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第五八話 パジャマのままで
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ブラジャーのお披露目の場はゴッツイ商会の会議室である。その一角に立てられた衝立の陰でルゼとチーナは準備をしていた。
「こんな部屋も有るんですね」
虹の橋雑貨店の売り場ほども有るだろう広さに、チーナは感嘆の声を漏らした。
「ああ、内とはえらい違いだ」
虹の橋雑貨店は、言うなれば食堂が会議室を兼ねている。
「支店から人が集まる事もあるから、こんな部屋も必要なのよ」
付き添っているチャコラは言った。
「それにね、羨ましそうに言ってるけど、ルゼちゃん次第ではここは全部ルゼちゃんのものになるのよ?」
「おばちゃん!?」
「あら、いけない。言い過ぎちゃった」
てへっと、チャコラは舌を出した。
チャコラの希望はルゼがケメンに嫁いでくることである。美人で気だても良く、寂しがり屋。何より親友の忘れ形見なのだ。いくつになっても可愛い我が娘に等しい。今でも実質的には我が娘のようなものだが、名目的にもそうしたい。
ただ、言葉遣いだけはテンダーが恨めしい。
客は二〇人ほどの婦人達である。蹄鉄のような形に椅子を並べてあり、その中をブラジャーを着けたルゼとチーナが歩く。
「あら、綺麗な子達ね」
「ほんと、どこの子かしら」
客はまず、ブラジャーよりモデルに目が行った。普段、虹の橋雑貨店のような小さな店舗には訪れないような客達であるため、ルゼやチーナの事を知る者は居なかった。
一方、チーナは賞賛の声を聞いても冷めていく自分を感じていた。注目されるのは誰からでも良い訳ではない事を実感する。婦人達に見られても特に何も感じないのである。
「だけど、ブラジャーだったかしら? それも素敵ね」
「ええ、コルセットみたいなものを着けなくても、おっぱいが垂れないのはいいわね」
「それに、先っぽが見えなくなるのもいいわね」
「ほんとに。これなら殿方の不躾な視線を気にしなくて済むわ」
「あら? 貴女、この間はあの若い男性に見せ付けるようにしていたように見えたのだけど?」
「あの方にだけよ? 貴女だってそうだったじゃない」
キャーッと、おかしな方向に脱線している客も居た。
その後、チーナが客の前でブラジャーを外し、また着けて見せた。この時ばかりはチーナも少々恥ずかしかったが、程なくそんな感情は霧散した。その場で採寸が始まってしまったためである。
「お疲れ様」
チャコラはルゼとチーナを労った。客達が上半身裸で採寸している間にルゼとチーナはお役御免である。
「結構、緊張するもんだね」
ルゼは苦笑いだった。
「ルゼちゃん、用事が無くてもいいから、また来てね」
そう言って、ルゼとチーナを見送った。
◆
ルゼとチーナがゴッツイ商会へと訪れている間に累造は遠見の魔法陣の実験だ。今回の魔法陣は二メートル近い大きなものだ。紙は高価だったが、節約しなくてもいいだけの資金は有る。鉛筆書きで手早く描き上げていた。
前回の反省を踏まえて、緯度と経度を定義し、その地点を中心として位置合わせをする。これは、世界を越える遠見でも、日本の実家の位置を定義するのに必要な事であった。
面倒なのは、目標であるニナーレの故郷の位置を割り出す事だった。座標を書き直して魔法陣を起動しては、上空まで受光面を移動させてずれの確認をしていく。それでも十数度繰り返す内にニナーレの故郷付近を指定するに至った。
「懐かしいですの!」
ニナーレが雑貨店に住むようになって既に二ヶ月近くが経つ。その前に半月以上掛けてここまで旅して来ている。故郷の姿を見るのは、二ヶ月半ぶりだった。
「これだけじゃ、ありませんよ」
そう言って、累造はボリュームの一つを動かした。すると、鳥の囀りや風にそよぐ木の葉の音が聞こえてきた。
「累造さん!」
ニナーレが手を組んで目を輝かせた。
「大体の操作は見ていて判りますよね? 後はニナーレさんの好きな場所にどうぞ」
「はい、はいっ!」
ニナーレはワクワクが止まらない風情で、歓声を上げつつボリュームを操作していく。
そんなニナーレを微笑ましく見詰めながら、累造は悩ましい問題を実感していた。大元の原因となった異世界転移の魔法陣は極細のペンで描いていながら一メートルを超えていた。その何倍も太い線しか引けないこの世界の鉛筆だと、同じものを描けば一〇メートル近くになっても不思議ではない。ニナーレが熱中している魔法陣と同じ事しかできないものでも、三、四メートルの大きさが必要だろう。そう、広げる場所が問題なのだ。更に、保管も皺ができないようにしなければいけない。
「神官長! 神官長!」
考え込んでいる中、ニナーレの叫び声を聞いた。
「どうしたんですか?」
「累造さん! 神官長が!」
ニナーレは泣きそうな顔をしている。見れば、魔法陣の中には年配の女性神官の姿が映っていた。
「ああ、ちょっと待ってください」
累造はスイッチを一つ入れた。
途端、魔法陣の中の人物が目を丸くして呆然とこちらを見詰める。
その様子に、ニナーレも不思議そうな顔になった。
「神官長?」
「ニナーレ? ニナーレなのですか?」
「あの、神官長? 私の姿が見えてますの?」
ニナーレは少し首を傾げた。すると、神官長は何度も頷いた。
累造は双方向の魔法陣を構築していたのだ。そのため余分に大きなものとなっていた。
「ええ、見えていますとも。帰りが遅いので心配していました。元気にしているのですか? 困ったことなど無いのですか?」
「はい! 元気です。困ったことは調査にもう少し時間が掛かりそうなことだけですの」
「そうですか。調査はできそうなのですか?」
「はい! 魔力の変動の原因は判りました。今はその原因になった魔法について研究している段階ですの」
「そうですか。お金などは大丈夫ですか?」
「はい! 親切な方々のところに住まわせて戴いてますの。この服も戴きました」
着ているパジャマを抓んで示した。最近のニナーレは一日中パジャマ姿である。
「あらまあ、とても親切にしていただいているのですね」
「はい!」
「それはそうと、これは一体どうなっているのですか?」
神官長はぐるりと丸く顔を動かした。神官長からは丸い穴の中を覗き込むニナーレを穴の中から見上げているような光景が、何もない空間上に見えている。
「累造さんの魔法ですの」
「累造さんですか? もしかして、そちらの方?」
神官長からは累造も見えていた。
「はい! 魔力の変動の原因になった異世界の人です。累造さんの魔法は適性に関係なく使える魔法ですの」
「そうですか。それで魔法を学んでいるのですね?」
「はい!」
「それは安心しました。それならばお迎えは必要なかったかも知れませんね」
神官長は頬に指を当てて首を傾げた。
「お迎えですの?」
「ええ、貴女がもし困った状態にあるのなら、助け出して連れ帰るように指示しました」
「あの、もしかして、それって……」
「ええ、デージに頼みました」
ニナーレは冷や汗を垂らした。
「あの、デージさんと言うのは?」
ニナーレと神官長の会話が終わり、累造は魔法陣を停止させた後でニナーレに尋ねた。
「はあ、色々凄い人ですの。一番強くて守りの要でもあるので、普通なら遠出をさせられるような方ではないんですの」
ニナーレはそれ以上語りたくないとばかりに口を噤んだ。
◆
「やあ、累造君」
「ケメンさん、こんにちは。ルゼさんとチーナさんを送ってくださったんですね」
「勿論だとも」
ケメンはポーズを取りつつニヤリと笑う。
「それはそうと、君は何を着ているんだい?」
累造も今日は一日中パジャマのままである。
「これはパジャマと言って、本当は寝る時に着る服です」
「ほお、寝る時にね。詳しく聞こうじゃないか」
ケメンは五割り増しの爽やかな笑顔で尋ねた。
その結果、ゴッツイ商会に新しい商品がまた一つ増えた。
「ケメンさん、ついでと言っては何ですが、買って欲しい魔法陣が有るんですけど」
「どう言うものだい?」
「お見せしますから、俺の部屋に来て貰えますか?」
累造はケメンを自室へ案内した。
そして照明の魔法陣を起動する魔法陣を取りだして見せる。既に彫刻刀で彫り込んでいる。
「累造君、それって」
一緒に付いて来ていたチーナが驚きの声を漏らした。内緒の筈ではなかったのか。
「照明の魔法陣を起動する魔法陣です。これが有れば誰でも照明の魔法陣を起動できます」
「何だって!?」
さしものケメンも驚いた。
「これを一〇〇億ツウカで買って欲しいんです。分割で構いませんよ」
「むむ、五〇だ」
「八〇」
「六〇だ」
「七〇」
「六五」
「八〇」
「増えた!?」
「あ、バレました?」
累造はてへっと舌を出す。
「はあ、判ったよ。七〇億だ」
「交渉成立ですね」
「なんだか、儲ける前に破産させられそうだよ」
ケメンはやれやれと言った風情で首を横に振った。
「こんな部屋も有るんですね」
虹の橋雑貨店の売り場ほども有るだろう広さに、チーナは感嘆の声を漏らした。
「ああ、内とはえらい違いだ」
虹の橋雑貨店は、言うなれば食堂が会議室を兼ねている。
「支店から人が集まる事もあるから、こんな部屋も必要なのよ」
付き添っているチャコラは言った。
「それにね、羨ましそうに言ってるけど、ルゼちゃん次第ではここは全部ルゼちゃんのものになるのよ?」
「おばちゃん!?」
「あら、いけない。言い過ぎちゃった」
てへっと、チャコラは舌を出した。
チャコラの希望はルゼがケメンに嫁いでくることである。美人で気だても良く、寂しがり屋。何より親友の忘れ形見なのだ。いくつになっても可愛い我が娘に等しい。今でも実質的には我が娘のようなものだが、名目的にもそうしたい。
ただ、言葉遣いだけはテンダーが恨めしい。
客は二〇人ほどの婦人達である。蹄鉄のような形に椅子を並べてあり、その中をブラジャーを着けたルゼとチーナが歩く。
「あら、綺麗な子達ね」
「ほんと、どこの子かしら」
客はまず、ブラジャーよりモデルに目が行った。普段、虹の橋雑貨店のような小さな店舗には訪れないような客達であるため、ルゼやチーナの事を知る者は居なかった。
一方、チーナは賞賛の声を聞いても冷めていく自分を感じていた。注目されるのは誰からでも良い訳ではない事を実感する。婦人達に見られても特に何も感じないのである。
「だけど、ブラジャーだったかしら? それも素敵ね」
「ええ、コルセットみたいなものを着けなくても、おっぱいが垂れないのはいいわね」
「それに、先っぽが見えなくなるのもいいわね」
「ほんとに。これなら殿方の不躾な視線を気にしなくて済むわ」
「あら? 貴女、この間はあの若い男性に見せ付けるようにしていたように見えたのだけど?」
「あの方にだけよ? 貴女だってそうだったじゃない」
キャーッと、おかしな方向に脱線している客も居た。
その後、チーナが客の前でブラジャーを外し、また着けて見せた。この時ばかりはチーナも少々恥ずかしかったが、程なくそんな感情は霧散した。その場で採寸が始まってしまったためである。
「お疲れ様」
チャコラはルゼとチーナを労った。客達が上半身裸で採寸している間にルゼとチーナはお役御免である。
「結構、緊張するもんだね」
ルゼは苦笑いだった。
「ルゼちゃん、用事が無くてもいいから、また来てね」
そう言って、ルゼとチーナを見送った。
◆
ルゼとチーナがゴッツイ商会へと訪れている間に累造は遠見の魔法陣の実験だ。今回の魔法陣は二メートル近い大きなものだ。紙は高価だったが、節約しなくてもいいだけの資金は有る。鉛筆書きで手早く描き上げていた。
前回の反省を踏まえて、緯度と経度を定義し、その地点を中心として位置合わせをする。これは、世界を越える遠見でも、日本の実家の位置を定義するのに必要な事であった。
面倒なのは、目標であるニナーレの故郷の位置を割り出す事だった。座標を書き直して魔法陣を起動しては、上空まで受光面を移動させてずれの確認をしていく。それでも十数度繰り返す内にニナーレの故郷付近を指定するに至った。
「懐かしいですの!」
ニナーレが雑貨店に住むようになって既に二ヶ月近くが経つ。その前に半月以上掛けてここまで旅して来ている。故郷の姿を見るのは、二ヶ月半ぶりだった。
「これだけじゃ、ありませんよ」
そう言って、累造はボリュームの一つを動かした。すると、鳥の囀りや風にそよぐ木の葉の音が聞こえてきた。
「累造さん!」
ニナーレが手を組んで目を輝かせた。
「大体の操作は見ていて判りますよね? 後はニナーレさんの好きな場所にどうぞ」
「はい、はいっ!」
ニナーレはワクワクが止まらない風情で、歓声を上げつつボリュームを操作していく。
そんなニナーレを微笑ましく見詰めながら、累造は悩ましい問題を実感していた。大元の原因となった異世界転移の魔法陣は極細のペンで描いていながら一メートルを超えていた。その何倍も太い線しか引けないこの世界の鉛筆だと、同じものを描けば一〇メートル近くになっても不思議ではない。ニナーレが熱中している魔法陣と同じ事しかできないものでも、三、四メートルの大きさが必要だろう。そう、広げる場所が問題なのだ。更に、保管も皺ができないようにしなければいけない。
