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第九〇話 万年筆とコピー機
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今日も今日とて累造は魔法陣の開発をしている。今の課題は魔法陣の縮小だ。妹のりいなと連絡出来るようになったものの、一回起動するだけで気を失い掛ける魔法陣をそうそう起動できるものではない。勢い喫緊の課題になってしまったのである。それに、実現すればもっと複雑な魔法陣を作成可能にもなる。尤も、今のところ特に予定は無い。
魔法陣を小さくするには細い線が書ける筆記用具を調達すれば良いとは判っている。現状でもつけペンを使えばそれなりに細い線を書ける。だが、多少の滲み程度ならともかく、魔法陣を描く途中で掠れたり、ポトンとインクを落としたりするのを避けるのは殆ど不可能に近い。何故なら、どうしても細い線を必要とするのは大規模な魔法陣だからであり、インクのつけ直しの回数は計り知れない。描くのに時間も掛かるため、インクにばかり気を回し続けてもいられないのだ。
インクが垂れない新しい筆記用具を作るとしても、ボールペンやシャープペンは精密な加工技術が必要で、インクや芯の開発も必要となって難易度が高い。
可能性が有るのは万年筆だが、インクが滴り落ちたり漏れたりしてしまわないようにするのが難しい。木製のペン軸にインクを直接入れる構造だと、ペン軸にインクが染みてしまう問題も有る。
それでも万年筆が唯一の可能性だ。開発をペン職人に依頼することにした。
しかし、レザンタ在住の三人のペン職人に開発を打診した結果は芳しくない。一人には断られた。一人は請け負っていながら累造が支払った開発費で呑んだくれていた。それに気付いたのはたまたまだったが、即座に契約を解除したのは言うまでもない。残る一人は進捗を尋ねても「まだ出来ていない」と答えるだけで状況が何も判らない。尤も、依頼をしてまだ二ヶ月足らずであり、開発中でも何の不思議も無い。累造としては待つ選択肢のみである。
翻って、累造自身は縮小コピーの実現を目指している。太い線しか描けないのなら縮小すれば良いじゃないかと言う訳である。
問題はどうやって線を引くか。
熱転写式プリンタ的なものだと線が殆ど細くならず、そもそも感熱紙の調達が不可能に近い。似たようなものだからと焙り出しのように果汁を紙に塗ったのでは紙が皺皺だ。炭素を召喚して線を引くのも考えられるが、炭素をどうやって定着させるかが問題になる。ひとまずの結論は、インクジェット式プリンタのようにインクを吹き掛けるのが最適だろうと言うものになった。
「問い合わせが減らない」
昼食の時間、ルゼが疲れたように呟いた。
「直に減りますよ」
気休めを累造は言ったが、累造自身が出任せだと判っているので説得力は無い。
魔動三輪の価格を周知したことで一般労働者らしい客からの問い合わせは殆ど無くなっている。その一方で、そこそこの資産を持つ客からの問い合わせは増えた。全体として以前より件数は減ってはいるが、手間で言えばむしろ増えているかも知れない。
その原因は一億ツウカと言う資産家にとっては頑張れば手に届きそうな価格にある。馬を飼うのと比べた場合の損得の判断が難しい。問い合わせをする客はその辺りを熱心に質問するのである。そんな客達も、何故そんなに安いのかの説明を聞くと、途端に購入を尻込みしてしまう。そうやって購入を諦める客のことを考え合わせれば、累造の言葉も強ち嘘でない。
魔動三輪は画期的な商品である。本来であればぼったくりとも取れる五億ツウカ或いは一〇億ツウカと言った価格を付けるものだろう。だが、虹の橋雑貨店としては容認できないものを排除するために、あえて安い価格にした。容認できないものとは、賠償の一切合切だ。零細の虹の橋雑貨店では、万が一にでも賠償義務が発生すると耐えられない。そのため、瑕疵によるものも含め、事故などで如何なる損害が発生しようとも全て利用者の責任とし、製造者の累造やデイ、販売者の虹の橋雑貨店に責任を求めないように誓約書を求めるのである。
その誓約書に書いている損害の例には、乗員又は事故に巻き込んだ他者の死亡も含む。馬車であっても同様の死亡事故はあり得るのだが、日頃は誰も意識をしない。そのため、誓約書の文面で明記されると特別危険なように感じるのだ。結果、購入意欲が霧散してしまう。
そう言ったことから、幸か不幸か受注したのはゴッツイ商会からの発注のみである。
午後にはコピー機に使う板の加工を依頼しに木工所へと向かう。てくてくと歩きながら、累造は理由が判っていながらも「どうしてこうなった」と考えずにいられない。
元はと言えば、魔動三輪は累造自身の足として開発を依頼した。最初に依頼した時点ではセウスペルも健在だったためである。
その後、目的が変わって馬の代わりに荷車を引くためのものとなった。それでも週に三日に一度程度の頻度と思われたため、それ以外の日には累造の足にするつもりだった。
しかし、実際に乗っているのはショウである。仕入れを頻繁にする必要に迫られたためにショウが毎日のように乗り、累造が乗る暇がない。
魔動機付きの荷車が完成した今でもそれは変わらない。荷車では小回りが利かず、使い辛いために魔動三輪を愛用している。
虹の橋雑貨店の売り上げが以前に比べて倍加している状況で以前のままの仕入の仕方をすれば、在庫の量が一時的にでも倍になることが有り得る。そうなると倉庫に入りきれなくなってしまう。そんな事態に陥らないようにするには、こまめに仕入れなければならない。以前は同じ日に纏めて仕入れていた商品の一部を仕入をしていなかった日に振り分けた。或いは月に一回だった仕入を月に二回に分けた。そうすると荷物を大量に積めるよりも手早く動かせる方が便利だったのである。
もう今更「魔動三輪は俺のものだ」とも言えない状況だ。デイに新しい魔動三輪を作って貰うことも考えたが、遅きに失した。頼むタイミングとしては荷車への魔動機取り付けが完了した時点だったのだが、殆ど外出していない時期だったために失念してしまった。
それ故にてくてくと歩くのである。
◆
コピー機の試作品の完成には五日掛かった。正確な大きさで加工された板が必要となるために木工所に特注した都合もある。加工された板に魔法陣を描き込む際、図形がはみ出してしまって何度も描き直したのもある。インクを壺から紙へと転送する部分では座標を間違えると危険なため、極めて慎重に作業したのもある。そんなこんなが積み重なって、構想が固まっている割りには時間が掛かってしまったたのだった。
試作品は、原稿の台になる板と原稿を押さえる役目を兼用する魔法陣の板の組み、同様に白紙を挟む板の組み、原稿の板の組みに付属する形でスイッチの一つを兼ねたインク壺、それとスイッチで出来ている。インク壺がスイッチを兼ねているのは安全のためである。
出来上がった試作品は北の草原で実験した。危険を減らすために原稿と白紙をかなり離れた位置に設置したが、そのことについては杞憂だった。インクの転送に関しては設計通りに行われたのだ。
だが、実験は失敗だった。
白紙だった紙が虫に食われたようにボロボロになってしまった。虫食い穴は黒く縁取られ、挟んでいた板も黒い染みが付いている。紙をしげしげと見詰めた結果、どうしてそうなったのかが概ね判った。
インクが転送された部分の紙が消失している。単純に転送してしまうと、転送した物体と重なる転送先の物体が魔法力に還元されてしまうのである。
何故試作する前に気付かなかったのかと頭を抱えつつ、実験を切り上げて帰宅した。
三日後に完成した試作第二弾では、インクを紙に吹き付ける形にした。
実験はまた失敗だ。
紙の所々が真っ白なままで、紙を押さえていた板に黒いインクの染みが出来ていた。板の表面を撫でると、僅かに反っているのを感じる。その反りを考慮せずにベタッと板で挟み込んだのが敗因である。
木の板の性質上、湿気ても乾燥しても反りが出るので、完全な平面は望めない。少し離れた位置からインクを吹き付けなければならないと結論付けた。
その四日後に完成した試作第三弾では、紙の端だけを押さえる構造にし、三ミリメートル程の距離からインクを吹き付けるようにした。
そしてまた実験は失敗した。
インクが跳ねたり滲んだり、逆にインクが付いていない所も有る。紙に掛からなかったインクは台の板に染みを作っている。紙が浮いてしまったらしい。
思わず顔が引き攣った。
更に一〇日後に完成した試作第四弾では、白紙を置く台に沢山の小さな穴を空け、そこから空気を吸い出すようにした。吸引力によって紙を固定するのである。
実験は半分成功である。図形の転写は出来ているのだが、インクの跳ねと滲みがまだ解消できていない。
それから更に一〇日が過ぎてもコピー機は完成しない。
滲まないようにとインクの転送量を減らせば細い線が掠れ、掠れないようにとインクを増やせば太い線が滲むのである。
実験をする度、漏れるのは乾いた笑いである。
そんな中、一つの知らせが届いた。万年筆の試作品が出来たのだと言う。
試作品なためか見た目は無骨だ。ペン先を紙に当てたままにするとインクが滲んでいくが、これはこう言うものであるため、書くときに注意するより無いだろう。試し書きをすると、望んでいた細い線が引ける。性能としては申し分ない出来だ。この万年筆が有れば魔法陣を小さくすることも叶う筈である。
だが、累造は暫し放心した。コピー機に費やした努力は何だったのだろうかと。
そしてこの夜ばかりは不貞寝した。
魔法陣を小さくするには細い線が書ける筆記用具を調達すれば良いとは判っている。現状でもつけペンを使えばそれなりに細い線を書ける。だが、多少の滲み程度ならともかく、魔法陣を描く途中で掠れたり、ポトンとインクを落としたりするのを避けるのは殆ど不可能に近い。何故なら、どうしても細い線を必要とするのは大規模な魔法陣だからであり、インクのつけ直しの回数は計り知れない。描くのに時間も掛かるため、インクにばかり気を回し続けてもいられないのだ。
インクが垂れない新しい筆記用具を作るとしても、ボールペンやシャープペンは精密な加工技術が必要で、インクや芯の開発も必要となって難易度が高い。
可能性が有るのは万年筆だが、インクが滴り落ちたり漏れたりしてしまわないようにするのが難しい。木製のペン軸にインクを直接入れる構造だと、ペン軸にインクが染みてしまう問題も有る。
それでも万年筆が唯一の可能性だ。開発をペン職人に依頼することにした。
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翻って、累造自身は縮小コピーの実現を目指している。太い線しか描けないのなら縮小すれば良いじゃないかと言う訳である。
問題はどうやって線を引くか。
熱転写式プリンタ的なものだと線が殆ど細くならず、そもそも感熱紙の調達が不可能に近い。似たようなものだからと焙り出しのように果汁を紙に塗ったのでは紙が皺皺だ。炭素を召喚して線を引くのも考えられるが、炭素をどうやって定着させるかが問題になる。ひとまずの結論は、インクジェット式プリンタのようにインクを吹き掛けるのが最適だろうと言うものになった。
「問い合わせが減らない」
昼食の時間、ルゼが疲れたように呟いた。
「直に減りますよ」
気休めを累造は言ったが、累造自身が出任せだと判っているので説得力は無い。
魔動三輪の価格を周知したことで一般労働者らしい客からの問い合わせは殆ど無くなっている。その一方で、そこそこの資産を持つ客からの問い合わせは増えた。全体として以前より件数は減ってはいるが、手間で言えばむしろ増えているかも知れない。
その原因は一億ツウカと言う資産家にとっては頑張れば手に届きそうな価格にある。馬を飼うのと比べた場合の損得の判断が難しい。問い合わせをする客はその辺りを熱心に質問するのである。そんな客達も、何故そんなに安いのかの説明を聞くと、途端に購入を尻込みしてしまう。そうやって購入を諦める客のことを考え合わせれば、累造の言葉も強ち嘘でない。
魔動三輪は画期的な商品である。本来であればぼったくりとも取れる五億ツウカ或いは一〇億ツウカと言った価格を付けるものだろう。だが、虹の橋雑貨店としては容認できないものを排除するために、あえて安い価格にした。容認できないものとは、賠償の一切合切だ。零細の虹の橋雑貨店では、万が一にでも賠償義務が発生すると耐えられない。そのため、瑕疵によるものも含め、事故などで如何なる損害が発生しようとも全て利用者の責任とし、製造者の累造やデイ、販売者の虹の橋雑貨店に責任を求めないように誓約書を求めるのである。
その誓約書に書いている損害の例には、乗員又は事故に巻き込んだ他者の死亡も含む。馬車であっても同様の死亡事故はあり得るのだが、日頃は誰も意識をしない。そのため、誓約書の文面で明記されると特別危険なように感じるのだ。結果、購入意欲が霧散してしまう。
そう言ったことから、幸か不幸か受注したのはゴッツイ商会からの発注のみである。
午後にはコピー機に使う板の加工を依頼しに木工所へと向かう。てくてくと歩きながら、累造は理由が判っていながらも「どうしてこうなった」と考えずにいられない。
元はと言えば、魔動三輪は累造自身の足として開発を依頼した。最初に依頼した時点ではセウスペルも健在だったためである。
その後、目的が変わって馬の代わりに荷車を引くためのものとなった。それでも週に三日に一度程度の頻度と思われたため、それ以外の日には累造の足にするつもりだった。
しかし、実際に乗っているのはショウである。仕入れを頻繁にする必要に迫られたためにショウが毎日のように乗り、累造が乗る暇がない。
魔動機付きの荷車が完成した今でもそれは変わらない。荷車では小回りが利かず、使い辛いために魔動三輪を愛用している。
虹の橋雑貨店の売り上げが以前に比べて倍加している状況で以前のままの仕入の仕方をすれば、在庫の量が一時的にでも倍になることが有り得る。そうなると倉庫に入りきれなくなってしまう。そんな事態に陥らないようにするには、こまめに仕入れなければならない。以前は同じ日に纏めて仕入れていた商品の一部を仕入をしていなかった日に振り分けた。或いは月に一回だった仕入を月に二回に分けた。そうすると荷物を大量に積めるよりも手早く動かせる方が便利だったのである。
もう今更「魔動三輪は俺のものだ」とも言えない状況だ。デイに新しい魔動三輪を作って貰うことも考えたが、遅きに失した。頼むタイミングとしては荷車への魔動機取り付けが完了した時点だったのだが、殆ど外出していない時期だったために失念してしまった。
それ故にてくてくと歩くのである。
◆
コピー機の試作品の完成には五日掛かった。正確な大きさで加工された板が必要となるために木工所に特注した都合もある。加工された板に魔法陣を描き込む際、図形がはみ出してしまって何度も描き直したのもある。インクを壺から紙へと転送する部分では座標を間違えると危険なため、極めて慎重に作業したのもある。そんなこんなが積み重なって、構想が固まっている割りには時間が掛かってしまったたのだった。
試作品は、原稿の台になる板と原稿を押さえる役目を兼用する魔法陣の板の組み、同様に白紙を挟む板の組み、原稿の板の組みに付属する形でスイッチの一つを兼ねたインク壺、それとスイッチで出来ている。インク壺がスイッチを兼ねているのは安全のためである。
出来上がった試作品は北の草原で実験した。危険を減らすために原稿と白紙をかなり離れた位置に設置したが、そのことについては杞憂だった。インクの転送に関しては設計通りに行われたのだ。
だが、実験は失敗だった。
白紙だった紙が虫に食われたようにボロボロになってしまった。虫食い穴は黒く縁取られ、挟んでいた板も黒い染みが付いている。紙をしげしげと見詰めた結果、どうしてそうなったのかが概ね判った。
インクが転送された部分の紙が消失している。単純に転送してしまうと、転送した物体と重なる転送先の物体が魔法力に還元されてしまうのである。
何故試作する前に気付かなかったのかと頭を抱えつつ、実験を切り上げて帰宅した。
三日後に完成した試作第二弾では、インクを紙に吹き付ける形にした。
実験はまた失敗だ。
紙の所々が真っ白なままで、紙を押さえていた板に黒いインクの染みが出来ていた。板の表面を撫でると、僅かに反っているのを感じる。その反りを考慮せずにベタッと板で挟み込んだのが敗因である。
木の板の性質上、湿気ても乾燥しても反りが出るので、完全な平面は望めない。少し離れた位置からインクを吹き付けなければならないと結論付けた。
その四日後に完成した試作第三弾では、紙の端だけを押さえる構造にし、三ミリメートル程の距離からインクを吹き付けるようにした。
そしてまた実験は失敗した。
インクが跳ねたり滲んだり、逆にインクが付いていない所も有る。紙に掛からなかったインクは台の板に染みを作っている。紙が浮いてしまったらしい。
思わず顔が引き攣った。
更に一〇日後に完成した試作第四弾では、白紙を置く台に沢山の小さな穴を空け、そこから空気を吸い出すようにした。吸引力によって紙を固定するのである。
実験は半分成功である。図形の転写は出来ているのだが、インクの跳ねと滲みがまだ解消できていない。
それから更に一〇日が過ぎてもコピー機は完成しない。
滲まないようにとインクの転送量を減らせば細い線が掠れ、掠れないようにとインクを増やせば太い線が滲むのである。
実験をする度、漏れるのは乾いた笑いである。
そんな中、一つの知らせが届いた。万年筆の試作品が出来たのだと言う。
試作品なためか見た目は無骨だ。ペン先を紙に当てたままにするとインクが滲んでいくが、これはこう言うものであるため、書くときに注意するより無いだろう。試し書きをすると、望んでいた細い線が引ける。性能としては申し分ない出来だ。この万年筆が有れば魔法陣を小さくすることも叶う筈である。
だが、累造は暫し放心した。コピー機に費やした努力は何だったのだろうかと。
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