Ωの恋煩い、αを殺す

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 コンコン、とノックの後に、閉まったドアの外から「お食事の時間です」と声が掛かった。
 穏やかな声音は、家政婦の木下さんのものだろう。ベッドの上に転がったまま「今日は要りません」と答えると、数瞬の沈黙の後、少し慌てたようにもう一度声が掛かる。

「透様。体調でも悪いのですか?」
「いいえ。食欲が無いだけです」
「すぐにかかりつけ医を呼びます」
「食欲が無いだけで、大袈裟ですよ」
「ではこう様かあお様をお呼び致します」
「兄さんも姉さんも呼ぶ必要無い。……いいから、放っておいて」

 几帳面に規則正しい生活を送る俺が食事を抜くのは、確かに珍しいかもしれない。
 だからといって、それだけで医者や親兄弟を呼んでくるなんて大袈裟過ぎる。家族でもないのに……いや、家族に近い感覚に思える程度には長年使えてくれているから、そういう言い方はしたくないのだけれど、少し過保護だ。
 俺の年齢くらいなら反抗期なんかがあっていいくらいの筈で、一食抜くくらいで騒がないでほしい。
 うつ伏せでシーツに顔を埋めると、ほのかにラベンダーの匂いがした。
 いつだったか、昼間寝るせいで夜の寝つきが悪くて更に昼寝が必要になる悪循環に嵌ってる、なんて愚痴ったら、翌日乾に精油の瓶を押し付けられたんだっけ。寝不足で成績を落とされたら迷惑だ、なんて言って。
 使い方が分からず木下さんに渡したら、しばらくしてベッドシーツからいつもこの匂いがするようになった。直接シーツを嗅がなければ感じない程度の薄い香りで、だけれど不思議なことによく眠れる。
 乾は、俺の成績を落とさない為ならなんでもする。
 それだけだ。だから、今日のことだって、変な期待なんかしちゃいけない。
 あれから、──乾にキスされてから、俺は目を回して少しの間昏倒していたらしい。
 ほんの二、三分だったらしいのだけれど、目を覚ましたらラウンジの個室内に奥田が居て、乾と言い争っていた。
 俺が起きたと知って二人とも言い合いを止めたから内容は分からなかったけれど、記憶にある言葉の断片を組み合わせるとどうやら乾が俺の番候補になったことについて、だったように思う。
 俺が気絶している間に、乾は俺の具合が悪いこと、だから今日は帰らせた方がいいというのを奥田に伝えたらしい。
 奥田は起きた俺を心底から心配していた。勝手に外に出た俺が悪いのだから、一緒に映画を観られなくてすまない、と謝ったら、「また今度、って約束が出来るからオッケーです」なんて笑ってくれた。
 奥田は良い人間だと思う。人懐こくて、明るくて快活で、根性があって、努力家だ。やや飽き性なのかもしれないけれど、それでも何でも人並み以上に出来る。αというのを差し引いても、きっと魅力的な人間だ。
 ……けれど。
 俺を迎えに来た車に奥田を誘って、そして彼に番候補の解除を告げた。
 奥田は目を丸くした後、諦めたように俯いた。黙りこくる彼の噛んだ唇に赤い血が滲んでいたのが脳裏に焼き付いている。

「君に落ち度は無い。君ならきっと、すぐにもっと良いΩが見つかるよ」

 傷付けたくはなくてそうフォローしたのだけれど、奥田はまるで聞こえないみたいに返事をしなかった。
 奥田の家の前に車が着いて、降りる直前になってやっと顔を上げた奥田は、いつもの笑顔で笑っていた。

「いや~、実は結構俺もキツかったんですよねぇ。透先輩、常に全力で俺を潰しにくるし、負けるとめちゃめちゃ煽ってくるし。会話してても面白くないし、俺への気遣い全然感じられないし、他のΩみたいに俺に甘えてくれたりもしないし。もーウンザリですよ」

