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1506.雌伏の時

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 ダンジョンには既に隣国の先遣隊でもある工作員が浸入して進攻準備を進めていた。
 何段階かに分かれた第一陣の段階で最重要施設が冒険者ギルドと判明したため、制圧時に気取られぬよう第二陣以降はギルドに登録していない。
 だがダンジョン内では生活の難易度も快適さもギルドに登録するしないで段違いに変わる。
 第一陣を除いては苦しい生活を余儀なくされた。
 それでも一日一日を過ごしていれば終わりの日も来る。
 部隊が1000人に達するのがその合図。
 この時を以て本国でも行動を開始する予定だ。
 隊長が訓辞を述べる。

「同士諸君! 雌伏の時は過ぎた! 今こそ決起する時だ!」

 それほど長くないにしろ、窮乏生活を強いられたことで何か別の団体さんになった雰囲気を醸す部隊であった。
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