上 下
30 / 45
2章 いよいよ本編開始??

意味不明なモテ期襲来?!2*

しおりを挟む



とりあえず寮の部屋に戻り鍵を閉める。
使用人は連れてこれないが、学園の寮はある程度家具の揃った1人用の個室のため閉じこもるには最適だ。

なんとか一息ついて、ごろんとベッドに寝そべった。

「何これ……一体なにが起こってるって言うの……?」

他の貴族令息は瞳まで見てなかったけど、殿下みたいに目が虚ろだったんだろうか?
だとしたら、やっぱり魔法か何かが影響してる?……でも誰の何の魔法??


「あれ~、リア。何か前よりも魔力がだだ漏れ状態だね☆」
「セイ!……あれ、どこから?鍵閉めちゃったのに」
「ふふ☆ボクにはドアや鍵なんて意味ないよ♪今日は窓から来たけど☆」

さすが風の精霊王!部屋への入り方に常識なんてなかった!
別にセイだったらいつでもウェルカムだけどね!!

「セイ、あたしの魔力がだだ漏れ状態ってどういうこと?」
「ん~、リアってね、魅了魔法が使えるみたいなんだよね☆しかも無意識に♪」
「へ?魅了魔法?……それって、前に言ってた……?」
「うん☆使える人は少ないんだけど、使うことによる影響力が大きいからあまり公に知られてないのかもね♪」
「影響力が、大きい……?」
「だって、人を”魅了”しちゃうんだよ?もし国の偉い人を魅了なんてしちゃったら……どうなると思う?」
「あ!!」

ホントだ。確かに偉い貴族とか王族とかに使っちゃったら……って想像したくもない。
……そんな魔法を、あたしが……?

「魅了魔法は光魔法の一つなんだ☆リアも持ってるでしょ?光属性♪」
「あ……」
「実は、前にリアを襲ったあのバカも、リアの魅了魔法が原因みたいでね~」
「えぇぇぇぇぇ??!!」
「わずかだけど、リアの魔力と魅了魔法が残ってて、それを完全に消すのに1週間かかったってエリュシオンが言ってたよ☆」

まさか、アレの原因があたしの魔法が原因とか……
しかも、師匠に証拠隠滅してもらってたってことだよね……

「しかも、前にボクの魔力をあげすぎちゃったみたいで、今のリアって常に魅了魔法がだだ漏れ状態みたいなんだ☆」
「は?」
「最近妙に男が近づいてきてると思わない?……さっきみたいに☆」
「!!」

最近のアレはセイから魔力をもらいすぎたことが原因??!!
しかも、さっきみたいにって、アレをセイに見られてたの ――――――???!!!

「や、さっきのは、キスされそうになったけどしてないからっ!未遂だからっ!!」
「ふふ☆知ってるよ~♪ボクとしては責任取って、垂れ流してる魔力を吸い取ってあげなきゃと思ってね☆」
「す、吸い取る……?」
「それに、シルシもそろそろ消えそうだし☆」
「!!!」

そう言って、セイはベッドで寝ていたあたしの上に覆いかぶさってきた。

「幸いここは一人部屋で、リアは鍵もかけてることだし……あ、声我慢できなくても心配しないでね☆結界張って漏れないようにしてあげる♪だから安心して啼いていいからね☆」

それは安心して良いのか良くないのか微妙な感じなんですけどっ!!!

「ふふ☆普通の状態でリアを抱くのは初めてだね♪」
「あ、あの……せめて、お風呂に……」
「お風呂?あぁ、そうだね気が利かなくてごめんね☆じゃあ一緒に入ろうか♪」
「え?……ひゃぁっ」

セイはそう言って、あたしをお姫様抱っこでお風呂へ連れて行く。
あれ?ここって初めて入る部屋じゃないの?なんで迷いなくお風呂に向かってるの??

「ふふ☆な・い・しょ♪」
「!!」


破壊力抜群のセイの笑顔にあたしは速攻ノックダウン。
そして、そんなセイにくらくらしてる間に気が付けば服はすべて脱がされ、すでに浴室にいた。

え?ちょっ、いつの間にっ??!!

「セイ、あのっ……んむ、ふっ……っぁ、んんっ」
「ん、ちゅ……ふ、リア、可愛い☆」
「!!」

シャワーを浴びる前に裸で抱き合って、セイに舌を絡めとられる。
密着して素肌を感じられることが嬉しいような恥ずかしいような……でもとても幸せな気分になる。

キスだけでもう蕩けそう……

「ふふ、リアもイイ顔するようになってきたね……堪らない☆」
「んっ、イイ……顔?」
「ボクを欲している“女”の顔ってこと☆」
「んんっ、ぁ……やん、胸……」
「うん、ボクが大好きな柔らかい胸……ちゅ、んむっ」
「ひゃっ、あぁぁっ、吸っちゃ……んんんっ」

ピクン、ピクンっと身体が痙攣する。

「あは☆ホントに敏感な子だね、リアは☆」
「あ、やぁ……ん、ダメ、乳首摘まんじゃ……また……」
「いくらでも乱れて良いよ☆……ココもこんなに濡れてるならもう挿入れちゃおうかな♪」
「きゃぅっ」

セイのキスと胸への愛撫ですっかり蜜を溢れさせたあたしの蜜壺は、セイの指をすんなりと受け入れる。
くちゅくちゅと浅い抽挿を繰り返すセイの指じゃ物足りなくて、もっと奥まで欲しいと腰をセイにすり寄せてしまう。

「あれ?もう欲しくなっちゃった?」
「ん、奥まで……欲し……」
「指で良いの?」
「や、ぁっ……意地悪っ、セイの、セイのが欲しいの……はぁっ、奥までいっぱ……あぁぁぁぁぁぁぁっ」

セイがあたしの身体を壁に向け、バックの状態で挿入れてきた。
一気に深く奥まで挿入れられて、あたしの身体はまたビクン、ビクンっと反応してしまう。

「くっ……すっかりえっちな子になっちゃったね☆や~らし~♪」
「あ、ハァ……っん、ぁぁ……や、ごめん、なさ……」
「ふふ、良いんだよ☆ボクがリアを乱れさせてるって思うと、ホント堪らない、ねっ」
「あぁぁっ、や、深っ……奥、ダメっ」
「リアの“ダメ”は“イイ”って意味だよね☆……ほら、わかる?ココがボクのを全部飲み込んでるの……」

セイは奥まで挿入した状態で後ろから密着し、片手で胸を揉みながら、もう片方は結合部周辺に触れる。
途中敏感な陰核も刺激され、そのたびきゅうっとセイを締め付けてしまう。

複数の物理的な攻めと言葉攻め、そしてセイに魔力を吸い取られていることによる脱力感で、あたしはもういろいろ限界だった。

「ぁ、ぁぁ……も、ダメ……」
「ふふ☆1回終わらせちゃおうか♪続きはゆっくりベッドでね☆」
「!!!」


セイの宣言通りお風呂ではその1回で終わらせ、その後は身体を洗って乾燥魔法までかけてくれた。
ベッドに戻ってからは、お風呂に入った意味がない程どろどろに蕩けるくらい甘い甘い時間を過ごした。

消えかけていたキスマークは新たに上書きされた上、数が増えている。
……なんか、セイに翻弄されすぎて大事なことを忘れてる気がするんだけど……


「あ、魅了魔法の対応策については一度エリュシオンに聞いてみると良いよ☆」


それだぁぁぁぁっ!


あたしは、まずはセイとの時間を思う存分堪能して、その後師匠の元へ行くことにしました……――――――
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

浮気くらいで騒ぐなとおっしゃるなら、そのとおり従ってあげましょう。

Hibah
恋愛
私の夫エルキュールは、王位継承権がある王子ではないものの、その勇敢さと知性で知られた高貴な男性でした。貴族社会では珍しいことに、私たちは婚約の段階で互いに恋に落ち、幸せな結婚生活へと進みました。しかし、ある日を境に、夫は私以外の女性を部屋に連れ込むようになります。そして「男なら誰でもやっている」と、浮気を肯定し、開き直ってしまいます。私は夫のその態度に心から苦しみました。夫を愛していないわけではなく、愛し続けているからこそ、辛いのです。しかし、夫は変わってしまいました。もうどうしようもないので、私も変わることにします。

天才と呼ばれた彼女は無理矢理入れられた後宮で、怠惰な生活を極めようとする

カエデネコ
恋愛
※カクヨムの方にも載せてあります。サブストーリーなども書いていますので、よかったら、お越しくださいm(_ _)m リアンは有名私塾に通い、天才と名高い少女であった。しかしある日突然、陛下の花嫁探しに白羽の矢が立ち、有無を言わさず後宮へ入れられてしまう。 王妃候補なんてなりたくない。やる気ゼロの彼女は後宮の部屋へ引きこもり、怠惰に暮らすためにその能力を使うことにした。

処刑された人質王女は、自分を殺した国に転生して家族に溺愛される

葵 すみれ
恋愛
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。 彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。 ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。 父の気を引くこともできない役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。 あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。 この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。 さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。 そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。 愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。 ※小説家になろうにも掲載しています

婚約破棄目当てで行きずりの人と一晩過ごしたら、何故か隣で婚約者が眠ってた……

木野ダック
恋愛
メティシアは婚約者ーー第二王子・ユリウスの女たらし振りに頭を悩ませていた。舞踏会では自分を差し置いて他の令嬢とばかり踊っているし、彼の隣に女性がいなかったことがない。メティシアが話し掛けようとしたって、ユリウスは平等にとメティシアを後回しにするのである。メティシアは暫くの間、耐えていた。例え、他の男と関わるなと理不尽な言い付けをされたとしても我慢をしていた。けれど、ユリウスが楽しそうに踊り狂う中飛ばしてきたウインクにより、メティシアの堪忍袋の緒が切れた。もう無理!そうだ、婚約破棄しよう!とはいえ相手は王族だ。そう簡単には婚約破棄できまい。ならばーー貞操を捨ててやろう!そんなわけで、メティシアはユリウスとの婚約破棄目当てに仮面舞踏会へ、行きずりの相手と一晩を共にするのであった。けど、あれ?なんで貴方が隣にいるの⁉︎

【完結済み】婚約破棄致しましょう

木嶋うめ香
恋愛
生徒会室で、いつものように仕事をしていた私は、婚約者であるフィリップ殿下に「私は運命の相手を見つけたのだ」と一人の令嬢を紹介されました。 運命の相手ですか、それでは邪魔者は不要ですね。 殿下、婚約破棄致しましょう。 第16回恋愛小説大賞 奨励賞頂きました。 応援して下さった皆様ありがとうございます。 本作の感想欄を開けました。 お返事等は書ける時間が取れそうにありませんが、感想頂けたら嬉しいです。 賞を頂いた記念に、何かお礼の小話でもアップできたらいいなと思っています。 リクエストありましたらそちらも書いて頂けたら、先着三名様まで受け付けますのでご希望ありましたら是非書いて頂けたら嬉しいです。

私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)
ファンタジー
サラは幼い頃から学ばなくても魔法が使えた。最近では思っただけで、魔法が使えるまでに。。。 精霊に好かれる者は、強力な魔法が使える世界。その中でも精霊の加護持ちは特別だ。当然サラも精霊の加護持ちだろうと周りから期待される中、能力鑑定を受けたことで、とんでもない称号がついていることが分かって⁉️ 私が精霊王様の母親っ?まだ、ピチピチの10歳で初恋もまだですけど⁉️

【本編完結済】夫が亡くなって、私は義母になりました

木嶋うめ香
恋愛
政略で嫁いだ相手ピーターには恋人がいたそうです。 私達はお互いの家の利益のための結婚だと割りきっていたせいでしょうか、五年経っても子供は出来ず、でも家同士の繋がりの為結婚で離縁も出来ず、私ダニエラは、ネルツ侯爵家の嫁として今後の事を悩んでいました。 そんな時、領地に戻る途中の夫が馬車の事故で亡くなったとの知らせが届きました。 馬車に乗っていたのは夫と女性と子供で、助かったのは御者と子供だけだったそうです。 女性と子供、そうです元恋人、今は愛人という立場になった彼女です。 屋敷に連れてこられたロニーと名乗る子供は夫そっくりで、その顔を見た瞬間私は前世を思い出しました。 この世界は私が前世でやっていた乙女ゲームの世界で、私はゲームで断罪される悪役令嬢の母親だったのです。 娘と一緒に断罪され魔物に食われる最後を思い出し、なんとかバッドエンドを回避したい。 私の悪あがきが始まります。 第16回恋愛小説大賞 奨励賞頂きました。 応援して下さった皆様ありがとうございます。 本作の感想欄を開けました。 お返事等は書ける時間が取れそうにありませんが、感想頂けたら嬉しいです。

【本編完結済】溺愛されすぎ公爵夫人の日常。強力な権力とコネを使って人の役に立とうと思います!『色褪せ令嬢は似合わない婚約を破棄したい』続編

橘ハルシ
恋愛
国一番の貴族、ハーフェルト公爵夫人エミーリア。彼女の夫は元第二王子で、王太子補佐であるリーンハルト。 妻を過度に溺愛している彼は、素直で人を疑わない彼女が可愛くて、いつもからかって遊んでしまう。 彼女の方は毎回きれいに夫の罠に嵌って、怒りつつ愛される。そんな二人のほぼ日常のドタバタ話になります。 お人好し過ぎるエミーリアが夫を振り回して、人助けをしたり事件に巻き込まれたりもします。   この話は、『色褪せ令嬢は似合わない婚約を破棄したい。』の続編になりますが、そちらを読んでいなくても問題なく読んでいただけます。     2/2 話が思ってたのと違ってきたので、あらすじを変えました。

処理中です...