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シャクラマ学園・冒険者編
テティに負けない強引さ
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「ふう・・・、ごちそうさまでした。」
美味しかったー。
私はそう呟きながらお皿をカウンターへ持っていくと、おばちゃんが笑顔でお皿を受け取った。
さて、あの子はどこかなー?
「あ、いたいた。」
ちょうど食堂を出ようとしているところだった。
私はその子に近づいて声をかけた。
「あのー・・・。」
「ぴゃい!?」
ぴゃい、だってさー。
可愛いねー。
「ちょっと、いいかな?」
私は笑顔で言った。
「は、はい・・・。」
私の笑顔、黒いオーラが出てたのかなー?
顔がひきつってるよー?
私がその子の手を握ると、肩をビクッと震わせた。
驚かせちゃったかな?
私はその子の手を引いて中庭に向かった。
「それで、何の用でしょうか?」
「あ、敬語じゃなくていいよー?」
「え、は、うん。」
今の私達の状態?
教えてあげようか?
中庭の隅で私が壁ドンしてる状態だよー!
え、だって逃げられたら困るじゃん?
「名前教えて?」
「クロ。早く解放して。」
The 真顔!
クロちゃんかー。犬みたいな名前だねー。
あ、失礼か。
「私はアメリアだよ。さっきのは本題じゃないんだー。」
「ええ!?」
そんなに驚く?って思うくらい大袈裟に驚いてる。
さあ、言っちゃおうか。
「クロちゃん、前世の記憶持ってるでしょ?」
「・・・はっ?」
「だって、食堂でカレバニーリのことカルボナーラって行ってたし、ホットケーキのことも知ってたよね?」
「き、ききき聞き間違いだと思うけど!?」
クロちゃんは目をあちこちに泳がせている。
全く動揺が隠せていない。
「それに、『似たものたくさんあるなー。この世界。』っていう呟きも聞こえちゃったんだよね。」
「・・・・・っ!!?」
クロちゃんは冷や汗をだらだらと垂らしながら口を金魚のようにパクパクと開閉させている。
「安心してよ。私も記憶持ちだから。」
話を聞いてたら分かることだと思うけどね。
クロちゃんは驚いたように目を見開いて私を見つめた。
「前世の国籍は日本。ぴっちぴちのJK だったよ!」
「え!?ほんと!?一緒だ!」
クロちゃんは笑顔で目を輝かせた。
ワー。コドモミターイ。
「よし!友達になろっ?」
言ったのは私ではなくクロちゃんだ。
・・・テティに負けない強引さですこと。
美味しかったー。
私はそう呟きながらお皿をカウンターへ持っていくと、おばちゃんが笑顔でお皿を受け取った。
さて、あの子はどこかなー?
「あ、いたいた。」
ちょうど食堂を出ようとしているところだった。
私はその子に近づいて声をかけた。
「あのー・・・。」
「ぴゃい!?」
ぴゃい、だってさー。
可愛いねー。
「ちょっと、いいかな?」
私は笑顔で言った。
「は、はい・・・。」
私の笑顔、黒いオーラが出てたのかなー?
顔がひきつってるよー?
私がその子の手を握ると、肩をビクッと震わせた。
驚かせちゃったかな?
私はその子の手を引いて中庭に向かった。
「それで、何の用でしょうか?」
「あ、敬語じゃなくていいよー?」
「え、は、うん。」
今の私達の状態?
教えてあげようか?
中庭の隅で私が壁ドンしてる状態だよー!
え、だって逃げられたら困るじゃん?
「名前教えて?」
「クロ。早く解放して。」
The 真顔!
クロちゃんかー。犬みたいな名前だねー。
あ、失礼か。
「私はアメリアだよ。さっきのは本題じゃないんだー。」
「ええ!?」
そんなに驚く?って思うくらい大袈裟に驚いてる。
さあ、言っちゃおうか。
「クロちゃん、前世の記憶持ってるでしょ?」
「・・・はっ?」
「だって、食堂でカレバニーリのことカルボナーラって行ってたし、ホットケーキのことも知ってたよね?」
「き、ききき聞き間違いだと思うけど!?」
クロちゃんは目をあちこちに泳がせている。
全く動揺が隠せていない。
「それに、『似たものたくさんあるなー。この世界。』っていう呟きも聞こえちゃったんだよね。」
「・・・・・っ!!?」
クロちゃんは冷や汗をだらだらと垂らしながら口を金魚のようにパクパクと開閉させている。
「安心してよ。私も記憶持ちだから。」
話を聞いてたら分かることだと思うけどね。
クロちゃんは驚いたように目を見開いて私を見つめた。
「前世の国籍は日本。ぴっちぴちのJK だったよ!」
「え!?ほんと!?一緒だ!」
クロちゃんは笑顔で目を輝かせた。
ワー。コドモミターイ。
「よし!友達になろっ?」
言ったのは私ではなくクロちゃんだ。
・・・テティに負けない強引さですこと。
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