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2章 いよいよ本編開始??
避けられなかった急接近イベント2*
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※ちょっと無理やりな表現があります。
ご注意ください。
-------------------------
◇
「……ケイン、さま……?」
「リナリア、大丈夫?助けに来るのが遅くなってごめんね」
「あ、いえ……ご心配おかけしてすみません……」
え?今一番好感度が高いのはケインなの??
いや、誰が来ても疑問ではあるんだけど……ケインが来るってことはやっぱりこれは急接近イベント勃発ってことなんだろうか?
「リナリア、歩ける?……あ、もしかして足を怪我してる?」
「はい。落ちた時に少し……さっきまで気を失ってたみたいで、痛くて思うように動けませんでした」
「うわぁ……これだけ腫れてたら確かに痛いよね。さっき通り道に無人の山小屋を見つけたから、そこで手当てをしよう。……ちょっと失礼」
「へ……きゃぁっ!」
ケインはあたしの足を見て、肩を貸して歩くこともできないとすぐさま判断したんだろう。
それはわかる。でもでも、わざわざお姫様抱っこする必要ってあるか???!!!
「あ、あのっ……ケイン様……」
「ん?」
「この、体勢はちょっと……」
「あぁ、そう?ボクは全然気にならないんだけど」
「あたしは気にしますっ!!」
あたしの傷を舐めるという前科のあるケインは、お姫様抱っこをしたまま迫ってくるなんてこともあるかもしれない。
そんな恋愛イベントフラグは片っ端から折りたいあたしは、なるべく安全な方法で運んでもらおうとした。
「じゃあ、背負うから背中に乗ってくれ。キミへの負担を考えるとこれ以上の譲歩はできないよ」
「わかりました……失礼します」
それなら大丈夫だろうと思って、ケインの背中におぶさった。
「っ!!」
「?……ケイン様、どうかされましたか?」
「いやっ、大丈夫だよっ!しっかり捕まっててね」
「はい、あの、重かったら言ってくださいね。すぐ降りますから」
「そんなもったいな……いや、大丈夫だよ。リナリアは軽いから全然平気!!」
ちょっと挙動不審になったケインの態度は気になったが、そんなに負担がかかっていないのは本当らしい。
あたしに気遣いつつも、軽快な動きでそんなに時間がかからず目的の小屋へと辿り着いた。
その小屋は無人で、簡易的な台所と毛布が2枚あるくらいの狩猟する人の簡易的な休憩所だった。
もちろん食料などもなかったが、ケインがサンドイッチを持ってきてくれたので、晩ご飯として食べることができた。とてもありがたい。
足の怪我も、ケインが持ってきた薬草と包帯で応急処置してくれたので、おかげで少し楽になった。
だけどさすがに動ける状態じゃないし、だいぶ時間が経ち日も沈んでしまったので、止む無く今夜はここで一夜を明かすことになった。
……まぁ、そうなりますよね。
さすがにケインは着替えの服までは持ってきていないので、上に来ていたシャツをあたしに渡し、あたしの服は乾かすことにした。
≪今の状況≫
・あたし→ケインのシャツを着て毛布を羽織る、いわゆる彼シャツ状態。(彼氏じゃないけど)
・ケイン→シャツを貸したことで上半身裸の状態で毛布を羽織る(筋肉がっしり)
このままナニも起こらず過ごすことはできるんだろうか……?
期待する意味じゃなく、大丈夫かなという意味でドキドキする。
「そういえば、メリー……ナルメリア様は大丈夫でしたか?」
「ナルメリア嬢?……あぁ、怪我はないよ。ただ、リナリアのことをとても心配していた」
「メリー……」
「自分も探しに行くってきかなかったんだけど、殿下が今夜は側についてるって言うから落ち着いてるんじゃないかな」
「……」
……それは別の意味で落ち着かないんじゃないんだろうか、とは言えないね。頑張れ、メリー!
ポツポツと会話するもすぐ無言になってしまい、なんだか落ち着かない。
まだ眠気もないし、かと言って無言になって変な雰囲気になるのも嫌なので、あたしは必死になって会話を探した。
「そっ、そういえば、黒猫ちゃんは元気なんですか?」
「黒猫……ロビンね、うん、すっごく元気だよ」
「ふふ、良かった」
黒猫のロビンちゃんは元気なんだね。良かった良かった。
また裏庭で会えたらいいなと思うけど、学園の裏庭は実はセイもお気に入りらしく、会いたいけど恥ずかしくて会いに行けないあたしはなかなか行く勇気がなくてしばらく行ってないんだよね……。
野外研修終わったら裏庭にいってみようっと。
あたしがそう思いふけっているうちに、ケインはいつの間にかあたしのすぐ側まで来ていた。
なんだろう。さっきと少し雰囲気が違う……?
ケインはそっとあたしの手を取り、以前ロビンに引っかかれた場所を見た。
「怪我は……すっかり治ったみたいだね」
「そりゃ、結構前の話ですからね。大した傷でもなかったし……」
「そう……ちょっと残念」
「え?……残念って、なんで……」
「残るような傷だったら、ボクが“責任取る”って言えたのにな……」
ドクンっ
え……なに、責任ってどーゆう……
ケインは掴んだままのあたしの手を優しく包み、ちゅっとキスをした。
「っ!!」
「リナリア……キミには、好きな人っているの?」
……この選択肢はゲームにもあった。
やっぱり、これは急接近イベント?でも前後の会話ってこんな感じだったっけ??
ちなみに選択肢はこうだったはず。
① 好きな人はいない
② いるよ、好きな人
③ ……実は、あたし……
……うん、間違っても③を選んじゃいけない気がするよね。
この雰囲気と以前のケインの態度から、始まっちゃいけないナニカが始まる気がする。
あたしが好きなのはセイただ一人だ。
嘘はつきたくないし、フラグも立てたくないから正直に答えることにした。
「……いるよ、好きな人。」
「……っ、そう、なんだ……どんな人?」
どんな……か。そもそも人ではなく精霊で、しかも精霊の王様なんだけど……
もちろんそんなことは言えない。
「あたしの好きな人は、すっごく大人だけどちょっぴり意地悪でいたずら好きで……ものすごくカッコ良いんだけど、ものすごく可愛い人でもあるかな……」
うん、セイはカッコよくもあり、可愛くもあり、うまく言葉で表現できないけど、とにかくあたしは彼が大好きだ。
「付き合ってるの?」
「……付き合っては、ないです」
そう、付き合ってはいない。一度身体の関係は持ったけど、あれは薬のせいというか事故と言うか……
「ふ~ん……じゃぁ、ボクにもチャンスはあるかな……」
「へ?……きゃっ」
ドサッという音がしたと思ったら、あたしはケインに押し倒されていた。
え?なんで??どうして??!!
あたし、選択肢間違えたの???!!!
「リナリアって好きな人の前ではそんなに可愛く笑うんだね……なんか妬けちゃうな、ボク」
「え、あのっ、ケイン様……どいてくださ……」
「やだね。ボクだってリナリアのことちょっと良いなって思ってたのに……他の人に取られる位ならボクのものにしちゃおうかな」
「いやっ、ケインさ……やめて、ぃやぁぁぁっ」
ケインはあたしの首にちゅっちゅっとキスをしたり舐めたりしながらシャツのボタンを外していく。
ボタンを数個はずしだけで唯一身に着けている下着がすぐに見えてしまう。
「ふふ、ボクのシャツを着てるリナリア……良いね、堪らない」
「どいてっ、離して!!……やだっ、こんなの、酷い……ッグズ」
「背中に背負ってるとき、リナリアの胸が凄く柔らかくて……触りたくてしかたなかったんだよね」
そう言って、ケインはボタンを外したシャツの間から手を入れて下着の上から胸を揉んできた。
「ひぅっ!!」
「わぁ、やっぱり柔らかくて気持ちいい。リナリアって着やせするんだね」
やだっ!
やめてっ!!
これ以上触らないでっ!!!
攻略対象だからってナニしても良いと思ってるの??!!
ケインの手が下半身に伸びてきたのを感じたときがもう限界だった。
「っ!!!……ぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
バチッ!バチバチッ!!
「うゎっ……っぐ、がはっ」
何かが弾けてぶつかる音と、ケインの呻き声が聞こえた。
恐怖と嫌悪で恐る恐る目を開けると、ケインは壁際まで吹っ飛ばされたような体勢で気を失っていた。
「あ、れ……あたし……」
今って自分の魔法でケインを吹っ飛ばしたの?なんか、ものすごく魔力を消費したときみたいに力が入らない。
……あ、やばい……体内の魔力がほとんど残ってない感じがする……
「……はぁっ、はぁ……どうしよ、っぐ……苦し、…セイ、セ、イ……」
助けて……セイ……
「え~、リアの魔力を近くで感じたから来てみたのに、コレってどういうこと?」
意識を失いかけている状態だったけど、かろうじて誰かの声が聞こえた気がした。
「ふ~ん……リアをこんな目に遭わせたヤツって……アレか。とりあえず、魔力がすっからかんのリアに魔力をあげることが先決かな……ま、たぶん大丈夫だよね☆」
意識が完全に落ちる直前、口唇に柔らかいものが触れた気がした……――――――
ご注意ください。
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「……ケイン、さま……?」
「リナリア、大丈夫?助けに来るのが遅くなってごめんね」
「あ、いえ……ご心配おかけしてすみません……」
え?今一番好感度が高いのはケインなの??
いや、誰が来ても疑問ではあるんだけど……ケインが来るってことはやっぱりこれは急接近イベント勃発ってことなんだろうか?
「リナリア、歩ける?……あ、もしかして足を怪我してる?」
「はい。落ちた時に少し……さっきまで気を失ってたみたいで、痛くて思うように動けませんでした」
「うわぁ……これだけ腫れてたら確かに痛いよね。さっき通り道に無人の山小屋を見つけたから、そこで手当てをしよう。……ちょっと失礼」
「へ……きゃぁっ!」
ケインはあたしの足を見て、肩を貸して歩くこともできないとすぐさま判断したんだろう。
それはわかる。でもでも、わざわざお姫様抱っこする必要ってあるか???!!!
「あ、あのっ……ケイン様……」
「ん?」
「この、体勢はちょっと……」
「あぁ、そう?ボクは全然気にならないんだけど」
「あたしは気にしますっ!!」
あたしの傷を舐めるという前科のあるケインは、お姫様抱っこをしたまま迫ってくるなんてこともあるかもしれない。
そんな恋愛イベントフラグは片っ端から折りたいあたしは、なるべく安全な方法で運んでもらおうとした。
「じゃあ、背負うから背中に乗ってくれ。キミへの負担を考えるとこれ以上の譲歩はできないよ」
「わかりました……失礼します」
それなら大丈夫だろうと思って、ケインの背中におぶさった。
「っ!!」
「?……ケイン様、どうかされましたか?」
「いやっ、大丈夫だよっ!しっかり捕まっててね」
「はい、あの、重かったら言ってくださいね。すぐ降りますから」
「そんなもったいな……いや、大丈夫だよ。リナリアは軽いから全然平気!!」
ちょっと挙動不審になったケインの態度は気になったが、そんなに負担がかかっていないのは本当らしい。
あたしに気遣いつつも、軽快な動きでそんなに時間がかからず目的の小屋へと辿り着いた。
その小屋は無人で、簡易的な台所と毛布が2枚あるくらいの狩猟する人の簡易的な休憩所だった。
もちろん食料などもなかったが、ケインがサンドイッチを持ってきてくれたので、晩ご飯として食べることができた。とてもありがたい。
足の怪我も、ケインが持ってきた薬草と包帯で応急処置してくれたので、おかげで少し楽になった。
だけどさすがに動ける状態じゃないし、だいぶ時間が経ち日も沈んでしまったので、止む無く今夜はここで一夜を明かすことになった。
……まぁ、そうなりますよね。
さすがにケインは着替えの服までは持ってきていないので、上に来ていたシャツをあたしに渡し、あたしの服は乾かすことにした。
≪今の状況≫
・あたし→ケインのシャツを着て毛布を羽織る、いわゆる彼シャツ状態。(彼氏じゃないけど)
・ケイン→シャツを貸したことで上半身裸の状態で毛布を羽織る(筋肉がっしり)
このままナニも起こらず過ごすことはできるんだろうか……?
期待する意味じゃなく、大丈夫かなという意味でドキドキする。
「そういえば、メリー……ナルメリア様は大丈夫でしたか?」
「ナルメリア嬢?……あぁ、怪我はないよ。ただ、リナリアのことをとても心配していた」
「メリー……」
「自分も探しに行くってきかなかったんだけど、殿下が今夜は側についてるって言うから落ち着いてるんじゃないかな」
「……」
……それは別の意味で落ち着かないんじゃないんだろうか、とは言えないね。頑張れ、メリー!
ポツポツと会話するもすぐ無言になってしまい、なんだか落ち着かない。
まだ眠気もないし、かと言って無言になって変な雰囲気になるのも嫌なので、あたしは必死になって会話を探した。
「そっ、そういえば、黒猫ちゃんは元気なんですか?」
「黒猫……ロビンね、うん、すっごく元気だよ」
「ふふ、良かった」
黒猫のロビンちゃんは元気なんだね。良かった良かった。
また裏庭で会えたらいいなと思うけど、学園の裏庭は実はセイもお気に入りらしく、会いたいけど恥ずかしくて会いに行けないあたしはなかなか行く勇気がなくてしばらく行ってないんだよね……。
野外研修終わったら裏庭にいってみようっと。
あたしがそう思いふけっているうちに、ケインはいつの間にかあたしのすぐ側まで来ていた。
なんだろう。さっきと少し雰囲気が違う……?
ケインはそっとあたしの手を取り、以前ロビンに引っかかれた場所を見た。
「怪我は……すっかり治ったみたいだね」
「そりゃ、結構前の話ですからね。大した傷でもなかったし……」
「そう……ちょっと残念」
「え?……残念って、なんで……」
「残るような傷だったら、ボクが“責任取る”って言えたのにな……」
ドクンっ
え……なに、責任ってどーゆう……
ケインは掴んだままのあたしの手を優しく包み、ちゅっとキスをした。
「っ!!」
「リナリア……キミには、好きな人っているの?」
……この選択肢はゲームにもあった。
やっぱり、これは急接近イベント?でも前後の会話ってこんな感じだったっけ??
ちなみに選択肢はこうだったはず。
① 好きな人はいない
② いるよ、好きな人
③ ……実は、あたし……
……うん、間違っても③を選んじゃいけない気がするよね。
この雰囲気と以前のケインの態度から、始まっちゃいけないナニカが始まる気がする。
あたしが好きなのはセイただ一人だ。
嘘はつきたくないし、フラグも立てたくないから正直に答えることにした。
「……いるよ、好きな人。」
「……っ、そう、なんだ……どんな人?」
どんな……か。そもそも人ではなく精霊で、しかも精霊の王様なんだけど……
もちろんそんなことは言えない。
「あたしの好きな人は、すっごく大人だけどちょっぴり意地悪でいたずら好きで……ものすごくカッコ良いんだけど、ものすごく可愛い人でもあるかな……」
うん、セイはカッコよくもあり、可愛くもあり、うまく言葉で表現できないけど、とにかくあたしは彼が大好きだ。
「付き合ってるの?」
「……付き合っては、ないです」
そう、付き合ってはいない。一度身体の関係は持ったけど、あれは薬のせいというか事故と言うか……
「ふ~ん……じゃぁ、ボクにもチャンスはあるかな……」
「へ?……きゃっ」
ドサッという音がしたと思ったら、あたしはケインに押し倒されていた。
え?なんで??どうして??!!
あたし、選択肢間違えたの???!!!
「リナリアって好きな人の前ではそんなに可愛く笑うんだね……なんか妬けちゃうな、ボク」
「え、あのっ、ケイン様……どいてくださ……」
「やだね。ボクだってリナリアのことちょっと良いなって思ってたのに……他の人に取られる位ならボクのものにしちゃおうかな」
「いやっ、ケインさ……やめて、ぃやぁぁぁっ」
ケインはあたしの首にちゅっちゅっとキスをしたり舐めたりしながらシャツのボタンを外していく。
ボタンを数個はずしだけで唯一身に着けている下着がすぐに見えてしまう。
「ふふ、ボクのシャツを着てるリナリア……良いね、堪らない」
「どいてっ、離して!!……やだっ、こんなの、酷い……ッグズ」
「背中に背負ってるとき、リナリアの胸が凄く柔らかくて……触りたくてしかたなかったんだよね」
そう言って、ケインはボタンを外したシャツの間から手を入れて下着の上から胸を揉んできた。
「ひぅっ!!」
「わぁ、やっぱり柔らかくて気持ちいい。リナリアって着やせするんだね」
やだっ!
やめてっ!!
これ以上触らないでっ!!!
攻略対象だからってナニしても良いと思ってるの??!!
ケインの手が下半身に伸びてきたのを感じたときがもう限界だった。
「っ!!!……ぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
バチッ!バチバチッ!!
「うゎっ……っぐ、がはっ」
何かが弾けてぶつかる音と、ケインの呻き声が聞こえた。
恐怖と嫌悪で恐る恐る目を開けると、ケインは壁際まで吹っ飛ばされたような体勢で気を失っていた。
「あ、れ……あたし……」
今って自分の魔法でケインを吹っ飛ばしたの?なんか、ものすごく魔力を消費したときみたいに力が入らない。
……あ、やばい……体内の魔力がほとんど残ってない感じがする……
「……はぁっ、はぁ……どうしよ、っぐ……苦し、…セイ、セ、イ……」
助けて……セイ……
「え~、リアの魔力を近くで感じたから来てみたのに、コレってどういうこと?」
意識を失いかけている状態だったけど、かろうじて誰かの声が聞こえた気がした。
「ふ~ん……リアをこんな目に遭わせたヤツって……アレか。とりあえず、魔力がすっからかんのリアに魔力をあげることが先決かな……ま、たぶん大丈夫だよね☆」
意識が完全に落ちる直前、口唇に柔らかいものが触れた気がした……――――――
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