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第四章
156「ダンジョンここだけの噂スレ<本人降臨>パート7(4)」
しおりを挟むガタンッ!
「??」
「明凛?」
突然、明凛が掲示板の言葉に反応して勢いよく立ち上がった。
「これ⋯⋯あたりじゃない?」
と、明凛が今掲示板で発言した『少年?』の言葉に反応する。
「これ? これって、何か小学生っぽいわね。今回のターゲットって小学生なの?」
「さ、さあ?」
「もう少し話を聞いて見ましょう」
そう言って、3人は掲示板で今発言した『少年?』へ接触しようとした⋯⋯が、すでに掲示板ではその発言した『少年?』の大まかな身元や詳細を聞いている最中だった。
——————————————————
282:ここだけの名無し
とりあえず、少年⋯⋯よければコテハンを付けてくれないか?
そのほうが明凛さんやメイベルたんたちからわかりやすいと思うから
283:少年ボウイ
あ、じゃあ⋯⋯⋯⋯「少年ボウイ」で
284:ここだけの名無し
エキセントリックな感じだなw
285:ここだけの名無し
>284
なつい
286:ここだけの名無し
とりま、少年ボウイのこれまで聞いた
スペックと詳細はこんな感じでおk?
——————————————————
コテハン:少年ボウイ
都内の小学4年生
<変わったこと>
少年ボウイのクラスに1週間くらい前から突然見たことない人が登校しているが、
それをみんな特につっこむこともなく、むしろ前から知っていたかのような素振りで
普通に話しかけている
——————————————————
287:ここだけの名無し
286が有能すぎて草w
288:ここだけの名無し
286が仕事早過ぎて頓死w
289:ここだけの名無し
286になら掘られてもいいと思った18の俺
290:ここだけの名無し
>289
286がなぜ男だと?
291:ここだけの名無し
>290
違う⋯⋯のか!
292:ここだけの名無し
おまいら、落ち着けw
( ・ω・)つ旦 ソチャドーゾ
293:ここだけの名無し
しゃらくせえ!
294:ここだけの名無し
>293
出たな、しゃらくせえニキw
295:ここだけの名無し
ということで現場からは以上だが
新屋敷ソラたちには伝わっているだろうか?
296:ソラ
みなさん、ありがとうございます
こんな短い時間でここまでやってくださって
298:ここだけの名無し
いいの、いいの
ソラくんたちの活躍を応援しているだけだから
別に「メイベルたんを紹介してクレメンス」なんて思ってないから
299:ここだけの名無し
そうそう
僕たちはただ3人の活躍を遠くで見守っていたいだけだから
別に「明凛様に専属奴隷という名の名誉称号が欲しい」なんて思ってないから
300:ここだけの名無し
>299
あれ? 専属奴隷って名誉称号だっけ?w
301:ここだけの名無し
>301
ばっか!
おま、知らねーの?
情弱乙。
302:ここだけの名無し
ていうか、下心丸出しで草
303:ここだけの名無し
隠そうとする努力も嗜みも皆無で草w
極めて欲望に忠実な298、299に敬礼!
304:ここだけの名無し
(*`・ω・)ゞ ビシィィ!!
305:ここだけの名無し
(*`・ω・)ゞ ビシィィ!!
——————————————————
「な、何よ、『専属奴隷』って⋯⋯!?」
「紹介って何よ! あと『クレメンス』って何っ?!」
掲示板のコメントに思わず反応する明凛とメイベル。
「ま、まーまー、とりあえず、これだけ情報があれば何とかなりそうじゃないか⋯⋯」
掲示板のコメントに対し、少しテンパっている様子の明凛とメイベルに頭を切り替えるよう話しかける。
「はっ! そ、そうね⋯⋯。でも、もう少し欲しいわね。せめて『小学校の名前』とかさえわかればいいのだけれど⋯⋯」
「いや、さすがに無理だろ? 思いっきりプライバシー情報だし⋯⋯」
「⋯⋯そうよね」
「でも、都内の小学4年生という情報はだいぶ狭まったよな?」
「何言ってんのよ、ソラ!」
「メイベル⋯⋯たそ」
「『たそ』言うなーっ!!」
いや、一回言ってみたかったんだよね。
「じょ、冗談だから⋯⋯はは」
「フン!」
「さて、それじゃあ、どうしようか?」
怒って腕を組みながら『ぷくー』と頬を膨らませ横向くメイベル。そんな彼女を尻目に俺は明凛に質問をする。
「⋯⋯そうね。このままだと、都内の小学校全部に当たる必要が出てくるから、もう少し絞りたいのだけれど⋯⋯」
そう。このままだと都内全部の小学校に当たらないといけなくなる。しかも、具体的な話は何もわかっていないので、下手すれば労力が無駄になりかねない。
しかし、どうすれば⋯⋯。
そんな時、掲示板で今回情報を送ってくれたコテハン『少年ボウイ』が一言書き加えた。
——————————————————
306:少年ボウイ
僕の小学校は『江南小学校』といいます
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