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第25話 聖女様は幼女に土下座させる
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わー、おおきなとかげさんだ。
「そ、そんな、どうして、リンドヴルムがこんなところにいるのよ」
「ねぇねぇ、ローズ、あれってドラゴンなんだよね?」
「え?ええ、そうよ、邪龍リンドヴルム…数十年に一度現れて
当たり構わず全てを破壊すると言われている化け物よ
約100年前に討伐されてからは初めて確認されるわ、別個体とは思うけど」
「そうなんだ、私、ドラゴンってはじめてみたんだー、おおきいよね」
写真とか取ると、悠里が喜びそうかも。
「ち、まさかこんなに早く魔眼を
解放することになるとはな…邪魔だ、雑兵はうせろ」
中二病の人が、中二病を復活させてる!
そうだよね、ドラゴンとか中二病の人は大好きそうだものね。
剣を抜き、先行でドラゴンが行動を起こす前に切りかかる。
おお、剣からはばちばちと雷のエフェクトも出ていて
さすがにそういうところにはこだわってるなあ。
「皆のもの、伏せるのじゃ!」
ダグおじいちゃんが杖を取り出し、天高く掲げる。
すると、空から隕石が降ってきた。派手だ。
『ふん、小癪な、だが、小さきものの分際としてはやりおるではないか』
「な、ほとんど傷を負ってすらいないじゃと!?」
『良かろう、我に傷をつけた報いだ、楽に死ねると思うなよ』
へー、しゃべれるんだね、ドラゴンって。
「ちょっと、光姫!なにやってるのよ、早く非難しないと!」
「え?ちょっとまって、ドラゴンを見たの初めてだから、記念撮影くらいさせて」
「何で、こんなときまで光姫は光姫なのよ!」
ローズが意味が分からないことを言ってくる。
ちょっと、そんなにあわてなくても良いじゃない少しくらい。
というか、実際どうしよう、
たぶん聖女ビームで一撃なんだろうけど、使うのはまずいし。
でも、傍観していると、みんなやられちゃいそうだよね?
「解放をlevel3に移行する…
雷よ深淵の闇を纏て、眼前の敵を打ち払え!」
中二病の人はノリノリです。
楽しそうで何より。
ドラゴンが炎を吐いたりしてるけど、
ちゃんとよけてるし、意外とノリノリの状態だと強いのかな?
精神は肉体を凌駕するって言うし。
「万物を創生せしものよ、あらゆるものより小さきものよ、
世界の楔を綻ばせ、
その真の姿を解放せよ『原始分解』」
ダグおじいちゃんが杖からビームを放つ。
ドラゴンの右腕に命中し、
ドラゴンの右腕が光に包まれて消える。
やっぱりこの世界ってビームが強いんだ
『ふん、この程度で有利になったつもりか?』
ドラゴンの右腕が新しく生えてくる。
戦況は互角のように見える。
だけどダグおじいちゃんの顔色は悪いし、
中二病の人も肩で息をし始めている。
『ほめてやろう、我を相手に
ここまで持った相手は初めてだ、だが、ここまでだ』
「む、いかん!?障壁展開!!」
ドラゴンから全方位に衝撃波が放たれる。
ローズのことはとっさに私の背中にかばい守っておいた。
他の人は普通に吹き飛ばされたようだ。
砂煙が巻き上げられて目入った、痛い。
目をゴシゴシして、振り向くと
ローズが頭から血を流して倒れているのが見えた。
どうやら完全には守りきれなかったらしい。
ああ、うん、そうだね、今の私はとても冷静だ。
『ふむ、あの時の力を感じるからと
来てみれば…貴様からか』
目的は私?
ドラゴンが近づいてくる。
『貴様だけは生かしておけぬ、
我の牙にて跡形も無く粉砕してくれる』
私に向けてその顎を開き私を飲み込みに来る。
それにしても
自ら近づいてくるとは、都合がいい。
私はとりあえず、ドラゴンの顎を殴った。
『あうあ!?』
ドラゴンの巨体が吹き飛ぶ。
『い、痛い、なにこれ!?ああああああああ』
尋常じゃない痛がり方をして
のた打ち回っている。
まあ、でもどうでもいいや
「ねぇ、一つ聞いていい?」
ドラゴンからの返事が無い、
痛くてそれどころではなさそうだ。
答えは求めていないから構わないけど
『このばかげた力は、なに?
どういうことですか?
いったいなにがどうなって!?』
ドラゴンがあわてている、その様子を見ながら、
「私の友達に手を出しておいて」
私は空を飛んで逃げるなんてことが出来ないように
上空に光の槍を無数に展開させ
ゆっくりと一歩ずつドラゴンに近づいていく。
『ヒィィ!?た、たすけて』
どこかで聞いたような悲鳴とともに、
ドラゴンの体が震え始める。
「ただで済むとでも思っているのかな?」
私はお仕置きを開始した。
『このしーんは、とてもざんぎゃくな
しーんなのです、なのでかっとされたのです。』
『うさ』
『みせられないよ、なのです。』
『ゆ、許してください聖女様、
もう、人間を襲ったりなど二度としません』
「反省した?」
『は、はい、反省しております』
あの後、このドラゴンにお仕置きをしました。
ちゃんと反省をしてくれているようです。
体はがくがくと震え、
目や鼻から液体をたれ流している。
『ニンゲンコワイニンゲンコワイニンゲンコワイ』
この様子なら大丈夫でしょう。
むやみやたらに人を傷つけてはいけません。
ドラゴンの今の姿勢は人間でいうところの、
土下座のようなものなのかな。
頭を地面に擦りつけている。殊勝な態度。
「んー、それにしても、この体だと、
大きすぎて邪魔になるかなあ」
皆に反省しているということを伝えて
許してもらわないといけないけど
体が大きすぎてこの場にいられても迷惑だと思う。
『聖女様がお望みでしたら、
体を小さくすることも出来ます』
「あ、じゃあ、小さくなってて」
『わかりました』
おお、確かに体が徐々に小さくなっていく
「それじゃ、その間に皆の傷を治そうかな、ヒールライト!」
私からぴかーっとした光が放たれると
その光を浴びた人達の傷が治っていく
「ぐ…我々はいきているのか?」
ローズのお兄ちゃんが目を覚ました。
最初に王子をかばって、早々に戦線離脱をしていたんだよね。
他の皆も目が覚めはじめているようだ。
そして、私の前にはいつのまにか
私に対して土下座している銀髪の幼女がいた。
ちょっとまって、なにこれ、どういうこと?
というか、この構図、あきらかにまずくない?
幼女に土下座させてる聖女ってどうなの?
「そ、そんな、どうして、リンドヴルムがこんなところにいるのよ」
「ねぇねぇ、ローズ、あれってドラゴンなんだよね?」
「え?ええ、そうよ、邪龍リンドヴルム…数十年に一度現れて
当たり構わず全てを破壊すると言われている化け物よ
約100年前に討伐されてからは初めて確認されるわ、別個体とは思うけど」
「そうなんだ、私、ドラゴンってはじめてみたんだー、おおきいよね」
写真とか取ると、悠里が喜びそうかも。
「ち、まさかこんなに早く魔眼を
解放することになるとはな…邪魔だ、雑兵はうせろ」
中二病の人が、中二病を復活させてる!
そうだよね、ドラゴンとか中二病の人は大好きそうだものね。
剣を抜き、先行でドラゴンが行動を起こす前に切りかかる。
おお、剣からはばちばちと雷のエフェクトも出ていて
さすがにそういうところにはこだわってるなあ。
「皆のもの、伏せるのじゃ!」
ダグおじいちゃんが杖を取り出し、天高く掲げる。
すると、空から隕石が降ってきた。派手だ。
『ふん、小癪な、だが、小さきものの分際としてはやりおるではないか』
「な、ほとんど傷を負ってすらいないじゃと!?」
『良かろう、我に傷をつけた報いだ、楽に死ねると思うなよ』
へー、しゃべれるんだね、ドラゴンって。
「ちょっと、光姫!なにやってるのよ、早く非難しないと!」
「え?ちょっとまって、ドラゴンを見たの初めてだから、記念撮影くらいさせて」
「何で、こんなときまで光姫は光姫なのよ!」
ローズが意味が分からないことを言ってくる。
ちょっと、そんなにあわてなくても良いじゃない少しくらい。
というか、実際どうしよう、
たぶん聖女ビームで一撃なんだろうけど、使うのはまずいし。
でも、傍観していると、みんなやられちゃいそうだよね?
「解放をlevel3に移行する…
雷よ深淵の闇を纏て、眼前の敵を打ち払え!」
中二病の人はノリノリです。
楽しそうで何より。
ドラゴンが炎を吐いたりしてるけど、
ちゃんとよけてるし、意外とノリノリの状態だと強いのかな?
精神は肉体を凌駕するって言うし。
「万物を創生せしものよ、あらゆるものより小さきものよ、
世界の楔を綻ばせ、
その真の姿を解放せよ『原始分解』」
ダグおじいちゃんが杖からビームを放つ。
ドラゴンの右腕に命中し、
ドラゴンの右腕が光に包まれて消える。
やっぱりこの世界ってビームが強いんだ
『ふん、この程度で有利になったつもりか?』
ドラゴンの右腕が新しく生えてくる。
戦況は互角のように見える。
だけどダグおじいちゃんの顔色は悪いし、
中二病の人も肩で息をし始めている。
『ほめてやろう、我を相手に
ここまで持った相手は初めてだ、だが、ここまでだ』
「む、いかん!?障壁展開!!」
ドラゴンから全方位に衝撃波が放たれる。
ローズのことはとっさに私の背中にかばい守っておいた。
他の人は普通に吹き飛ばされたようだ。
砂煙が巻き上げられて目入った、痛い。
目をゴシゴシして、振り向くと
ローズが頭から血を流して倒れているのが見えた。
どうやら完全には守りきれなかったらしい。
ああ、うん、そうだね、今の私はとても冷静だ。
『ふむ、あの時の力を感じるからと
来てみれば…貴様からか』
目的は私?
ドラゴンが近づいてくる。
『貴様だけは生かしておけぬ、
我の牙にて跡形も無く粉砕してくれる』
私に向けてその顎を開き私を飲み込みに来る。
それにしても
自ら近づいてくるとは、都合がいい。
私はとりあえず、ドラゴンの顎を殴った。
『あうあ!?』
ドラゴンの巨体が吹き飛ぶ。
『い、痛い、なにこれ!?ああああああああ』
尋常じゃない痛がり方をして
のた打ち回っている。
まあ、でもどうでもいいや
「ねぇ、一つ聞いていい?」
ドラゴンからの返事が無い、
痛くてそれどころではなさそうだ。
答えは求めていないから構わないけど
『このばかげた力は、なに?
どういうことですか?
いったいなにがどうなって!?』
ドラゴンがあわてている、その様子を見ながら、
「私の友達に手を出しておいて」
私は空を飛んで逃げるなんてことが出来ないように
上空に光の槍を無数に展開させ
ゆっくりと一歩ずつドラゴンに近づいていく。
『ヒィィ!?た、たすけて』
どこかで聞いたような悲鳴とともに、
ドラゴンの体が震え始める。
「ただで済むとでも思っているのかな?」
私はお仕置きを開始した。
『このしーんは、とてもざんぎゃくな
しーんなのです、なのでかっとされたのです。』
『うさ』
『みせられないよ、なのです。』
『ゆ、許してください聖女様、
もう、人間を襲ったりなど二度としません』
「反省した?」
『は、はい、反省しております』
あの後、このドラゴンにお仕置きをしました。
ちゃんと反省をしてくれているようです。
体はがくがくと震え、
目や鼻から液体をたれ流している。
『ニンゲンコワイニンゲンコワイニンゲンコワイ』
この様子なら大丈夫でしょう。
むやみやたらに人を傷つけてはいけません。
ドラゴンの今の姿勢は人間でいうところの、
土下座のようなものなのかな。
頭を地面に擦りつけている。殊勝な態度。
「んー、それにしても、この体だと、
大きすぎて邪魔になるかなあ」
皆に反省しているということを伝えて
許してもらわないといけないけど
体が大きすぎてこの場にいられても迷惑だと思う。
『聖女様がお望みでしたら、
体を小さくすることも出来ます』
「あ、じゃあ、小さくなってて」
『わかりました』
おお、確かに体が徐々に小さくなっていく
「それじゃ、その間に皆の傷を治そうかな、ヒールライト!」
私からぴかーっとした光が放たれると
その光を浴びた人達の傷が治っていく
「ぐ…我々はいきているのか?」
ローズのお兄ちゃんが目を覚ました。
最初に王子をかばって、早々に戦線離脱をしていたんだよね。
他の皆も目が覚めはじめているようだ。
そして、私の前にはいつのまにか
私に対して土下座している銀髪の幼女がいた。
ちょっとまって、なにこれ、どういうこと?
というか、この構図、あきらかにまずくない?
幼女に土下座させてる聖女ってどうなの?
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