1,581 / 1,609
1924.小石
しおりを挟む
オリエは適当な小石を左手の平に載せる。
そして気合いを入れつつ指を弾いてみる
「ふん!」
ボボッ。
指を弾いた音が激しく響く以外何も起きなかった。
ボボッ。
ボボッ。
ボボッ。
2度3度繰り返しても同じだ。
「そう簡単にできたら苦労しないか……」
ボボッ。
ボボッ。
オリエは根気よく続けた。
石をよく観察し、石の中身を想像しつつ繰り返すこと数千回。
試行回数6000回も疾うに超えただろうか。
遂にその時はやって来た。
一瞬だが靄のような何かが生まれ、消えた。
そして気合いを入れつつ指を弾いてみる
「ふん!」
ボボッ。
指を弾いた音が激しく響く以外何も起きなかった。
ボボッ。
ボボッ。
ボボッ。
2度3度繰り返しても同じだ。
「そう簡単にできたら苦労しないか……」
ボボッ。
ボボッ。
オリエは根気よく続けた。
石をよく観察し、石の中身を想像しつつ繰り返すこと数千回。
試行回数6000回も疾うに超えただろうか。
遂にその時はやって来た。
一瞬だが靄のような何かが生まれ、消えた。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
慟哭の螺旋(「悪役令嬢の慟哭」加筆修正版)
浜柔
ファンタジー
前世で遊んだ乙女ゲームと瓜二つの世界に転生していたエカテリーナ・ハイデルフトが前世の記憶を取り戻した時にはもう遅かった。
運命のまま彼女は命を落とす。
だが、それが終わりではない。彼女は怨霊と化した。
魔法道具はじめました
浜柔
ファンタジー
趣味で描いていた魔法陣によって間川累造は異世界へと転移した。
不思議なことに、使えない筈の魔法陣がその世界では使える。
そこで出会ったのは年上の女性、ルゼ。
ルゼが営む雑貨店で暮らす事になった累造は、魔法陣によって雑貨店の傾いた経営を立て直す。
※タイトルをオリジナルに戻しました。旧題は以下です。
「紋章魔法の始祖~魔法道具は彼方からの伝言~」
「魔法陣は世界をこえて」
魔王へのレクイエム
浜柔
ファンタジー
五百年前に世界を滅ぼし掛けた魔王はダンジョンの奥底で微睡み続ける。
その魔王を訪れる者が居て、その魔王の真実を探す者が居て、そしてその魔王と因縁を持つ者が五百年前から召喚された。
※重複投稿。https://ncode.syosetu.com/n5955ez/
冒険者の狂詩曲《ラプソディ》~碧い瞳の治療術士~
浜柔
ファンタジー
冒険者とは体の良い言葉だ。その日暮らしの人々を言い換えただけなのかも知れない。
社会の歯車に成り得ず、夢と自由を求めた人々。
だが彼らとて生きている。人生と言う旅路に於いて冒険をしているのだ。
そしてその冒険は終着点に辿り着くまで途切れることは無い。
そう、冒険者は今日を生き、過去と明日を夢に見る。
※タイトルを変更しました(主題を原点に戻し、副題はシンプルに)
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる