83 / 102
第七九話 一番風呂
しおりを挟む
「おっちゃん、そろそろお昼にしなよ」
「おー、もうそんな時間か」
テンダーが携わっているのは風呂桶の組み立てである。風呂桶は大きく重い為に全てを作り上げてから運び込むのが難しく、木工所で加工した部品を風呂場で組み立てる手筈にしたのだ。
風呂場そのものの工事は既に終わり、テンダーの手による風呂桶と累造の手による魔法陣の設置を残すのみとなっている。
「これは差し入れだよ」
「魚とは、また珍しいものを」
テンダーは目の前の開いて焼かれている魚を見て感心したように呟いた。しかし大した驚きは無い。今の累造やルゼの収入からすれば魚を手に入れるのは難しい話でもないためだ。
レザンタの近くには川が有って川魚も捕られているが、それ程大きい川ではないために今のレザンタの住人全員の口に入るほどの漁獲量は無い。そのため少々割高で、魚が端から食卓に上がらない家庭も多い。テンダー家もそんな家庭の一つである。
町がまだ小さい三〇年も前であれば事情は異なる。その頃は川魚が主なタンパク源でテンダーもよく食した。しかし、町が大きくなるにつれて豚肉や鶏肉に取って代わられたのだった。
「聞いて驚け。それは海魚だ」
「何だと!?」
ルゼがどや顔で言った台詞に今度こそテンダーは驚いた。レザンタは海からは遙かに離れている。殆どの住民が海を話だけしか聞くことが無いままに一生を過ごすような土地柄だ。海魚などカチカチに乾涸らびた干物を目にするのが精々である。身がほっこりとした焼き上がりをしている魚などあり得ない。
「そんなものをどうやって!? いつの間に!?」
そう尋ねながら自分で答えを導き出した。
「小僧か!」
「そうさ。それは鯵って言う魚を開いて干物にしたもので、ニナーレの故郷の食べ物なんだよ」
「小僧は何でも有りだな」
嘆息しながら頭を掻いた。しかしルゼは首を横に振る。
「何でも有りなら、おっちゃんは今頃暇を持て余しているよ」
「違いねぇ」
累造の魔法が不可能を可能にするものだったとしても、けして万能ではない。ゴッツイ商会で売られている商品もテンダーの手を経なければ生まれなかったものだ。累造だけでは商品化はできなかったことだろう。
尤も、それができたのには数ヶ月前のテンダーにそれだけの時間的余裕が有ったからでもある。
レザンタの町が大きくなるに連れて職人の専業化も進んだ。需要が増え、他の町との流通も増える中では質の良い製品を素早く製造する必要に迫られる。桶や木製食器のように数が出る製品についてはそれが顕著だ。テンダーの木工所でも幾つかの製品には専門の職人を張り付けている。その職人達は専門にしている製品だけならば今やテンダーよりも良い製品を作る。そうして専門化していった結果、テンダーがその他の雑多な製造をするような状態となった。
そうして、何でも屋的な古いタイプの職人であるテンダーは徐々に活躍の場を失いつつあったのだが、そこに累造が現れた。
累造が発端の新しい道具はテンダーの職人魂を刺激するものであり、尚かつそれを実現することは養い子同然のルゼを手助けすることにも繋がる。ルゼからの頼まれ事はルゼの父が他界してルゼが店を引き継ぐ時以来だ。張り切らない訳がない。
その作業では何でも屋的な技能が大いに役立ち、そうでなければ対応できないような物でもあって腕が鳴った。調子に乗って碌に料金を取らずに累造からの依頼を受けていたために細君からお小言を貰った時も有るが、今となってはご愛敬。
そして仕事は上手く行き、木工所の仕事も利益も格段に増え、虹の橋雑貨店も経営危機から脱し、ルゼにも昔の屈託のない笑顔が戻った。何よりの結果である。
尤も、ルゼについては累造の存在が大きかったのが判るために若干の悔しさは有る。累造と関係なくもっと前から頼りにして欲しかったのだ。それでも喜びの方が遙かに勝るのは事実であった。
「親方、折角の差し入れが冷めちゃいますよ」
「お、おう。悪い。直ぐに昼飯にしよう」
ついつい物思いに耽ってしまったテンダーの様子に痺れを切らしたのは同行していたテンダーの弟子達二人だった。テンダーの同意を得ると、そそくさと昼食の準備を整えて鯵の開きにかぶりつく。
「美味い!」
「美味しいです!」
「ほんとにうめぇな」
「そいつは良かった」
テンダー達の顔が綻んでいるのを見てルゼの顔も綻んでしまう。
「それと、雪がちらついているから、遅くならないようにしなよ」
「雪? そう言や、朝は冷えてたな。ここは暖かいんですっかり忘れてたぜ」
「あたしもここに来る途中で外を覗いて初めて気付いたよ」
ルゼも苦笑いである。雑貨店は累造の作った暖房の魔法陣でぽかぽかと暖かい。そのために外が少々冷え込んでいても気付かないのだ。接客をしていても客足が鈍い程度にしか思わなかった。
「俺っちの工場にも暖房が欲しくなっちまうな」
「おっちゃんの工場用くらい、累造に頼めば直ぐに作ってくれるんじゃないか?」
「そうしたいのはやまやまだがよ、返せるものが無いから借りを作っちまう」
「おっちゃんは最近儲けてるんじゃなかったか?」
「ああ。だけどよ、小僧はもっと儲けてるだろ? 対価が金じゃ小僧の助けにはならねぇから、俺が納得できねぇ」
「変な事を気にするんだな。そんな意味じゃ、累造の方こそおっちゃんに借りが有るように思ってるみたいだぞ?」
「何故だ?」
「おっちゃんが忙しい中に仕事を割り込ませたのを気にしているようだね」
「何だそれは? 俺っちも商売なんだから、金で多少の融通を利かせるのは当然だ。金を積まれても無理なら断るんだしよ」
割り込み仕事をこなすには職人に余分に働いて貰わないといけない。その時、職人には給金を割り増しで支払うことになる。そうでなければ不満が溜まるためだ。材料も急に仕入れようとすると割高のものを買わないといけない場合もある。そうした意味から、割り込み仕事には割り増し料金が必要になるのだ。
テンダーが累造に依頼された割り込み仕事は石臼を回す魔動機と今回の風呂桶である。どちらも頑張れば出来ることであり、十分な料金も得ている。テンダーからすれば普通に商売をした範疇だった。それどころか、職人魂をくすぐる仕事だったために感謝すら覚える程である。
一方の累造としては魔動機の件について札束でテンダーの頬をひっぱたいたような後ろめたさが有ったのだ。焦燥に駆られていたとは言え傲慢な態度だったと反省している。
「何だよ。おっちゃんも累造も似たもの同士じゃないか」
ルゼはやれやれと首を横に振るのだった。
翌日の昼前には風呂桶の組み立てと設置が完了し、湯を張ってみるだけとなった。
「じゃあ、入れてみます」
累造が温水の魔法陣でお湯を入れていく。水の魔法陣と比べると勢いは弱い。
「何だかのんびりしたもんだな」
テンダーが少しじれったそうに呟いた。
「この魔法陣から直接お湯を浴びることも想定していますので、量を絞ってます」
出る量を絞っていても実際に出ている湯量はそれなりに多い。しかし、その湯を入れている風呂桶は三人が余裕で入れる程に大きく、入る湯量も多い。その大きさ故にのんびり溜まっているように見えているのである。
程なくして湯を張り終わると、テンダーとその弟子達が水漏れがないかを確認して回る。累造からすれば目に見えて減らないのであればそれで良かった。湯を足せば済むからである。しかし、職人のテンダーとしては気になる点だ。
「大丈夫だな。これで仕事は完了だ」
確認をし終えたテンダーは満足げに宣言した。
「そんじゃ、最初におっちゃんと累造で使いな」
「は?」
「はい?」
テンダーと累造はルゼの突然の申し出に面食らった。
「おっちゃんと累造は少し話し合う必要がありそうだからね。ここなら邪魔も入らないだろ」
昨日の話の件だと察したテンダーは、してやられたとばかりに苦虫を噛み潰したような顔になった。どうしてそうなるのか判っていない累造はキョトンとするばかりである。
「それじゃ、お言葉に甘えるとしようか。なあ、小僧?」
「ええっ!?」
「何だ? 嫌なのか?」
「いえ、そう言う訳では……」
若干目が泳いでしまう累造であったが、ここでは頷く選択肢しかなかった。
累造が入浴手順を簡単に説明をした後、いよいよ入浴だ。身体を洗ってから湯船に浸かる。二人はどちらからともなく「ほーっ」と息を吐いた。
暫くすると、気が緩んだのか累造が気にしていたことをぽつぽつと語り出した。
テンダーは黙って聞き、累造が語り終えた後、ルゼに話したのと同じことを累造にも話した。
累造の目が驚きで見開かれる。
「まあ、お互い様ってやつだ」
テンダーの呟きが風呂場に木霊した。
「おー、もうそんな時間か」
テンダーが携わっているのは風呂桶の組み立てである。風呂桶は大きく重い為に全てを作り上げてから運び込むのが難しく、木工所で加工した部品を風呂場で組み立てる手筈にしたのだ。
風呂場そのものの工事は既に終わり、テンダーの手による風呂桶と累造の手による魔法陣の設置を残すのみとなっている。
「これは差し入れだよ」
「魚とは、また珍しいものを」
テンダーは目の前の開いて焼かれている魚を見て感心したように呟いた。しかし大した驚きは無い。今の累造やルゼの収入からすれば魚を手に入れるのは難しい話でもないためだ。
レザンタの近くには川が有って川魚も捕られているが、それ程大きい川ではないために今のレザンタの住人全員の口に入るほどの漁獲量は無い。そのため少々割高で、魚が端から食卓に上がらない家庭も多い。テンダー家もそんな家庭の一つである。
町がまだ小さい三〇年も前であれば事情は異なる。その頃は川魚が主なタンパク源でテンダーもよく食した。しかし、町が大きくなるにつれて豚肉や鶏肉に取って代わられたのだった。
「聞いて驚け。それは海魚だ」
「何だと!?」
ルゼがどや顔で言った台詞に今度こそテンダーは驚いた。レザンタは海からは遙かに離れている。殆どの住民が海を話だけしか聞くことが無いままに一生を過ごすような土地柄だ。海魚などカチカチに乾涸らびた干物を目にするのが精々である。身がほっこりとした焼き上がりをしている魚などあり得ない。
「そんなものをどうやって!? いつの間に!?」
そう尋ねながら自分で答えを導き出した。
「小僧か!」
「そうさ。それは鯵って言う魚を開いて干物にしたもので、ニナーレの故郷の食べ物なんだよ」
「小僧は何でも有りだな」
嘆息しながら頭を掻いた。しかしルゼは首を横に振る。
「何でも有りなら、おっちゃんは今頃暇を持て余しているよ」
「違いねぇ」
累造の魔法が不可能を可能にするものだったとしても、けして万能ではない。ゴッツイ商会で売られている商品もテンダーの手を経なければ生まれなかったものだ。累造だけでは商品化はできなかったことだろう。
尤も、それができたのには数ヶ月前のテンダーにそれだけの時間的余裕が有ったからでもある。
レザンタの町が大きくなるに連れて職人の専業化も進んだ。需要が増え、他の町との流通も増える中では質の良い製品を素早く製造する必要に迫られる。桶や木製食器のように数が出る製品についてはそれが顕著だ。テンダーの木工所でも幾つかの製品には専門の職人を張り付けている。その職人達は専門にしている製品だけならば今やテンダーよりも良い製品を作る。そうして専門化していった結果、テンダーがその他の雑多な製造をするような状態となった。
そうして、何でも屋的な古いタイプの職人であるテンダーは徐々に活躍の場を失いつつあったのだが、そこに累造が現れた。
累造が発端の新しい道具はテンダーの職人魂を刺激するものであり、尚かつそれを実現することは養い子同然のルゼを手助けすることにも繋がる。ルゼからの頼まれ事はルゼの父が他界してルゼが店を引き継ぐ時以来だ。張り切らない訳がない。
その作業では何でも屋的な技能が大いに役立ち、そうでなければ対応できないような物でもあって腕が鳴った。調子に乗って碌に料金を取らずに累造からの依頼を受けていたために細君からお小言を貰った時も有るが、今となってはご愛敬。
そして仕事は上手く行き、木工所の仕事も利益も格段に増え、虹の橋雑貨店も経営危機から脱し、ルゼにも昔の屈託のない笑顔が戻った。何よりの結果である。
尤も、ルゼについては累造の存在が大きかったのが判るために若干の悔しさは有る。累造と関係なくもっと前から頼りにして欲しかったのだ。それでも喜びの方が遙かに勝るのは事実であった。
「親方、折角の差し入れが冷めちゃいますよ」
「お、おう。悪い。直ぐに昼飯にしよう」
ついつい物思いに耽ってしまったテンダーの様子に痺れを切らしたのは同行していたテンダーの弟子達二人だった。テンダーの同意を得ると、そそくさと昼食の準備を整えて鯵の開きにかぶりつく。
「美味い!」
「美味しいです!」
「ほんとにうめぇな」
「そいつは良かった」
テンダー達の顔が綻んでいるのを見てルゼの顔も綻んでしまう。
「それと、雪がちらついているから、遅くならないようにしなよ」
「雪? そう言や、朝は冷えてたな。ここは暖かいんですっかり忘れてたぜ」
「あたしもここに来る途中で外を覗いて初めて気付いたよ」
ルゼも苦笑いである。雑貨店は累造の作った暖房の魔法陣でぽかぽかと暖かい。そのために外が少々冷え込んでいても気付かないのだ。接客をしていても客足が鈍い程度にしか思わなかった。
「俺っちの工場にも暖房が欲しくなっちまうな」
「おっちゃんの工場用くらい、累造に頼めば直ぐに作ってくれるんじゃないか?」
「そうしたいのはやまやまだがよ、返せるものが無いから借りを作っちまう」
「おっちゃんは最近儲けてるんじゃなかったか?」
「ああ。だけどよ、小僧はもっと儲けてるだろ? 対価が金じゃ小僧の助けにはならねぇから、俺が納得できねぇ」
「変な事を気にするんだな。そんな意味じゃ、累造の方こそおっちゃんに借りが有るように思ってるみたいだぞ?」
「何故だ?」
「おっちゃんが忙しい中に仕事を割り込ませたのを気にしているようだね」
「何だそれは? 俺っちも商売なんだから、金で多少の融通を利かせるのは当然だ。金を積まれても無理なら断るんだしよ」
割り込み仕事をこなすには職人に余分に働いて貰わないといけない。その時、職人には給金を割り増しで支払うことになる。そうでなければ不満が溜まるためだ。材料も急に仕入れようとすると割高のものを買わないといけない場合もある。そうした意味から、割り込み仕事には割り増し料金が必要になるのだ。
テンダーが累造に依頼された割り込み仕事は石臼を回す魔動機と今回の風呂桶である。どちらも頑張れば出来ることであり、十分な料金も得ている。テンダーからすれば普通に商売をした範疇だった。それどころか、職人魂をくすぐる仕事だったために感謝すら覚える程である。
一方の累造としては魔動機の件について札束でテンダーの頬をひっぱたいたような後ろめたさが有ったのだ。焦燥に駆られていたとは言え傲慢な態度だったと反省している。
「何だよ。おっちゃんも累造も似たもの同士じゃないか」
ルゼはやれやれと首を横に振るのだった。
翌日の昼前には風呂桶の組み立てと設置が完了し、湯を張ってみるだけとなった。
「じゃあ、入れてみます」
累造が温水の魔法陣でお湯を入れていく。水の魔法陣と比べると勢いは弱い。
「何だかのんびりしたもんだな」
テンダーが少しじれったそうに呟いた。
「この魔法陣から直接お湯を浴びることも想定していますので、量を絞ってます」
出る量を絞っていても実際に出ている湯量はそれなりに多い。しかし、その湯を入れている風呂桶は三人が余裕で入れる程に大きく、入る湯量も多い。その大きさ故にのんびり溜まっているように見えているのである。
程なくして湯を張り終わると、テンダーとその弟子達が水漏れがないかを確認して回る。累造からすれば目に見えて減らないのであればそれで良かった。湯を足せば済むからである。しかし、職人のテンダーとしては気になる点だ。
「大丈夫だな。これで仕事は完了だ」
確認をし終えたテンダーは満足げに宣言した。
「そんじゃ、最初におっちゃんと累造で使いな」
「は?」
「はい?」
テンダーと累造はルゼの突然の申し出に面食らった。
「おっちゃんと累造は少し話し合う必要がありそうだからね。ここなら邪魔も入らないだろ」
昨日の話の件だと察したテンダーは、してやられたとばかりに苦虫を噛み潰したような顔になった。どうしてそうなるのか判っていない累造はキョトンとするばかりである。
「それじゃ、お言葉に甘えるとしようか。なあ、小僧?」
「ええっ!?」
「何だ? 嫌なのか?」
「いえ、そう言う訳では……」
若干目が泳いでしまう累造であったが、ここでは頷く選択肢しかなかった。
累造が入浴手順を簡単に説明をした後、いよいよ入浴だ。身体を洗ってから湯船に浸かる。二人はどちらからともなく「ほーっ」と息を吐いた。
暫くすると、気が緩んだのか累造が気にしていたことをぽつぽつと語り出した。
テンダーは黙って聞き、累造が語り終えた後、ルゼに話したのと同じことを累造にも話した。
累造の目が驚きで見開かれる。
「まあ、お互い様ってやつだ」
テンダーの呟きが風呂場に木霊した。
0
お気に入りに追加
428
あなたにおすすめの小説

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

ぼくたちは異世界に行った
板倉恭司
ファンタジー
偶然、同じバスに乗り合わせた男たち──最強のチンピラ、最凶のヤクザ、最狂のビジネスマン、最弱のニート──は突然、異世界へと転移させられる。彼らは元の世界に帰るため、怪物の蠢く残酷な世界で旅をしていく。
この世界は優しくない。剥き出しの残酷さが、容赦なく少年の心を蝕んでいく……。
「もし、お前が善人と呼ばれる弱者を救いたいと願うなら……いっそ、お前が悪人になれ。それも、悪人の頂点にな。そして、得た力で弱者を救ってやれ」
この世界は、ぼくたちに何をさせようとしているんだ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる