1,287 / 1,609
1630.町
しおりを挟む
行く宛など無い男は途中で出会った人から示された方角へと歩く。
すると町らしきものが遠くに見えた。
足を速めて辿り着けば、そこは確かに町だった。
あの人は親切だったのだ。
少し恨みに思ったのを少しだけ反省する。
少しだけなのは状況があまり変わらないから。
人の居る場所まで来たのは良いが、右も左も判らない。
周りの人の話し声は聞き慣れない言葉で、ここがどこかを尋ねることさえままならない。
どこかに手掛かりになるものがないかと歩き続ける。
ふいに目の前を裸の女が通り過ぎ、女を目で追った時には今の境遇を忘れかけた。
だが女から目を離せば直ぐに思い出した。
ますます異世界の疑いを高めながら更に町を歩く。
すると町の中心近くでとある屋台を見付けた。
「焼きそば!?」
駆け寄って屋台を除けば紛う事無き焼きそばであった。
すると町らしきものが遠くに見えた。
足を速めて辿り着けば、そこは確かに町だった。
あの人は親切だったのだ。
少し恨みに思ったのを少しだけ反省する。
少しだけなのは状況があまり変わらないから。
人の居る場所まで来たのは良いが、右も左も判らない。
周りの人の話し声は聞き慣れない言葉で、ここがどこかを尋ねることさえままならない。
どこかに手掛かりになるものがないかと歩き続ける。
ふいに目の前を裸の女が通り過ぎ、女を目で追った時には今の境遇を忘れかけた。
だが女から目を離せば直ぐに思い出した。
ますます異世界の疑いを高めながら更に町を歩く。
すると町の中心近くでとある屋台を見付けた。
「焼きそば!?」
駆け寄って屋台を除けば紛う事無き焼きそばであった。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
慟哭の螺旋(「悪役令嬢の慟哭」加筆修正版)
浜柔
ファンタジー
前世で遊んだ乙女ゲームと瓜二つの世界に転生していたエカテリーナ・ハイデルフトが前世の記憶を取り戻した時にはもう遅かった。
運命のまま彼女は命を落とす。
だが、それが終わりではない。彼女は怨霊と化した。
魔王へのレクイエム
浜柔
ファンタジー
五百年前に世界を滅ぼし掛けた魔王はダンジョンの奥底で微睡み続ける。
その魔王を訪れる者が居て、その魔王の真実を探す者が居て、そしてその魔王と因縁を持つ者が五百年前から召喚された。
※重複投稿。https://ncode.syosetu.com/n5955ez/
魔法道具はじめました
浜柔
ファンタジー
趣味で描いていた魔法陣によって間川累造は異世界へと転移した。
不思議なことに、使えない筈の魔法陣がその世界では使える。
そこで出会ったのは年上の女性、ルゼ。
ルゼが営む雑貨店で暮らす事になった累造は、魔法陣によって雑貨店の傾いた経営を立て直す。
※タイトルをオリジナルに戻しました。旧題は以下です。
「紋章魔法の始祖~魔法道具は彼方からの伝言~」
「魔法陣は世界をこえて」
冒険者の狂詩曲《ラプソディ》~碧い瞳の治療術士~
浜柔
ファンタジー
冒険者とは体の良い言葉だ。その日暮らしの人々を言い換えただけなのかも知れない。
社会の歯車に成り得ず、夢と自由を求めた人々。
だが彼らとて生きている。人生と言う旅路に於いて冒険をしているのだ。
そしてその冒険は終着点に辿り着くまで途切れることは無い。
そう、冒険者は今日を生き、過去と明日を夢に見る。
※タイトルを変更しました(主題を原点に戻し、副題はシンプルに)
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる