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1330.ミシン
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「手縫いが苦手ならミシンを使えば良かろう」
ヒーラーと魔法使いの相談にそう答えた魔王は「ミシンが判らない」と言う2人のために実物を出して見せた。
軽く動かして見せれば2人が目を丸くする。
「信じられない魔道具だわ!」
「魔法は使っていないから『魔』ではないがな」
「これならあたしにもきっとできる!」
魔法使いは勢い込んで挑戦する。
だが数分で音を上げた。
「……やっぱり裁縫の才能が無いと凄い道具を使ってもダメなのよ」
指を捏ねながらぐちぐちと言う。
布の切り口の沿ってジグザグ縫いをする筈が、布の外へ内へとミシンの針が逸れまくって惨事となっていた。
「あら、面白そうな事をやっていますね」
折良くモトバがやって来た。
モトバは簡単に説明を受けると、ミシンをサクサクと使いこなす。
年の功かも知れないが、魔法使いは大きく肩を落とした。
ヒーラーと魔法使いの相談にそう答えた魔王は「ミシンが判らない」と言う2人のために実物を出して見せた。
軽く動かして見せれば2人が目を丸くする。
「信じられない魔道具だわ!」
「魔法は使っていないから『魔』ではないがな」
「これならあたしにもきっとできる!」
魔法使いは勢い込んで挑戦する。
だが数分で音を上げた。
「……やっぱり裁縫の才能が無いと凄い道具を使ってもダメなのよ」
指を捏ねながらぐちぐちと言う。
布の切り口の沿ってジグザグ縫いをする筈が、布の外へ内へとミシンの針が逸れまくって惨事となっていた。
「あら、面白そうな事をやっていますね」
折良くモトバがやって来た。
モトバは簡単に説明を受けると、ミシンをサクサクと使いこなす。
年の功かも知れないが、魔法使いは大きく肩を落とした。
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