初恋だった彼女が死んだ。だから俺はタイムリープした。

「相沢立華さんは本日、亡くなられました」

平成七年 九月 相沢 立華(あいざわ りっか)が死んだ。
運良く同じ高校に進学し同じクラスになった彼、平 吾郎(たいら ごろう)は幼少の頃にした結婚の約束を未だに信じていたのだが、年が進むにつれお互い気まずくなり次第に関わりを断つ事となった。

不幸は重なり、夏の終わりに相沢立華は謎の不審死を遂げる。
平吾郎は何も話しすら出来なかった初恋の相手、相沢立華の死に納得できなく悔やむ毎日であったが祖父の蔵の片付けがきっかけになり祖父が残した形見、宝刀『時渡り』を発見した。

「護りたい物が出来た時、時渡りを喉元に突き刺せ。さすれば時空を越えて時渡りが答えてくれるだろう」

相沢立華の不審死。他殺か、或いは自殺か。

『相沢立華を助けたい』

それだけの思いで平吾郎は宝刀『時渡り』を喉元に突き刺し自決した。

平成七年 四月
タイムリープに成功した平吾郎は、相沢立華の死の真相に辿り着く事が出来るのだろうか。

繰り返される惨劇にどう抗うのか、真相を究明するべく平吾郎は何度でもタイムリープする!


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