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『半分ずつ泊めればどうにかみんな泊めてあげられませんか?』
『勘弁してくれ。半分でも寝たら足の踏み場も無くなる。何日続くか判らないのにそれをやるってか?』
『何日も続くのは考えてませんでした……』

 真夜維人は比加礼太に提案し、反論されたら直ぐに反省した。
 それでも蟠ったものはあったのだが、日に日にこれは消えた。

『思ったよりあの人達長いですよね』
『俺らが分譲地を買うまでの苦労を考えたらまだまだ掛かるぜ』
『そうでした。あの人達が分譲地を買うか宿に泊まれるようにならないとこのままでした』
『追い出すのも後味悪いからな』

 幾ら同郷の警官であれ、いつまでも居られては落ち着かない2人である。
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