 ヘラヘラ笑う奥田に、俺も薄く微笑んで「すまなかった」と応えた。

「俺からアタックした手前、こっちからもう番候補やめたーいなんて言えなかったんで、ちょうど良かったです。……それじゃ、お大事に」

 車から降りた奥田は、目の前の一軒家に入って行った。β同士から生まれた鷹は、最後まで気高い鳥だった。俺に罪悪感を持たせない為に、わざと自分が泥を被るような言い方をして。本当に、俺なんかには勿体無い。
 自宅へ帰り、自室へ戻ってとにかく休もうとベッドへ倒れ込んでいたら、ノックもされずにドアが開いて兄が入ってきた。

「透。具合が悪いの?」
「……いいえ、兄さん。食欲が無いだけです」

 言うなって言ったのに。少しだけ木下さんを恨みそうになるけれど、どの道兄さんが帰宅していたのなら、食卓につかないのを不思議に思って兄さんの方からきいたのだろう。俺を溺愛してる兄さんが、様子を見に来ないわけがない。

「何かあった?」

 ベッドに転がったまま起き上がらない俺を見て、兄さんが俺の勉強机の椅子を引いて腰掛ける。

「何も」
「何も無ければ、俺の弟は毎日同じルーティンを繰り返すんだよ」
「なら弟ではないのかもしれませんね」
「それならすぐに追い出さなきゃ。温かいご飯を冷ますような無作法をする弟のソックリさんを」

 優しげな声音はいつも通りなのだけれど、やけに刺がある。少し考えてから、ゆっくり身体を起こした。

「……もしかして、麻梨まりさん来てます?」
「来てるよ。お前と話すのを楽しみにして、今も涎我慢しながら食べずに待ってる」
「分かりました、行きます」

 麻梨さんは、兄さんの番のΩだ。
 腰まであるサラサラの金髪に琥珀色の瞳が印象的な、人形のようなΩ。見目麗しいΩの中でも更に生きる奇跡って呼ばれるほどの美貌で、兄さんと番う前からモデルとして働いている。基本的に海外に居るから滅多に顔を合わせないのだけれど、たまに帰国すると必ず兄さんのところへ来る。
 番だからというよりかは、俺に会いに来るのが目的になってるんじゃないか、なんて隣で兄さんがぶつくさ言っている。
 Ωに優しい世の中ではあるけれど、それはΩがαの子を孕めるからに他ならない。
 優秀な人間を増やす為に必要だから、手厚く保護してやるし遊んで暮らしていいから、だからαを増やせ。そういう無言の圧力を感じたことのないΩは少ないだろう。
 番を得て尚働いて、仕事の為に子供も産まない麻梨さんは、この狭い国ではあまり仕事が無い。美しさ故にファンは多いのだけれど、『産まないΩ』の象徴のような彼女には、とかく敵が多いのだ。
 そんな彼女が俺に会いたがるのは、やはり俺もΩとして逸脱しているから。
 Ωのくせに頭が良くて、そしてそれを全力で鼻にかけてα潰しを楽しんでいる、悪魔のようなΩ。貴方うちの学校ではそう呼ばれているのよ、なんて初対面の時に言われて、それ以来意気投合している。
 美しい外見に似合わず豪胆で性格が悪く、そして意外と子供っぽい。
 生来面倒見の良い兄は自立していながら手の掛かる性格の麻梨さんにゾッコンで、しかし麻梨さんの方は「仕事するのを許してくれれば誰でも良いわ」なんて言いながら兄と番った。
 兄さんはそれを鵜呑みにしているみたいで、麻梨さんが来ると必ず俺を引っ張り出す。俺が居ないと分かったら帰ってしまうんじゃないかと心配みたいだけれど、そもそも、俺だけを目的にしているなら俺を外に呼び出した方が早い。わざわざ兄さんの休みの前日に来て夜遅くまで話し込んで、兄さんの「泊まっていけば」という言葉を待っている麻梨さんに、早く気付いてあげたらいいのに。
 ……見てる分には初々しくて楽しいから、俺は言わないけど。

「──あれ?」

 部屋を出ようとドアノブに手を掛けた俺に、兄さんが眉を顰めて寄ってきて、クンと匂いを嗅いだ。

「透。君、抑制剤は?」
「いつも通り、飲んでますよ」
「でも……、番持ちの俺に分かるくらい匂いが……」
「え?」

 匂い、って。もしかして発情期のフェロモンのことかと、自分の腕を嗅いでみるが当然分からない。
 ちょっと待ってて、と言った兄が足早に部屋を出て行って、そしてすぐに姉の蒼を連れて戻ってきた。

「うわっ! やばい、無理! 私無理!!」

 ドアを開けた所で姉さんが掌で鼻を覆って踵を返し、部屋から逃げ出して行く。廊下の向こうで、姉さんが大声で木下さんを呼んでいる。

「薬、効いてないみたいだね。周期は安定してる?」
「はい。いつも通り二ヶ月に一度の筈で……、次の発情期まで半月はある筈なんですが」
「何か、……誰か、αと接触したりした?」
「……」

 兄さんの言葉に、瞬時に昼間の出来事が思い出されて顔が熱くなる。
 至近距離の顔。柔らかい唇の感触。絡んだ指と、汗ばんだ掌の温かさ。思い出すどれもが恥ずかしく感じられて、口元を隠しながら考えている風を装ったのだけれど、そんな俺を見て兄さんは目を細めて笑った。

「そうか、透もとうとう……。うん、じゃあすぐ奥田くんを呼ぼう」
「え?」
「え? え、って何だ、透。お前の番候補は奥田くんだけだろ?」

 ああ、そうだ。兄さんには奥田しか紹介していないし、その奥田との関係を今日解除したこともまだ言っていない。

「あの、奥田とは今日もう番を解除しまして……」

 俺がおそるおそる口にすると、兄さんは更に表情を険しくした。

「何かされて、それを理由に解除したの?」
「いえ、そうではなくて」
「何されたの。言ってみな。お兄ちゃん、合法的に抹殺してやるから」
「違うんですってば。奥田は何も」
「奥田『は』。……つまり、奥田以外のαに何かされたのか」

 目が据わり始めた兄さんに、どう説明すればいいのか。オロオロする俺をベッドに座らせて、兄さんがゆっくりと言い聞かせるみたいに俺の背中を撫でる。

「透。君、奥田くん以外に番候補って居た?」
「……いいえ」
「つまり、番候補でもないのに君に触れたんだね?」
「……」
「手足に触れたくらいで発情するほどの刺激になるとは考えにくい。……何をされたの、透」
「……」
「透。言いなさい。相手は誰だ」

 どう考えても何らかの制裁を行おうとしているに違いないのに、言える筈が無い。
 どう言い繕ったら逃げられるか考えて、考えつかなくて苦しいフリをして身体を丸めて頭を振った。

「透っ、大丈夫?」
「だい……、じょうぶ、です、兄さん……」
「横になりなさい。蒼が木下さんを呼んでたから、きっとすぐ医者が来る」

 心の中でチョロいな、と舌を出しながらベッドに横になる。
 が、兄さんは俺を横たえる時にズボンのポケットからスマホを抜き取っていったみたいで、すすす、と何度か画面を撫でてから俺の方に見せてきた。

「な……っ、兄さん、それは」
「……奥田くんとしかやり取りしてないな。本当に奥田くんじゃないのか?」
「勝手に人のスマホ見ないで下さい!」

 しっかりパスワードは設定してあったはずなのに、迷うことなく解除していた。いつの間に、と思うのと同時に、やはり兄にはまだ叶わないのかと悔しくなった。
 奥田とのメッセージ履歴以外は親と兄との通話履歴しか残っていない。調べ物をするのに便利だから持っているだけで、……いや、強がる意味も無いか。俺にはメッセージを交換するような友達など居ないから、見られても乾のことを兄さんに知られる恐れは無い。
 スマホを返してくれ、と焦るでもなくぶすくれる俺に、兄はそれでも奥田を怪しんでいるのかメッセージを遡って読んでいるようだ。

「兄さん。個人情報ですよ」
「……弟の身の安全の為だ」

 ピロン、と音が鳴った。メッセージの着信音だ。

「この、乾というのは」
「……!?」

 乾とは連絡先を交換していない。どうして彼から、と焦る俺の顔を見て、兄さんが眉間の皺を深くする。

「『乾先輩に飽きたら、また俺を番候補に考えて下さいね』……だそうだ。番候補を解除させたその日にこんなことを言うなんて、本当に根性のある子だ」

 実に惜しいね、と言う兄が見せてきた俺のスマホの画面には、奥田からの新着メッセージが届いていた。

「奥田~~~~……」

 唸る俺を兄が嘲笑って、「乾、乾ね」と呟いて、それから口を開けたまま止まった。

「……乾って、まさか」
「……」
「透。乾のとこの息子? あの、ずっとお前に噛み付いてる身の程知らず?」
「兄さん。いくら兄さんでも、乾に対してそういう形容の仕方をするのは許さない」

 思わず兄さんを睨むけれど、その行為はつまり、肯定と取られても仕方ない。

「透。君、この乾って奴にどんなことを……」
「乾は俺の番候補です。何の問題もありません。……もう、兄さんも部屋の外に出ていって下さい」

 バレてしまったのならこれ以上隠しても意味が無い。それならいっそ番候補だと言い切ってしまった方が乾の身は安全だろう。
 ぐいぐい兄さんの身体を押して、出ていって、と駄々を捏ねると、兄さんは「だったら彼を呼べ」と俺にスマホを押し返してくる。

「どうして呼ぶ必要があるんです」
「相当匂いが濃くなってきてる。おそらく追加で薬を打っても、緩和は出来るがいつもみたいに平常通りとはいかないだろう。……一週間、α無しで発情したまま過ごすつもりか?」
「そうなったら、そうしますよ」
「お前、ちゃんと発情期を経験するのは初めてだろう。どれだけ辛いか分かってない」
「αの兄さんにも分からないでしょう?」
「呼べ」
「嫌です」
「強情っ張り!」
「何を今更!」

 ぎゃあぎゃあと掴み合いの喧嘩になっていたら、廊下を走ってきた足音が部屋に駆け込んできて、そしてそちらからも怒鳴られた。

「何やってんのアンタ達は!」
「光! いくら可愛くても弟よ!」
「分かってるよ犯さねーよバカ蒼!」
「いいから離れなさい光っ」
「透くん大丈夫? 苦しくない?」

 先頭で入ってきたのは木下さんで、次にうちのかかりつけ医と姉と、母と父、それに麻梨さんまでいる。
 先代からお世話になっている医者の先生は、俺から兄さんが引き剥がされるとフェロモンカウンターで数値を見て、一言「発情してるね」と言って持ってきた鞄を開いて何やら準備をし始めた。

「唐島さん、……ああ、お母さんの方ね。唐島さん、透くんのこの様子だと経口薬だと効きが遅いから、注射打ちますけどいいですか?」
「副作用は?」
「強い眠気と喉の乾き、それから目眩、ですかね。出来れば番候補に来てもらうのが一番なんだけどねぇ……」

 先生はそう言って俺を見て、嫌なんだよね、と目で問うてくる。どうやら俺と兄さんの言い合いは、廊下まで丸聞こえだったらしい。

「注射して下さい」
「だそうですけど、お母さん」

 次に母へ視線を移した先生は、彼女が頷くのを見て、注射の準備を始めた。
 仕事から帰宅したばかりだったのか、母はスーツ姿のままで、手には書類鞄を持っている。俺と兄さんを苦々しげに交互に見て、そして呆れたみたいに溜め息を吐いた。

「今叱っても頭に入らないでしょうから、話は発情期が開けたら聞くわ。それまで大人しく寝ていなさい」
「はい」

 母の言葉に頷くと、父がベッドに寄ってきて頭を撫でてくれる。
 捲られた腕に、チクリと鋭い痛みが走る。数秒で注射針が抜かれて、そうすると急に瞼が重くなってきた。

「大丈夫だよ、ずっと父さんがついてる。安心して眠りなさい」
「うん……、ありがとう、父さん……」

 明日から飲む薬についての説明と、注意事項を説明する先生の声がする。返事をする母さんの声が遠い。
 俺の服を脱がせ始めたのは、おそらく父さんだろう。父さんの手はすべすべして柔らかくて、その手に撫でてもらうととても気持ちいい。外出着のままだったから、寝巻きに着替えさせてくれるのだろう。
 意識が落ちていく。
 真っ暗になる前に、一瞬だけ、間近で見た乾の瞳の色が浮かんだ。


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