成させた。
結局、モールを付けたり、金糸が上手く出るよう生地の裁断を悩んでたりしたので完成は夕食後になってしまった。
相変わらず気焔は姿を見せなかったので夕食も手早く済ませて、部屋でゆっくりお風呂に入る事にした。


ずっと縫い物をしていたので、少し身体が強張っている気がする。温かい湯気を感じて、ほっと緩んだ体を洗い、戦利品を並べた湯船にゆっくりと浸かる。

ブックスタンド代わりに銀の板を湯船に渡して、いくつかのキャンドルと、細工の小皿を石鹸置きに。ガラス瓶の綺麗なものも、もらってきた。

「何入れようかな…………。」

それぞれを棚に配置したり、入れ替えたり、しっくりくる位置を探しながら呟く。

ボーッと考えながら、マスカットグリーンのお湯をすくった。
あの時、光が差したよね…………?
いつ、晴れるんだろう?でもレナは「灰色の世界」って言ってたよね?じゃあ基本は曇りなんだろうな………。たまに晴れるのかな?
でもあの光もすぐ消えちゃったし。また、見たいな?


なんだか物音がした気がして、そろそろ上がろうかという気になった。
またのぼせるといけないしね。もしかしたら、気焔の用事が終わって来てくれたのかもしれない。

そう思い身支度をして、寝室へ向かう。


予想通り、気焔はベッドに座っていてさっき聞こえた音は多分、寝室への扉を開けた音だろう。また律儀にダイニングから来たに違いない。

「おかえり。忙しそうだったね?」

頷くと気焔は私に隣に座るよう促し、朝とベイルートにも声を掛けた。朝は出窓で丸くなっていて、ベイルートは既に卵のように寝ていたようだ。

「そのままでいい。ちょっと、耳に入れておいてくれ。あの、光だが。」

そこまで言ってチラリとベイルートを見る。
あの時、ベイルートさんは居なかった。その事で知っているか確かめたかったのだろう。
しかしベイルートはどこから聞いたのか、知っていたようだ。

「ネイア達がかなり騒ついていたからな。色々話は聞いてきたぞ?何しろ大変な事らしい、と。」
「え?何がですか?」
「………あの雲は、晴れんのだ。」

ん?雲が晴れない…………?

「まさか、レナが言ってたみたいにずーっと曇りって事?晴れないの??」
「そうだ。」
「伝承でしか、残ってないらしいぞ?空が青かったのは。」

伝承?それって、いつの時代?

「ええ?!そうなんですか?……………じゃあ、グロッシュラーの人は青い空を見た事が、無い、と………?」

ゆっくりと、隣の気焔の顔を見る。

夜の灯りの中、静かに光る金の瞳は何の感情も映していなくただ、綺麗だ。
抑揚のない声でこう答える。

「そうだ。そして多分、あの光はお前だろう。」

え?私?
光が?

「どうして………?あそこに行ったから?」
「それもあるだろうが、吾輩は「歌」だろうと思っている。」
「え………歌?じゃあ……………。」

私が言いたい事が分かるのだろう、気焔は続ける。

「これからは駄目だ。」
「……………。」

駄目。
駄目か…………。

いや?今迄そんなに歌ってなかったよ?でも、なんか、改めて歌うなって言われるとね…………なんか、ずーんと来るよね………。


この世界で、あの雲の中で、歌うのは至極当然の事と思えた。
とても気持ち良くて、解放された気がして、開放もされて、なんだか新しい扉が開きそうな気すら、していた。


あれが、駄目。

うん、分かる。私が歌って、色々光が差したらなんだかきっと色々面倒な事になりそうなのは。

「とりあえず、分かった。」

きっと気焔は私が心底納得した訳では無いのが分かっていただろう。
何も言わずに「寝るぞ。」と言って私をポンと寝せる。

少しの寂しさとモヤモヤで、なんだか眠れないかも…と思ったのは一瞬で、気焔は魔法でも使っているのかと言うくらい、私はストンと眠りに落ちた。






今日は説明会だ。

どうやら水の時間から始まるらしいが、私には今日計画が、ある。
いや?計画って程の事でも無いんだけどね?

