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1144.セーラーダンジョン

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 悪の一角は滅びた。
 変態女を襲った悪かは不明だが、セーラーダンジョンには知ったことではない。

「悪は等しく滅びるべきなのです!」

 セーラーダンジョンは拳を振り上げた。

「まったく生真面目なコがキレたら過激なんだから」

 魔法使いはやれやれと頭を振った。
 だが彼女もセーラーダンジョンを咎めない。かの男達が成敗されて当然だと思う気持ちは同じなのだ。

「あんたが成敗した連中、外から来てたみたいね」
「そうなんですか!?」
「お城に来てる人から聞いたんだけどね」
「外の連中からすりゃ、ヤりたい放題くらいに思われてるのかもな」
「だとしたらますます頑張らなければいけません!」

 セーラーダンジョンはまた拳を振り上げた。

「それはいいけど、そんな恥ずかしい恰好で続けるの?」
「ええっ!? かっこ良くありません!?」

 どうやらセーラーダンジョンと魔法使いの間には大きな意見の相違があるようだ。
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