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共同作業 ☆11

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 「私の すべて」 「彼の すべて」

 「満ちる」  「満ち溢れる」 いつも

  「常に」 満ちて  ある こと。



気が付いたら 雲間にいた。

 
  えっ  うん?    ウン??
  
    えっ なに  ここどこ?

 マシュマロ  雲間??   なん で???


しかし私は既に 彼と 「繋がって」いたし

 チラリと見えた 青白いあれ
 それはきっと ウンで間違いない。

私が 私の色を。
間違える 訳がないのだ。

 それに ここは「雲間」 私の領域

  他に 「なにも」。 いない 筈  だけど??


密着している私達、私の目に映るは緩やかな金の髪が揺れる様子と
遠くを舞う 窮
  向こうへ走って行った ウン

  まあるい 輪を描いて  舞う キラルとアンカー


 えっ なん で???


ある意味「みんなの前」で 「そう交わって」している 私達

しかし彼の動きが止まる様子は無く
ゆっくりと動く腰、溶かされてゆく 私のからだ

 背中に回る手と 乳房を撫でる手の 感触が
 とてつもなく 気持ちいい。


 あ  だめだ  これ  は

ゆっくりと しかし強く 「グッと」押し込まれるペニス
その刺激に「あたま」は何処かへ飛んで。

 フワリと舞っていた「なんで」というカケラに
 ふと 触れたと思ったら。

今度は唇から 金色の優しく強い流れ

 
 えっ  なに


   いゃ   でも


     も う     


気付いた時には、既に私はやまを 昇り始めていたのだろう 


 ぁ っ


しかし。

もう少しで「やま」、頂上へ 達しようかと いう時

  「ふわり」と。

 彼が「融け始めた」のが わかったんだ。




 えっ  なに ?   なん で

    なに  が


フワリと私を包む粒子はその細かな光が僅かに
目に 見える程度
きっと私は「光に包まれている」様に 見えるだろう。

 しかし あそこ は気持ちいい まま

 きちんと彼のペニスが侵っているのは わかる

そのまま「半分」からだ
    「半分」粒子の様に なった 彼は。

「ズッ」という不思議な圧のチカラと優しい勢いで
私に「侵入」してきたのだ。


      ぁ 
            あ  

 


               ぁ  


 いやいや まって。  「侵入」は されてる
   既に  じゃ ない


ある意味冷静に 自分にツッコミを入れ
しかし「この状況」を受け入れようと「感覚」を拓く。


 ん?   ちょっと 待っ て?
   なるほど  な ??


多分 彼は今。

あの「半分焔」の、時の様に「石と人」なのか
「光と人」なのか。

「半々状態」なんだ きっと。


その、半分融けている状態 
 「からだ」はあって しっかり気持ち よくて
 でも「光」の「焔」の 部分は融けて。
 「私」に「侵入」してきてるんだ。


 全身の 穴という穴  毛穴でもなく皮膚から
 侵入されている 融け込み始めている 感覚
   じわり じわり と 沁み込むそれ。


意味は わからなかった けど。

 なにしろ心地は良かったし
 気持ちいいし。
 不思議な感じはするけれど 「ぜんぶ」が
 気持ちいい んだ。

そうして暫く
緩々と その「半々状態」を 味わって いたんだ。




 「融け込む」  「粒子」 「散る」

    「密度」  「濃度」

 「差」   「より高い 方」


しかし 私が再び 「気付いた」時には
 「その状態」で やまへ 昇ろうかと いう時。


 ん?   ぇっ   でも  。


   なん  か     違 う  ??

自分が少しずつ、融け出してきたのは なんとなく解っていた。

しかし。


 ああ なるほど  か。


その、「融けている粒子」「光の濃度」「高さ」が。

 少し 違って 「彼の方が高い」のだ。

その「融け始める早さ」
  「粒子の大きさ」
  「混じる 光の違い」。

 粒子か 分子か  原子か  もう
  それは わからない けど。

彼の方が 細かく 滑らかで 満ちていて
濃くて あつくて 。

 繊細に私を絡めとるその 粒子
 私の「隙間」に隈なく入り込む それ

満ち満ちているその金色のチカラは私を余すことなく
包み込み 融かし 翻弄し うねり オーガズムへ導いていて。

 これ以上 ない 程の「混じり合い」
 その 彼から齎される「温度」「密度」
 「より 高いひかり」「波動」「振動」
 「私をおもう 気持ち」「一筋の光」。


 ああ こんなにも 思われて いて
 愛しくて  もう 「愛」とか じゃなくて

  なくては ならない  「対」「半身」「裏側」

   「ふたつで ひとつ」


 それって   




それが 細胞レベルで全身から齎され
「ことば」以上の。
「おもい」以上の。

なんと言ったら いいのかわからない
 彼が持つ 「いろ」「波動」「私への ひかり」。

 それはきっと 本当に「一筋の光」
 私にとって 彼が 森の中の光 降り注ぐそれ
 暗闇の中で ひかる 唯一の光の ように。

 
 彼にとっても 「また 」であること
 それがとてつもなく 嬉しい こと
 有り難い こと。

この「生」で。

 「出逢えた」こと
 「巡り会えた」こと
 何故だか「石と人」だったけど
 「こうなった」「なれた」こと。


それは。
慶が齎す「絶対的な安心感」とは また違って。

 「他者」からしか 受け取ることが できないもの
 「違う色の 同じ光」「私の反対側の それ」。

光としては「一つで なる」私
しかし肉体的には「半分」である 片方の極の私
それを補完して 「ひとつ」にしてくれる 彼。



 ああ

   そう か

    そうなんだ な   

      そ  う     か



ここまできて「何故 雲間なのか」「彼が のか」が、解って。

 きっと 私に 「わからせる」ため
 私達の 違い 密度  高さ  
   私の目指す 場所

  それに  ここ見える場での 交わり  

  しかし  半分 見えない それ


きっと 今の   わたしたち は。

     「神聖な なにか」

 

あの 聖画のことを 思い出しながら
酷く 納得している 「この状況」


「成る程。」

「ほう?余裕がある様だな。」
「えっ」

瞬間 速度を上げる ひかり

 腰の動きなのか  光の速度なの か


  それとも 私達 は  


   まだ 「かたち」を


       保てて  ?  


               いる  ??



シュルシュルと 舞う  光のリボン



            金と銀の  交錯



    光の渦   金銀の粒子。




 ああ  これって。

 あの 雲間の 祭祀   

               混沌

   創造   

           可能性   生まれる


 やっぱり    なんだ 。





そうして

ただただ「満ちて」ゆく ひかりに。

  抗わず流れ  融け  共に混じり合い

   また離れ  また 絡み合って。



強くなる 彼の光と快感  昇りきり
  また  フワリと心地よく  ゆらぎ

 しかし 再び  舞い上がる感覚。


舞い散る 金銀の 光の中で
どこまでも
どこまでも 練り上げられる 私の ひかりと からだ。



   ぁ ぁ   もう。


     「ひとつ」で   いい や 。



そう 思うほど 融け  交じる 私達

 ただ 「からだだけ 繋がる」とは 違う
 この 芯からくる エクスタシー
 自分が「塗り替えられる」感覚。



 「ああ 成る程 確かに。

   「離れるのに苦労する」な 」


それを 目一杯 「すべて」で  味わい ながら。

そんなことを 思って いたんだ。

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