迷宮精霊プロトタイプ

浜柔

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16話

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「カトラ、サシャ、アーシア、ちと手伝って貰えんかのう?」
 朝食を摂って直ぐ、コロンは三人に話を切り出した。
「はい、何をでしょう?」
「うむ、わしが開拓地の手助けをしておるのは知っとるじゃろう? その開拓地に家を建てようと思うのじゃ」
「え!? コロンさん! 出て行かれるん…です…か?」
「おぬしらも住むんじゃぞ?」
「なんだって!?」「え!?」「はや?」
 カトラ、サシャは驚き、アーシアはよく分かってないような反応を返した。
「理由はある。一つは迷宮の魔素不足じゃ。知っておるとは思うが、この居住区以外、迷宮の中は真っ暗になっておる。このままじゃとわしらは外に出られぬまま朽ちる事になるやも知れん」
「それなら一階に住めばいいのでは?」
「それだけならそうなのじゃがな、もう一つの理由はあのメイド娘じゃ」
「あいつが襲ってくるとでも考えてるのかい?」
「うむ。彼奴は戦でわしが魔法を使って見せたら、わしに殺意を向けて来おった。わしは彼奴が彼奴の予測を超える者を放置できない質だと睨んでおるのじゃ」
「よくわかんないけど、婆さんがそう感じるなら、それに対応しておいた方がいいだろうね」
「うむ、では早速今から行くぞ」
「えええっ?」
 コロンの性急さに驚きを隠せないサシャだった。

 開拓地に着くと、コロンは直ぐに作業を始めた。
「一階に住み着いておる連中の家も一緒に建てるからの」
 そう言うと、「どりゃーーっ」の掛け声の下、次々と土の魔法でアーチ状の屋根を持つ構造物を建てていく。
「こりゃ凄いねぇ」
 感嘆の声を上げながら、一同は目を瞠る。十棟ほど建てた所でコロンは手を止めた。
「倉庫代わりに使う分も考えるとこんなものじゃろ。それでのうサシャ、おぬしの魔法でこの建物を焼き固めてくれぬか?」
「えええっ!?」
「いきなり言っても、判らんのも仕方ないの。どれ、簡単なものを見せてやろうかの」
 そう言いつつ、コロンは土の魔法で四角い土の塊を二つ作り、片方を火の魔法で焼き始める。
「少し時間が掛かるから、コツみたいなものを先に話しておこうかの」
「はい…」
 少々不安げなサシャにコロンは若干苦笑しつつ話を進める。
「まず、できるだけ高い温度で焼くのを心がけるのがいいじゃろう。そして少々長い時間焼かねばならぬのじゃ」
「どの位の時間ですか?」
「昼から始めたら、日暮れ近くかの」
「そんなに!?」
「うむ、高温でそれなりの時間焼く必要があるのじゃ。しっかり焼けば硬く強くなるから、安心して住めるようになるのじゃよ」
「はあ…」
 サシャは今ひとつよく判らない顔をしている。
「ちと焼く時間は短いがここいらで良いかの」
 そう言うとコロンは土の塊を焼くのを止め、熱を抜いた。
「見ておれよ?」
 サシャが頷くのを確認してコロンは今し方焼いた土の塊を右手に、焼いてない土の塊を左手に持って、土の塊同士を叩き合わせた。すると、両方とも割れたが左手に持った方が割れ方が酷かった。
「こんな風に焼いた方が丈夫なのじゃ」
「なるほど」
「今のは焼く時間が短かったからこの程度じゃが、もっと長く焼けばこれこの通りじゃ。違いが分かるじゃろ?」
 そう言いながらコロンは近くに有った土の塊を拾い上げて、サシャに渡した。サシャはそれを矯めつ眇めつ見回すと、納得したように頷いた。
「いきなりだと加減が判らんじゃろうから、ちと練習してみるのじゃ」
 コロンは土の塊を幾つか作ってサシャに渡した。サシャはそれを適当な所に置いて魔力を込めていく。すると見る間に土の塊は熔けだした。
「待て待て待てーい!」
「ひゃあ!」
 サシャは悲鳴を上げて魔法を止めた。
「え? あ?」
「おぬしの場合は手加減が必要なようじゃのう」

 土を焼く練習をサシャにさせつつコロンは壁を作る。家から千歩近く離れた位置で家を取り囲むようにした巨大なものだ。壁の材料は壁の直ぐ外側の地面を抉って利用する。結果として壁の外には深く広い壕《ほり》ができ上がる。壕の壁になる部分は粘土で覆い、軽く焼いておく。念入りに固めたい所だが後から時間の許す限りやるほかないだろうとコロンは考えている。
 その作業の傍ら、コロンはカトラとは襲撃されたときの対応を話し合う。跳ね橋みたいな大がかりな物を作る余裕は無いため、壁の中への門からの侵入はどうしても許してしまうことになる。侵入に気付き次第コロンが門を塞ぐ事になるが、侵入された人数が多ければ壁の内側にもう一つ壁を構築するなどの対応が必要になる。
「あのメイドが来てしもうたら、モグラみたいに地面の下を逃げるしかあるまいの」
 カトラからすれば考えすぎにしか見えなかったが、見た目ほど手が掛かっている訳でもないので、コロンの好きにさせるのが一番だと考えた。だが一つだけ、間違って壕に落ちてしまわないように壕の外側に低い壁を追加して貰った。

 壁と壕は程なく作り終わった。
「アーシアには川からこの壕と溜め池に水を運んで入れて貰いたいのじゃ。川まで行くのであればカトラが送り迎えして貰えぬか?」
「あたしは構わないよ」
「んー、じゃあ川まで行ってみるね」
「じゃ、あたしが負ぶっていってやるよ」
「本当? やったーっ!」
 カトラはアーシアを背負うと走り出した。
「きゃー、はっやーいっ!」
 アーシアが走るよりも遙かに速さに、アーシアは大はしゃぎだ。カトラは「たまにはこうして外に連れてってやるかねぇ」内心考えるのだった。
 川まではそれほど時間は掛からなかった。ハジリより上流で十分離れた場所を選んだため距離は洞窟からハジリまでの倍ほども有ったが、カトラの健脚により洞窟からハジリまで歩く半分の時間よりも短い。
 カトラの背中から降りたアーシアは、暫く水を持ち上げてグルグル回したり、大きな水の玉を作ったりした後、何かを決めたように「戻ろう」とカトラに言った。カトラはそれに軽く応え、アーシアをまた背負うと開拓地へと走り始める。その後ろには川から伸びた水の帯が宙を舞って付いてきていた。
 開拓地に着くと、それまで水の帯が付いてきている事を知らなかったカトラが目を丸くする横で、アーシアは鼻歌混じりに水の帯を壕へと導いた。最初はちょろちょろだった水量は、暫くすると腕を広げたよりも太い幅の水の帯となる。そしてそれは、水が流れ切らずに壕から溢れそうになったためにコロンが慌てて加減するように言うまで太くなっていった。
 その結果、昼食前には濠と溜め池が水で満たされた。

 濠に水が溜まった頃にはサシャの練習も終わっていた。何故かコロンが作って渡した土の塊だけでなく沢山の器がある。コロン達が家の方へと戻ってきたのに気付くと、サシャが器を持ち上げて弾んだ声を上げる。
「コロンさん! これ見てください! 自信作です!」
 見れば、光沢の有るものや、透き通ったものも有る。完全に目的が脇道に逸れてしまっている事に苦笑しつつも、コロンは売り物になりそうだと思った。今まで現金は侵入者が残したものや革を売る事で得ていたが、それらに頼れなくなる今後は、生活費を得る当てができるのは大きい。
「のう、サシャ。おぬしさえ良ければそれらをもっと作って売ってみんか? 特にその光沢のやるのや透き通ったのやらは、使いやすい大きさのものを作れば高く売れると思うんじゃが」
「え? これをですか?」
「うむ」
 サシャは困惑しつつも考える。今まで生活の糧はザムトやカトラを始めとする他の人たちに頼りっきりだったのだ。だが、収入が得られるなら皆に恩返しもできるのだ。
「や、やりますっ!」
 力を込めて返事をして早速作業を始めようとするサシャだったが、コロンに止められた。
「その前にまずは家を完成させるのじゃ」
「そうでした…」
 器を焼くのに夢中になっていてすっかり家のことを忘れていたサシャは、ばつが悪そうに笑うのだった。

 昼食後にサシャはまず一軒目を焼き始めた。温度を上げながら水の魔法を併用して土から水気を抜いていく。練習中にそうした方が上手く焼けるのに気付いたのだ。そうして十分に温度が上がると直ぐに次の棟へと取り掛かる。最後は十軒全てを一度に焼いていく。更には家は高温に晒されているのが見て取れるのに、近くに立っていてもその熱を感じない。これにはコロンも微妙な表情をした。
「なんとも非常識なものじゃのう」
「サシャも婆さんには言われたくないんじゃないか?」
 アーシアを背負い走って川まで往復しても息一つ切らさないカトラがそう冷静につっこんだ。自分のことは棚に上げるのが彼女らのお約束である。
 夕刻前には焼き上がり、熱を抜いていく。熱が抜けた後、家の具合を見てひびが入っている所には粘土を詰めて焼き固める。そして日々の入り方から住むには不安な三棟は倉庫とし、残りの七棟を住居とした。

 その翌日は、開拓地の発起人でもある寡黙な男らも交えての家の割り振りと扉などの木工だ。
 森でカトラが真っ直ぐな木を選んで剣を一閃すると一抱えほどある木が倒れる。それをアーシアが水の魔法で乾燥させ、カトラが再度剣を振るって木材にする。その様子を見た寡黙な男はただただ目を丸くして呆然と立ち尽くすだけだった。
「ぼけっとしてないで木材を運びなよ」
 カトラの声に促されるまま木材を運んでしまえば、寡黙な男の出番である。鋸やノミなどを駆使して見る見る扉や窓を作っていく。寝台などは後日となるが、外見上はそれで家の体裁が整う。
 家具を作るまでは寝台やテーブルは木材を並べて使うことにして、翌日にはもう引っ越しである。

 カトラがザムトに引っ越すことを告げると、ザムトは「そうだな」と呟いて瞑目した。その反応の薄さにカトラが眉尻を下げて立ち去ろうとした所でザムトが声を掛けた。
「持って行けるものが有れば持っていくと良い」
 それを聞いたカトラは僅かに口角を上げて「ああ、そうさせて貰う」と言ってその場を辞去した。

 引っ越しの荷物はそれなりに多い。迷宮に来た一年ほど前には何も持っていなかったのに随分な変わり様だと、サシャは思った。
 大変なことも有った。特に生の食品の殆どが置いておくだけで一日で消えてしまうのには困った。その日の内に肉は干し肉にするなどの加工が必要な上に、雨続きで狩りなどができないときはその干し肉だけが食料なのだ。何日も干し肉が続くと見るのも嫌になってしまった。「罰当たりよね」とサシャは自嘲する。肉は全て黒狼やカトラが狩ってきたものだった。
 ザムトが鞣した革を売って収入を得るようになってからは食べ物も含めて生活が随分と改善された。水が自由に使えるようになった後は苦労を感じることも無くなった。それらは全てザムトに与えられたものだ。サシャはザムトに感謝してもしきれない。しかし、恩を全く返すこともできないまま迷宮を出る事になった。迷宮に居ても恩を返せる当てなど無いのだが、どうしても心苦しく感じてしまう。
 いつしか立ち尽くしていたサシャはカトラに促されて迷宮を後にした。

 翌日には迷宮は全ての灯りが消え、暗闇となった。
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