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最終話ー27

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「空から白の灰…? それって……」

 とベルの栗色の瞳が当惑して揺れ動いたとき、フラヴィオの声が響いて来た。

「中へ入っていろ!」

 と駆け付けてきて、顔を出していた天使や幼子たち、シャルロッテたちを校舎の中へ押し込む。

「アラブとファビオも急げ! 早く村の皆を校舎へ避難させろ! 何か異変が起きている!」

「スィー!」

 まだ校庭の南門付近にいたヴァレンティーナやルフィーナ、ベラドンナ、村の民衆が校舎の中へと雪崩れ込んで来る。

「フラヴィオ様、一体何が……!」

「分からん。しかし、空から灰が降ってくるということは、空でピピストレッロが死んだということだろう」

「それはどういことでしょう。彼らのあいだで仲間割れが起きているということでしょうか」

「余も一瞬そう思ったが、そんな感じには見えん」

 たしかにベルが再び空を見上げてみても、ピピストレッロたちが争っている気配はない。

 しかし、黒の塊から灰は降り続けている。

 困惑しながら一番ピピストレッロに詳しいレオナルドに顔を向けると、それもまた同様の様子だった。

「彼らの中で今、何が起こっているの! どうしてどんどん死んでいくの! この不思議な現象って、もしかして魔法?」

「魔法?」

 と鸚鵡返しにしたベルが「レオ様」と呼ぶと、それは「スィー」と返事をしながら駆け寄ってきた。

「このような魔法を彼らが使うことは、例の本には何も書かれていなかったのですか?」

「スィー、女王陛下。魔法かどうかは分かりませんが、とにかく今ハーゲンさんも見たことの無いことが起こっているということです。でも僕がひとつだけ確信しているのが、この状況は『彼ら』ではなく、あの大きな『彼』が作り出しているということです。彼は何か特別なピピストレッロだとは思っていましたが、やっぱり……!」

「もし本当に魔法だとしたら、奴は炎を使えなくなっていたのではなくて、敢えて力を温存していたということか? しかし、これは一体どんな魔法なのだ。次から次へと仲間を殺して、気が狂ったとしか思えん」

 とフラヴィオが怪訝な面持ちで、「アラブ」と呼んだ。

 ちょうど村の民衆を校舎へ避難させ終わったそれが、「スィー」とやってきて黒の塊を見上げる。

「おまえ、こういう魔法を知っているか?」

「ノ、初めて目にします。でも、黒の塊の中央で魔法が唱えられているのは感じます」

 と、ふと「え?」と瞼を擦ったアラブ。

 もう一度空を見て、墨で囲ったような目を見開いていった。

「ルフィーナ、来てくれ。もしかしたら、テレトラスポルト商人で色んな国のモストロを見てきたおまえの方が知ってるかもしれない。この魔法って、なんだ?」

 アラブが黒の塊の中心を指差すと、校舎の中から出て来たルフィーナの目もまた丸くなっていった。

「何これ…! わたしも知らないよ、お兄ちゃん。灰になっていくモストロの魔力が、一点に――中心に集まっていく……! まるで吸い取ってるみたいに、黒の塊の中心の魔力がどんどん膨らんでいく!」

 それを聞いたレオナルドが、息を呑んで「まさか」と動揺した。

「ルフィーナ王妃陛下が仰る通り、彼が仲間のピピストレッロの命やら魔力やら吸い取っているんじゃ……! もしそうだとしたら、これまで命を掛けて戦ってきた皆が犬死にになってしまう! だって魔力が復活したならば、あれだけ満身創痍だった身体も回復してしまうんだ!」

「――ムサシ!」

 とフラヴィオに指示されるよりも先に、弓矢を構えていたムサシが鏃をほぼ真上に向けていた。

 弦を力一杯引き、黒の塊の中央に向かって「はっ!」と矢を放つ。

「させぬでござる!」

 数秒掛かって、矢が到達した。

 その直後には反応が無く、ムサシがもう一本矢を射ろうかときのこと。

「出てきた!」

 人間よりも優れた目を持つメッゾサングエたちが真っ先に叫んだ。

 それは黒の塊の中心から生まれ、ゆっくりと舞い降りてくる。

「最悪だ……」

 アラブが呟いてからほとんど間を置かず、人間の目にも分かった。

「遅かったでござるか……!」

 先ほどまで満身創痍だった白の身体は、傷は消えていないもののすっかり塞がっている。

 そして、先ほどまでたしかに半分で、フランジャのように切り裂かれ、無残だった真っ黒な両翼。

 それが徐々に開かれていくと、校庭に巨大な影が伸びていく。

「やっぱり」とレオナルドの声が震える。

「翼が――魔力が復活してしまった……!」

 校舎の中が地獄と化したように、再びの叫喚に包まれていく。

 それをフラヴィオが「大丈夫だ」と宥めた。

「皆のことは、余たちが必ず守る。信じてくれ。一番安全なのはこの校舎の中だから、間違っても外に逃げ出してはいけないぞ。良いな」

 とフラヴィオが校舎の扉を閉めようとすると、小さくて華奢な手が引き止めた。

「フ…フラヴィオ様……!」

 面頬を上げた兜の中ある碧眼が微笑する。

「余もフェーデもドルフも大丈夫だ、アモーレ。レオとジル、ムサシ、アラブ、ファビオは危なくなったらすぐに避難させる。だから何も心配しないで、ここでおとなしくしているのだぞ」

 とフラヴィオはベルの頭を撫でると、その手を掴んで離した。

「お待ちください、フラヴィオ様っ……――」

 今度こそ扉を閉めて、校庭へと戻っていく。

「レオ、これまで通りバケモノ以外のピピストレッロを頼む。この戦、半分はおまえに掛かっているぞ」

「スィー、伯父上……!」

「アラブとムサシ、ジル、ファビオは無理しなくて良い。もう体力がほとんど残っていないだろう? 大丈夫か?」

 ムサシ・ジルベルト兄弟が頷いた。

「普通のピピストレッロ相手ならば、なんとかなりまする」

「ま、正直レオの補助程度だけどな」

 ファビオが「オイラも」と言った。

「自分も、もう思う通りには戦えません。シャムシールもボロボロになってしまって使い物になりませんし」

 と、アラブが、「でも」と続ける。

「魔法の力がほんの僅かだけ残っています。ハーゲンを連れてテレトラスポルトしていたならば魔法はもうすっかり使えなくなっていたところですが、それは叶わず終いだったので。ちょっとした魔法しか使えませんが、何かお役に立てそうなことがあったら仰ってください」

 フラヴィオは「分かった」と承知した後、フェデリコ・アドルフォと目を合わせた。

「どうします、兄上。ただ奴の傷や魔力が回復しただけならば、そんなに問題ないように思えますが」

「うむ。翼が再生して魔力が戻ったからと言って、また魔法が使えるようになったわけじゃ無いだろうしな」

「だったら良かったんですがな」

 と強張ったアドルフォの声が聞こえたと思ったとき、それは突如こう叫びながら駆け出した――

「逃げろ、ムサシ! 皆もだ!」

 校庭にいる一同がはっと空を見上げると、白の巨大な手がほぼ真下にいるムサシへと翳されていた。

 そしてその手に、炎が現れる。

 ジルベルトが「げっ!」と声を上げた。

「こいつ魔力が回復しただけじゃなくて、また魔法を使えるようになったのかよ! どうすんだ、オイ!」

 それぞれが放射状に散らばって駆け出した直後、ムサシのいた場所に滝のような炎が降り注いだ。

 それは広い校庭へと円形状に広がっていき、逃げる一同を追い駆けていく。

「まるで炎の津波でござる! くっ、足が焼けるっ……!」

 と、炎に一番近い場所にいたムサシが飲み込まれそうになった直前、疾走してきたアドルフォがその身体を左脇に抱えた。

「大丈夫か、ムサシ!」

「おとん…! 足に少し火傷を負った程度だから大丈夫でござるよ。そんなことより、偉いことになってしまったでござる……!」

「ああ、本当にな。もう人道的にだとか、苦しめないようだとか言っていらなくなりましたぞ、陛下!」

 続いて疲労で足が重くなっているファビオをフラヴィオが、ジルベルトをフェデリコが肩に担ぐ。

「そのようだな、ドルフ! これは洒落にならん炎だ。飲み込まれたら間違いなく即死だろう。おまえたち、早いところ奴の首を落とすぞ!」

 フェデリコが、「アラブ!」と呼んだ。

「早速だが、魔法で奴を地上に降ろすことは出来るか! このまま空から攻撃されていては、やられる一方だ!」

「スィー、ただいま! 最後の魔法の力を使って、奴を降下させます! しかし、どこを狙えばいいか……!」

 とアラブが手元に魔法の風を起こしながら悩んでいると、今度はジルベルトの声が響いた。

「奴の翼の根元には当てるなよ、アラブのおっさん! さっきオレが見た例から言うと、次の瞬間にはブチ切れたそいつの爪に貫かれてもおかしくねえぞ! まぁ、おっさん猫のメッゾサングエですばしっこいし、避けられるなら問題ねえけどな!」

「うーん、難しいな……」

 と疲労の溜まっている足の調子を気にして渋ったアラブだったが、校舎の方を一瞥すると「ですが」と続けた。

「自分はメッゾサングエで頑丈ですし、怪我をしても構いません。陛下、大公閣下、アドルフォ閣下、自分にも命を掛けて守りたいものがあります。だからお願いです。自分は次の魔法で最後ですから、奴が降下したら、もう二度と空へ逃がさないでください」

「分かった」

 と3人の声が聞こえた。

「ありがとうございます。では……後は、お願いします!」

 とアラブの手から、風の刃が投げられた。

 それは大きなオスのピピストレッロに機敏に交わされたと思ったが、アラブが手を動かして操ると、旋回して翼の根元に当たった。

 その瞬間、白の手から放たれていた炎の滝がぴたりと止み、白の巨体がアラブ目掛けて急降下していく。

「避けろ、アラブ!」

 フラヴィオたちの声が響いた。

 一応「スィー」と返事をしたアラブの目前に、あっという間に長く鋭利な爪が迫ってくる。

 これが疲労や怪我などのない万全の状態だったならば、ガット・ティグラートのメッゾサングエならではの敏捷さで回避出来ていた。

 しかし現在の足では完全に避け切ることは出来なく、板金鎧の右腋当わきあてが貫かれていく。

 腋に激痛が走って「うっ」と顔を歪めたが、すぐに跳び上がり、刃こぼれだらけのシャムシールを柔らかい箇所――赤の双眸を目掛けて、左から右へと一振りした。

 重低音の呻き声が辺りに響き、目元を押さえた白の巨体が後退る。

 そこへ、

「よくやった、アラブ! すぐに止血して来い!」

 と疾走してきたフラヴィオが、剣を翼の根元を叩き付けると、そちらへと標的が変わった。

 視力を失い、暗中で音と気配を頼りに振るわれる爪では上手く獲物を捕らえられず、フラヴィオが易々と掻い潜る。

 続いて、白の巨体の後方から駆けてきたフェデリコが黒の翼の左翼の、アドルフォが右翼の根元近くに刃を叩き付けて切り落とすと、辺りに大量の灰が降り積もった。

「じゃあな」

 と白の巨体を中心に三角形を描く3人の刃が、その首を目掛けて振るわれようかとき、赤の唇が人間には分からない言葉を発した。

「――なんだ?」

 と三人の刃が止まるや否や、校舎に向かおうとしていたアラブが足を止めて声高に「魔法だ」と言った。

「こいつ、またさっきの魔法を使ったのか…! なんて厄介な奴だ……!」

 それを聞いた一同が、空にある黒の塊を見上げる。

 また灰が降ってくるのだろうと思ったが、その気配は無かった。

「さっきの魔法ではないのではないか?」

 とフラヴィオが思ったとき、付近で他のピピストレッロを相手に戦っていたファビオが「どわぁ!」と仰天した声を上げた。

 一同が振り返ると、剣を構えているだけのファビオの周りにいるピピストレッロたちが、次から次へと灰になっていく。

「な、ななな、なんだべ…! オイラまだ、睨んでただけだべよ……!」

 灰から抜け出ていく魔力をアラブが目で追うと、それは大きなオスのピピストレッロの身体へと吸い込まれていった。

 そしてその直後に目が回復し、翼が再生されていく。

「やはりさっきと同じ魔法です!」

「ちょっと待て、これでは切りが無いではないか……! 首を一瞬で落とせるなら兎も角、そうは行かぬのだぞ」

 レオナルドが、付近で灰になっていくピピストレッロと、黒の塊を交互に見ながらこう言った。

「伯父上、きっとこの魔法は、彼の近くにいるピピストレッロにしか効かないんです。だから彼はさっき仲間のたくさんいるところまで戻ったのでしょうし、何より今、翼の先端まで再生し切っていないのが証拠です。遠くにいる仲間にも効くのなら、また灰が降ってきているず」

 フラヴィオが「なるほど」と言いながら、周囲を見渡す。

 たしかに校庭にいる他のピピストレッロは、遠く離れたところで戦っているムサシ・ジルベルト兄弟が相手をしている数匹しかいなくなっていた。

「分かった。しかし、どうするか」

 と、再び襲ってくる爪を回避しながら、フラヴィオが思案顔になる。

「基本、付近に降りてきたピピストレッロはレオたちに排除してもらえば良いだろうが、レオ以外は疲労が著しいし、アラブは負傷したし、一度に何百匹も降りて来られたらそうもいかないだろう。仲間が来る度に魔法を唱えられては、やはり切りがない。奴の首よりも、こっちの武器が先に駄目になる」

 フェデリコとアドルフォが「そうですね」と言いながら、再び両翼を根元近くから切り落とす。

 すっかり武器の切れ味が落ちて一度では行かず、二度叩き付けてのことだった。

 レオナルドが「大丈夫です」と言った。

「彼も基本的なところは他のピピストレッロと変わらないと思うんです。だから翼を根元から切り落とされたとき、両翼で必ず6秒以上の隙が出来ると同時に、一切の魔力を失う――魔法を使えなくなるはず。絶対とは言いませんが、試してみる価値はあると思います。無論、僕が全力で他の彼らを倒しますから、なるべく早く翼を切り落としてください」

「分かった、レオ。頼んだぞ」

 フラヴィオがフェデリコとアドルフォを見た。

 レオナルドとムサシ・ジルベルト兄弟、アラブ、ファビオ、そして校舎からこちらを心配そうに見ている家族たちの顔も見る。

「この方法しか選択がない。まずは即刻このバケモノの両翼を切り落として一切の魔法を使えなくさせ、その後に斬首だ。さすれば、自ずとこのカプリコルノ国史上最悪の戦に幕が閉じよう」


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