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私たちの歩む道
しおりを挟む「戌亥 草十郎君は転校するとこになりました」
当時、中学一年生の私には、担任の言った言葉の意味が全く分からなかったのです。
いつも隣にいてくれていたのに、何も私に告げること無く彼は去って行ってしまいました。
転校理由や今、彼はどこにいるのかさえも担任の先生は教えてくれません。
私の心の様に草十郎の席はいつまでも、ポッカリと大きな穴が空いてしまっているのです。
♦︎
小学六年生の頃私、相沢 立華は酷いイジメを受けていました。
最初は上履きを隠されたことから始まり、それが次第にエスカレートして、ランドセルはゴミ箱へ、机には今でも思い出すだけでも辛く、心無い言葉が辛辣に刻まれていました。
私服も地味で貧乏な私の家庭では、服を一週間分も揃える余裕など無く、古びた服装で大きな丸眼鏡をかけた鈍臭い女。
髪の色だけは、普通の茶色よりも明るい地毛であったことが、今になってはイジメの標的にされていたんだろうなと思います。
そんなある日、私のクラスに転校生がやって来ました。
戌亥 草十郎君 と言うらしいです。
小学六年生にしては体格もよく、長身で運動神経も優秀だった彼はすぐクラスの人気者になりました。
「私もあんなにキラキラした生き方がしたいなぁ……」
そんな願いが叶うはずも無いのに、と当時は考えていました。
毎日の様にイジメは繰り返されて、とうとう私は同級生三人に囲まれて右頬を殴られてしまい、我慢していた涙は流れてしまったのですが、すっと彼らに割って入り、草十郎が私を助けてくれたのです。
「泣かしてんじゃねーよ、次に相沢をイジめたらお前らをイジメ抜いてやるから覚悟しろよ?」
体格差も相まって、ヒヨったイジメっこはもう私をイジメてくることはありません。
そして、保護者会で私のイジメが露見してイジメの実行犯達は、学校に居場所がなくなり転校となったと後日談で草十郎から聞かされました。
草十郎君に救われて私は、次第に惹かれていたのですけど運命とは残酷なものですね。
中学生になったら思いを伝えようと思ったのに、伝えるべき相手がどこに居るのかも分からないのですから。
♦︎
私立 風吹川高校 に入学した私は、高校生になり激変しました。
髪は黒く染めてコンタクトにし、気弱な性格を叩き直して、それなりに垢抜けて勉強も死ぬ程してきました。
この高校では、成績トップで入学すると一年生限定になるが「執行部」と呼ばれる部活の部長にならなければならないらしい。
「執行部」とは学校全体の風紀や、校則違反者を取り締まり先生に報告するなどを一人でこなさなければならない部活である。
その執行部部長に学年トップの私は任命されてしまった。
桜舞う、入学式が終わった私は、新しいクラスへと始めてのホームルームへ参加する為に足を運ぶ。
どうしてよ! 先生の話しがまるで頭に入って来ない!
どうして私の隣の席の男子が、超絶ヤンキーなのよ!
ガンッ! ガンッ!
|(なんか机に足乗っけて蹴ってるし!)
「おう、響! 今日も元気そうだな! えらいぞぉ!」
担任の女教師、吉田先生はなぜかあの有様なのに褒めています。
美人だが姉御肌の様な担任は、淡々と報告を終わらせて初のホームルームを終わらせる。
「んじゃ! HRは終わり! 皆気をつけて帰れよー! それと、相沢は職員室に来い!」
「違いますよね! 呼ぶなら隣の「響」って奴でわ?」
「何で響がいるんだよ? いいから早くこいよ?」
私は、何か悪いことでもしたのでしょうか?
この先、不安でたまりません。
「遅いぞ? おばあちゃんになっちゃうじゃないか!」
職員室に呼ばれて吉田先生に話しかけると、第一声がこれだ。
おばあちゃんになったらどうですかとも、言える訳も無く私は愛想笑いをする。
「なんで呼び出したのですか?」
「なんでって、相沢は執行部だろ? お願いがあるんだ!」
「嫌です」
「まだ何も言ってない!」
「流石にアレは更正なんて無理ですよ」
「だから! まだ、何も、言ってない!」
「じゃあ、何ですか?」
「響を更正させてくれ!」
「嫌です」
「なんでだよ! 執行部だろ?」
「流石にアレは更正なんて無理ですよ」
「同じことを二度も言うな!」
馬鹿げている。
あの手のタイプは絶対更正しないし、何より怖い!
絶対に関わりたくなかったのだけれど、響のプロフィールが載っている資料を吉田先生に無理矢理渡されて、先生は走って逃げ出した。
もう逃げられ無いと悟った私は、響のプロフィールを開く。
響 草十郎 ?
え、草十郎って? まさか……
プロフィールには写真付きで彼の詳細などが少しだけ載っていた。
小学校も同じ? あり得ないとしか言いようがない。
何ということでしょう。
三年間の空白があったものの、面影だけはしっかり残っている。
髪は金髪、右耳にピアスを開けて、強面になり、授業中は机に足を乗せて、蹴りを入れていた彼は私をイジメから助けてくれた同一人物だったのです。
あの優しくて、勇敢で、私が好きだった草十郎とは変わり果てた姿になり再会をすることになってしまった。
♦︎
毎日穏やかに授業が進む。
好ましい平和だ。
だけど、草十郎は入学式初日以来、学校には来ていない。
「お互いに気まずいだろうしね……」
独り言を担任の吉田先生が、聞いてしまっていた。
「お互い気まずいのか?」
「先生、分かってて私に草十郎を任せたんですよね?」
「馬鹿だなぁ~、当たり前じゃん! 相沢が適任だよ!」
「私の言葉は、草十郎に届くと思いますか?」
草十郎に話したいこと、聞きたいことは山ほどある。
今までに何があっただとか、別れの挨拶が出来なかったこと、不安で一杯だ。
「ははは! 相沢しか勝たーん! 相沢の言葉でしか響の心には届かないさ 響、いや戌亥の中学時代の担任だった私が一番よく分かってる 親が離婚しててな、苗字が変わってるんだ 好きに呼んでいいぞ?」
なるほど、だから苗字が響になっていたのかと納得してしまった。
「私、頑張ります! 草十郎は今どこにいるんですか?」
「サボる時は近くの公園で寝てるはずだぞ?」
「分かりました!」
「お、おい!」
静止を振り解き、私は草十郎のいる公園へ駆けていった。
到着はしたものの、なんて声をかければ良いのだろう。
今更、久しぶりなんて言うのも恥ずかしいし、草十郎も恐らくそんなこと分かっている。
だったら一番スマートに。
「うちの生徒よね? 執行部だけどこんな所で何しているの?」
「……」
返事がなーい! ただの死屍のようだ!
まぁ、無視されるのは仕方ないとして、とりあえず話しが出来ないと解決にもならない。
「ねぇ! 執行部だけど! 先生呼ぶわよ!」
すると、不機嫌そうに草十郎は寝ている体を起こした。
「あ、シッコ? 我慢してると身体に悪いぞ」
一言だけ言葉を発して、草十郎はまた寝てしまった。
「別に我慢してなーい! なんで心配されなきゃならないのよ! 学校に戻りなさい!」
うるさくて、鬱陶しいのか、また身体起こす。
「しつけーぞ 場所変えるわ」
両腕をポケットにしまい気だるけに、歩く草十郎に苛立ちを覚える私は、左腕を掴み静止させる。
「ちょっと、いい加減に…… え?」
左腕を掴んだはずなのに、人の温もりや形すら存在しない。
服だけを掴んでいるのだけど、理解が追いつかず現実だけを私に突き付けてくる。
「え、う、腕?」
「触ってんじゃねぇ!」
激昂する草十郎に怯んで、言葉が出ない。
草十郎が去った後、その場に座り込みしばらく放心状態になっていた。
「嘘よ、草十郎 腕、どうしちゃったのよ……」
♦︎
「草十郎の腕について教えて下さい」
どうしても気になってしまった私は、職員室で吉田先生に詰め寄った。
「ふふふ、教えてあーげない!」
「ふざけないで下さい! 草十郎に一体何が……」
「ふざけて無いさ、絶対に誰にも言うなと言われている」
「草十郎にですか?」
「他に誰がいるんだよ? まぁ、強いて言えば「左腕の対価」って奴だよ」
「それってどういう……」
「よし! 授業始めるぞー!」
誤魔化されてしまった。
「左腕の対価」 かぁ、ますます分からない。
私は、草十郎に何かしてあげられるんだろうか?
もう私は、イジメられていた弱い自分じゃない。
向き合わないと伝わらない。
その後でも、決して遅くないと今の私なら知っているからだ。
次の日。
今日も草十郎は、出席していない。
場所ならもう検討ついてるし、私はまた同じ公園に行くことにした。
何も変わらない、草十郎はベンチで眠っている。
思いを伝えようと、力一杯声を出した。
「草十郎? 話しいいかな?」
「……」
相変わらず、シカトだけど話しさえ聞いてくれれば私はそれで良かったのだ。
寝ている草十郎に寄り添う形で、ベンチを背もたれにし、一方的に話しだす。
「覚えてるかな? 私、相沢立華だよ? イジメから救ってくれたよね、本当にありがとう あの勇敢さと優しさが私は好きだったんだけどなぁ…… なんてね」
「……」
「ねぇ、何で黙って居なくなっちゃったの? お別れぐらいしたかった なんべんだってありがとうって伝えたかった 何で私を置いていくのよ! 恩を返させてよ! 腕は何か関係あるの? 教えてよ!」
「……」
「ごめんね、うるさかったよね 黙って聞いてくれてありがとう これからは執行部としてくるからね! ちゃんと学校来なさいよ!」
思いの丈を全てぶつけて、私は公園を後にした。
「だってさ、響 気持ちに答えてやらなくてよかったのかよ?」
「盗み聴きですか? 吉田先生 あれでよかったんすよ 相沢、めちゃくちゃ変わってましたね 惚れそうだわ」
「お前の方が変わってるだろ! バカ!」
「俺に相沢を差し向けて、何か企んでるんすか?」
「響を更正させる為にな!」
「馬鹿馬鹿しい 相沢は俺と居たらいけないすよ 幸せになって欲しいから」
「それが左腕の対価って言うんだろ? 臭いんだよお前は」
薄暗く冷たい部屋で男が部下に命令した。
「 相沢 立華 を連れて来い! アイツだけは絶対に殺してやる!」
♦︎
六月某日、あれからと言うもののいつも通り草十郎は登校しておらず、公園にも姿を表さない。
「嫌われちゃったかな? 仕方ないか……」
放課後になり、帰る準備をしていると吉田先生が話しかけてきた。
「もう帰るのかい?」
「えぇ、帰りますよ」
「響には会わないのか?」
「草十郎の居場所が分かりません」
「そうだったのか、それはすまないな!」
「どこにいるか知ってるんですか?」
「さすがに今日はわからないな」
「そうですか、では帰ります さようなら」
「執行部の役目は忘れるなよ!」
忘れるなと言われても、どこいるか分からないんだから仕方ないじゃないと、言い訳がましく自分に言い聞かせる。
買い物ついでに寄り道していると、人気のないところに来てしまったようで、夕方も相まって妙に薄暗い。
「なんか幽霊とか出そうだな」
なんて、警戒していると目の前から覆面を被った二人組が、私に向かって走ってきた。
「 相沢 立華 だな? 」
突然迫って来た覆面に恐怖を抱き私は、走って逃走する。
「待ちやがれ! クソアマ!」
男二人に敵うはずもなく私は、簡単に捕縛されてしまった。
「ちょっと! やめて! 離してよ!」
「 鏡 康太 知ってるな? 」
知っているの何も私をイジメていた主犯格だ、もう名前も聞きたく無かったのに、何で今更そんな名前が出でくるのか検討もつかない。
「 戌亥 草十郎 について教えてやる 着いてこい!」
トラウマを思い出す。
水をかけられ、殴られて、大事な物を捨てられる。
私の心を蹂躙していたからだ。
立つ気力を失った私は、言われるまま近くに停めていたであろう車に放り込まれた。
それからの記憶は、余り覚えていません。
「やっと見つけた! 響! 相沢が行方不明になった! 嫌な予感がするが、何か知らないか?」
「いや、何も」
「何、呑気なこと言ってんだ! 相沢を探せ!」
「俺には、関係ないさ先生」
「お前! このままでいいのか!? 事件にでも巻き込まれてたらどうする? 相沢が大事なんじゃ無かったのかよ!」
「相沢には関わらないと決めたんだ もういいだろ?」
「もう、勝手にしろ! 馬鹿!」
♦︎
気がつくと、寒く薄暗い倉庫のような場所に連れ込まれたみたいで、目の前に 「 鏡 康太 」 が、ソファに座っていた。
「よう、相沢 久しぶりだな」
「なんの、様ですか?」
「ツレねぇこと言うなよ、同級生だろ俺達は」
顔中に墨が入っており、髪は短めに纏めてられていて、目つきも鋭い。
当時よりも遥かに迫力が出ていた。
「相沢をオモチャにして楽しかったのによぉ~ 草十郎だよ! あいつがちょっかいかけて来たのが悪いんだ! エリートコースにいた俺は、学校に居場所がなくなって落ちぶれた 今じゃ、ただのチンピラだ」
「それは、あんたが私をイジメていたのが問題なんでしょ? 自業自得よ!」
「ははは! 確かにそうだな! ところで何で草十郎に左腕が無いか知ってるのか?」
確かに気になっていた。
草十郎に左腕が無い理由、私は知りたい! 知らないといけない!
「教えなさいよ、なぜ草十郎に左腕が無いのかを!」
「あぁ、教えてやるよ! 中学一年生の五月に、相沢に味方した草十郎を、五十人でリンチする計画が立てられた まぁ当然、アイツは来た 四十七人を一人で返り討ちにしたんだけどな、もう草十郎くんはフラフラな訳よ そこを狙って二人で抑えて俺がのしてやった ある取引をしたんだ 相沢の身柄を渡さねぇと左腕を切り落とすってな! だけどな、死んでも渡さねぇ! って威勢良かったから、ついつい手元にあったチェーンソーで切り落としてやったよ! 最高に気持ちよかったぜ!」
耐え難い話しで、私の理性はおかしくなる。
私のせいだ。
私が草十郎に助けられたばっかりに、こんな事件に巻き込まれて左腕を失うなんて。
ごめん、草十郎。
私を庇って腕を失ったのに、きっと話しかけられてウザかったよね?
私のこと恨んでるよね? 本当にごめんなさい。
「あれぇー? どうしちゃったのー? 全然喋ら無いじゃん 刺激が強かったかな? まぁいいや、邪魔も入らないし今度は相沢の身体で遊んでやろうかな! なんか昔より可愛くなったな」
抵抗する気力も残っていない。
私が草十郎を不幸にしたんだ。
きっと天罰なんだろうとも思う。
鏡は私を押し倒して、制服に掴みかかる。
胸に手を伸ばした時だった。
「三年前に渡さねぇって言ったはずだぞ」
素早い飛び蹴りが、鏡に命中して苦しくもがいている。
「草十郎…… !?」
「悪い、腹壊してたから遅れちまったよ 怪我はないか? 相沢!」
「無いけど…… ごめん、その腕、私のせい何でしょ? 私のせいで草十郎は!」
涙が溢れて、まるで子供みたいに草十郎に泣きついた。
「左腕の対価」
「え?」
かつて、吉田先生が言った言葉だ。
「俺はそう呼んでる 相沢を守る為に左腕を使ったんだ 安い対価だったよ」
「なんで腕まで捨てて私を守るのよ!」
「小五の頃から俺は相沢が好きだった…… じゃ、ダメか?」
「え? それって……」
話していると、鏡がムクッと立ち上がり草十郎に睨みを効かせる。
「よぉ、草十郎くん! 左腕の調子はどうだい? あー! ごめんごめん 左腕無かったね! かわいそうに」
「テメェに心配される筋合いなんかねーんだよ!」
「そうか、そうか、よかったよ 俺も気にしてたんだよね もう一本もいっとくかぁ! あぁ?」
「右腕はヤラねぇよ」
「今更、怖気づいたのか?」
「相沢を抱きしめるのに使うからな、やれねぇよ」
「イカすじゃねぇか! お前らまとめて殺してやるよ!」
「警察がもう着ている 諦めろ!」
「な、何!?」
その合図と共に、警官隊数十人が鏡を取り押さえて手錠をかけた。
「何しやがる! くそ! くそぉ!」
「暴れるんじゃない! 現行犯で逮捕する!」
「草十郎! お前だけは絶対に殺してやる!」
パトカーに収容された鏡を見送ると、慌てて吉田先生も駆けつけて来た。
「はぁ、警察が間に合ってよかったよ…… って、響はなんでこんな所にいるんだ?」
「たまたま、通りかかった」
「ふ、ひーびーきー! よくやった! 先生はもう帰るけど二人とも家まで送るよ」
一件落着なんでしょうか?
草十郎の過去に触れて、危ない目に合い、傷つき、傷つかれてを繰り返してきた私達は、これから日常に帰れるのでしょうか。
♦︎
六月某日、草十郎は未だに登校していない。
相変わらず、あの公園で昼寝でもしているのかも知れないので、私は草十郎の様子を見に行くことにした。
「まだ寝てるの?」
「……」
またシカトだ。
私は独り言を呟く様に、草十郎に声をかける。
「ありがとう草十郎、私を助けてくれて 二度目だね、もう恩を返し切れないよ 私は弱かったんだよね、守られてばっかり それでも私は左腕の代わりになれるかな? なんて、無理だよね、ごめんね」
その場を立ち去ろうとすると、寝ていた草十郎も立ち上がった。
「それは俺が選んだんだ! 相沢が幸せであればそれでいいんだよ! てかあれだ! 俺の一世一代の告白はどうなったんだ! 俺は! フラれたのか!?」
未だに思う。
本当に私でいいのかと。
もう隠す必要の無いこの気持ちを、真摯にぶつけた方が良いのか、正解は分からない。
けど、今だけは素直な気持ちを伝えよう。
「草十郎! 私もあなたが大好きです!」
♦︎
私達の青春は、やっとここから始まります。
遠回りしたり、すれ違いしたり、上手くいかなかったけど、草十郎や吉田先生に支えて貰い、今の私達がいます。
五年後も十年後も、私と草十郎が笑い合える未来は、きっとあるはずだから。
隻腕の彼に恋をした。
彼は優しく、勇敢で、口下手で、照れ屋で、だけど自分の大事なものは死んでも守ることが出来る、そんな人です。
そんな彼が、私は大好きです。
これまでは、私達の青春の一ページに過ぎませんが、これからも苦楽を共にできれば良いと、いつも思います。
未来の私は、幸せでしょうか?
自分を嫌いになったりしていないでしょうか?
どうか、私のことも愛せる私になっていることを願っています。
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