実は、朝の礼拝に参加しようと思って早起きしたのだ。


疲れていたのか、ここに移動してきてからはなんだか早起き出来ていなかった私。
でも元々は早起きなので、今日はきちんと白の時間が終わる頃、起きた。

今は身支度をして、恒例の朝のお茶を新しいカップで楽しんでいる所。
今日も安定の曇り空に色合いを足したくて、赤の染付けがあるカップにした。花柄や美しい線模様が赤一色で描かれているのがとても綺麗だ。

冬にも、いいよね?なんだかあったかい感じがするし。ダイニングで一人、朝のお茶を楽しむ。
礼拝は朝食の前に、ある。少しお茶をして向かえば、丁度良い筈だ。

「しかし昨日の今日で、止めといた方がいいんじゃないか?」
「何がですか?」

白いポットの周りをぐるぐる周りながら、ベイルートが言う。多分、彼が言っているのは昨日の光の話だろう。でも、別に私が何かした事はバレて無いんだよね?てか、そもそも本当に私が歌ったから光が差したかは、判らないんじゃない?

「大丈夫ですよ。堂々としていた方が、バレませんって。」
「まぁ、お前は分かってないかもしれないが、数々の不思議を体験してきた俺からすれば絶対今度の件もお前絡みだけどな。」
「そうですか?そんなに?」
「確かにそう簡単に判りはしないだろうが。気を付けるに越した事はないだろうよ。とりあえず俺も行く。」

ベイルートさんは礼拝が珍しいだけじゃなくて?

でももしかしたら私と離れている間に見てきたかもしれない。そして私も、礼拝がどんなものか想像でしか知らないのだ。
作法とか、大丈夫かな………ミストラスさん、居るよね?

とりあえず遅れて行くのだけは気まずい。
お茶の道具を片付けると、最後の一口を飲んで水に付け、そのまま部屋を出る事にした。




朝早く、静かな神殿の廊下には人の気配は無い。

「さぶっ。」

そう、館はきっと暖かくなるまじないがかかっているけど神殿は寒いのだ。
誰も居ないから余計に寒く感じる気がする。

「誰も居ないけど、もしかしてもう始まってるのかな?」
「とりあえず、向かおう。」

猫がいると目立つだろうと、朝は留守番を買って出たけれどもきっと寒いのを知っていたからじゃないかと思う。
肩に乗せたベイルートと共に、神殿の礼拝堂に向かって広い廊下を進む。


それにしても、大きいな……………。

そう、館は普通の建物だが神殿はとても大きい。
入り口の柱から繋がる高い天井は幾重にも重なるアーチ状になっていて彩色や彫刻は無いがとても美しい。
その高い天井を眺めながら広い廊下を進む。
朝の静かな時間だと、意外と足音が響くのが分かった。
ん?でも靴が変わってヒールがあるからかもしれないな?


少し、人の気配がする。

礼拝堂には扉は無く、アーチ状の入り口からそのまま繋がるホールに入った。


思ったよりは、広くない。

それが第一印象。
外から見た時に細長い綺麗な窓が並んでいて、その窓の数と大きさからして大きな礼拝堂だと思っていた。それに、廊下の広さからして、なんだか巨大なものを想像してしまっていたのかも知れない。

しかし私の想像が広過ぎただけで、決して狭い訳ではないその礼拝堂には、既にネイア達が集まってそろそろ始まるのか、という雰囲気だ。
みんなが順に並び始めていて、なんとなく順番が決まっているのが判る。何人かのセイアも見えて、上級生だろうか。やはりすんなり順に、並んでいるようだ。

色とりどりのローブから目を離すと、すぐに「あれ」が目に飛び込んできた。


そう、「あれ」だ。

中央屋敷の、神殿の扉の、移動部屋にあったもの。
それと同じか、もう少し大きい絵だ。


「う、わぁ…………。」

その、私の感嘆詞は色々な意味での「うわぁ」だったが、みんなを振り向かせるには充分な声の大きさだったようだ。

一瞬、ピリッとした空気が走ったような気がしたが、すぐに私を呼ぶ、静かな声がした。

「ヨル。こちらへ。」


長細くて高い窓からの逆光で、誰が私の事を呼んだのか判らない。しかし、声の感じからミストラスだと、思った。
そのまま、みんなの方へ進んで行く。

うゎ…………。

今度は心の中で呟いたので、なんとも無かったが私が進んで行くとモーセのように道が出来る。

なんだろ、これ。気まずい…………。

予想通り、私を呼んだのはミストラスだ。
割れた列の先頭で私を待つ彼は、今日も神経質そうな眼鏡をくいと上げ、私の事を見ている。途中、ブリュージュやビクトリアがいるのが見える。
そのまま私が到着すると、自分の隣に立つよう促しくるりと全員に向き直って話し始めた。

「新しい銀です。女性ですので、失礼の無いように。では、始めましょう。」

「失礼の無いように」の意味がちょっと分からなかったが、ミストラスが正面を向き、それに合わせて全員が姿勢を正した。

そのまま流れるようにローブを捌き、跪く、神官達。
慌てて私も真似をして、跪いた。
絶対、カッコ悪いけど。後で、教えてもらわなきゃ………。

隣で少し、息を吸ったのが聞こえミストラスが祈りの言葉のようなものを呟き始める。皆初めの一言だけ聴くと、そのまま全員が合わせて祈りを捧げ始めた。

朗々と、続く祈りの言葉。

実は私はその言葉が全く、解らなかった。

初めて聞く言葉だ。ただ、私以外の全員が淀み無く唱えているのだけは分かる。朗々と練り上げられるその言葉は、私が聞いた事のある何語にも似ていない、不思議な、言葉だ。
邪魔をしてはいけないので、そのまま跪いて祈りだけは捧げておいた。

そうして祈りの言葉が終わると、ミストラスが始めに立ち上がり、それに続いて全員が綺麗に立ち上がる。一番前でモタモタしているのはちょっと恥ずかしいが、こればかりは仕方が無い。
この後の説明会で教えてもらう事になるだろう。

でも明らかに不慣れなのに、一番前に寄越されたのは何故?しかも、もしかしてだけど礼拝の作法は全員知っているのでは?もし、訊いたらデヴァイ出身で無いのがバレてしまうだろう。

どうしたらいい?でも、ネイアに訊くしかないよね………。しかもミストラスさんは私が礼拝初めてなの知ってるよね?でも一番前?

少し考えたが、その理由はすぐに思い当たった。
多分、身分だよね…………?

私がそんな事を考えている間に、ミストラスが全員に向けて少し頭を下げると解散の意味だと分かる。
他の神官もミストラスよりはやや丁寧に頭を下げ、銘々戻ったり脇に並ぶベンチに腰掛けたりしていた。因みに気焔の姿は見えない。

何処にいるんだろう?


そう、この礼拝堂は少し、変わっていた。

真ん中が広く空いていて、脇にベンチが寄せられた形になっている。その広くなった場所に神官が並んでいたので始めは違和感が無かったが、こうして人がいなくなってみるとなんだか不思議な気分になる。

でもあのポーズになるには、椅子があると邪魔だって事だよね…。

そして、さっきから私が気になっているモノが、もう一つある。

私達が、祈っていたその正面の窓の前に大きなあの絵が掛けられている。
そして、その前の小さな祭壇に一つだけ、乗っているのは大きな石だ。
それは乳白色で少し黄色がかっている。この世界では中々の透明度だろう。そして、きっと私が両手で持たなくてはならないであろう、大きさ。

めっちゃ、高そう…………。

そう、最初に跪くのが遅れたのはこれに気を取られていたから。すっかり、見入っていたのだ。

うーん?まじない石だよね?………こんなの、どこから調達したんだろう?

「触れてはなりません。」
「ひゃっ!」

思わず声が出て、ちょっと飛び上がってしまった。まずい。お淑やかにせねば。

振り返ると、やはりそこにいたのはミストラスだ。私が石に触ると思ったのだろう、ピシャリと注意されたが怒っている様子はない。
丁度いい、今聞いておいた方がいいかもしれない。

「あの、礼拝の………。」
「ああ、こちらへ。」

そう言ってミストラスは私を礼拝堂の隅へ連れて行く。ベンチの奥、丁度入り口からの出入りが見える位置に落ち着くと彼は私に向き直り、こう言った。

「すっかり失念していました。後で別部屋で教えます。言葉については、選択で図書を取りなさい。そこで学べるでしょう。図書のネイアには話を通しておきます。」
「分かりました。よろしくお願いします。」

それだけ言うとミストラスは頷いて、「ブリュージュ。」と声を掛ける。
待っていてくれたのか、ブリュージュはすぐにこちらへやって来た。私の事をブリュージュに預けて「よろしく。」と言うとミストラスは忙しそうに礼拝堂を出て行く。

やっぱり上の人は忙しいのかな?なんて思っていたら丁度、鐘が鳴った。
確かにそろそろお腹も鳴りそうだ。


「じゃ、とりあえずご飯を食べましょうか。」
「はい!」

元気よく答えた私にクスリと笑うブリュージュと一緒に、広い廊下を食堂へ向かった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄したい悪役令嬢と呪われたヤンデレ王子

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「フレデリック殿下、私が十七歳になったときに殿下の運命の方が現れるので安心して下さい」と婚約者は嬉々として自分の婚約破棄を語る。 それを阻止すべくフレデリックは婚約者のレティシアに愛を囁き、退路を断っていく。 そしてレティシアが十七歳に、フレデリックは真実を語る。 ※王子目線です。 ※一途で健全?なヤンデレ ※ざまああり。 ※なろう、カクヨムにも掲載

淫獄桃太郎

煮卵
BL
鬼を退治しにきた桃太郎が鬼に捕らえられて性奴隷にされてしまう話。 何も考えないエロい話です。

エリザベート・ディッペルは悪役令嬢になれない

秋月真鳥
恋愛
エリザベートは六歳の公爵家の娘。 国一番のフェアレディと呼ばれた母に厳しく礼儀作法を教え込まれて育てられている。 母の厳しさとプレッシャーに耐えきれず庭に逃げ出した時に、護衛の騎士エクムントが迎えに来てくれる。 エクムントは侯爵家の三男で、エリザベートが赤ん坊の頃からの知り合いで初恋の相手だ。 エクムントに連れられて戻ると母は優しく迎えてくれた。 その夜、エリザベートは前世を思い出す。 エリザベートは、前世で読んだロマンス小説『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で主人公クリスタをいじめる悪役令嬢だったのだ。 その日からエリザベートはクリスタと関わらないようにしようと心に誓うのだが、お茶会で出会ったクリスタは継母に虐待されていた。クリスタを放っておけずに、エリザベートはクリスタを公爵家に引き取ってもらう。 前世で読んだ小説の主人公をフェアレディに育てていたら、懐かれて慕われて、悪役令嬢になれなかったエリザベートの物語。 小説家になろう様、ノベルアップ+様にも投稿しています。

身体検査が恥ずかしすぎる

Sion ショタもの書きさん
BL
桜の咲く季節。4月となり、陽物男子中学校は盛大な入学式を行った。俺はクラスの振り分けも終わり、このまま何事もなく学校生活が始まるのだと思っていた。 しかし入学式の一週間後、この学校では新入生の身体検査を行う。内容はとてもじゃないけど言うことはできない。俺はその検査で、とんでもない目にあった。 ※注意:エロです

転生貴族の気ままな冒険譚〜国を救うはずが引退してスローライフを目指します〜

 (笑)
恋愛
異世界に転生した元OLのアリア・フォン・ヘルツォークは、名門貴族の令嬢として生まれ変わる。前世で過労死したアリアは、今度こそ「働かずに静かなスローライフを送りたい」と心に決めるが、彼女の優れた魔法の才能が周囲に知れ渡り、次々と王国の危機に巻き込まれていく。何とかして目立たず、のんびりと暮らしたいアリア。しかし、王子フィリップとの出会いや学院での生活、さらには魔物との戦いなど、彼女の望みとは裏腹に、次々と大きな試練が彼女を待ち受ける。果たしてアリアは、理想のスローライフを手に入れることができるのか?

ヒーローの末路

真鉄
BL
狼系獣人ヴィラン×ガチムチ系ヒーロー 正義のヒーロー・ブラックムーンは悪の組織に囚われていた。肉体を改造され、ヴィランたちの性欲処理便器として陵辱される日々――。 ヒーロー陵辱/異種姦/獣人×人間/パイズリ/潮吹き/亀頭球

「おまえを幸せにする」と約束して敵国に潜入し死んだはずの夫と二年後、そこで幸せな家庭を築く彼と再会しました。~愛も幸福も絶対に逃さない~

ぽんた
ファンタジー
「かならずや生きて戻り、おまえをしあわせにする」 そう約束し、敵国に潜入した夫が死んだ。そうきかされた。 そして、三年後、夫の死を信じられないまま、わたしも敵国に潜入した。夫と同じように。元上司である大佐の妻役として。 そして、その敵国で出会ったのは、妻子と幸せに暮らしている夫だった。 死んだはずの夫は、わたしとではなく敵国のレディと息子と家庭を築き、しあわせに暮らしていた。 夫ベンは、記憶喪失に違いない。彼の記憶を取り戻すべく、極秘の活動を開始する。が、それがうまくいかないどころか、王子やら謎の人物やらに絡まれつきまとわれるように。しかも命まで狙われるってどういうことなの? わたしはただ夫ベンの記憶を取り戻し、どこか静かなところでしあわせに暮らしたいだけなのに。夫と彼との子どもたちといっしょに。それなのに命を狙われたり王位継承の謀略に巻き込まれたり、いい加減にしてほしい。 わたし、いったいどうなるの? ベンを取り戻せるの? また彼に愛されるようになるの? 彼に愛されたい。彼に心も体も愛撫されたい。ただそれだけなのに……。 ※ハッピーエンド確約。いわゆるスパイものです。初のR15指定。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。 ※申し訳ありません。カテゴリー変更に伴い、「私は、最愛の夫と別の妻との幸せを見守らねばなりませんか?~「おまえを幸せにする」と約束した夫は敵国の美女と二人の息子と幸せに暮らしています~」よりタイトルを変更しています

【完結】呪われ王子は生意気な騎士に仮面を外される

りゆき
BL
口の悪い生意気騎士×呪われ王子のラブロマンス! 国の騎士団副団長まで上り詰めた平民出身のディークは、なぜか辺境の地、ミルフェン城へと向かっていた。 ミルフェン城といえば、この国の第一王子が暮らす城として知られている。 なぜ第一王子ともあろうものがそのような辺境の地に住んでいるのか、その理由は誰も知らないが、世間一般的には第一王子は「変わり者」「人嫌い」「冷酷」といった噂があるため、そのような辺境の地に住んでいるのだろうと言われていた。 そんな噂のある第一王子の近衛騎士に任命されてしまったディークは不本意ながらも近衛騎士として奮闘していく。 数少ない使用人たちとひっそり生きている第一王子。 心を開かない彼にはなにやら理由があるようで……。 国の闇のせいで孤独に生きて来た王子が、口の悪い生意気な騎士に戸惑いながらも、次第に心を開いていったとき、初めて愛を知るのだが……。 切なくも真実の愛を掴み取る王道ラブロマンス! ※R18回に印を入れていないのでご注意ください。 ※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載しております。 ※完結保証 ※全38×2話、ムーンさんに合わせて一話が長いので、こちらでは2分割しております。 ※毎日7話更新予定。

処理中です...