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3章 うれしはずかし新生活
28 少しずつ慣れていく(慣らされていく)モノ
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◇
昨日ミムルちゃんの部屋に戻る直前に、自分からカインズさんにキスしてしまった。
あの時はしたくてしてしまったけど、朝起きてから顔を合わせるのが恥ずかしくなり、なるべく目が合わないようにしてたのに、それを察知したらしいカインズさんはそんなあたしを待ち伏せしては、「おはよう」とか「おやすみ」とか挨拶をするたびにキスしてくるようになった。
最初はビックリして悲鳴をあげそうになったけど、廊下や台所などでの一瞬の出来事だから、悲鳴をあげる前にはコトが済んでしまっており、悲鳴のあげようもなかった。
カインズさんは、不思議とそれ以上の事はしてこないのだ。
(いや、別にそれ以上の事をして欲しいとかそういうんじゃない……と思う、たぶん。
ほらあれだ。以前はその後いろいろされた、から……)
頭の中で以前された、忘れたくても忘れられない恥ずかしいアレコレが思い出されて一気に顔が熱くなる。
「ミカヅキ~、そろそろ出かけようかと思うんだけど準備できたか?」
「ひゃいっ」
「ん?ミカヅキ?どうしたんだ、変な声出して……」
(変な声って酷いっ!カインズさんのせいなのにっ!!カインズさんがあんなコトしてくるからなのに!!!)
目の前で平然と話しかけてくるカインズさんに多少の苛立ちを感じつつも、なるべく平静を装う努力をしてみる。
今日は3人で改めて買い物に行く日なのだ。こんな所で言い合いをしている場合じゃない。
絶対今は顔が赤いから、しばらくはカインズさんと合わせなければ大丈夫……なはず。
…と言っても、身体能力の高いカインズさんから逃れるなんて事はもちろんできず、結局すぐに捕まってカインズさんの方を向かされた。
「あれ?ミカヅキ、顔赤いけど体調悪い?熱でもあるのかな……どれ」
「や、だいじょう、ぶ……っ」
熱があるか確認するためにおでこをくっつけてるだけなのに、急に至近距離にきたカインズさんの顔にドキッとした。
(あの口唇に何度もキスされたんだ……さっきも「おはよう」って優しく……
カインズさんの口唇、柔らかくてくすぐったくて、もっとしていたかった、かも…)
そう思ってしまったからなのか、無意識にあたしはカインズさんに吸い寄せられるように自分の口唇を重ねてしまった。
「ん……ミカ、ヅキ……?」
「ぁ、ごめんなさ…‥」
「いや、嬉しいよ。ミカヅキからしてくれるなんて。……もっとして良い?」
「ぅ、いや、あの……」
「俺はミカヅキに口付けしたい……しても良い?」
「……(コクン)」
あたしの了承を取ったカインズさんは「ミムルが待ってるから少しだけな」と言ってから、優しく抱きしめて何度も角度を変えながらキスをした。
最初は触れるだけなのにどんどん深く舌を絡めるようなキスになり、呼吸の仕方がわからないのと、身体から力が抜けていくのとで自分の足で立っていられず、解放される頃にはフラフラになっていた。
「ハァッ……息、できなかった、から…苦し、ハァ」
「ふふっ、そういう時は鼻で呼吸したら苦しくないよ。今度練習してみような」
「鼻で…なるほど。練習、してみる…」
満足そうに微笑むカインズさんは、あたしを支えながらミムルちゃんの待つ玄関へと連れて行く。
前回はミムルちゃんを中心に3人で歩いたけど、今日はあたしが少しふらついているためあたしが真ん中だ。
ミムルちゃんとは手を繋いでるけど、カインズさんは手を繋ぐのではなくあたしの腰に手を回しているので、密着度が高すぎてものすごく恥ずかしい。
しかも、心なしか以前より周囲から生暖かい目で見られている気がしてならない。
何度も“大丈夫だ”と伝えたのに聞き入れてもらえず、結局その状態のまま目的のお店に辿り着いてしまった。
(カランカラ~ン)
「いらっしゃいませ~♪あら、カインズにミムルじゃないの!久しぶりね~♪」
「よっ!クレアおばさん、久しぶり」
「(ペコリ)」
「あらあら、この初めて見るお嬢さんは、もしかして”噂”のカインズの美人な嫁さんかい?
ちょっと、早く紹介しておくれよ!!」
いきなり聞き捨てならない言葉が出てきた。
”美人な嫁さん”……?”噂”ってなに?
いったいどんな”噂”が流れてるっていうの?!
(聞きたいような、聞きたくないような……うぅ、複雑だ…)
「えっと…初め、まして……」
「おばさん、この子はミカヅキだ。1ヶ月くらい前から一緒に暮らしてる」
「ちょっ、カインズさん??その言い方だと誤解を……」
「(コクリ)」
「え、あの、ミムルちゃん?!」
”お嫁さん”という部分を否定するどころか2人してスルーしている。
これでは肯定してるのと同じじゃないか?!
このお店も、ハンスさんのお店同様カインズさん達の顔見知りの方が経営してるみたいで、あたしが否定する間もなく”お嫁さん”という部分を誰も訂正しないまま仲睦まじい会話が進んでいた。
(そもそもまだあたし達恋人でもないのに……いやいやいやっ、“まだ”ってなんだ!“まだ”って!!)
自分の中で自問自答しながら首をフルフルと振っていると、見かねたカインズさんが耳元で訂正しない理由を教えてくれた。
「一緒に暮らしてるのは事実だし、ミカヅキが家にいる理由で一番自然なのはこの理由だろ?」
「いや、そうかもしれないけど……」
「もちろん俺は、ホントにそうなれば良いと思ってるけどね♪」
「!!!!」
“最後の一言は余計だよっ!!”と叫びたい気持ちを必死に抑え、店内に展示されている寝具を見せてもらう事にした。
個人で経営してるそんなに大きくないお店みたいだけど、どれも寝心地が良さそうで迷ってしまう。
展示品のいくつかに座ったり寝心地を確認していたら、クレアさんがニコニコしながらとんでもない事を言ってきた。
「そうだねぇ、夫婦で使うならこのベッドがオススメだよ。
寝心地抜群、耐久性も抜群、シーツ交換もしやすいからいろいろと便利なんだ」
「ふっ、夫婦…?!」
「ふむ、なるほど……」
「いやいやいや、納得しないで!違いますっ!違いますからっ!!
今日はミムルちゃんと一緒に寝るためのベッドを買いに来たんですっ!!
カインズさんのベッドは充分大きいし買い替える必要なんか……はっ」
(いやぁぁぁ、なんか変な事まで言っちゃったぁぁぁぁぁぁっ!!!!)
あたしがハッとして恥ずかしくなってるのに、カインズさんもクレアさんも平然と会話をしている。
……なんだろう、コレはコレで少し腑に落ちない…
「おやおや、カインズ。嫁さんがミムルの部屋に逃げたくなるようなコトしてるのかい?
あまり無理させちゃダメじゃないか。ミムルの妹か弟でも作ろうとしたのかい?」
「ん~……俺はそんなつもりないんだけどね」
「だぁぁぁぁっ、ミムルちゃんの前でなんて事話してるんですかっ!!!
ミムルちゃんの教育上よろしくな……あれ?」
「……(キラキラ)」
「……ミムルちゃん、とりあえず一緒にあっちのベッド見に行かない?一緒に寝るんだから一緒に選びたいなぁ」
「!!(コクリ)」
ミムルちゃんの期待に満ちた瞳を見なかった事にして、なんとかベッド選びに気持ちを切り替えてもらうのに成功する。
そもそも、ミムルちゃんと眠るベッドを選びに来たんだからそっちを優先しなきゃ!
結局クレアさんのオススメのベッドを注文し、後日搬入するという事でカインズさんに手続きをしてもらい、帰りはミムルちゃんを真ん中にして、食材を買ってから3人で手を繋いで帰路についていた。
「ミカヅキ、帰り際クレアおばさんがやけにニコニコしてたけど、俺が手続きしてる間、何を話してたんだ?」
「え?……えっと、クレアさんがカインズさんの母親代わりみたいだった事とか、「何かあったらいつでもおいで」って言われました」
「あ~……まったくあの人は…昔からそうなんだよな」
「でも、良い人ですね」
「ん、そうだな。……他には?」
「他、ですか……?えっと、「ホントの親子みたいに見える」とか……―――――――――」
『そのうち、本当にミムルの妹か弟用のベッドを買いに来てくれるのを、楽しみに待ってるからね☆』
「~~~~~~~~~っ」
「え、ミカヅキ?急に赤くなってどうしたの??」
「ナ、ナンデモナイデス!!!」
「(くいっ、くいっ)」
「いやいや、明らかにおかしいって!……わかった、クレアおばさんに確認してくるわ」
「わぁぁぁっ!やめて!!ホントに何でもないのでそれだけはやめて下さいっ!!!
ミムルちゃんも、ホントに大丈夫だから気にしないで!ね?」
「……」
「……怪しい。わかった、後でゆっくり(身体に)聞くことにするよ(だから覚悟しておいて♪)」
「????!!!!」
楽しい(?)会話をしながら家に到着し、いつものようにあたしとミムルちゃんがご飯支度をして、カインズさんがお風呂の準備をするという日常に戻っていった。
「……なによ、アレ……あの女、一体何なの……??」
3人で帰宅した姿にそう呟いている人がいるなんて、その時のあたしはまったく気づいてもいなかった……―――――――――
昨日ミムルちゃんの部屋に戻る直前に、自分からカインズさんにキスしてしまった。
あの時はしたくてしてしまったけど、朝起きてから顔を合わせるのが恥ずかしくなり、なるべく目が合わないようにしてたのに、それを察知したらしいカインズさんはそんなあたしを待ち伏せしては、「おはよう」とか「おやすみ」とか挨拶をするたびにキスしてくるようになった。
最初はビックリして悲鳴をあげそうになったけど、廊下や台所などでの一瞬の出来事だから、悲鳴をあげる前にはコトが済んでしまっており、悲鳴のあげようもなかった。
カインズさんは、不思議とそれ以上の事はしてこないのだ。
(いや、別にそれ以上の事をして欲しいとかそういうんじゃない……と思う、たぶん。
ほらあれだ。以前はその後いろいろされた、から……)
頭の中で以前された、忘れたくても忘れられない恥ずかしいアレコレが思い出されて一気に顔が熱くなる。
「ミカヅキ~、そろそろ出かけようかと思うんだけど準備できたか?」
「ひゃいっ」
「ん?ミカヅキ?どうしたんだ、変な声出して……」
(変な声って酷いっ!カインズさんのせいなのにっ!!カインズさんがあんなコトしてくるからなのに!!!)
目の前で平然と話しかけてくるカインズさんに多少の苛立ちを感じつつも、なるべく平静を装う努力をしてみる。
今日は3人で改めて買い物に行く日なのだ。こんな所で言い合いをしている場合じゃない。
絶対今は顔が赤いから、しばらくはカインズさんと合わせなければ大丈夫……なはず。
…と言っても、身体能力の高いカインズさんから逃れるなんて事はもちろんできず、結局すぐに捕まってカインズさんの方を向かされた。
「あれ?ミカヅキ、顔赤いけど体調悪い?熱でもあるのかな……どれ」
「や、だいじょう、ぶ……っ」
熱があるか確認するためにおでこをくっつけてるだけなのに、急に至近距離にきたカインズさんの顔にドキッとした。
(あの口唇に何度もキスされたんだ……さっきも「おはよう」って優しく……
カインズさんの口唇、柔らかくてくすぐったくて、もっとしていたかった、かも…)
そう思ってしまったからなのか、無意識にあたしはカインズさんに吸い寄せられるように自分の口唇を重ねてしまった。
「ん……ミカ、ヅキ……?」
「ぁ、ごめんなさ…‥」
「いや、嬉しいよ。ミカヅキからしてくれるなんて。……もっとして良い?」
「ぅ、いや、あの……」
「俺はミカヅキに口付けしたい……しても良い?」
「……(コクン)」
あたしの了承を取ったカインズさんは「ミムルが待ってるから少しだけな」と言ってから、優しく抱きしめて何度も角度を変えながらキスをした。
最初は触れるだけなのにどんどん深く舌を絡めるようなキスになり、呼吸の仕方がわからないのと、身体から力が抜けていくのとで自分の足で立っていられず、解放される頃にはフラフラになっていた。
「ハァッ……息、できなかった、から…苦し、ハァ」
「ふふっ、そういう時は鼻で呼吸したら苦しくないよ。今度練習してみような」
「鼻で…なるほど。練習、してみる…」
満足そうに微笑むカインズさんは、あたしを支えながらミムルちゃんの待つ玄関へと連れて行く。
前回はミムルちゃんを中心に3人で歩いたけど、今日はあたしが少しふらついているためあたしが真ん中だ。
ミムルちゃんとは手を繋いでるけど、カインズさんは手を繋ぐのではなくあたしの腰に手を回しているので、密着度が高すぎてものすごく恥ずかしい。
しかも、心なしか以前より周囲から生暖かい目で見られている気がしてならない。
何度も“大丈夫だ”と伝えたのに聞き入れてもらえず、結局その状態のまま目的のお店に辿り着いてしまった。
(カランカラ~ン)
「いらっしゃいませ~♪あら、カインズにミムルじゃないの!久しぶりね~♪」
「よっ!クレアおばさん、久しぶり」
「(ペコリ)」
「あらあら、この初めて見るお嬢さんは、もしかして”噂”のカインズの美人な嫁さんかい?
ちょっと、早く紹介しておくれよ!!」
いきなり聞き捨てならない言葉が出てきた。
”美人な嫁さん”……?”噂”ってなに?
いったいどんな”噂”が流れてるっていうの?!
(聞きたいような、聞きたくないような……うぅ、複雑だ…)
「えっと…初め、まして……」
「おばさん、この子はミカヅキだ。1ヶ月くらい前から一緒に暮らしてる」
「ちょっ、カインズさん??その言い方だと誤解を……」
「(コクリ)」
「え、あの、ミムルちゃん?!」
”お嫁さん”という部分を否定するどころか2人してスルーしている。
これでは肯定してるのと同じじゃないか?!
このお店も、ハンスさんのお店同様カインズさん達の顔見知りの方が経営してるみたいで、あたしが否定する間もなく”お嫁さん”という部分を誰も訂正しないまま仲睦まじい会話が進んでいた。
(そもそもまだあたし達恋人でもないのに……いやいやいやっ、“まだ”ってなんだ!“まだ”って!!)
自分の中で自問自答しながら首をフルフルと振っていると、見かねたカインズさんが耳元で訂正しない理由を教えてくれた。
「一緒に暮らしてるのは事実だし、ミカヅキが家にいる理由で一番自然なのはこの理由だろ?」
「いや、そうかもしれないけど……」
「もちろん俺は、ホントにそうなれば良いと思ってるけどね♪」
「!!!!」
“最後の一言は余計だよっ!!”と叫びたい気持ちを必死に抑え、店内に展示されている寝具を見せてもらう事にした。
個人で経営してるそんなに大きくないお店みたいだけど、どれも寝心地が良さそうで迷ってしまう。
展示品のいくつかに座ったり寝心地を確認していたら、クレアさんがニコニコしながらとんでもない事を言ってきた。
「そうだねぇ、夫婦で使うならこのベッドがオススメだよ。
寝心地抜群、耐久性も抜群、シーツ交換もしやすいからいろいろと便利なんだ」
「ふっ、夫婦…?!」
「ふむ、なるほど……」
「いやいやいや、納得しないで!違いますっ!違いますからっ!!
今日はミムルちゃんと一緒に寝るためのベッドを買いに来たんですっ!!
カインズさんのベッドは充分大きいし買い替える必要なんか……はっ」
(いやぁぁぁ、なんか変な事まで言っちゃったぁぁぁぁぁぁっ!!!!)
あたしがハッとして恥ずかしくなってるのに、カインズさんもクレアさんも平然と会話をしている。
……なんだろう、コレはコレで少し腑に落ちない…
「おやおや、カインズ。嫁さんがミムルの部屋に逃げたくなるようなコトしてるのかい?
あまり無理させちゃダメじゃないか。ミムルの妹か弟でも作ろうとしたのかい?」
「ん~……俺はそんなつもりないんだけどね」
「だぁぁぁぁっ、ミムルちゃんの前でなんて事話してるんですかっ!!!
ミムルちゃんの教育上よろしくな……あれ?」
「……(キラキラ)」
「……ミムルちゃん、とりあえず一緒にあっちのベッド見に行かない?一緒に寝るんだから一緒に選びたいなぁ」
「!!(コクリ)」
ミムルちゃんの期待に満ちた瞳を見なかった事にして、なんとかベッド選びに気持ちを切り替えてもらうのに成功する。
そもそも、ミムルちゃんと眠るベッドを選びに来たんだからそっちを優先しなきゃ!
結局クレアさんのオススメのベッドを注文し、後日搬入するという事でカインズさんに手続きをしてもらい、帰りはミムルちゃんを真ん中にして、食材を買ってから3人で手を繋いで帰路についていた。
「ミカヅキ、帰り際クレアおばさんがやけにニコニコしてたけど、俺が手続きしてる間、何を話してたんだ?」
「え?……えっと、クレアさんがカインズさんの母親代わりみたいだった事とか、「何かあったらいつでもおいで」って言われました」
「あ~……まったくあの人は…昔からそうなんだよな」
「でも、良い人ですね」
「ん、そうだな。……他には?」
「他、ですか……?えっと、「ホントの親子みたいに見える」とか……―――――――――」
『そのうち、本当にミムルの妹か弟用のベッドを買いに来てくれるのを、楽しみに待ってるからね☆』
「~~~~~~~~~っ」
「え、ミカヅキ?急に赤くなってどうしたの??」
「ナ、ナンデモナイデス!!!」
「(くいっ、くいっ)」
「いやいや、明らかにおかしいって!……わかった、クレアおばさんに確認してくるわ」
「わぁぁぁっ!やめて!!ホントに何でもないのでそれだけはやめて下さいっ!!!
ミムルちゃんも、ホントに大丈夫だから気にしないで!ね?」
「……」
「……怪しい。わかった、後でゆっくり(身体に)聞くことにするよ(だから覚悟しておいて♪)」
「????!!!!」
楽しい(?)会話をしながら家に到着し、いつものようにあたしとミムルちゃんがご飯支度をして、カインズさんがお風呂の準備をするという日常に戻っていった。
「……なによ、アレ……あの女、一体何なの……??」
3人で帰宅した姿にそう呟いている人がいるなんて、その時のあたしはまったく気づいてもいなかった……―――――――――
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