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※番外編やその後のお話※(不定期更新)

【季節ネタSS】七夕の願い事2

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意識が少しずつはっきりしてきた時、視界に飛び込んで来たのは住み慣れた自宅の景色だった。

さっきまでは魔法省の広場にいたはずなのに、いつの間に帰って来たんだろう。
隣を見ると、愛しい旦那様であるセイが嬉しそうに大好物のスコーンを頬張っていた。

はぁ……もぐもぐしているセイもカッコ可愛いくて、見てるだけで癒される。

いつも過ごす家、いつもの定位置、いつものようにセイがあたしの作ったスコーンを食べてるという見慣れた風景なんだけど……

目の錯覚?それともあたしの願望が都合よく見せてる夢??
目の前には、本来ならこの場にいるはずのない人……ずっと、会いたくて会えなかったかつての親友が目の前に座っていた。

「……メリー……」
「…え?」
「……あ!いえ、そのっ、イグナート殿下と、ナルメリア、妃殿下……?」

目の前の二人は、目を泳がせていて居心地が悪そう……というか、少しだけ怯えているようだ。
ふとセイの方を見ると、セイはニコニコしながらめちゃくちゃ二人を警戒している(気がする)。きっとこれが原因だろう。

「あの、セイ……これはどういう状況なのかな?」
「ん?なんかボク達に何か話すことがあるのか、ずっと付いてくるヤツらがいたから声をかけただけだよ☆」
「え?付いて来てた…?」
「そうそう予め言っておくけど、ボクのリアに手を出すようなヤツは、たとえ王族であっても容赦しないから♪」
「……っ」
「ちっ、違います!オレ達は危害を加える気など一切ございませんっ!ほんの少し……数分だけでも良いので、妻にリナリア嬢と話をする時間をいただきたいのです!!」
「え……?」

殿下からの予想外の申し出に驚きを隠せず、思わず声が出てしまった。

「ふ~ん。ボクのリアと話をする時間ねぇ……でもさ、キミって以前自分からリアに絶縁を突きつけたんじゃなかったっけ?それなのにまた話をしたいだなんて、随分と勝手なんじゃない?」
「……っ、勝手のなのは十分承知しております!それに、リアは私の顔なんて見たくないかもしれないけれど、でもっ、どうしても私、私っ…………」
「……っ、メリー!!」

最後に会った時の悪役令嬢なメリーではなく、出会った頃みたいにこぼれそうな大きな瞳に涙をいっぱい溜めたメリーが、昔みたいに“リア”と呼んでくれたのが嬉しくて、気が付けばあたしは目の前のメリーに飛びついていた。

「うぅ…メリー、ごめっ……ヒック、あたし……」
「何も仰らないで、リア。私こそ、あの時一方的にあなたを責めるような言い方をしてしまっ…ック、ごめ、なさ……ッグズ」

言いたいことはいっぱいあるのに、いろんな気持ちと一緒に涙が止めどなく溢れて言葉にならない。
やっぱりこれは、あたしの願望見せている夢なんじゃないか?という気持ちもあったけど、あたしの名前を呼びながら抱きしめ返してくれる温もりが、目の前にいる大好きな親友は本物なのだと実感させてくれた。

「ごめ…なさ……ッグズ、わた、私っ、ずっと…ック、リアに、謝、ヒック……たかっ……」
「あたっ、あたしも……ヒック、メリー、に……ッグズ……」

お互い言葉を紡ごうとしてるのに、声が上ずって全く会話ができない。
それが妙におかしく感じて、ふと目が合った時に二人で涙をボロボロ溢しながら笑ってしまった。

「……キミ達、なんで泣きながら笑ってるの?意味わかんないんだけど……とりあえず、このままじゃ目が酷いことになるから、二人ともコレで冷やしなさい」
「「はい……」」

あたしはセイに、メリーは殿下に支えられながらタオルで目を冷やしていると、殿下が当時の事を話し始めた。どうやら殿下は、あたしの魅了魔法にかかっている間のことを覚えていないらしい。

「学園の裏庭に行ったことは覚えているけれど、そこでリナリア嬢に会った記憶がなくて……それからオレもメリーも公務や婚姻の準備で忙しかったから、式の前に「リナリア嬢は呼ばないのかい?」と聞いた時に初めて二人が仲違いしていたことを知ったんだ」
「殿下は手の早い……いえ、女性の扱いにとても慣れていらしたので、リアとの事があってから噂になっていないだけで私以外にも親密な女性がいるのではと思っておりましたの。結婚前ならまだしも、結婚した後はさすがに許容できないと思い打ち明けてみましたら、話がだいぶ食い違っておりまして……」

殿下、結婚前にメリーに全然信用されてなかったんですね。
そりゃそうか。最後までしないまでも、メリーに速攻手を出してましたからね。

メリーに慌てて「誤解だよ、オレは結婚前も結婚後もメリー一筋だからね!」と取り繕ってる姿を見ていると、なんだかんだこの二人は政略結婚だけどそれ以上の関係なんだなと安心した。

「結婚した後に、陛下より直接リアの状況を伺いましたわ。幼い頃から魔術師団長様の元で魔力調整の特訓を受けていたけれど、学園在学中に上手く調整しきれず周囲に影響を出してしまっていた時期があったのだと……」
「詳細は聞いていないが、恐らくオレの記憶がない時期や野外学習の時期と重なっていたのだろうというのがメリーとの結論だった」

うん、半分正解。
でも、魅了魔法が垂れ流しになったのは調整ができなかったわけじゃなくて……――――――

「(魅了魔法が垂れ流しになったのは、リアとのえっちが気持ち良すぎてボクが魔力あげ過ぎたせいなんだけどね☆)」
「――――っ!!」
「リア?」
「あ、何でもないよ!あはは……」

表情を変えずに念話で話しかけてきたセイの言葉に思わず反応してしまうも、なんとか平静を装う。

「後になって、魔術師団長のお側で特訓や仕事をしているリアに、人には言えない極秘任務や機密情報があって当然だと気付きましたの。けれどそれに気付いた頃、すでにリアは学園を卒業してそのまま魔法省に就職し、寮生活をしていたので……私の公務は魔法省と一切関わりませんし、お手紙を書こうにも上手く伝える自信がなくて書けませんでしたの」
「メリー……」
「リアが”ハーブティ”という薬草茶を開発したと聞いた時、すぐに取り寄せて飲みましたわ。リアの相手を思いやる優しさが薬草茶からも伝わるようで、とても癒されました。お茶会で他の貴族令嬢に紹介した時に、「私の大切な友人が作りました」とすごく自慢したかったわ。けれど、私にはそのような資格など……」

メリーの言葉が嬉しくて、また涙が溢れてきた。
バレないように冷たいタオルで拭ったのに、セイにはバレバレのようで頭を優しく撫でられ、余計に涙が止まらない。

「原因がオレにあるとわかったから、何とか二人を引き合わせたかったけれど、さすがに陛下の管轄である魔法省関係はオレが介入する権限がなくてね……そんな時に、魔術師団長であるエリュシオン殿が、今回の小規模な祭りを開催するから皇族達は参加するようにという知らせが入ったんだ」
「へ?……師匠が??」

どうやら師匠が、“祭りをする。王族とその側近は参加しろ”と直接陛下に伝えたらしい。しかも、参加するための条件まであったのだとか。

え?そんな話あったの??全く知りませんけど???
ってか、師匠……この国で一番偉い国王陛下に何てこと言っちゃってるの??!!

「さっきも言ったけど、参加条件は、“短冊に願い事を書くこと”だよ☆エリュシオン曰く、“バカ弟子と同じ気持ちを持った者がいるなら、必ず参加するはずだ”ってさ♪」
「師匠……」

笹を用意してくれただけでなく、そんな根回しまでしてくれてたなんて……
それはすっごく嬉しいし、感謝してもしきれません。
だけどね、せめて祭りをするってことだけでも前もって教えて欲しかったよ!仕込みをする意味でね!!

「ごめんね。リアの願いを勝手にエリュシオンに教えちゃって……」
「ううん。むしろ伝えてくれてありがと、セイ」
「あの、リア……あなたの願い事って……」

不安と期待の両方を含んだ瞳で見つめるメリーは、祈るように手を組みながら恐る恐るあたしに問う。
大好きだった殿下とめでたく結婚して今は子供まで妊娠し、妃殿下として順風満帆な生活をしているはずなのに、ほんの一時だけ一緒に過ごしたあたしを今でも“大切な友人”だと言ってくれた。

嘘じゃないんだ。本当にそう思ってくれてるんだよね?

「あたしは、“親友と仲直りができますように”って……メリー、あなたと仲直りがしたいって、そう願ったの」
「……っ」
「メリーは今でも、あたしにとって、大切で、大好きな親友だから……」
「……っ、リアっ、リア~~~~っ!!」


それから再び号泣しながら抱き合ったあたし達は、セイとイグナート殿下の計らいで一晩一緒に過ごすことになった。もちろん場所はあたしの家だ。
ここならセイの結界で誰も近づくこともできないし、殿下や国王、師匠も了承済みだ。

「大丈夫だよ☆反対するヤツらは黙らせてきたから♪」

……うん、正確にはセイが許可をもぎ取ってくれたらしい。
その反対した人達がちょっとだけ心配になりました。



「メリー、本当に同じベッドで良いの?体勢とか辛くない?」
「大丈夫ですわ!私、一度でいいから女性同士でこういうお泊りしてみたかったの。夢が叶ったのも嬉しいですけれど、相手がリアというのもすごく嬉しいですわ♪」
「へへ♪実はあたしもすごく嬉しい!!野外学習の時も同じコテージだったけど、それどころじゃなかったからね」
「そうですわ、ね……」
「……」

二人で同じことを思い出したらしく言葉を失ってしまった。
あたしはあたしで、山小屋でケインに襲われたところをセイに助けてもらった後、そのまま朝まで美味しくいただかれていたけど、メリーもメリーで最後までしないまでも殿下に結構なコトをされていた。

あのエロ殿下……じゃなかった、イグナート殿下なら、絶対に結婚前からメリーにあれこれ理由を付けて手を出していただろう。……仲直りした今ならそういうコト聞いても大丈夫なのかな?


「「あの…」」


話しかけるタイミングがピッタリで思わず笑ってしまう。
こういう些細なやり取りがまたできるなんて、本当に夢みたいで嬉しい。

「メリーから先にどうぞ」
「あ、ありがとう……どうしても、このようなことリアにしか聞けなくて…仲直り出来たらずっと聞きたいと思ってましたの……」
「ふふっ、そうなんだ。聞きたいことってなぁに?」

目の前のメリーがものすごく可愛くて、“さぁ、どんと来い!”的な気分になったけど、よくよく考えたらメリーがあたしにしか話せない内容なんて1つしかないのだと、聞き返した直後に気付いた。

「男性と肌を重ねる頻度というのは……その、毎日が当たり前なのかしら?だとすると、1日何回ほどするべきか……リアならわかる?」
「……へ?」

予想外のようなそうじゃないような質問の内容に、思わず固まってしまう。

あたしのメリーが……
あたしの、大切で清らかな淑女のメリーが……!!

とりあえずアレだ。今度殿下を一発ぶん殴ろう。

「……あのくそエロ殿下、ぶっ殺す」
「は……えぇぇぇ?!」

あ、しまった。
心の声と発言が逆になっちゃった。

「あの、リア……本当に殿下を…?」
「あ、大丈夫大丈夫。あくまでモノの例えだから!実際にそんなことしないから、心配しないで」

実際できるのは、せいぜいちゃんと許可を得て殴ることくらいだろう。まぁ、そうしたい気持ちが強いだけで実際できるかどうかはわからないけどね。

……――――――さて。
それはさておき、改めて質問の内容を考えてみると前の世界の平均はあてにならないし、この世界ではセイとしか経験したことない。だから、平均がどれくらいか聞かれてもあたしにもわからないわけで……

「えっと……リアは、精霊王様と…その……」
「あー……うん、あたしも“おはよう”と“おやすみ”の挨拶みたいな感じで、ほぼ毎日セイに抱かれてマス……」
「!!!……では、別におかしいことではないのね?」

めちゃくちゃ嬉しそうな顔をするメリーは超可愛いんだけど、話の内容が内容なだけに少し複雑だ。
そもそもセイは人間じゃなくて精霊の王様だから、人間と比べちゃいけないと思うんだけど……ってか、殿下ってエロいだけじゃなく毎日メリーを抱くほど性欲まで強いの?しかも平均を聞くってことは1回で終わってないな??!!

純粋なメリーがいいように言いくるめられる図しか想像できなくて、ガシッと肩を掴み「これだけは覚えておいて!」とメリーに強く訴えた。

「メリー、イヤな時はイヤって言って良いんだからね!」
「え?」
「メリーがしたくない時は、あのくそ……げふん、殿下にちゃんと「今日はイヤですっ」って断って良いんだよ!まぁ、今は妊娠中でそういうこともしてないだろうけど……」
「ぁ、えっと、それは……」

ちょっと待て!してるんかいっ!!
ちょっとくそエロ殿下っ!妊婦にまで手を出すって、お前はどこまでエロいの?!鬼畜なの??!!
鬼畜なのはうちの師匠の専売特許なんですけど???!!!

「大丈夫よ、リア。イグナート様は多少…というか、かなりスキンシップの多い方だけれど、ちゃんと私の身体を気遣って下さるし何より“愛されている”のだと感じさせてくれるわ」
「メリー……」
「憧れていた恋愛小説とは少し違うけれど、ちゃんと自分の責務を果たしながら好きになった方と結婚して、二人の赤ちゃんもお腹ここにいる。私、すごく幸せよ」

そうだね。それはあたしから見てもすごくわかる。
幸せオーラ満開のメリーは、見た目だけじゃなくて本当に誰よりも綺麗だと思う。

「でも、こうしてリアと一緒に笑い合えたこと……同じように大好きな方と一緒にいるリアと幸せを分かち合えた今が、一番幸せだわ」
「!!……うん、あたしも。今までも幸せだったけど、メリーとこうしてまた会えた今の方が幸せだよ!」

目の前のメリーが堪らなく可愛くて、思わずぎゅうっと抱きしめる。
戸惑いながらも、嬉しそうに抱きしめ返してくるメリーがさらに可愛くて鼻血が出そうになった。
あたしの天使、マジで可愛くて尊すぎる。
本当に、なんでくそエロ殿下あんなのと結婚しちゃったんだろう……

「……あの、たまにで良いの。今後、リアをお茶に誘っても良いかしら?」
「!!……っ、もちろん!前もって言ってくれたら絶対休み取るよ!」
「ありがとう。あと、リアのバーブティ「私の親友が作ってるの」って他の方に伝えても良い?」
「やだもうっ、当たり前じゃないの!!もうもうっ、メリー大好きっ!!!」
「きゃっ!わ、私だって、リアのこと大好きなんだから!!」
「あたしの方が好きだよ!」
「私だって負けないわ!!」
「「……」」

「「ぷっ……あはははっ」」


堪えきれずに2人で大笑いしてから、眠るまでメリーといろんな話をした。
もちろん互いに事情があって言えないことはあるけど、かつてのように他の人には話せない本音や秘密を言えるかけがえのない友達であることに変わりはない。


セイ、師匠。
短冊に書いた願い事……叶えてくれて、ありがとうございます。


あたしは眠りに就く前に、心の中でセイと師匠に心から感謝した。





「セイル」
「ん?なぁに、エリュシオン☆」
「お前も短冊に願い事を書いたのか?」
「え~、ボクが人間と同じようにそんなコトすると思う?そういうエリュシオンはどうなのさ♪」
「ふっ、俺の目的は、金をたんまり持ってる王族に散財させて研究費を稼ぐことだ。書くわけなかろう」
「ふふっ☆ボク知ってるよ♪その研究費って、リアのハーブティ用の薬草農園を拡張するためのお金だよね?エリュシオンが出すって言ってるのに、リアってば「師匠にばっかり頼れません」って断固拒否してたもん☆」
「!!……っぐ、ケホッ、ケホッ」
「しかも、リアが仲違いしてた王太子妃も参加できるよう、国王に「皇族全員参加させろ」って命令までしちゃってさ☆」
「……はぁ。セイルこそ、わざわざ王太子妃達あいつらの目に留まるよう目立つように行動してたではないか。お前らしくもない」
「ふふっ、ボクはきっかけを作ってあげただけ☆行動をしたのはリア自身だよ♪」
「だな。……まったく、お前のせいで途中から俺だけ忙しかったのだ。明日の仕事はしっかりと手伝ってもらうぞ」
「何言ってるの☆国王やその侍従達にほとんどやらせてたの、ボク知ってるんだからね♪」
「ちっ」


その日、セイは師匠と久々にお酒を飲みながら楽しく(?)過ごしていたらしい。
そういえば、セイも短冊に願い事書いたのかな?


セイの願い事っていったいなんだろう……――――――――?




“リアがずっと、ボクの隣で笑っていられますように……”
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