「神官長! 神官長!」
考え込んでいる中、ニナーレの叫び声を聞いた。
「どうしたんですか?」
「累造さん! 神官長が!」
ニナーレは泣きそうな顔をしている。見れば、魔法陣の中には年配の女性神官の姿が映っていた。
「ああ、ちょっと待ってください」
累造はスイッチを一つ入れた。
途端、魔法陣の中の人物が目を丸くして呆然とこちらを見詰める。
その様子に、ニナーレも不思議そうな顔になった。
「神官長?」
「ニナーレ? ニナーレなのですか?」
「あの、神官長? 私の姿が見えてますの?」
ニナーレは少し首を傾げた。すると、神官長は何度も頷いた。
累造は双方向の魔法陣を構築していたのだ。そのため余分に大きなものとなっていた。
「ええ、見えていますとも。帰りが遅いので心配していました。元気にしているのですか? 困ったことなど無いのですか?」
「はい! 元気です。困ったことは調査にもう少し時間が掛かりそうなことだけですの」
「そうですか。調査はできそうなのですか?」
「はい! 魔力の変動の原因は判りました。今はその原因になった魔法について研究している段階ですの」
「そうですか。お金などは大丈夫ですか?」
「はい! 親切な方々のところに住まわせて戴いてますの。この服も戴きました」
着ているパジャマを抓んで示した。最近のニナーレは一日中パジャマ姿である。
「あらまあ、とても親切にしていただいているのですね」
「はい!」
「それはそうと、これは一体どうなっているのですか?」
神官長はぐるりと丸く顔を動かした。神官長からは丸い穴の中を覗き込むニナーレを穴の中から見上げているような光景が、何もない空間上に見えている。
「累造さんの魔法ですの」
「累造さんですか? もしかして、そちらの方?」
神官長からは累造も見えていた。
「はい! 魔力の変動の原因になった異世界の人です。累造さんの魔法は適性に関係なく使える魔法ですの」
「そうですか。それで魔法を学んでいるのですね?」
「はい!」
「それは安心しました。それならばお迎えは必要なかったかも知れませんね」
神官長は頬に指を当てて首を傾げた。
「お迎えですの?」
「ええ、貴女がもし困った状態にあるのなら、助け出して連れ帰るように指示しました」
「あの、もしかして、それって……」
「ええ、デージに頼みました」
ニナーレは冷や汗を垂らした。
「あの、デージさんと言うのは?」
ニナーレと神官長の会話が終わり、累造は魔法陣を停止させた後でニナーレに尋ねた。
「はあ、色々凄い人ですの。一番強くて守りの要でもあるので、普通なら遠出をさせられるような方ではないんですの」
ニナーレはそれ以上語りたくないとばかりに口を噤んだ。
◆
「やあ、累造君」
「ケメンさん、こんにちは。ルゼさんとチーナさんを送ってくださったんですね」
「勿論だとも」
ケメンはポーズを取りつつニヤリと笑う。
「それはそうと、君は何を着ているんだい?」
累造も今日は一日中パジャマのままである。
「これはパジャマと言って、本当は寝る時に着る服です」
「ほお、寝る時にね。詳しく聞こうじゃないか」
ケメンは五割り増しの爽やかな笑顔で尋ねた。
その結果、ゴッツイ商会に新しい商品がまた一つ増えた。
「ケメンさん、ついでと言っては何ですが、買って欲しい魔法陣が有るんですけど」
「どう言うものだい?」
「お見せしますから、俺の部屋に来て貰えますか?」
累造はケメンを自室へ案内した。
そして照明の魔法陣を起動する魔法陣を取りだして見せる。既に彫刻刀で彫り込んでいる。
「累造君、それって」
一緒に付いて来ていたチーナが驚きの声を漏らした。内緒の筈ではなかったのか。
「照明の魔法陣を起動する魔法陣です。これが有れば誰でも照明の魔法陣を起動できます」
「何だって!?」
さしものケメンも驚いた。
「これを一〇〇億ツウカで買って欲しいんです。分割で構いませんよ」
「むむ、五〇だ」
「八〇」
「六〇だ」
「七〇」
「六五」
「八〇」
「増えた!?」
「あ、バレました?」
累造はてへっと舌を出す。
「はあ、判ったよ。七〇億だ」
「交渉成立ですね」
「なんだか、儲ける前に破産させられそうだよ」
ケメンはやれやれと言った風情で首を横に振った。
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