105 / 121
第四章 真実と虚構の狭間
第六十七話
しおりを挟む
「ジスラン皇太子殿下」
翌日の早朝、まだ日が昇ったばかりだ。日課となっている朝稽古の帰りに呼び止められたジスランは、その場に足を止める。目にしたのは黒衣の麗人だった。杖を手にしたアロイス・フォレストが恭しく頭を下げる。
「お話ししたいことがございまして。少々、よろしいでしょうか?」
「うん、まぁ、そうだね。立ち話も何だから僕の部屋にくる?」
「ありがとう存じます」
恭しいアロイスの態度に、思わず苦笑が漏れた。
「はは、相変わらずだねぇ、君は。この僕に対してもちゃんと臣下の態度を崩さない。あっぱれだよ」
「恐れ入ります」
自分にあてがわれた客室で向かい合って座り、侍従に入れてもらった茶を口にしつつ、ジスランが話を切り出した。
「で、話って何? 僕、お飾り皇太子だからね? 過度な期待されても困るよ?」
アロイスが笑う。
「本日行われる妃殿下とのお茶会の場に、できれば私も呼んでいただけませんか?」
そう切り出され、ジスランが訳知り顔になる。
「あ、はーん。君、昨夜のあれを聞いてたの? 僕が王太子妃とお茶会をするって話をさ。ほんっと油断も隙も無い。ああいうの好み?」
アロイスがうっすらと笑う。
「いえいえ、まさか、とんでもございません。ただ、できれば少々お近づきになれれば、と、そういう次第です」
「彼女、アイリスに似ている?」
ぴくりとアロイスが反応する。僅かな反応だったが、ジスランは見逃さない。
「あ、やっぱり君もそう思ったんだ? でもねぇ、横恋慕はやめたほうがいいよ? この国は敵に回さない方がいい」
「ですから、そういうお話ではありません」
「わかってるよ、単にからかっただけ」
しれっとジスランが言い切った。
「それと忠告かな」
口角を持ち上げて笑う。先程までの無害で凡庸な表情がかき消え、今浮かべている表情は策士のそれだ。
「ウィスティリアの王太子妃に手を出すのは、今後、止めてもらいたいんだ。君、私兵動かしたでしょ? 情報操作して、こっちに知られないようにしたみたいだけど、甘いから。僕はウィスティリアと事を構える気は無いからね? この僕がお飾り皇太子でも、流石に勝手放題やって無傷でいられるなんて思わないでよね?」
ジスランにしては珍しく明確な脅しだった。ウィスティリアの王太子妃に手を出せば、自分と敵対すると、そう言っているわけである。
アロイスは微笑んだまま答えない。是とも否ともとれる。
「ね、ぶっちゃけ、君、僕をどう思ってるの?」
ジスランがそう問うた。
「どう、とは?」
「白豚皇子、君だけはそう言わないね? どうして?」
「不敬ですから」
「ああ、そう。そういうところは本当、策士だよね、本心を見せない。誰に対しても腰が低くて、誰に対しても同じ対応をする。影口を叩くこともない。けど、信用できるかっていう点で言えば、一番信用できないよね、君」
「申し分けございません」
「君ってさ、金で動くように見えて金じゃないでしょう? 権力に媚びているように見えて、そういった物もばっさり切り捨てそう。目的は何? そこがさっぱりなんだよねぇ」
「権力も金も魅力的ですよ?」
アロイスがにっこりと笑う。女性を虜にしそうな笑みで。
「でも一番じゃない」
「そこはご想像にお任せします」
ジスランが諦めたようにばさりと翼を打ち振った。
「……一つ貸しだからね」
「貸し?」
「王太子妃と面会させる件だよ。後できっちり返してもらうよ?」
ジスランはそう言って、抜け目なく笑った。
アロイスはその返答に満足し、その場を辞した。自分の希望通りの約束を取り付けた後、あてがわれた客室へ戻るも、ドアに手をかけた時点で声をかけられた。どうやら誰かに待ち伏せをされたようである。先程とは逆の立場だった。
アロイスが目にしたのはオルノ・ディラーノだった。
彼がおどおどした様子で進み出る。
「あのう、少し、お話よろしいでしょうか?」
ノエル皇子の腰巾着。アロイスにとっては虫唾が走るタイプの人種だったが、
「ええ、いいですとも。何でしょう?」
やはりアロイスがそれを表面に出すことはない。愛想の良い顔で笑ってみせる。
