転生したらチートでした

シャクラマ学園･冒険者編

パーティー

｢あ、皆さん、言い忘れていましたが身分は隠して活動してくださいね。依頼主の方がかしこまってしまいますので。｣
｢｢｢｢｢はーい。｣｣｣｣｣
　うんうん、確かに依頼を受けた人が貴族だったら驚くもんね。
　良い心がけですな！σ(≧ω≦*)
　　
　さてさて、早速依頼を受けてみますか。
　そう思いながら依頼を見に行こうとすると、お兄様に呼び止められた。
｢せっかくだからパーティー組もうよ。良いかな？｣
｢もちろんいいよ！｣
｢呼び方も"お兄ちゃん"って呼ぶんだよ、僕もリアって呼ぶから。｣
｢分かったよ、お兄ちゃん！｣
　呼び方で貴族だとバレるかもしれないからってことだね！さすがお兄様、いや、自慢のお兄ちゃんだよ！
｢別に普段からお兄ちゃんって呼んでも良いんだよ？｣
｢え？なんで？｣
｢いいから。｣
　お兄ちゃん、笑顔が怖いよ。
　私はコクコクと頷いた。
　お兄ちゃんはそれを見ると、満足そうに微笑んだ。
｢あ、それじゃあついでに僕もパーティーに入れてほしいな。｣
　フォスが言った。
｢もちろん！歓迎するよ！｣
　お兄ちゃんも頷いてるしね！

｢それじゃあ依頼なに受ける？｣
｢最初だし採取系の依頼がいいかも。｣
　私が言うと、フォスが答えた。お兄ちゃんもそうだね、と言って同意している。
｢それだったらこの『薬草探し』とかは？｣
｢良いと思うよ。｣
｢僕も。｣
　その内容はこうだ。

『なんでもいいので薬草を十種類、それぞれ二十個ずつ採取して持ってきて下さい。』

　依頼主は医者らしいね。
　でも、なんでもいいとか適当すぎない？
　楽だから良いんだけどさ。

　私は早速依頼が書いてある紙をボードから外して受付へ持っていった。
　お姉さんは依頼の紙を受けとると、カウンターの上に置いてある水晶の上にかざした。
　そして、依頼の紙を私に返した。
　その紙を見てみると、内容がすべて変わっていた。
　
『依頼主　アレグリア･ペカライト
　職業　医者
　場所　ファーカネリア教会』

｢これはですね、依頼主の情報なんです。場所に書かれている場所に行けば良いんですよ。｣

　私達が首を傾げていると、お姉さんが指を差して教えてくれた。

｢ありがとう、お姉さん！｣
　私が笑顔でお礼を言うと、お姉さんも笑顔でどういたしまして、と返してくれた。

さてと、依頼主の所に行くとしますか！