魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１６９８．セーフティー

「まてよ？　セーフティーを設けてはどうか？」
「どう言うこと？」
「レベルアップ時に酔が起きない程度に時間を掛けて魔力を取り込ませるのだ」
「でもそれって強くなった実感が無さそうだよね」
「そう言う者も居ろうな。しかしお前が経験したような格上狩りに成功した場合でも酔に陥らない」
「んー、それなら割増で魔力を貰えるなら得なのかな？　あー、でも溜まるまで強くなれないんじゃ、レベルが高くなるにつれて辛いよね」
「ならば現状の６０％は都度取り込ませ、残る４０％に２０％を足した６０％を蓄積してレベルアップ時に取り込ませてはどうか？」
「半分……。それならあたしみたいなことにもならなくていいのかな？」
「お前の場合であれば普通死んでいるからな」
「てへっ」

　オリエは何故か照れた。