「その……そのですね……」
オルノの態度は煮え切らない。何かを言おうとして、やめる。その繰り返しである。はっきり言って、うっとうしい事この上ない。切って捨てたいところだが、
「はっきりおっしゃって大丈夫ですよ? 私は噛み付いたりしませんから」
アロイスは柔らかく諭す。一体何が自分の利になる情報か、一見しただけでは分からないのだから、何事も慎重に。それが彼の信条である。
「ベアトリス妃殿下の事なんです」
「彼女が何か?」
「命令を受けているでしょう?」
「どのような?」
「彼女をその……」
オルノは再び口ごもる。
アロイスは微笑みながらも、心の中で舌打ちを漏らしていた。
確かに命令を受けている。王太子妃の魂を抜いて掠ってこいというものだ。愚の骨頂である。こんな場所で堂々とそれをやって、無事に帰れるわけがない。
あいつらが思いつく策略はどれもこれもお粗末で、苦労するのはいつだってこちらだ。何度も軌道修正を促し、ようやくまともになる。まともになるだけで、妙案ではない。その尻拭いが全部自分に回ってくる。
何度首を絞めてやりたいと思ったことか。
今回の件は失敗したと言って、アロイスは押し通すつもりだった。そのための根回しである。王太子妃と接触した事実を作り上げ、あたかも魔術が失敗した風を装う。
失敗した事実を咎められて、処罰されるだろうが、ここウィスティリアで断頭台の露と消えるよりはよほどましだった。ここは魔術要塞だ。あいつらには分からずとも自分にはそれが分かる。ここで何か仕出かそうものなら、脱出は不可能になるだろう。だからこそ策を弄して、王太子妃を外へ誘い出そうとしていたというのに、あいつらはそれすら理解していない。
「ベアトリス妃殿下をノエル皇子の客室に連れて行くつもり、なんですよね?」
ノエル皇子の客室に連れて行く? アロイスの思考を遮るようにオルノが言った。
「ノエル皇子は彼女に乱暴しようとしているのでしょう?」
オルノの言いたいことを理解し、アロイスは目を細めた。何だと?
「あ、あの……出来れば、それは勘弁して上げて下さいませんか? あんな可憐な……いえ、その、女性をそういう風に扱うのは良くないと思うんです。そんな事をしなくても、あなたの腕なら連れ出せます、よね? どうせ連れ帰ってもお飾りの皇子妃にするのでしょう? せめて、せめて彼女の尊厳くらい……」
アロイスはオルノの言葉を遮った。
「少々お聞きしたいのですが」
「はい?」
「その情報はどこから?」
「あ、えと……盗み聞き、しました。あ、あのあの! どうかご内密に!」
オルノが深々と頭を下げる。
「ノエル皇子の会話を盗み聞きしたと、そういう事ですね?」
「ええ、はい。もしあなたが失敗した場合、乱暴してでも彼女を国へ連れ帰ると息巻いていました。ダ、ダンスを断られて、恥をかかされたと、そう思ったようです。多分、止められません。きっと遠からず彼女を襲います。ですから、その前にどうか……」
あの、無能が! アロイスは罵声を吐きそうになるも、やはり微笑みは崩れない。あの無能皇子が自分に何を命令するのか手に取るように分かる。それがどれほど愚かな行動か言ったところで、聞き流すだろうということも。わざと失敗させることも出来るが、例え未遂でもあの王太子がだまっちゃいまい。
あの無能皇子の企みを確実に潰し、あれを無事国へ連れ帰るためには……アロイスは危険な橋を渡ることを余儀なくされたことを知り、長々と息を吐き出した。
翌日の早朝、まだ日が昇ったばかりだ。日課となっている朝稽古の帰りに呼び止められたジスランは、その場に足を止める。目にしたのは黒衣の麗人だった。杖を手にしたアロイス・フォレストが恭しく頭を下げる。
「お話ししたいことがございまして。少々、よろしいでしょうか?」
「うん、まぁ、そうだね。立ち話も何だから僕の部屋にくる?」
「ありがとう存じます」
恭しいアロイスの態度に、思わず苦笑が漏れた。
「はは、相変わらずだねぇ、君は。この僕に対してもちゃんと臣下の態度を崩さない。あっぱれだよ」
「恐れ入ります」
自分にあてがわれた客室で向かい合って座り、侍従に入れてもらった茶を口にしつつ、ジスランが話を切り出した。
「で、話って何? 僕、お飾り皇太子だからね? 過度な期待されても困るよ?」
アロイスが笑う。
「本日行われる妃殿下とのお茶会の場に、できれば私も呼んでいただけませんか?」
そう切り出され、ジスランが訳知り顔になる。
「あ、はーん。君、昨夜のあれを聞いてたの? 僕が王太子妃とお茶会をするって話をさ。ほんっと油断も隙も無い。ああいうの好み?」
アロイスがうっすらと笑う。
「いえいえ、まさか、とんでもございません。ただ、できれば少々お近づきになれれば、と、そういう次第です」
「彼女、アイリスに似ている?」
ぴくりとアロイスが反応する。僅かな反応だったが、ジスランは見逃さない。
「あ、やっぱり君もそう思ったんだ? でもねぇ、横恋慕はやめたほうがいいよ? この国は敵に回さない方がいい」
「ですから、そういうお話ではありません」
「わかってるよ、単にからかっただけ」
しれっとジスランが言い切った。
「それと忠告かな」
口角を持ち上げて笑う。先程までの無害で凡庸な表情がかき消え、今浮かべている表情は策士のそれだ。
「ウィスティリアの王太子妃に手を出すのは、今後、止めてもらいたいんだ。君、私兵動かしたでしょ? 情報操作して、こっちに知られないようにしたみたいだけど、甘いから。僕はウィスティリアと事を構える気は無いからね? この僕がお飾り皇太子でも、流石に勝手放題やって無傷でいられるなんて思わないでよね?」
ジスランにしては珍しく明確な脅しだった。ウィスティリアの王太子妃に手を出せば、自分と敵対すると、そう言っているわけである。
アロイスは微笑んだまま答えない。是とも否ともとれる。
「ね、ぶっちゃけ、君、僕をどう思ってるの?」
ジスランがそう問うた。
「どう、とは?」
「白豚皇子、君だけはそう言わないね? どうして?」
「不敬ですから」
「ああ、そう。そういうところは本当、策士だよね、本心を見せない。誰に対しても腰が低くて、誰に対しても同じ対応をする。影口を叩くこともない。けど、信用できるかっていう点で言えば、一番信用できないよね、君」
「申し分けございません」
「君ってさ、金で動くように見えて金じゃないでしょう? 権力に媚びているように見えて、そういった物もばっさり切り捨てそう。目的は何? そこがさっぱりなんだよねぇ」
「権力も金も魅力的ですよ?」
アロイスがにっこりと笑う。女性を虜にしそうな笑みで。
「でも一番じゃない」
「そこはご想像にお任せします」
ジスランが諦めたようにばさりと翼を打ち振った。
「……一つ貸しだからね」
「貸し?」
「王太子妃と面会させる件だよ。後できっちり返してもらうよ?」
ジスランはそう言って、抜け目なく笑った。
アロイスはその返答に満足し、その場を辞した。自分の希望通りの約束を取り付けた後、あてがわれた客室へ戻るも、ドアに手をかけた時点で声をかけられた。どうやら誰かに待ち伏せをされたようである。先程とは逆の立場だった。
アロイスが目にしたのはオルノ・ディラーノだった。
彼がおどおどした様子で進み出る。
「あのう、少し、お話よろしいでしょうか?」
ノエル皇子の腰巾着。アロイスにとっては虫唾が走るタイプの人種だったが、
「ええ、いいですとも。何でしょう?」
やはりアロイスがそれを表面に出すことはない。愛想の良い顔で笑ってみせる。
「その……そのですね……」
オルノの態度は煮え切らない。何かを言おうとして、やめる。その繰り返しである。はっきり言って、うっとうしい事この上ない。切って捨てたいところだが、
「はっきりおっしゃって大丈夫ですよ? 私は噛み付いたりしませんから」
アロイスは柔らかく諭す。一体何が自分の利になる情報か、一見しただけでは分からないのだから、何事も慎重に。それが彼の信条である。
「ベアトリス妃殿下の事なんです」
「彼女が何か?」
「命令を受けているでしょう?」
「どのような?」
「彼女をその……」
オルノは再び口ごもる。
アロイスは微笑みながらも、心の中で舌打ちを漏らしていた。
確かに命令を受けている。王太子妃の魂を抜いて掠ってこいというものだ。愚の骨頂である。こんな場所で堂々とそれをやって、無事に帰れるわけがない。
あいつらが思いつく策略はどれもこれもお粗末で、苦労するのはいつだってこちらだ。何度も軌道修正を促し、ようやくまともになる。まともになるだけで、妙案ではない。その尻拭いが全部自分に回ってくる。
何度首を絞めてやりたいと思ったことか。
今回の件は失敗したと言って、アロイスは押し通すつもりだった。そのための根回しである。王太子妃と接触した事実を作り上げ、あたかも魔術が失敗した風を装う。
失敗した事実を咎められて、処罰されるだろうが、ここウィスティリアで断頭台の露と消えるよりはよほどましだった。ここは魔術要塞だ。あいつらには分からずとも自分にはそれが分かる。ここで何か仕出かそうものなら、脱出は不可能になるだろう。だからこそ策を弄して、王太子妃を外へ誘い出そうとしていたというのに、あいつらはそれすら理解していない。
「ベアトリス妃殿下をノエル皇子の客室に連れて行くつもり、なんですよね?」
ノエル皇子の客室に連れて行く? アロイスの思考を遮るようにオルノが言った。
「ノエル皇子は彼女に乱暴しようとしているのでしょう?」
オルノの言いたいことを理解し、アロイスは目を細めた。何だと?
「あ、あの……出来れば、それは勘弁して上げて下さいませんか? あんな可憐な……いえ、その、女性をそういう風に扱うのは良くないと思うんです。そんな事をしなくても、あなたの腕なら連れ出せます、よね? どうせ連れ帰ってもお飾りの皇子妃にするのでしょう? せめて、せめて彼女の尊厳くらい……」
アロイスはオルノの言葉を遮った。
「少々お聞きしたいのですが」
「はい?」
「その情報はどこから?」
「あ、えと……盗み聞き、しました。あ、あのあの! どうかご内密に!」
オルノが深々と頭を下げる。
「ノエル皇子の会話を盗み聞きしたと、そういう事ですね?」
「ええ、はい。もしあなたが失敗した場合、乱暴してでも彼女を国へ連れ帰ると息巻いていました。ダ、ダンスを断られて、恥をかかされたと、そう思ったようです。多分、止められません。きっと遠からず彼女を襲います。ですから、その前にどうか……」
あの、無能が! アロイスは罵声を吐きそうになるも、やはり微笑みは崩れない。あの無能皇子が自分に何を命令するのか手に取るように分かる。それがどれほど愚かな行動か言ったところで、聞き流すだろうということも。わざと失敗させることも出来るが、例え未遂でもあの王太子がだまっちゃいまい。
あの無能皇子の企みを確実に潰し、あれを無事国へ連れ帰るためには……アロイスは危険な橋を渡ることを余儀なくされたことを知り、長々と息を吐き出した。
1
お気に入りに追加
2,092
あなたにおすすめの小説
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍化2024年9月下旬発売
※書籍化の関係で1章が近日中にレンタルに切り替わりますことをご報告いたします。
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
家族と婚約者に冷遇された令嬢は……でした
桜月雪兎
ファンタジー
アバント伯爵家の次女エリアンティーヌは伯爵の亡き第一夫人マリリンの一人娘。
彼女は第二夫人や義姉から嫌われており、父親からも疎まれており、実母についていた侍女や従者に義弟のフォルクス以外には冷たくされ、冷遇されている。
そんな中で婚約者である第一王子のバラモースに婚約破棄をされ、後釜に義姉が入ることになり、冤罪をかけられそうになる。
そこでエリアンティーヌの素性や両国の盟約の事が表に出たがエリアンティーヌは自身を蔑ろにしてきたフォルクス以外のアバント伯爵家に何の感情もなく、実母の実家に向かうことを決意する。
すると、予想外な事態に発展していった。
*作者都合のご都合主義な所がありますが、暖かく見ていただければと思います。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
孤独な腐女子が異世界転生したので家族と幸せに暮らしたいです。
水都(みなと)
ファンタジー
★完結しました!
死んだら私も異世界転生できるかな。
転生してもやっぱり腐女子でいたい。
それからできれば今度は、家族に囲まれて暮らしてみたい……
天涯孤独で腐女子の桜野結理(20)は、元勇者の父親に溺愛されるアリシア(6)に異世界転生!
最期の願いが叶ったのか、転生してもやっぱり腐女子。
父の同僚サディアス×父アルバートで勝手に妄想していたら、実は本当に2人は両想いで…!?
※BL要素ありますが、全年齢対象です。
婚約破棄直前に倒れた悪役令嬢は、愛を抱いたまま退場したい
矢口愛留
恋愛
【全11話】
学園の卒業パーティーで、公爵令嬢クロエは、第一王子スティーブに婚約破棄をされそうになっていた。
しかし、婚約破棄を宣言される前に、クロエは倒れてしまう。
クロエの余命があと一年ということがわかり、スティーブは、自身の感じていた違和感の元を探り始める。
スティーブは真実にたどり着き、クロエに一つの約束を残して、ある選択をするのだった。
※一話あたり短めです。
※エブリスタに投稿した作品の加筆修正版です。小説家になろうにも投稿しています。
【連載版】婚約破棄? 私が能無しのブスだから? ありがとうございます。これで無駄なサービスは終了致しました。
ごどめ
ファンタジー
辺境地の男爵家の令嬢であるリフィルはとある日、都からやってきたダリアス侯爵に見初められ婚約者となるが、突然婚約破棄を申し渡される。
それを喜んで受けたリフィルは、これまでの事を思い返す。彼女には貴族の嗜みである上位魔法の中でも、少し変わった『魔力提供』という物でこれまでダリアス侯爵を支え続けてきた。
しかしそれも婚約破棄によりそんな事をする必要性が失われる。リフィルからの魔力支援が無くなった彼が勝手に失落していくであろう事を想像して、リフィルはひとりほくそ笑む。
しかし、田舎へ帰るはずの馬車はリフィルの知る道ではなく見知らぬ山道。そこで突如野盗に襲われてしまうのだが、そこに現れたのは以前から想いを寄せていた伯爵令息のシュバルツだった。
彼に助けられ、そして彼と接していくうちにどんどんと彼に惹かれていくリフィルは、彼と二人で幸せになる道を選ぶ。
リフィルの力により、シュバルツは飛躍的にその力を覚醒させ、そして彼は国を守るほどの英傑となり、最強旦那様へと進化、変貌を遂げ成り上がる。
必ず幸せになる物語。
ひたすらにリフィルが幸せを積み重ねていくその微笑ましくも逞しい生き様と、能無しだった令息のシュバルツの成り上がりを描く。
※第一部がプロローグ込み全50話あります。短編版から大きく加筆されておりますので短編版をお読みの方でも最初からお楽しみいただけます。
※ややコメディ感強めです。恋愛ジャンルのつもりでしたが、バトル要素がありますのでファンタジージャンルとしています。
※この作品は小説家になろう様の方にも掲載しておりますが、アルファポリス様の方では加筆と修正、また第二部以降の物語も予定しております。
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
不遇な公爵令嬢は無愛想辺境伯と天使な息子に溺愛される
Yapa
ファンタジー
初夜。
「私は、あなたを抱くつもりはありません」
「わたしは抱くにも値しないということでしょうか?」
「抱かれたくもない女性を抱くことほど、非道なことはありません」
継母から不遇な扱いを受けていた公爵令嬢のローザは、評判の悪いブラッドリー辺境伯と政略結婚させられる。
しかし、ブラッドリーは初夜に意外な誠実さを見せる。
翌日、ブラッドリーの息子であるアーサーが、意地悪な侍女に虐められているのをローザは目撃しーーー。
政略結婚から始まる夫と息子による溺愛ストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる