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第45話ー3
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サルヴァトーレの周りには天使一同がいて、ルフィーナはいつもそうであるように扉の脇に立っていた。
「あ、ベルさん。兄のことは振り終わったんですか?」
「スィー、ルフィーナ王妃陛下」
「ちょっとは悩んだ素振りみせてやったのー?」
「ノ、ベラ様。バッサリ切り捨てるようにお断り申し上げるのは、私なりの優しさです。私がフラヴィオ様以外の男性を愛することは、天地がひっくり返ることよりも有り得ないことなのですから」
と、ベルがサルヴァトーレを抱き上げると、母の顔が現れる。
「起きてたの、トーレ」
「私がおむつ替えたのよ、ベル」
「そうですか、ティーナ様が。優しい姉上で良かったですね、トーレ」
そう話し掛けながらベルがサルヴァトーレをルフィーナの方へと連れて行くと、それまで微笑ましそうに眺めていた乳母たちが突如狼狽し出した。
ベルとルフィーナのあいだに、割り込むように入って来る。
「女王陛下、サルヴァトーレ殿下はもうそろそろお眠ですから」
そうなのかと、ベルが振り返って天使一同に目で問い掛ける。
「そんなことないんちゃう?」
「そうよ。トーレちゃま、ビアンカたちが来たときに起きたのよ。だから起きたばっかりよ」
その返事を聞いた後にベルがまた乳母たちを見ると、それは食い下がって来る。
「この時期の赤ん坊はすぐに眠たくなるものです」
「また、その眠りを妨げることは成長を妨げることです。ですから、さぁ女王陛下、サルヴァトーレ殿下をレットへ」
「助言ありがとうございます。しかし、下がりなさい」
そこにふと女王の威厳が漂い、乳母たちがはっと肩を震わせた。
すぐに「スィー」と返事をして従う。
そしてベルが「抱っこしてあげてください」とサルヴァトーレをルフィーナに渡そうとすると、今度はそれが狼狽した。
「良いですよ、わたしはっ…! サルヴァトーレ殿下を眠らせてあげてくださいっ……!」
「ルフィーナ王妃陛下」
と、ベルが優しく微笑する。
「私とトーレと一緒に、裏庭をお散歩しませんか?」
――裏庭へやって来ると、ルフィーナが近くに誰もいないことを確認してから「良いですか?」とサルヴァトーレの抱っこを求めた。
ベルが快く「どうぞ」とサルヴァトーレを渡すと、ルフィーナから「ありがとうございます」と嬉しそうな笑顔が漏れた。
若草色の瞳を煌めかせて、サルヴァトーレを見つめる。
「本当になんて可愛い子なんでしょう。陛下が溺愛するのも分かります。お嫁にやらなくて良いベルさんって感じのところもまた嬉しいんでしょうね」
「私としては『力の王』の息子として、強く逞しく育てたいのですが……」
「この顔で筋骨隆々にするんですか?」
ベルが真顔で「スィー」と答えると、ルフィーナが「えー」とおかしそうに笑った。
そういうルフィーナの笑顔を、ベルは帰国してから初めて見た気がする。
「顔と身体が吊り合いませんよ、ベルさん。このお顔には、マサムネ殿下くらいの華奢さじゃないと」
「ペラペラってことですか」
「陛下じゃないですけど、軍事の方は他の王子殿下に任せましょうよ。正直わたし、こんな可愛い子がムキムキになるのは見たくありません」
「ふむ……では、アレッサンドロ殿下にもお任せしてもよろしいですか?」
ルフィーナが「え?」と言った後に固まった。
その目が泳ぐ。
「え、えと……」
「フラヴィオ様からお聞きになっていませんか?」
「き、聞きました。わたしが男の子を産んだらアレッサンドロで、女の子を産んだらシルヴィアだって……ベルさんが名付けてくれたんですよね、ありがとうございます。で、でも、あの……」
ベルが「スィー」と相槌を打った後、会話が途切れた。
「お子を産むことに戸惑いがあるのですね、ルフィーナ王妃陛下。それは何故ですか? 私に教えていただけませんか?」
「あの……」
と、ルフィーナが再び周りを見回した。
そして他に誰もいないことが分かると、ベルに顔を戻した。
「ベルさん…ベルさんっ……」
たちまち若草色の瞳に涙が溜まり、サルヴァトーレの服の上に落ちていく。
「本当のことを教えてください。嘘ではない、ベルさんの本心を。ベルさんは、わたしの子を愛してくれますか?」
「当然です。アレッサンドロ様もシルヴィア様も、私の中のオルランド様たちと一緒です。つまりフラヴィオ様の子なのですから愛しく思います」
「本当ですか?」
と、ルフィーナが疑いの言葉を返した。
「ベルさんには、こんなに可愛い子がいるのに」
「ルフィーナ王妃陛下似の子でも大変可愛らしいかと」
「そんなことはありません」
ベルが「あります」と返したら、ルフィーナが「ありません」と声高に返した。
「わたしの子というだけで、ほとんどの人の目には可愛くないんですよ。こんなに可愛いだけでなくて、何よりもベルさんの子であるサルヴァトーレ殿下は皆に愛されていますが」
「プリームラ貴族あたりには愛されていないかと」
「わたしの子は、ワン・ジンと一緒なんですよ!」
と、ルフィーナの叫び声が響き渡った。
「わたしはどんなに嫌われても、嫌がらせをされてもいいんです。わたしは、それを覚悟の上でカプリコルノ王妃になったのですから。でも、産まれてくる何の罪も無い子が、ワン・ジンのように周りから忌み嫌われて育って、民衆からも嫌われて、そしてあんな悲しい末路を辿るのかなって思ったら、産むことが怖くなってしまったんです……!」
ベルの脳裏にワン・ジンの姿が蘇る。
愛されないあまりに捻くれて育ち、眉間には相棒のようにシワが刻まれていた。
ベルと出会う以前まではその行いも善良ではなく、カンクロ国に人間とモストロの共存が定着してきた日になっても、民衆から愛されるということはあまり――マストランジェロ一族と比較すれば『まったく』――無かった。
でも、ベルはちゃんと見ていた。
ベルが王妃になってから、ワン・ジンは善良な国王を務めていた。
激情家で怒りっぽかったが、基本的にはベルといるときは眉間のシワはなくなっていた。
ベルといるときはよく喋ったし、無邪気な笑顔も見たし、筝の音色という風流なものを好んだ。
きっとあれは、捻くれる前のワン・ジンの顔だった。
周りに愛されて育っていたなら、きっと愛される王太子・国王になっていた。
「あの人のようにはさせない……」
ベルが呟くと、ルフィーナがしゃくり上げながら「え?」とその顔を見た。
強い栗色の瞳がある。
「アレッサンドロ様も、シルヴィア様も、あの人のようには、この私がさせません。正直言えば、宮廷の中の嫌がらせを完全に無くすことは出来ないでしょう。でもあの人は両親にしか愛されませんでしたが、アレッサンドロ様やシルヴィア様には、叔父・叔母や兄弟、従兄弟たちだっているのです。天使の皆様だって愛してくれますし、味方には世界一の強国レオーネだって付いています。隣国の女王陛下だって受け入れてくれるでしょうし、世界一の大国の女王――この私だっています。そう、私が愛します。アレッサンドロ様もシルヴィア様も、トーレやオルランド殿下たちと同じように、変わらず、私が愛することを約束します。絶対にです。絶対に私が、あの人のようにはさせません」
ルフィーナが返事を出来ないでいると、ベルが少し焦ったのが分かった。
「まだ不安ですか? 想像してみてください。私が味方ということは、人間だけでも100万人の将兵に守られているということです」
「えと……」
「ああ、分かりました足りませんか。では、50万匹のカーネ・ロッソの兵士と、ついでに1億2000万人の国民のあたたかい目も付けましょう」
「あの……」
「ああ、申し訳ございません。そうですね、2億4000万個も並ぶあたたかい目を想像すると少々気色悪くも見えますからね。では――」
ベルの言葉を遮るように、ルフィーナが噴き出した。
「ありがとうございます。想像してみたら、想像できないくらい凄くって返答に困ってました。逆に逃げ出したいくらい心強いです、女王陛下。ありがとうございます……ありがとうございます、本当に」
と、今度は別の意味で涙を落とすルフィーナを見ながら、ベルから安堵の溜め息が漏れる。
もう大丈夫そうだった。
「メッゾサングエなのでどうなるか分かりませんが、もしかしたらトーレと同い年の子になるかもしれませんね」
「そうですね、無くはないです。もしアレッサンドロだったら、第5王子の枠はサルヴァトーレ殿下ですから、第6王子ですね」
「でもトーレはカンクロ国の王太子ですから、カプリコルノの第5王子はおまけみたいなものですし」
「それでも空けておきましょうよ、第5王子枠は。サルヴァトーレ殿下の方がお兄ちゃんなんですし」
とルフィーナが、「あ」と何か思い出した様子でベルを見た。
「もうひとつお願いしてもいいですか?」
「なんでしょう?」
「わたしがこんなことを宮廷の皆さんに言っても、聞いてくれないと思うんです。他にもわたし、ベルさんが羨ましいなって思うことがあって……あの、わたしのことも『陛下』を付けないで呼んでいただけませんか?」
ベルが「スィー」と笑顔で承知した。
「分かりました、ルフィーナさん。未来のカプリコルノ国を逞しく担ってくれるお子を産んでください」
それからルフィーナが、自身のお腹から小さな小さな魔力を感じ取ったのは、約半月後――8月上旬のことだった。
「あ、ベルさん。兄のことは振り終わったんですか?」
「スィー、ルフィーナ王妃陛下」
「ちょっとは悩んだ素振りみせてやったのー?」
「ノ、ベラ様。バッサリ切り捨てるようにお断り申し上げるのは、私なりの優しさです。私がフラヴィオ様以外の男性を愛することは、天地がひっくり返ることよりも有り得ないことなのですから」
と、ベルがサルヴァトーレを抱き上げると、母の顔が現れる。
「起きてたの、トーレ」
「私がおむつ替えたのよ、ベル」
「そうですか、ティーナ様が。優しい姉上で良かったですね、トーレ」
そう話し掛けながらベルがサルヴァトーレをルフィーナの方へと連れて行くと、それまで微笑ましそうに眺めていた乳母たちが突如狼狽し出した。
ベルとルフィーナのあいだに、割り込むように入って来る。
「女王陛下、サルヴァトーレ殿下はもうそろそろお眠ですから」
そうなのかと、ベルが振り返って天使一同に目で問い掛ける。
「そんなことないんちゃう?」
「そうよ。トーレちゃま、ビアンカたちが来たときに起きたのよ。だから起きたばっかりよ」
その返事を聞いた後にベルがまた乳母たちを見ると、それは食い下がって来る。
「この時期の赤ん坊はすぐに眠たくなるものです」
「また、その眠りを妨げることは成長を妨げることです。ですから、さぁ女王陛下、サルヴァトーレ殿下をレットへ」
「助言ありがとうございます。しかし、下がりなさい」
そこにふと女王の威厳が漂い、乳母たちがはっと肩を震わせた。
すぐに「スィー」と返事をして従う。
そしてベルが「抱っこしてあげてください」とサルヴァトーレをルフィーナに渡そうとすると、今度はそれが狼狽した。
「良いですよ、わたしはっ…! サルヴァトーレ殿下を眠らせてあげてくださいっ……!」
「ルフィーナ王妃陛下」
と、ベルが優しく微笑する。
「私とトーレと一緒に、裏庭をお散歩しませんか?」
――裏庭へやって来ると、ルフィーナが近くに誰もいないことを確認してから「良いですか?」とサルヴァトーレの抱っこを求めた。
ベルが快く「どうぞ」とサルヴァトーレを渡すと、ルフィーナから「ありがとうございます」と嬉しそうな笑顔が漏れた。
若草色の瞳を煌めかせて、サルヴァトーレを見つめる。
「本当になんて可愛い子なんでしょう。陛下が溺愛するのも分かります。お嫁にやらなくて良いベルさんって感じのところもまた嬉しいんでしょうね」
「私としては『力の王』の息子として、強く逞しく育てたいのですが……」
「この顔で筋骨隆々にするんですか?」
ベルが真顔で「スィー」と答えると、ルフィーナが「えー」とおかしそうに笑った。
そういうルフィーナの笑顔を、ベルは帰国してから初めて見た気がする。
「顔と身体が吊り合いませんよ、ベルさん。このお顔には、マサムネ殿下くらいの華奢さじゃないと」
「ペラペラってことですか」
「陛下じゃないですけど、軍事の方は他の王子殿下に任せましょうよ。正直わたし、こんな可愛い子がムキムキになるのは見たくありません」
「ふむ……では、アレッサンドロ殿下にもお任せしてもよろしいですか?」
ルフィーナが「え?」と言った後に固まった。
その目が泳ぐ。
「え、えと……」
「フラヴィオ様からお聞きになっていませんか?」
「き、聞きました。わたしが男の子を産んだらアレッサンドロで、女の子を産んだらシルヴィアだって……ベルさんが名付けてくれたんですよね、ありがとうございます。で、でも、あの……」
ベルが「スィー」と相槌を打った後、会話が途切れた。
「お子を産むことに戸惑いがあるのですね、ルフィーナ王妃陛下。それは何故ですか? 私に教えていただけませんか?」
「あの……」
と、ルフィーナが再び周りを見回した。
そして他に誰もいないことが分かると、ベルに顔を戻した。
「ベルさん…ベルさんっ……」
たちまち若草色の瞳に涙が溜まり、サルヴァトーレの服の上に落ちていく。
「本当のことを教えてください。嘘ではない、ベルさんの本心を。ベルさんは、わたしの子を愛してくれますか?」
「当然です。アレッサンドロ様もシルヴィア様も、私の中のオルランド様たちと一緒です。つまりフラヴィオ様の子なのですから愛しく思います」
「本当ですか?」
と、ルフィーナが疑いの言葉を返した。
「ベルさんには、こんなに可愛い子がいるのに」
「ルフィーナ王妃陛下似の子でも大変可愛らしいかと」
「そんなことはありません」
ベルが「あります」と返したら、ルフィーナが「ありません」と声高に返した。
「わたしの子というだけで、ほとんどの人の目には可愛くないんですよ。こんなに可愛いだけでなくて、何よりもベルさんの子であるサルヴァトーレ殿下は皆に愛されていますが」
「プリームラ貴族あたりには愛されていないかと」
「わたしの子は、ワン・ジンと一緒なんですよ!」
と、ルフィーナの叫び声が響き渡った。
「わたしはどんなに嫌われても、嫌がらせをされてもいいんです。わたしは、それを覚悟の上でカプリコルノ王妃になったのですから。でも、産まれてくる何の罪も無い子が、ワン・ジンのように周りから忌み嫌われて育って、民衆からも嫌われて、そしてあんな悲しい末路を辿るのかなって思ったら、産むことが怖くなってしまったんです……!」
ベルの脳裏にワン・ジンの姿が蘇る。
愛されないあまりに捻くれて育ち、眉間には相棒のようにシワが刻まれていた。
ベルと出会う以前まではその行いも善良ではなく、カンクロ国に人間とモストロの共存が定着してきた日になっても、民衆から愛されるということはあまり――マストランジェロ一族と比較すれば『まったく』――無かった。
でも、ベルはちゃんと見ていた。
ベルが王妃になってから、ワン・ジンは善良な国王を務めていた。
激情家で怒りっぽかったが、基本的にはベルといるときは眉間のシワはなくなっていた。
ベルといるときはよく喋ったし、無邪気な笑顔も見たし、筝の音色という風流なものを好んだ。
きっとあれは、捻くれる前のワン・ジンの顔だった。
周りに愛されて育っていたなら、きっと愛される王太子・国王になっていた。
「あの人のようにはさせない……」
ベルが呟くと、ルフィーナがしゃくり上げながら「え?」とその顔を見た。
強い栗色の瞳がある。
「アレッサンドロ様も、シルヴィア様も、あの人のようには、この私がさせません。正直言えば、宮廷の中の嫌がらせを完全に無くすことは出来ないでしょう。でもあの人は両親にしか愛されませんでしたが、アレッサンドロ様やシルヴィア様には、叔父・叔母や兄弟、従兄弟たちだっているのです。天使の皆様だって愛してくれますし、味方には世界一の強国レオーネだって付いています。隣国の女王陛下だって受け入れてくれるでしょうし、世界一の大国の女王――この私だっています。そう、私が愛します。アレッサンドロ様もシルヴィア様も、トーレやオルランド殿下たちと同じように、変わらず、私が愛することを約束します。絶対にです。絶対に私が、あの人のようにはさせません」
ルフィーナが返事を出来ないでいると、ベルが少し焦ったのが分かった。
「まだ不安ですか? 想像してみてください。私が味方ということは、人間だけでも100万人の将兵に守られているということです」
「えと……」
「ああ、分かりました足りませんか。では、50万匹のカーネ・ロッソの兵士と、ついでに1億2000万人の国民のあたたかい目も付けましょう」
「あの……」
「ああ、申し訳ございません。そうですね、2億4000万個も並ぶあたたかい目を想像すると少々気色悪くも見えますからね。では――」
ベルの言葉を遮るように、ルフィーナが噴き出した。
「ありがとうございます。想像してみたら、想像できないくらい凄くって返答に困ってました。逆に逃げ出したいくらい心強いです、女王陛下。ありがとうございます……ありがとうございます、本当に」
と、今度は別の意味で涙を落とすルフィーナを見ながら、ベルから安堵の溜め息が漏れる。
もう大丈夫そうだった。
「メッゾサングエなのでどうなるか分かりませんが、もしかしたらトーレと同い年の子になるかもしれませんね」
「そうですね、無くはないです。もしアレッサンドロだったら、第5王子の枠はサルヴァトーレ殿下ですから、第6王子ですね」
「でもトーレはカンクロ国の王太子ですから、カプリコルノの第5王子はおまけみたいなものですし」
「それでも空けておきましょうよ、第5王子枠は。サルヴァトーレ殿下の方がお兄ちゃんなんですし」
とルフィーナが、「あ」と何か思い出した様子でベルを見た。
「もうひとつお願いしてもいいですか?」
「なんでしょう?」
「わたしがこんなことを宮廷の皆さんに言っても、聞いてくれないと思うんです。他にもわたし、ベルさんが羨ましいなって思うことがあって……あの、わたしのことも『陛下』を付けないで呼んでいただけませんか?」
ベルが「スィー」と笑顔で承知した。
「分かりました、ルフィーナさん。未来のカプリコルノ国を逞しく担ってくれるお子を産んでください」
それからルフィーナが、自身のお腹から小さな小さな魔力を感じ取ったのは、約半月後――8月上旬のことだった。
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